梅小路物語-2


1972年(昭和47年)2月、大阪鉄道管理局に「鉄道開業100年記念、動態保存委員会」が発足、正式名称を「梅小路蒸気機関車館」とし、併せて下記の設置目的を発表した。
「蒸気機関車が遺した技術や偉業とともに、これを運転できる状態で永く後世に伝える」ことを目的に、梅小路機関区の扇形庫を中心に10500uを保存区として整備し、下記の車輌とSLに関する貴重な資料・写真を展示する。
動態保存車輌 B2010 C1164 8630 C51239 C5345 C551 C56160 C571 C581 C59164 C612 C622 9633 D50140 D511 D51200 D52468の16形式17両。
以上17両は、71年に内示があってから各機関区で大事に使用されていたが、10月の開館までに北は旭川区、南は鹿児島区から続々と梅小路機関区に集まってきた。回送にあたっては、貨物列車の次位に連結し、100キロごとに車輌などの点検と給油を行い、細心の注意で回送することが各機関区に通達された。

1972年(昭和47年)10月9日「梅小路蒸気機関車館」で落成式が行われ、翌10日から一般に公開された。
開館時にすでに廃車処分となり保存されていた、C51239とC5345の2両を除き15両すべてが本線仕業可能な状態の完全な動態保存機関車だったが、軸重の重いC59164とD52498は車籍があるにもかかわらず最初から静態保存状態で公開された。

選ばれたスターたち
まず鉄道史上貢献度の高かった形式の中で、静態保存ながら辛うじて残っていたC51239 C5345が選ばれた。
C551 C571 C581 C621 D511はその形式のトップナンバーとして、C56160 D52468はラストナンバーとして選ばれた。
8630 はその形式の残存機中最も若いナンバーとして、C1164 D50140 C59164はその形式中状態の良い機関車として選ばれた。
9633 B2010 C612 C622はその形式中最も人気があったため、D51200はきりのいい番号ということで選ばれた機関車もあった。


2000年4月7日に、イギリスのヨーク国立鉄道博物館との姉妹提携を結んだ梅小路蒸気機関車館では、
日章旗と英国旗をSL達に掲げ提携を祝った。
2000年4月




ヨーク国立鉄道博物館との提携を記念して、C622号とC621号機の重連が展示された。
スチーム号のD51200号も大きいが、C62の重連はさすがに迫力が違う。
2000年4月




ツツジの生垣が真っ赤になっていた。
C612号が特急「あさかぜ」のヘッドマークを付けて屋外展示してあった。
2000年4月




ミニスチーム号? 2000年10月 




これもシロクニ号? 2000年10月




 屋外展示のC1164号を飾るようにコスモスが咲いていた。
2000年10月




「北びわこ号」を牽くC56160号が出発の準備をしていた。
1999年4月




「パパすご〜い」汽車は子供達の人気もの、C622号のカマの下からのぞいた笑顔がかわいい。
1999年4月




「ぼくたち〜壊さないでよ!」
2001年11月


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