秋の磐越路-4

お立ち台
磐越西線にはいい場所そう名所がいっぱいある、いっぱんにお立ち台がある場所だが他の人達がさんざん撮りつくしている場所でもある。この場所に立つと必ずひとの写真が頭にのぼる。「ああ、○×さんの写真はここで撮ったんだな」そこで撮れば場所と時間、天気と季節が同じなら○×さんと同じ写真になってしまうのがお立ち台で撮る宿命なのだが、ほとんどの鉄道ファンは、○×さんと同じ写真を撮りたいと思ってお立ち台に向かうようです。
お立ち台はつまらないと思う人、そう個性的な写真を撮りたいと思う人は、あちこちとお立ち台の周りをうろうろするはめになります。だが目のつけどころ、発想点を変えることによっては新しいアングルを見つけることが出来ると私は思っております。

鉄道写真は奥が深く、いい景色は風景写真と同じで朝夕に出会える事が多い、現在の復活蒸気は昼を中心にダイヤを組んでいる関係で思うような光線の景色に出会えないのが残念でならない。
だが秋から冬にかけては太陽が低く絵作りがしやすい季節だと思います、特に秋は木々が色ずくので絶景に出会えるチャンスが多々あるので私は好きな季節です。



中山宿駅の前のカーブは有名撮影地です、お立ち台は当然架線や電柱が目立たないカーブのイン側にあります。
この2枚はわざと電柱がうるさいアウトから300ミリと35ミリ、レンズを変えて撮影してみました。
上の写真、望遠レンズで色ずいたカラマツを手前に入れて撮影しましたが、あまりにも電柱がうるさい失敗作でしょう。
下の写真、ワイドレンズで色ずいた山、棚田、空まで欲張った写真ですが、左端のカラマツがいいアクセントになりました。
中山宿付近 2005年11月





この2枚は昭和の森のお立ち台から猪苗代湖をバックに撮影した写真です。
上の写真は猪苗代駅方向にレンズを向け、遠方の山に露出を合わせ-1アンダーで撮影した写真です。
下の写真は野口記念館方向にレンズを向けた時、猪苗代の湖面がギラギラ輝いていたので-3アンダーで撮影しました。
SLの白煙が無ければ2枚共、失敗作でしたがデジカメを使用した俯瞰撮影の余裕でしょうか、何枚か露出を変えた試写をモニターで確認しながら撮影出来たのでイメージどうりに撮影する事が出来ました。
俯瞰するお立ち台では、空気が澄んで遠方が見渡せるのが最低の条件ですが、季節によってまた違った写真が撮れる事が多々あります。
猪苗代-翁島間 2005年11月 (D2X使用)




妙法原のお立ち台から、夕日に映える紅葉の中を更科信号所に向けてゆっくりと登るC57を撮影しました。
この季節の妙法原では、天気が良いと逆光のため会津盆地方面はまったく見えなくなります。
磐梯町付近 2000年11月



トップページへ  目次へ 冬の磐越路へ