SL冬の湿原号

家を出るとき、夜空からちらちらと降って来た雪が、羽田空港に着いた頃にはもう5センチも積もっていた。
こんな雪で飛べるのだろうか?心配になった。
15分前に機内に移動する、7時55分JAL1141便の出発の時間だがA-300は動き出す気配がない。
「釧路行JAL1141便は出発の時間ですが・・・翼上の除雪が済みしだい出発します」との機内アナウンス
A-300の翼には5センチ以上の積雪がある、どのようにして除雪するのだろうか?
「羽田空港には除雪車が少ないため、いましばらくお待ちください・・・」のアナウンス
ほどなく除雪車が2台現れた。これは放水車ではないか?
車両の上部に機関砲みたいなノズルがあり翼の雪を高圧の水で跳ね飛ばしている。
釧路行きJAL1141便は約1時間遅れで羽田空港を出発した。
「現在高度1万メートル、速度毎時900キロで飛行しています・・・」のアナウンス
窓から覗くと、小判のような青い猪苗代湖と鋭い峰を2つ並べたような真っ白な磐梯山が眼下に見えた。
磐越道は黒い筋のように見えるが磐越西線は判別できなかった。
10時20分釧路空港に着陸したが、又トラブル「荷物室のドアが凍りついて開かないため・・・」とアナウンス
う〜ん、イライラ、イライラ、機材が出てこない。

2006年1月21日(晴れ)
荷物を待つ間に前日入りした友人達に電話して、鹿、馬、鶴、いろいろと情報を教えてもらう。
機材を受け取り、4WDのレンタカーを借り、空港を出たのが10時50分だった。
こんなに遅れては予定していた旭橋からの撮影は間に合わないので、湿原道路からR391に出て北上する。



塘路で湿原号を追い越し、三角点下に到着したがエゾ鹿の群れは足跡だけでどこにもいない。
C11171号+C11207号が重連でやって来た。


次は明日行われる、馬とSLの併走のリハーサルを撮影に標茶へ移動する。


湿原号の最後尾に連結してある展望車(ヨ改造)から乗客が手を振っていた。
カウボーイ?も手を振り返す、ほほえましい情景だった。


次は石山の予定だったが、すごい人で三脚を置く隙間もないという。
途中で昼食を食べて摩周駅に向かう。



600ミリで摩周駅の発車を撮影する。
さすが重連の発車はすごい、最初右へ流れた煙が途中から舞い上がり。
狙いどうりの爆煙になった。



美留和で湿原号を追い越し、石山の踏み切りに何とか間に合った。


返しは夕日に1点に絞り、茅沼〜塘路の夕日ポイントへ向かう。

この季節、1日ごとに約2分ほど日没時間が遅くなる。
昨年より1日早い撮影なので、左のような太陽をバックに撮影出来るはずだった。
三脚に600ミリを載せ夕日を狙うも、湿原号は2分遅れでやってきた。
「残念」


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