会津線-3

桑原

桑原は、1986年下流に出来た大川ダムの完成と共にダム湖(若郷湖)の底に消えた駅だ。
当時は両側に25パーミルの急勾配がある難所で、私は何度も通った大好きな撮影地の一つだった。

桑原から上三寄に向かう最初のトンネルの上は、鉄道ファンが集まるお立ち台だった。
右奥が当時の桑原村。 C1163  1974.10.15



「爆煙」 桑原付近 C11215  1974.5.6



当時の桑原駅は無人駅だった。
この待合室はとても涼しくこぎれいなので、良くここのベンチで休んでいた。
右奥の階段を登った所にホームがあった。
1974.8.8



桑原駅のホームの外れに錆びついた給水塔があった。
田島行きの貨物列車は、必ずここで給水のため小休止したものだ。
C11240  1974.10.20


機関助手が給水塔に登り、C11のサイドタンクに冷たい水を給水する。
C1180  1974.8.10



桑原を発車したC11は、すぐ第1大川橋に差しかかる、山間にはまだ雪が残っていた。
現在の会津鉄道は、奥の山をトンネルで抜けている。
C11192  1974.4.4



第1大川橋は、25パーミルの勾配がある橋桁の高いプレートガーター橋だ。
桑原付近 C11192  1974.5.25



第1大川橋を渡った汽車は、短いトンネルをいくつも抜け長い第4小沼崎トンネルに入る。
この一枚岩と呼んでいたトンネルは、正しくは第2小沼崎トンネルというのだが現在はダム湖の底だ。
桑原-湯野上間 C11289  1974.5.6


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