機関区の風景-1

私は機関区の風景が好きだった。
中学生の時、家にあったオリンパス35(35ミリの付いているレンジファインダーのカメラ)を持ち出し、
初めて写真を撮ったのも会津若松の機関区でだった。
その頃は、蒸気機関車の形式写真ばかり撮っていた。

高校生になった時、入学祝いに母がオリンパスOM1(50ミリの付いた一眼レフカメラ)を買ってくれた。
うれしくてさっそく機関区に出かけ撮りまくった。
通学の行き帰りにわざわざ遠回りして機関区に寄り道した。
学生鞄には、しっかりOM1が入っていた。
働く機関車。
働く人。
機関区の風景を撮るようになっていた。
下記に掲載する写真は、
1973、74年頃会津若松機関区で働いていた蒸気機関車のスナップ写真です。


冬の機関区


冬の朝は、機関車たちがみんな息ずいているようだ。  1973.12.25



C58231の吹き込み作業、庫内一面が真っ白になった。  1973.12.26



静かな機関庫にコンプレッサーの音が突然響いた。 C5816  1974.3.20



雪の朝は、除雪作業から1日が始まる。  1973.12.26



C11312が月に1度の洗缶作業をしていた。  1973.12.27



C11244は全般検査切れで廃車になる所だったが、
柳津駅に静態保存することが決まり、ピッカピカに磨かれて新年を迎えた。  1974.1.4



只見線の貨レを牽くため、C11312がゆっくりと機関庫を出ていった。  1974.1.4



会津線の貨レの仕業を終えC11204が機関庫に帰って来た。  1974.3.3



C1119は,昭和7年製造の1次形C11(23両)の最後の生き残りだったが、
1974年7月惜しくも廃車解体された。 1974.2.24



給炭、給水作業を終えて機関庫に戻るC1119、289、312  1974.2.24



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