秋の尾瀬・至仏山

小至仏山から至仏山を望む


今年の秋はお天気が安定せず、特に週末はお天気が悪くずいぶんと残念な思いをしてきましたが、至仏山に登る10月10日はめずらしく好天に恵まれました。
テニスクラブの友人など6人とともに東京を朝6時前に出発、大きな渋滞にもあわず尾瀬戸倉スキー場の駐車場に入ります。交通規制があって、ここから鳩待峠まではバスで行かなければなりません。
3連休の初日でお天気も期待できるとあって、大変な人出ですバスの切符を買う人とバスを待つ人の列が延々と続き大混雑です。
それでも手分けをして並んだせいか、1時間待ち程度でバスに乗れました。
鳩待峠ではさほどの混雑もなくトイレなどをすまして、至仏山へ出発、ぞろぞろと列を成して登るのかと覚悟してましたが、幸いなことに尾瀬が原へ降りる人が大半で意外と静かでした。

最初は明るい林の中の登山道を歩きます、勾配もゆるく体を慣らすには好都合です。 しかし、以前に降った雨のせいか、大きな水溜まりもあってかなりぬかるんでいます。ハイキングシューズは早くも泥だらけ。
登山道に沿って「ナナカマド」が赤い実をつけています。ところによっては大きな群落をつくっている場所もあります。今年の秋は雨が多かったせいか紅葉が昨年に比べ鮮やかでないのが残念です。

林が切れると燧ヶ岳が見えてきます。その下に尾瀬が原がひろがっています。燧ヶ岳の背後には福島県側の山並みも望め、視界は良好です。


足元も土からごろごろとした岩にかわって、木道の向こうには小至仏山が見えています。このあたりから足元はかなり悪くなってきました。濡れた岩で足をとられしりもちをつくメンバーも出てきました。


小至仏山をすぎてから何回かアップダウンを繰り返してようよう至仏山の山頂につきました。鳩待峠から3時間弱の行程でした。
山頂からは眼下に尾瀬が原が見え、燧ヶ岳がドンといった感じで聳えています、その裾野の右側に尾瀬沼が光っています。 丁度お昼でしたので、山頂で昼食をとりました。山頂でいただいたレギュラーコーヒーは特に美味しかったです。
予定では、ここからピストンでもと来た道を引き返す予定でしたが、あまりにも尾瀬が原が奇麗だったので、予定を変更して、今シーズンから通行が再開された尾瀬が原の「山の鼻」に至るコースで帰ることにしました。

    

この下る道がなかなか難物です、きちんと整備はされていますが、ほぼ真っ直ぐに尾瀬が原へ下る道なので、かなり勾配があります。一部は木道になっていますが、木道というより木の階段です。景色は良いのですが足元を見ていないと階段を踏み外しそうなので、危なくて景色を楽しんでいる余裕はありませんでした。
また、道の脇には、最近降ったらしい雪もあり、その溶けた水などが登山道に流れ込んで足元が滑りやすくなっています。私のメンバーの一人はここで五・六回もこけていました。
やっとのことで尾瀬が原に到着、かなり疲れました。それでも、期待通りのすばらしい景色にみんな感激です。
草紅葉とダケカンバの白い幹が印象的だし、燧ヶ岳の方にまっすぐに伸びた木道も美しかった。この木道で「山の鼻」へ行き、ここで暫時休憩しました。
ようよう疲れも少しとれたので、「鳩待峠」に向かいます、さほどの登りではありませんが疲れた足には堪えます。
着いた鳩待峠では、帰りのバスを待つ人達で大混雑です。2時間程行列してバスに乗りましたが、この間に日が落ちて気温が急速下がってきました、ある程度防寒具を用意しておいて正解でした。
長い一日でした。