番外編(失敗例など)


プリント基板製作
プリント基板の試作をして見ました。5年ぐらい前にPCBでパターンを作って、必要な機材も購入していましたが、何となく億劫でそのまま機材の梱包も解かぬまま、今日に至ってしまいました。
不安は感光基板の賞味期限がとっくに切れていると思うので現像がうまくいくかどうかです。
実は、はるか昔に雑誌の付録に付いていたマイコン回路のパターン図を感光基板を使ってプリント基板を作成したことがありました。その時は日光写真の要領でやったのですが、一回目は感光時間が長すぎて失敗、次ぎはうまく現像もエッチングも出来たのですが、なんと裏焼きをしてしまいしかなくICのピンをひっくり返して半田付けする始末でした。結果的には無事に作品は機能しましたが。

今回はJF1RNR今井さんの「ランド方式で作る手作りトランシーバ入門」の回路をプリント基板にしてみます。5年ぐらい前にPCBでパターンを作ってあったものを原図とします。ここで問題だったのは印刷用紙でサンハヤトの専用紙は高いので、A4のインクジェット用のトレーシングペーパーをビックカメラで購入しましたが通常の用紙に比べてこれもかなり高いです。
果たして上手くパターンが印刷できるか不安でしたが取り敢えず試して見ます。印刷は出来ましたが、用紙がプリンターから出てくるとすぐ丸まってしまうのでビックリ、慌てて広げましたがその時良く乾いていない印刷面に触れてしまい、ベタの部分に指紋が少し着いてしまいました。(失敗その1)今回はあくまで感光基板現像とエッチング作業の確認が目的なので指紋が着いた原紙で試作します。

原図はA5(葉書サイズ)4枚分ですのでまずその一枚分を切り出し、A5版の感光基板に密着させクランプ板に挟みます。問題は露光時間です、露光機はサンハヤト「ちびライト」使いましたが、表示によると感光基板の製造後月数によって変わるとされ1年後では半透明フィルムで13分となっています。5年以上たったものですので見当もつきませんがこの13分で試す事にします。一見上手く露光できたように見えます。いよいよ現像、液温は35度少し高いかな、ところで時間はどのくらいだったけと説明書見ると一分以内です、大変だもう2分以上たっている、慌てて水洗いすると露光に反応して青色なった部分も 少し手でこすると水に溶けてしまいました、現像時間が長すぎたようです。(失敗その2)感光基板を代えて再度挑戦、今度は露光時間は9分に短縮、現像時間は40秒します。現像は成功、でも指紋もしっかり写っています。

此れに比べるとエッチングはアバウトというか余裕を持ち状態を確認しながらできるので無事終了、何とかプリント基板ができました。ことはついでなのでミニドリル(サンハヤトD−5B)とミニスタンド(ST−5)を使って穴あけも練習してみました、ミニスタンドを使わないほうが作業性は良いですね。フラックスを塗布して完成です。 

留意点その一 プリントアウトした原図を確認してレジストペンで修正しておく。
留意点その二 製造から一年を経過していない感光基板を使用する。
留意点その三 現像時間は規定の時間以内で引き上げて様子を見る。

今回の試作により何となくポイントを掴んだので気がするので、次回は改めてPCBでパターン図を作成し実用のプリント板を作りたいと思います。