7MHzCWTXbyCQ
7メガ帯CW送信機(CQ誌2009年7月号)


今月号の付録に「7メガ帯CW送信機」の基板がついてきました。設計者はJF1RNRの今井さんです。
記事の内容によれば、パーツセットを購入しなくても手持ちの部品で何とか出来そうです。基板上の部品で無いのはFT37#43というトロイダル・コアですが、これを手持ちのフェライト・ビーズFB−801#43に置き換えて作ってみようと思います。
周波数も7.108MHzのクリスタルを大量に持っているので(ネットオークションで100本買った)これを使ってみようと思っています。 まずはケースの大きさをどうするかですが受信機を併せて組み込むかどうか、受信機はスーパー方式かダイレクト・コンバージョン方式にするかで悩んでいます。(2009.06.24)

とりあえずコイルを巻くことから始めます。線材は0.32ミリのポリウレタン線、FT37#43は手持ちにないのでFB−801#43に巻きますがバイファイラ巻は6回が限度でそれ以上はビーズの内径が細くて巻けません、高周波チョークなのでこれで勘弁してくれると良いのですが。他は一応指定の巻数にしました。
加齢と手先の不器用さが災いして、ごらんのとおり格好は悪いですが、組み立ての途中でピンセットを使って整形したいと思っています。(2009.06.29)


ブレークイン回路部分を除き、CRなど部品の取り付けは終わりました。プリント基板にシルク印刷されていると本当に楽ですね。
なお、水晶は7.108MHzを付け、トリーマーコンデサーの替わりに20pセラミックコンデンサーで固定としました。ケースに収める時点でポリバリコンに変更する予定です。悩んでいるのは受信機をどうするかです、既存のメーカー製のリグを使うのも実用的には良いと思いますが、一貫性が無い気もするし、またダイレクトコンバージョン方式にするかな。
(2009.07.01)

電源を入れて動くかテストしてみます。まずCAL端子をショートさせて電流を測ってみると12ミリアンペアです。RFプローブで発振していることが確認できました。FT817で受信してみると7.109MHzで表示周波数より1KHzほど上で発信しています。
次にKEY端子をショートさせ、ANT端子にQRP用のパワーメータをダミーロード代わりに繋ぎます。電源を入れても電流は12ミリアンペアでファイナルの2SC1815が働いていないようです。パワー計もピクリともしません。ファイナルの2SC1815のコレクタ電圧を測ってみるとマイナスに振れます、コレクタまで電気が来ていない様子です。心当たりはバイファイラ巻のコイル付近です。 試しにこのコイルを指で少し動かしてみると電圧がかかりパワー計が元気よく振れます。コイルの半田付けの不良と判断し半田の付け直しを行ったところ安定的にパワーが出てきました。
入力電圧は、エネループ8本直列で10.27ボルト、総入力電流は49ミリアンペア、終段には37ミリアンペアです。パワー計の指示は約200ミリワットでした。
ここまで確認できたので、フルブレークイン回路を追加してひとまず完成です。後は6メータ・アンド・ダウンコンテストが終わってから受信部を作る予定です。 (2009.7.03)

ケースに入れ、水晶と直列に入れてある20pFのコンデンサーを取り去りポリバリコンと置き換えました。 周波数カウンターで確認すると7.10867MHzから7.11122MHzで2.6KHzほど変化しました、ほぼ予想していた範囲でした。
ケースの左半分にダイレクトコンバージョン方式RXを組み込む予定で、必要なポリバリコンやボリュームなどは取り付けてあります。 混信の激しい7メガでダイレクトコンバージョン方式RXが実用になるか不安ですが一度はやってみなければと思っています。
(2009.7.16)

なかなか重い腰が上がらず、伸び伸びなっていたダイレクトコンバージョン方式のRXを作りました。回路はJF1RNR今井さんの「ランド方式で作る手作りトランシーバ入門」の中にある7メガダイレクトコンバージョン方式のRXです。この写真はこの回路どうりに組んだつもりでしたが、見事に386が発振してしまいました。電源のラインにパスコンを入れてもだめ、悩みましたが入力の2番ピンが直流的に浮いているのが気になり、AFにVRをいれてAFゲインを調節出来るようにしましたVRは10Kです。するとゲインを最大付近にすると発振気味ですが、我慢出来る程度まで押さえることができました。
ケースに収めてRF段の調整です。CALをオンにしてTXの発信を受信してみます。キャリヤが受信できたのでL1、L2のコアを回してビート音が最大になるよう調整します。
受信範囲は7.1087メガから7.1110メガとなっています。
アンテナを繋いで7.110メガあたりをワッチしてみます、ノイズ音は聞こえますが信号らしきものは聞こえません、もっとも普段でもCWの信号はあまり聞こえませんので、セットした周波数に問題があり7.003メガか7.008メガ付近の方が聞こえる可能性は高かった思います。念のためいつも使っているIC706MK2GMでこの周波数付近をワッチしてみますがやはりノイズだけでCWもSSBの局は出ていませんでした。そんなわけでダイレクトコンバージョン方式のRXが使い物になるかどうか現時点では判定できませんでした。
配線の取り回しや高周波段も発信気味なのでエミッターの抵抗を少し増やすとかをもう少し工夫をしたいと思っています。
(2010.01.24)

山荘のダイポールにつないでワッチしてみましたがSSBが強く入ってしまいCWを確認することができません。7.1087メガから7.1110メガ付近ではSSBがよくで出ているのでやはりこれでは交信は無理みたいです。周波数を7.003メガあたりまで下げてCW専用帯にしなければならないようですね。(2010.03.29)