トヨタ自動車/日野自動車 燃料電池バスFCHV-BUS 
Hydrogen Fuel Cell Bus

2010.12.16から東京空港交通にて実証実験(東京都心/羽田・成田を結ぶ「水素ハイウェイプロジェクト」
〜水素供給インフラ・燃料電池自動車の普及に向けた実証事業〜)の始まった、燃料電池バス(FCHV-BUS)。2011.3まで羽田空港〜新宿駅西口。羽田空港〜TCAT(箱崎)間で一日一往復の運行を開始。
合わせて、杉並水素ステーション(宮前1-17-10)と羽田水素ステーション(京浜島3-7-1)を用意。本運行では羽田水素ステーションを使用する。(杉並と成田の水素ステーションはハイヤー用)
最高速度は80km/hで国内初の高速バスでの燃料電池バスとなる。
バスにはHySUT(水素供給・利用技術研究組合)のロゴも入っているが、燃料電池バスをトヨタ自動車と日野自動車がHySUTに貸与。営業運行を東京空港交通が行う形になっている。
仕様は愛知万博で運行していた(セントレアのランプバスで運行している)燃料バスと同仕様で、このうち2台を高速仕様に改造した車両がL951/952になり、双方の車両を日替わりで運行(2010年12月は奇数日がL951)。(8台製作されたうちのL951=4号車、L952=8号車)
元来ノンステップ車両であるが、客席部分はステップアップされており、さらに、後方の椅子はかさ上げされている。シートピッチは通常より9cm長い43cmにしている。

リムジンバスではL951(品川200か2297/951-00925FCV)/L952(品川200か2296/952-00925FCV)という番号が与えられ、従来の路線車両の200〜600番台の枠組みには入らなかった。「空港一」か「空交1」から授けられた番号か?

品川ナンバーでは2010年10月末に登録された緑ナンバーになり東京空港交通に登録されたが、00925という社番からして9月に完成した車両という事になるのだろうか。(車検ステッカーも10月)

走行音は極めてしずかで、変速時のショックも殆どなく、渋滞中でもスムーズに走行する。

燃料電池バスは下記の限定ダイヤで運行。
Rという平和島事業所の社員ダイヤだが車両は昭和島事業所に所属。
このため乗務員は事業所間を移動をしていた。
平和島事業所の貸切乗務員が担当しており
燃料電池バスで運行しない日は、路線車両で運行した日もあったが、頻繁に貸切車両も運行された。
トランクルームがないため、羽田空港国内線発着のダイヤになっていたが2012.4.1〜ピックアップ便は羽田空国際線行に変更になった。

R88ダイヤ
昭和島7:55→HND(2→1)8:15→新宿駅西口(24)9:05
(渋滞がなければ30分程だが平日は浜崎橋ネックの渋滞が発生する時間。)
新宿駅西口(24)9:40→HND(2→1)10:45(渋滞がなければ30分程)
<2012.4.1〜TIAT10:55>
HND(2→1)12:45→TCAT13:20(渋滞がなければ20分程)
TCAT13:40→HND(2→1)14:05
→羽田水素ステーション水素充填(15分)→(5分)→昭和島
<2012.4.1〜TIAT14:15>

(強風・荒天・多客時は普通のバスとなる)
※2011.1.2-3は通常のバスで運行。
※2011.2.11-12は雪予報のため通常のバスで運行
※2011.2.27は東京マラソンのため運休
2011.3.2〜4のFC EXPOに登場。
2011.7.21-22は台風のため通常のバスで運行。
2011.8.7-21の夏休み期間は通常のバスで運行。
2011.9.1〜は毎月1〜15日の平日のみ燃料電池バスで運行。
2011.12.1-5は修理の為、通常のバスで運行。
2012.1.1〜3は通常のバスで運行
2011.12.15〜17のエコプロダクツ2011にL952が白ナンバーで登場
(この時点でL952はリムジンバスから離脱してた)
2012.1.6〜修理の為、通常のバスで運行。
2012.4.1〜ピックアップ便は羽田空港国際線行に変更。
2012.8.4-5,8〜15日は通常のバスで運行。
2012.10.8-14日は通常のバスで運行。
2012.10.13にバスフェスタ2012 in TOKYOに出展。代々木公園ケヤキ並木で開催。
2012.11月は通常のバスで運行
2013.3は4〜15日の平日のみ燃料電池バスで運行。
2013.5は7〜9、13〜15のみ燃料電池バスで運行。
2013.8は1,2,5〜9のみ燃料電池バスで運行。
2013.9.12でL951号車の運行終了。

同じ特別車両でも以前導入していた連節バスと違い、燃料電池バスは経路変更(迂回)が可能で、他の東京空港交通のリムジンバス同様、道路状況に応じてトラフィックコントロールセンターの指示で経路変更を行う。

経路変更がない場合の運行経路は
HND->SNJ:湾岸→八潮陸橋→1号→外回り→4号(新宿)
SNJ->HND:4号(新宿)→内回り→レインボー→湾岸
HND-TCAT:湾岸〜9号(福住)

HND〜R357〜空港北トンネル先の信号右折〜突当り左(羽田水素ステーション)〜右折Uターン〜R357直進〜昭和島車庫

基本情報
1999年トヨタ自動車で開発を開始
2001年に高圧水素を燃料とする大型路線バスFCHV-BUS1を発表
2002年に改良を加えFCHV-BUS2を開発し公道テストを開始
2003年FCHV-BUS2を使い都バスにて営業運転を実施
2005年さらに改良をしFCHV-BUSとして愛・地球博で8台がシャトルバスとして運行
「FCHV-BUS」
価格:2億円(乗用車は1億円)
屋根上に160リットルのボンベ7本搭載
20kgの水素を充てん可能(35MPa)
フル充てんで200kmの走行が可能(路線バス一日の走行距離を想定)
プリウス同様のニッケル水素バッテリーを4本搭載
2005年の「愛・地球博」で8台のバスで150万kmを走行
2006年7月よりセントレアのランプバスとして2台が運行中
2010年12月より東京空港交通・リムジンバスで2台が高速バスとして運行中
2011年時点水素の充てんは無料。(乗用車なら2-3kgを充てん)

ついにリムジンバスに登場した燃料電池バス(FUEL CELL BUS)。バッテリーにはニッケル水素を使用。
日野ブルーリボンシティがベースだが、正面はセレガ風にアレンジされている。
運行前のTCATでの公開の模様。
試運転時は三河の白ナンバーだったが品川ナンバーも取得し準備万端!
(pineapple様ご提供)

品川200か2297
951-00925FCV
FCHV-BUS

東京空港交通FCHV-BUSを頭上から。
結構すっきりしている。
運行開始間もないので、真っ白な状態。
首都高速を走行し新宿ランプをおりるリムジンバス。
エアコンはDENSO製。
正面には日野のエンブレムがついている。

新宿ランプ
品川200か2297
(951-00925FCV)
燃料電池バス
FCHV-BUS

東京空港交通FCHV-BUSの非公式側。
新宿高層ビル街を回送中。

品川200か2297
(951-00925FCV)
燃料電池バス
FCHV-BUS
東京空港交通FCHV-BUSの公式側。
羽田空港に向けて新宿駅西口を出発!

品川200か2297
(951-00925FCV)
燃料電池バス
FCHV-BUS
路線バスのブルーリボンシティの燃料電池バスのリアにそっくり。
ライト周りのみの改造か?
リアのカラーリングはリムジンバスっぽくない。リアにも日野のエンブレムがある。
リアのライト周りは欧州のIrisbus Aresのフロントのライト周りに似ている。


品川200か2297
(951-00925FCV)
燃料電池バス
FCHV-BUS
東京空港交通・燃料電池バスの非公式側のリア。TCAT(東京シティ・エアターミナル・箱崎)にて。
Tokyo City Air Terminalの文字の下に停車し折り返しの準備中。
公式側の車椅子の乗降部とは別に非常口が用意されている。
丁度最後部座席の位置になる。
リアは下のほうにある知多バスの燃料電池バスの画像にあるブレー
キランプの跡がある。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
FCHV-BUS
燃料電池バスのサイド。
燃料電池バス FUEL CELL BUSとデカデカと標記。
リムジンバスの目印トランクはない模様。

品川200か2297
(951-00925FCV)
燃料電池バス
FCHV-BUS
車内も模様。
車内はフローリング。
サイドの行先表示は前方の窓の中(車内)に設置された。
この位置はリムジンバスでは初。
前方には荷物置き場があり、前輪ホイールの後ろが1列目の座席となる。
低い位置に椅子4列とその後ろに2列あり、計6列で25名乗り。

品川200か2297
(951-00925FCV)
燃料電池バス
FCHV-BUS
お正月準備のTCAT(東京シティエアターミナル:箱崎)にて。
日本酒と門松の前に停車をするL952。


品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
FCHV-BUS
大栄所属のリムジンバス(日産:スペースアロー)と並ぶ燃料電池バス(右)。
車高はあまりかわりないが、サイドの窓の高さから車内の低さが伺える。

左:千葉200か313
(274-00442R5)
中央:千葉200か1624
(243-60450R2)
右:品川200か2297
(951-00925FCV)
FCHV-BUS
湾岸線西向け羽田に向けて東雲JCTを走行中の燃料電池バスのL952。
最高速度が80km/hしか出ないため湾岸線では左車線をゆっくりと走るしかない。

有明中央橋から撮影

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
FCHV-BUS
昭和島車庫にてマジカルファンタジーの尿素SCRシステムディーゼルエンジン搭載のL53と並ぶ、L952。
マジカルファンタジー号手前の装置はTOKIKO製尿素水給水システム(NOx還元剤(尿素水)ディスペンサー。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
FCHV-BUS

右:品川200か1701
(53-70455R2)
マジカルファンタジー
東京空港交通・燃料電池バスのエントランス。
ラウンド形状に合わせたエントランスグリップはセレガと同様の感じ。
ドライバーの座席は2段上になっている。
エントランス部分がノンステップなのがセレガと違う。
また木目調で高級感をかもし出している。
車内の前方。タイヤハウスの上が荷物置き場となっているが大きなトランクが2個入るかどうかの大きさでリムジンバスにはつらい。
乗降扉付近は新セレガ風。またスポットライトが3つ上についている。
前の東急バスをみると、車高の低さがわかる。
荷物置き場のアップ。
ネットだけの簡易的な構造。
今回運行の羽田空港・新宿駅・TCATは全て荷物の出し入れは旅客係(ポーター)が行うことになっている。(車内に荷物置き場がある空港連絡バスの多くはお客様自身で出し入れをするが、東京空港交通・リムジンバスは旅客係か乗務員が行う。)お客様が降りる前に旅客係が乗り込むのが難しく、時間をとられる。
羽田空港到着時は燃料電池バスに限り旅客係が2ビル→1ビル間を便乗し、1ビルでの荷物の降ろしの時間短縮を図っている。
液晶とピクトグラム。
液晶は通常の液晶表示と同じ。燃料電池バスである旨の表示はされなかった。
液晶は車内前方に一つだけの設置。
ピクトグラムはトイレがないので3つ。
セレガはガラス中央部が前に出ているためピクトグラムのついた前方LEDのカバーの中央側はカバーが大きい。
着席した状態での前方の状況。
座席位置が低い事がわかる。

先頭部分の上部も局面を描いておらず、セレガらしくはない。
車椅子スペース。
前から3列目は左右双方が車椅子対応の座席となっている。
前方の乗降口にはステップがあるため、専用の扉とスロープが用意されている。
3列目の左右についている。車椅子専用の非常スイッチ。
東京空港交通燃料電池バスの車内。前方から。
座席数が少ないのでこじんまりとした印象を受ける。
タイヤハウス後ろの最前列の座席のみ3点式シートベルトを装備している。(2列目以降は通常の腰だけのシートベルト)
車内後方の模様。
最後部の上には乗降口同様のスポットライトがある。
後ろから2列目は後方タイヤハウス上でかさ上げされている。
最後部はリクライニングのかからない微妙な椅子がついている。
椅子と床はセレガのハイエンドタイプに近い。
最後部の座席は、かなりのハイバックだが直角椅子のような構造。

非常口はこの位置に設置されている。
最後部座席の逆側。
最後部2列は床がかなりかさ上げされているので、頭上注意のマークが貼ってある。
この座席は読書灯のユニットがなく、エアコンの吹き出し口のみある。
左上にある丸い形状のはスポットライト。
乗降口と同様のものが後部に3つついている。
燃料電池バス車両後方から。
天井はすっきりしており、新セレガのような曲線構造にはなっていない。
直結冷房下の吸込口は大きさは小さいがエアロエースと似ている。
網棚付近は路線(高速バス)用のセレガと同じようなタイプ。
東京空港交通の燃料電池バスのヘッドレストカバーは前後にFUEL CELL BUSと表記されている。
座席の後ろ部分。
ドリンクホルダーに荷物かけ、背もたれステッカー広告と通常のリムジンバスと同じ装備。
床の模様。木目調の床で高級感が漂っている。
前方座席との間隔の広さがわかる。
椅子の背もたれステッカー広告には、燃料電池バスであり、実証実験中である旨のHySUTの案内がある。
エアコン・読書灯はセレガと同一のものと思われる。
リムジンバスの一般的な装備は全て施したコクピット(運転台)付近。
左の方には
バックアイ兼用の音声合成用液晶。
右の方にはGPS装置や大きな赤い迂回放送用ボタンや右側には見えないが路線車用の無線も装備。
扉開閉が観光バスのボタン仕様でなく路線バス風の運転手スイッチがついている。

コクピットは最新のセレガ型でなく、ブルーリボンシティや旧セレガと同じ1990年代のデザイン。
左側
停車表示灯は車椅子表示。
その下がランプチェッカー。
その下は乗用車風のエアコン操作パネル(換気扇操作パネル)。(エアコンのON/OFFは別に右側に装備)
その下の赤ランプは扉開放中ランプ。
コクピット左側のメーター横で点灯しているのは車高調整自動作動中のランプ。(ニーリングは禁止だが車高調整はOK)

乗用車みたいなオートマシフトノブ。

メーターは一応120km/hまである。
【燃料電池バスの水素充填】
羽田・京浜島のエコ・ステーションに併設された羽田水素ステーション。
エコステーションの方はCNG(圧縮天然ガス)の充てんが可能。
CNGは4〜6分で充てんが可能。
羽田水素ステーションにはHySUTや東京ガスのロゴも貼られている。
バス1台が丁度止まれるスペースになっている。
杉並、成田の水素ステーションはトラックによるカードル輸送のオフサイト型だが、ここ羽田は導管で供給される都市ガスを改質して水素を製造するオンサイト型を採用。圧縮機、蓄圧器、ディスペンサーのほかに水素製造装置や二酸化炭素分離回収装置も備える。
ディスペンサーとよばれる、水素充填装置(35MPa)。
メーカー名TOKICO(トキコテクノ株式会社)
HYDROGEN DISPENSERと記載してある。

商用水素ディスペンサーという名称。
2010年現在70Mpaの長距離走行可能なディスペンサーも開発中の模様。
ディスペンサーのアップ。
表示器と操作釦。
水素の単位(充填量)はkg。

3桁表示の充填圧力がMpa。
4桁表示の瞬時流量がkg/min。
緑は充てん開始、赤は停止、スイッチは脱圧。


充填時間は10分程度。
羽田から京浜島に水素充填にやってきた、燃料電池バス。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
京浜島エコ・ステーション(羽田水素ステーション)に入る、リムジンバスの燃料電池バスのL952。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
羽田水素ステーションで充填準備中の燃料電池バス-L952。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
ディスペンサーから水素を充填中。
手のマークはガソリンスタンドに良くある、静電気除去シート。
メーターは圧力計と思われる。(蓄圧器の圧力?)
カタログ上は左右に充てん装置があり、左が25MPaで右が35MPaだが、ここの装置は右側しか充てん装置がついていない。
充てんカップリング部分。(充てんカプラ)
ずっしりとした重さがある。
70Mpa用はもっと重いとのこと。
バスのコクピットの燃料表示器は35MPaが満タンのメーターがついている。
こちらはおまけでCNGの充てん装置。
CNGはトラックは路線バスを中心に広まってきた。
燃料電池バスで運行しない日は、乗務員の関係か頻繁に貸切車両で運行された。
写真のエアロバスの登場が一番多かったが、セレガR・ユーロツアー・セレガSHDと平和島所属の貸切車両はどれも投入された。
新宿9:40発便で羽田空港へ向かうL23。

品川200か457
23-10755M86
【FC EXPO2011での走行】
2011.3.2-4までビッグサイトで開催された、FC EXPO2011ではJHFC 有明水素ステーションへの見学用として運行をした。(燃料電池自動車の試乗会もあわせて行われていた)
3/2-3はビッグサイト11,13,14,15時発、3/4は11,12時発で40〜50分での見学ツアーとなった。

東京空港交通の燃料電池バスは昭和島車庫からは湾岸線経由の臨海副都心ランプ使用のルートで回送。
運行経路は ビッグサイト東1横の駐車場〜左折〜ロータリーでUターン〜東京ビッグサイト正門左折〜フェリーふ頭入口右折〜有明テニスの森右折〜すぐ左折〜バックで(有明水素ステーション)右折〜すぐ左折〜有明コロシアム東右折〜東京ビッグサイト正門直進〜一つ目の東ホールP入口左折
帰りは、同様にビッグサイトを出て有明中央橋南を左折し、R357〜臨海副都心〜湾岸線での帰庫となった。
東京ビッグサイトを出て、西ホールと東ホールをつなぐ通路の下を走行するL952。
東ホールを出ると、途中のUターン路は使わず、突端にあるロータリーをUターンして走行をしていた。
左側の車線でこの通路の奥が東ホールの駐車場入口。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
東京ビッグサイト正門を左折し、リムジンバスも走る第二湾岸に入る。
頭上はゆりかもめの回送線。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
フェリーふ頭を右折し、有明テニスの森信号にやってきた、L952。
燃料電池バスのLEDを写真に出すため、スローシャッターで撮影。


品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
奥に見える佐川急便ベイエリアセンターの手前に有明水素ステーションはあり、バスはバックで進入する。
水素燃料電池実証プロジェクト(Japan Hydrogen & Fuel Cell Demonstration Project)の有明水素ステーション。昭和シェル石油と岩谷産業がこのステーションで水素供給のノウハウを蓄積している。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
有明水素ステーションは水素を製造する装置を持たず、製造工場からローリーで運ばれた液体水素を液体水素貯槽に貯蔵するオフサイト型ステーション。
右側に見える白いタンクが液体水素貯槽。
10000リットルのタンク。
液体水素で130台、圧縮水素で200台の供給が可能。
唯一で日本初のの液体水素も提供出来るステーション。GM/オペル"HydroGen3"やBMW"Hydrogen7"が液体水素の車を出していた事からこのステーションが必要だったようだが、今はBMWも圧縮水素方式になったとのこと。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
赤色のボンベが水素のボンベ(シリンダー)。
羽田水素ステーションよりはスリムな充填器(ディスペンサー)。

黒い部分はカバー。
液体水素は外部からの自然入熱によりBOG(ボイルオフガス)が発生していまう。(ロス)

これを有効活用するために、岩谷産業/TOSHIBAのFuel Cell Co-generationという純水素型燃料電池を搭載したコージェネレーションユニットが設置されておりBOGを有効活用し、ステーション内の電力として使っている。

燃料電池ユニッ(左)トと貯湯ユニット(排熱利用給湯暖房ユニット)からなる。
水素ステーションの見学を終え、東京ビッグサイトへ向け出発する燃料電池バスのL952。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
イベントを終え、ビッグサイトから回送で戻るL952。
有明中央橋からR357・湾岸線経由で戻っていった。

東京ビッグサイト正門を直進するリムジンバス。
初日の3/2はL952が充当された。

品川200か2296
(952-00925FCV)
燃料電池バス
他の燃料電池バス
今回のベースとなっている、ブリーリボンシティの燃料電池バス。(FUEL CELL BUS)

2009東京マラソンで撮影
三河230さ605
FCHV-BUS
2号車
セントレアで運行する、知多バスの燃料電池バス。
愛・地球博で9台が運行した後、セントレアで運行。(こちらは7号車)

車庫(知多半田・常滑)〜セントレア間での一般道での路線運行は2009.12まで行われた。昼間はランプバスとして中部国際空港内で使用されている。

名古屋230あ601
知多バス
燃料電池バスのリア。
35MPa/150lの水素タンクを屋根上に7基搭載しており、350kmの走行が可能。

名古屋230あ601
知多バス
環境の国「アイスランド」のレイキャビックで走っているDAIMLER CHRYSLER "CITARO" (ダイムラークライスラー シターロ)(ドイツ)
Hydrogen Fuel Cell Bus "O530BZ"

1995年からデザインが始まり、1997年4月にダイムラークライスラーはシターロを発売開始。ファーストカスタマーは1997年11月に11台を納入したHamburger Hochbahn。
またヨーロッパでの燃料電池バスの第一号もCITARO。2002年10月7日にドイツ・シュツットガルトで発表された。


2006.8撮影

同じく、ベルギー・ブリュッセルでのCitaro Fuel Cell Bus。
写真のように、白い煙を出して走行しておりSLのよう。

2005年撮影