リムジンバス・バリアフリー車両
日野 セレガ リフトバス・リフト付仕様(RU)

■フェーズ1

2020年のオリンピックに向け、2016年度にリフト付き大型空港リムジンバスの実証運行をスタート。
羽田空港・成田空港アクセスのバリアフリー化の検討が目的。
2016年1月に京浜急行バス(羽田京急バス・羽田)、3月に東京空港交通(箱崎)、4月に京成バス(新習志野高速)に各1台づつ納入された。
その後、京急は3月31日にリムジンは4月15日から運行開始。
車種は日野セレガ(QTG-RU1ASCA改)で統一されたが、内装や装備は各社毎に異なる。
車両は貸切車両をベースに改造されているが、残念ながらA09Cエンジンの低馬力(265kW/360PS)の7速FFシフト車となった。

リフトバスは車椅子乗降にあたり、車高調整装置は全輪ダウン(4輪)が可能となっている。
全輪ダウン時の車高復帰には3分を要する。
エアスプリングのエアを排出するニーリングではなく、、エアサスからエアを抜き車体を固定するフェリーモードを使用する。
リフトは米国RICON(ライコン)社製を使用。

空港輸送で使用するには課題は下記の通りで、更なる車両検討が必要な状況。
・羽田も成田も通常のリムジンバスは5分前にスポットインするバス停運用だが、リフト使用時に時間を要する(5分での対応は難しい)ため乗り場(バス停)を別途検討しなくてはいけない。またターミナルを巡回し乗車扱いをするのも難しい。
・荷物室(トランクルーム)が3スパン満載になることも多いが2スパンしかなく、現実的に容量不足。
・リフト対応ができるバス停が限られる。(路上やホテルや駅ではそのスペースがないところが多い)

このため、一地点間輸送・スーツケースが少なく・係員対応が可能である程度の時間、停車ができスペースあるバス停というのが、この車両で運行が可能な路線となる。
各社とも、空港の発着場所も一ヶ所に絞り、係員がおり、スペースのある場所間を運行するようなダイヤで運行する必要があり、事実上乗客が乗らないようなダイヤになってしまっている。

・東京空港交通:羽田空港(国際線)のみ〜TCAT(東京シティエアターミナル)
・京急:羽田空港(国際線)のみ〜YCAT(横浜シティエアターミナル)

・京成:成田空港(第2旅客ターミナル)のみ〜海浜幕張駅・幕張メッセ中央
2017年12月からは
京成は成田空港(第2旅客ターミナル)のみ〜東京駅鍛冶橋Pに変更となり
東京空港交通は羽田空港(国際線)のみ〜バスタ新宿(3F)が加わった。



羽田空港で運行する2社は、降車スペースに設置された0番バス停で事前にリフトの乗降後、出発時間にあわせ、出発バス停に移動するという方式を採用し、長時間停車が必要な課題をクリアした。

東京空港交通(リムジンバス)のリフトバス フェーズ1

2016年4月15日より羽田空港国際線〜TCAT間で運行を開始。
TCAT発8:45、10:45、13:45、15:45。(リフト利用の場合15分前)
HND発9:40、11:40、14:40、17:40。(リフト利用の場合20分前)
羽田空港のリフト乗り場は国際線ターミナルの降車エリアに設置された0番乗り場。
東京空港交通は羽田空港0番乗り場を出発時間の5分前に発車後、2番乗り場へ向かう。
羽田空港到着後は0番乗り場で待機。

運行経路は(羽田国際線)〜空港西〜1号〜東海JCT〜湾岸線・9号線〜福住〜(TCAT)


羽田空港〜TCAT線の運行に入るとの事で箱崎事業所の配属となった。
その後、リフトバスの2台目が投入されたことから
2017.4.1〜(リフト運行の)認可が出ないままリフト車両で羽田空港国際線〜バスタ新宿間を一般運行で開始した。
長らく認可が出ない状態が続いたが2017.12.21〜リフト対応での運行開始となった。
この正式運行に合わせバスタの出発が3階(到着階)に変更になった。
バスタの発券場所は4階なだけに、ここバスタでも不便な形での開始となった。
車椅子で乗れる車両の提供だけでなく、乗入れ施設のバスタ側でも極力移動距離が少ないバス停を使用させるなどの配慮が必要だと思われる。
こちらも箱崎事業所所属の車両での運行。朝はTCAT-HNDまで送り込みの一般運用をこなしている。

HND(TIAT)8:45/50-バスタ11:00-HND(TIAT)13:50/55-バスタ15:40-HND(TIAT)


2018.12.21からはエレベーター付きバスに羽田〜TCAT線の大半を受け渡し、
HND(TIAT)8:45/50-バスタ11:00-HND(TIAT)13:50/55-バスタ15:40-HND(TIAT)17:35/40-TCAT
のダイヤで運行中。(TCAT-HND7:45も非リフト扱いで担当)
※事実上2018.11.30頃〜ダイヤは変更されていた。

 
羽田空港国際線ターミナルの降車スポットに設置された車椅子乗り場に停車中の東京空港交通のリフトバス。
乗降口周辺の前ステップ照射灯などはLEDライトを採用しており明るい。
貸切車ではフロント部分の銀色のメッキガーニッシュが当初より装備されているが東京空港交通の路線車では初の装備となった。

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フロント部分の2本の銀のメッキガーニッシュが目立つリムジンバスのセレガ。
サイドの窓の形状の違いでリフトバスだという判断がつく。
リフト部のスイング式扉の高さが乗降扉より低く停車位置に配慮が必要。
夕陽を浴びて羽田空港国際線を走行するL981。

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東京空港交通・リムジンバスのリフトバスのリフト部分。
扉はスイング式でリフトはライコン社(RICON)製。
ホイールベース間にある。
黒い取っ手の部分が荷物室(トランクルーム)で中央部分がリフトになっているため、1番トランクと3番トランクしかない。

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リフト付きリムジンバスのリア。
車椅子ステッカーが目立っている。

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東京空港交通・リムジンバスのリフト付リムジンバスの車内。
リムジンバス路線車セレガーラでのトイレ無仕様は初。車内は5列目がリフトスペースになっている。
5列目のスペースを確保するため、4列目座席は前方に移動し、座れない状態になっている。


リムジンバスのSuperCabin同様のカラーのシートとカーテンが採用されている。
リフト乗降側(写真右)の荷物棚はサイズが小さくなっている。


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東京空港交通・リムジンバスのリフト付バスの補助席は格納式・肘掛セットタイプ(全格納式補助席)になっており、京急車と異なる。
また各座席にはコンセントも備えている。
写真ではリフト座席の後ろの座席から補助席がついている。肘掛部が広いため、ゆったり肘を掛けられる。
補助席格納部の前側についている白い部分がコンセント。
補助席は4,5,10列目になく、10列目に補助席のある京急とはこの点も異なる。


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リフト・リムジンバスの後方からの車内前方。京急車とはかなり仕様が異なっている。
東京空港交通車には運賃箱は設置されていない。
前方には案内用の液晶ディスプレイに乗客連絡灯(ピクトグラム)が取り付けられている
各座席の背面にはテーブルも設置されている。

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補助席付座席は補助席が肘掛格納型で幅が広いため(手前側座席)、ゆったり肘を掛けることができる。
また2、6、8列目には通路灯(座席下で点灯している部分)が設置されており、この点も京急バス仕様とは異なる。
通路灯は高級感があり、東京空港交通・リムジンバスではセレガの貸切にのみ取り付けられていた仕様で路線用では初採用。
補助席がないシートは肘掛下にコンセントが設置されている。

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降車釦(黄色いボタン)は客先クーラー吹き出し・読書灯ユニット内蔵型(冷房グリル一体型)で、この部分も京急車とは異なる。

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2017年3月末にリフトバス(L982)が16年度最後の新車として増車投入。4月から羽田〜バスタ新宿間で運行開始を目論んでいたが認可が出ず7月現在も正式運行とはなっていない。車両は16年度リムジンバス仕様となり、ステップ最上段に大型の白色LEDとステップ2段目に赤・緑のステップライトが新たに取り付けられた。(各ステップにある小さな白色LEDは標準装備)。後方にはL981とリフトバスの2台並びとなった。

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2017年4月〜6月末までは羽田〜バスタ新宿ダイヤは、増車されたL982中心で投入されていたが、7月からはTCAT線に充当されていたL981が新宿線に充当。新宿線担当便はまだ運行認可がおりていないからか車椅子スペース部分が折りたたまれず座席として設定された。
補助席のない中央2列が当該座席。

L981
車椅子スペースの座席2列、左右計8席には残念ながらコンセントが装備されていない。
コンセントはないが、5列目は前の座席との間隔が非常に広く、座席としてはあたり席。
窓下縁材はモケット張りを選択。

L981
リフトバスには車椅子スペースのあたりにもカメラが設置されている。

L981
HND-バスタ線では、バスタの折り返し待機を当初赤坂でしていたが、2017.11月頃より初台に来るようになった。
ここは富士急やJRバスなども使用している。

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初台待機の後、笹塚Uターンをし、R20の初台アンダーパスに入るL982。R20の初台以西の上り線は4号初台降りの山手3号や初台南上がりへの迂回路として使うことがあるが、その際は初台アンダーパスへは入らず交差点へ向かうため、アンダーパスへ入るリムジンバスは新鮮。

品川200か3140
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リフト運行開始前の2017.12.20まではバスタ新宿の出発は通常通り4階のA-1だった。4Fで待機をする東京空港交通のL982。リフト運行開始後は3階からの発着となるため、出発階の4階には姿を現さなくなる。
東京空港交通の箱崎運行事業所所属車両は2017.10.10に交付開始となった東京2020オリンピック・パラリンピックナンバーに2017.10.11頃から変更された。

品川200か3140
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京浜急行バス(羽田京急バス)のリフトバス

2016年3月31日より羽田空港国際線〜YCAT間で運行を開始。
YCAT発9:35、11:55、14:55、17:35。(リフト利用の場合15分前)
HND発8:45、11:05、14:05、16:35。(リフト利用の場合20分前)
羽田空港のリフト乗り場は国際線ターミナルの降車エリアに設置された0番乗り場。
YCATでは構外に一旦出て時間調整をする。

運行経路は
(YCAT)〜とちのき通り〜みなとみらい大橋〜栄町〜東神奈川〜横羽線〜羽田〜(羽田空港国際線)
(羽田空港国際線)〜羽田〜横羽線〜東神奈川〜村雨橋〜神奈川2〜第一京浜〜(YCAT)
所要時間は30分前後
京急バスのリフト付・リムジンバスのH4601。
0番乗り場での乗車扱いを終え、YCAT線の7番乗り場へ向かう。
乗降口周辺の前ステップ照射灯などは通常のライトを採用。


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H4601
京急のリフト付きリムジンバスのリア。
東京空港交通車とは行先表示LEDの取り付け位置が異なる。
羽田空港国際線の0番乗り場で発車を待つ。
東京空港交通と若干乗車位置が異なり、少し前方から出発する。
 

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H4601
京急のリフト付きリムジンバスの車内。東京空港交通のように車椅子マークのついたカバーがないため、座席が跳ね上がっている状態が良くわかる。

車椅子乗降部にプラスチックチェーンも見当たらない。
窓下縁材もモケット張りでなくフィルム張りの標準仕様。

品川200か2961
H4601
京急のリフト付きリムジンバスの後方。
補助席は格納式でなく片跳ね式補助席を採用。外付けのような感じになっている。
各座席へのコンセント設置もない。

最後部の1列手前の10列目にも東京空港交通車と違い補助席がある。このため、東京空港交通車より定員が1名多く、乗務員抜きで53名。

品川200か2961
H4601
京急のリフト付きリムジンバスの車内を後方から。
リフト座席の座席間隔が良くわかる。
また4列目座席が前方にスライドし座れないこともわかる。
また、照明の脇に降車釦が見えるが、京急は外付型を採用。(東京空港交通はエアコン・読書灯ユニット一体型)
また座席背面にテーブルもない。
前方には案内用のLEDが設置され、乗客連絡灯(ピクトグラム)が取り付けられていない。

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H4601
京成バスのリフトバス

2017.8.16〜2017.11.30 成田・海浜幕張で運行
習志野200か1854(H504)が2016.3に納車し、その後音沙汰なかったが2016.8.16から運行を開始した。
当初、4月下旬よりNRT2PTB〜イオンモール幕張新都心間と報道発表されていたが、NRT2PTB〜海浜幕張駅・幕張メッセ中央のルートとなった。このあたりからも調整が難航していたことがうかがえる。
既に運行を開始していた2社は羽田ベースだったが、京成が初の成田ベースとなった。
海浜幕張駅・幕張メッセ中央と2つのバス停があるため、この2停留場をグルグル回るダイヤになっている。
車両も唯一トイレ付仕様となり、正座席44+補助席6の仕様。

メッセ(リフト)発6:25、11:25、17:00<海浜幕張駅リフト+15、海浜幕張駅+20、メッセ+25>
NRT2PTB(リフト)発8:35、14:05、19:45<NRT2PTB #12 +5>

運行経路は
(幕張メッセ:リフト #4)〜ワールドビジネスガーデン右折<手前出口>〜メッセ直進〜マンハッタン先左折〜2つ目左折<三井アウトレットパーク手前>〜一つ目右折〜京葉線高架下(海浜幕張駅:リフト)〜突当り左折〜突当り左折〜国際大通り〜海浜幕張駅北口左折〜(海浜幕張駅 #3)〜海浜幕張駅北口左折〜国際大通り〜メッセ右折〜左折(幕張メッセ #3)〜ワールドビジネスガーデン右折<手前出口>〜メッセ左折〜国際大通り〜中瀬右折〜R354〜湾岸千葉〜東関東道〜新空港道〜(NRT 2PTB)

(NRT2PTB #9:リフト->#12)〜新空港道〜東関東道〜湾岸千葉〜中瀬左折〜国際大通り〜(海浜幕張駅 路上)〜メッセ左折〜マンハッタン先左折〜2つ目左折<三井アウトレットパーク手前>〜一つ目右折〜京葉線高架下(海浜幕張駅:リフト)〜突当り左折〜突当り左折〜国際大通り〜メッセ右折〜幕張メッセ(リフト・一般 #4)

NRT2PTB〜海浜幕張駅・幕張メッセ中央の実証実験は2017.11.30に終了した。

2017.12.16〜 成田・東京駅鍛冶橋(有楽町シャトル)で運行開始
2017.12.16からは成田空港2PTB〜東京駅鍛冶橋駐車場の有楽町シャトルが開業。
2017.7月に京成奥戸に納車されていた1278(足立230あ1278)も加わりH504と運用に組み込まれた。
成田空港側は変わらず第2ターミナルのみの運行。東京駅側は有楽町にほど近い鍛冶橋駐車場が発着場所になった。
鍛冶橋P利用のため成田発は少々経路が遠回りとなる。

2017年に納車された1278号車はUSB充電ソケットが付き、シートモケットも変更になった。
USB充電ソケットは車椅子スペースの網棚下に設置されたのが特筆すべき点。
幕張線運用時と異なり車椅子スペースを確保しているが、リムジン・京急と違い6列目が車椅子スペースとなっているのが異なる。そのため前3列が利用できなくなっている。

出発時間は下記の通り
1278:鍛冶橋9:20-NRT11:30-鍛冶橋13:10-NRT15:20−鍛冶橋17:00-NRT19:20
H504:NRT9:10-鍛冶橋10:50-NRT13:10-鍛冶橋14:50-NRT17:10−鍛冶橋17:00-NRT18:50

運行経路は
(鍛冶橋P)左折〜八重洲中央口前右折〜首都高:宝町〜7号・京葉〜(NRT2PTB)
(NRT2PTB)〜京葉・7号〜首都高:神田橋〜日比谷左折〜数寄屋橋左折〜(鍛冶橋P:左回り)

フロントやサイドにリフトバスのピクトグラムがついており、わかりやすくなっている。
リフトバスは新習志野高速営業所の所属。車庫からメッセに右折で到着。
リフト利用者用の乗降をした後、海浜幕張駅をまわり25分後に再びメッセに戻り一般客を乗せてから成田空港へ向かう特異な運行ルート。

習志野200か1854
H504
海浜幕張駅は通常のロータリーとは別にリフト専用の乗降場が千葉みなと方面の三井アウトレットパーク側の京葉線高架下に設けられた。
空港向けはここを経由した後に、駅ロータリーへと向かう。


習志野200か1854
H504
東京空港交通・京急のリフトバスと違い最後部にトイレを備えている。
また補助席は1,2列目、7-10列目に装備。12/10列の仕様。

習志野200か1854
H504
 
京成のリフトバスは、他の2社と違い車椅子対応座席の椅子も、普通に利用できるようになっている。
車椅子利用時は前方座席もスライドするため、車椅子用停車釦がひとつ前の座席についている。
座席はドリンクホルダー付でテーブル・コンセントはなし。
運賃箱も設置されている。

習志野200か1854
H504
2017.7に京成奥戸に導入された1278号車。H504号車とはシートモケットが異なる。
リムジン・京急と異なり、リフトスペースは片側(左側--写真では右側)のみ。
車内は12/10列の仕様。補助席は1-2/7-10列目に装備。(肘掛収納タイプ)

足立230あ1278
1278
リムジン・京急は5列目が車椅子スペースなのに対し、京成は6列目を車椅子スペースとしている。(トイレがある影響?)
車椅子スペース前は3列の座席がつめられており座れない。(計8席に着席できない点は他社と同じ。)
3列の座席がつめられているのは、乗車時かなり違和感がある。
セレガの床は最前列に多少段差があるもののほぼフラットになっている。

足立230あ1278
1278
1278号車はH504号車と違い各座席にUSB充電ソケットがついているがリフト席とその前3列は椅子の構造が違いUSB充電ソケットがついていない。
そのためか5,6列目のみ網棚下の停車釦の前後にUSB充電ソケットがついている。
スマホとの距離が微妙か!?

足立230あ1278
1278
東京空港交通(リムジンバス)のリフトバス 改良版(フェーズ2)

2017年度に2TGセレガが登場すると、リフトバスにも改良が加えらた。
改良点は
・リフトスペースの扉・・・スイング式自動->手動
・リフト・・・ライコン製->和光工業製
・リフト位置の変更・・・2番バゲージ->1番バゲージ
・バゲージスペース拡張・・・1,3番->1番半分、2,3番
・車高調整・・・フェリーモード(ダウン80秒・アップ130秒)->車いすモード(ダウン40秒・90秒)
・最大突出量・・・1581mm->1630mm

東京空港交通独自仕様としては、リフトの3列目に従来のようにシートを設置せず(片側のみ)、4列目の前側に仕切り板を設置した割り切り仕様になっている。L981/982には設置されなかったトイレも設置されている。
今回の車両は車椅子スペースに1名カウントとなり、右側11列、左側9-1列で乗客定員が39名という奇数の数字になった。

東京空港交通(リムジンバス)では2018年3月にL983,984を箱崎運行事業所へ導入。
訓練を重ねた上で2018年6月4日にリフト車として成田線で運用を開始した。
リフト部分の扉が手動になったことと車高調整の時間短縮から羽田線の試行とは違い、通常ダイヤに組み込まれたのが特筆すべき点で、リフト用に専用のバス停を設けることなく運行を開始した。
運行にあたり、SuperCabinで設定されていた2ダイヤがリフトバスに置き換えられた。
リフト対応が可能なのは旅客係員のいるバス停に限定され、東京駅(鉄鋼ビル)・TCAT・NRT(1PTB/2PTB)に限定され、NRT3PTBは降車側に係員がいないからか除外された。(ホテルも対象外)
TYO8:10-TCAT8:30-NRT/NRT11:10-25-TCAT・TYO/TYO14:55-TCAT15:20-NRT/NRT18:10-25-TCAT・TYO・日比谷TYO8:55-TCAT9:20-NRT/NRT13:10-25-TCAT・TYO/TYO16:15-TCAT16:40-NRT/NRT19:15-30-TCAT・TYO・目白


リフト位置が手前に移動し1番バゲージ位置に設置されているのがわかる。
1番バゲージの下側にリフトが入り、上半分はバゲージスペースとなっている。
行先表示はL590以来のフルカラーLEDになった。
車内はトイレ付。

品川230あ9520
983-80339RU
和光工業製のVKシリーズのリフトを出した状態。
リフトが出てくるまで、リフトが上昇するまで、下降するまで、それぞれ10秒前後。
車内にみえるのは2列目の座席。
リフト使用時はスペースを空けて停車する必要があるのがわかる。

品川230あ9521
984-80339RU
東京駅八重洲北口(鉄鋼ビル)
リフト部分には介助者用の足跡マークもある。
リフトスペースの逆サイドは座席が設置されている。リフトスペース後方には仕切り板があるのがわかる。
開けている2番バゲージ(荷物室)にリフト操作のリモコンが取り付けられている。

品川230あ9521
984-80339RU
改良型リフトバスは左側車椅子スペースには椅子がない割り切り仕様。
2列目の椅子の後ろにテーブルがないのと、車椅子スペース後ろに仕切りの衝立があるのが特徴。
車椅子スペースには停車釦も設置されている。

L984
車椅子スペース側は8列(3,4列目が車椅子スペース)、運転席側は11列の座席38+車椅子スペース1の39名定員。
座席下の通路灯は2,6,8,10列目に設置。
肘掛は車椅子の方が座席にも移動できるよう跳ね上げ式となっており、さらに車椅子スペース横の座席は座席間肘掛がない仕様。


L984
次停車ランプは、一般用・車いす用両用のメモリーブザー確認表示灯。

L983
海外編

フランスのパリで運行されているLe Bus Direct(旧 Les Cars Air France)は一足早く高速車両でのリフト車導入をしており、ほぼ全車に装備されている。
2009年前後にRenault Iliadeの後継として、SETRA S416 GT-HDを導入時より全車リフト車の導入が始まった
2015年に導入されたScania OmniExpress、2016年以降導入されているScania INTERLINK HDでも同様の装備が施されている。

日本のリムジンバスで試験導入された車両との違いは
・全長が12m(日本)→13.2m(フランス)
・全高がHD:3500mm(日本)→SHD:3660mm(フランス)
・車椅子スペースは片側のみ
と長さと高さで日本で起きているトランク容量不足をカバーしている。
当初SETRAはハイデッカーの2扉仕様で観音開きの中扉が車椅子乗降スペースだったが、スーパーハイデッカーの専用リフトで乗降の仕様に変更になりトランク容量の問題も解決し、そのままScaniaに引き継がれた。

特に東京空港交通は路線柄3つあるバゲージスペースが満載になることも多々あり(荷物が入りきらず増便がでることもある)、汎用的にリフトバスを投入するのは厳しい状況となっている。
バゲージスペースが満載にならない、通常の高速バスや国内線空港用のリムジンバスではリフトバスの導入は充分可能かと思うが、国際線旅客が中心のリムジンバスでの導入向けては一層の規制緩和が必要かと思われる。

Le Bus Directは4路線運転されており、渋滞にあわせ迂回運転も行う。
CDGからLigne4乗車時はA1-A3と走り、渋滞の中Porte de Bagnoletで一旦高速をおりラウンドアバウトでUターンしたあと環状道路に入り直すという迂回をした。リヨン駅へはPorte de Vincennes〜ディドゥロ通り〜ドメニル通り〜パロ通りと周回しアクセスをした。リヨン駅からはディドゥロ通りへ左折しモンパルナスへと向かった。
Gare de LyonからのCDG行きもディドゥロ通りへ左折するシーンを目撃した。

LIGNE1:オルリー空港〜エッフェル塔・凱旋門
(A106-A6B-E5-Porte d'Orleans)
LGINE2:シャルル・ド・ゴール空港〜凱旋門・エッフェル塔
(A1-Periph-Porte Maillot)
LIGNE3:オルリー空港〜シャルル・ド・ゴール空港
(D7-A86-A3-A1)
LIGNE4:シャルル・ド・ゴール空港〜リヨン駅・モンパルナス駅
(A1-A3-Perph-Porte de Vincennes or Rue de Bercy)

les Cars Air France時代の2009年導入にSETRA S416 GT-HD。Renault Iliadeの置換として導入された車両。
中ほどに車いす用扉があるのがわかる。
車両中央後方に観音開きのドアを設置しそこから車椅子の乗降をするハイデッカー車も導入されていた。
SETRAは2014年まで導入が続いた。


098009
CDG T1
2015年にスポットで15台導入されたSCANIA OMNI EXPRESS。
この車両にも車椅子用リフトが設置されている。
このバスは空港行だが直前に来た空港発の4系統はベルシー通りを経由しリヨン駅に到着した。

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Gare de Lyon
SCANIA OMNI EXPRESSの車椅子スペースのアップ

158008
  2016年からLe Bus Directに導入の始まった、SCANIA INTERLINK HD。2つのバゲージルームの手前に車椅子用リフトとスペース(UFR (Unite fauteuil roulant)が設けられている。
トランクは欧州で良く見る乗務員席から操作できる自動開閉式だが、各バス停には係員もいる。
CDG2E/2Fのバス停はターミナル中央部西側(地平)にある。2B/2D、2A/2Cは日本でいう2階にある。

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CDG2E/2F
車内にも荷物置き場が設置されており、骨組みのある部分が正式な荷物置き場。荷物置き場の後方が車椅子スペースだが車椅子の乗客がいないときは荷物スペースとして活用されている。欧州車らしく、通路上には照明はなく、照明は座席上のエアコン吹き出しユニットに設置される読書灯のみが強制点灯する。座席下の段差を照らす青の照明も新鮮。
東京空港交通で導入されていたユーロツアーの試作車も通路上には照明はなかった。

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読書灯とエアコン吹き出しユニット。読書灯部分は青色で点灯しているが、暗いところでは白色になり強制点灯していた。(一つ上の写真では白ライトが点灯)
車内の照明はこの装置のみ。

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車内各座席に設置されているUSB装置。WIFIマークのようなものも点灯している。また車椅子スペースにもボタンがあるが用途は不明。
車椅子というよりベビーカーのようなピクトグラムが描かれている。


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