JBUS/日野 新セレガ 2012年車以降

2012年に4年ぶりにセレガの導入が復活した。
ナンバープレート上にミリ波レーダーとメッキガーニッシュが装備され精悍な顔つきとなった。
路線車は2017年から再導入となった。
シートも三菱車同様のグレーとブラックの新座席が設置されている。
2003年にビジット・ジャパン事業が始まり、2003年には500万人だった訪日客は、2013年に1000万人まで緩やかに増えていたが、その後2015年に1900万人、2017年には2800万人と急増したこともあり、トランク容量が三菱車より広いJBUS車両に脚光があたり、東京空港交通でも採用が増えた。
トランクの容量が重要な外国人旅客の多い成田線を中心に集中配置されてる。

  2012年に路線車6台と一緒に2台(01,02)が納車された。路線はいすゞガーラだが貸切は日野セレガを導入。
この形式からハイデッカーにもメッキガーニッシュとナンバーの上にミリ波レーダー装置が装備された。
ハイデッカーながら、車内客席部にも赤いファイバーが装備された。


品川200か2481
02-20652RU
QRG-RU1ASCA
2013.5 NRT1PTB
リアスポイラーの形状も変わった。
平成27年度燃費基準+5%達成車の緑色のステッカーがついている。
360PSの仕様。

品川200か2481
02-20652RU
QRG-RU1ASCA
L01/02のトランクルームの非公式側は跳ね上げ式でなくスイング式のため、他の車両にはないスペースがあり、バゲージ収容量の多少少なくなっている。(他の車両は跳ね上げ式)

L02
リムジンバス探検隊
L01/02のトランクルームの公式側。緑のネットがあり、公式側も他車とは雰囲気が違う。

L02
L01,02が貸切セレガで納車された後、2013年にはL10,11が、2014年にはL15,16,17が納車された。
2013年以降の貸切セレガは高出力450PSの6速MTのE13Cエンジンに変更された。

品川200か2617
10-30751RU
QPG-RU1ESBA
2014年導入のセレガの車内。
座席下の通路灯も装備されている。

路線車と違い、網棚下は間接照明になっている。
2012年以降の貸切セレガはハイデッカー車内にも赤いファイバーが設置された。
夜間走行時には良い雰囲気となる。
QTGセレガ

QTG代のセレガが一般路線車として2017年に納車された。(QRGセレガが2014年にリリース。2015年にQTGという燃費区分が設定)
2016年、17年に1台づつリフト車両が導入されていたが、一般路線車としては2008年以来となった。
既に同仕様のガーラは納入されているが、車内の仕様はシートピッチ以外はスーパーキャビンIV仕様となった。
セレガは補助席なしで導入されたため、座席もスーパーキャビン同様の座席間肘掛付のワイドシートとなった。
2017年からは電源コンセントからUSBに供給スタイルが変更になった。
また荷物室のロックがサブロックから電磁ロックに変更になった。

安全性能としては
・先行車追突回避をするPCS(プリクラッシュセーフティ)
・車線逸脱警報
・ドライバーモニター(挙動監視)
が標準装備されており、より一層安全性が高まった。
東京空港交通の一般路線車では2008年に日野セレガが導入されて以降、いすゞガーラが導入され続けていたが、ついに2017年7月に大栄にセレガが5台納車された。
2016年から導入されているリフト車同様、前面ライト間に銀色のメッキガーニッシュが施され目立っている。
運行初日の2017.7.17に撮影
車内設備はコンセントがUSBに変更された。

成田200か1383
238-70742RU
セルリアンタワーを出発しR246に入るL246。
東京空港交通の246号車がR246を走るシーン。
渋谷線はSuperCabinが入れない路線でもあり、セレガーラが投入される割合も高い。

成田200か1387
246-70742RU
QTG-RU1ASCA
リアはいすゞガーラと区別がつかない。
東京空港交通では直前の2017年7月に昭和島に納車されたL590(ガーラ)がフルカラーLED行先表示機で登場したが、残念ながらセレガはオレンジのLEDでの納車となった。

成田200か1383
238-70742RU
2017年度上期導入のセレガーラは他運行事業所は補助席付となったが、大栄車は補助席なし、座席間肘掛付のワイドシートでの導入となった。


成田200か1387
246-70742RU
赤坂線にて
東京空港交通リムジンバスでは2017年度上期導入車からは電源コンセントにかわりUSB充電ソケットが各座席に装備されることとなった。

外国人旅行者にとっては、USBだとコンセント形状を気にしなくて良いので便利だ。

成田200か1387
246-70742RU
赤坂線にて
2TGセレガ

2018年納車のセレガはナンバー上のミリ波ミリ波レーダーと運転席の画像センサーによりPCSが向上し停止車両や静止歩行者の検知も可能になった。
PCSはレベル1〜レベル4の4段階で設定が可能。
シートベルトは最前列のみ3点式で二列目以降は2点式となり、全座席3点式のエアローエースとは異なっている。

2018年からはエアロエースがAMTとなったため、セレガーラが唯一の国産マニュアル車(MT)となった。
2018年3月に納車されたL225。
天空橋・昭和島・箱崎と希望ナンバーで納車されるなか大栄は通常ナンバーで納車。納車直後のオリパラナンバー変更前で緑ナンバーが取り付けられている。スモールライトも納車状態のハロゲン灯。東京空港交通では交換時にLED化される。

成田200か1466
225-80342RU
2TG-RU1ASDA
車内はSuperCabinに順じたデザインの内装となっている。

L241
2018年導入のセレガでは、中央に7インチ液晶を配した大型新型メーターを採用。
ハンドルは4本スポークとなり、ステアリングスイッチもついた。
ハザードはエアロエース同様赤色ボタンになり、シフトレバーの奥に設置されている。
写真では紫色に反射しているところにはドライバーモニターカメラがありドライバーの運転状態を確認している。

成田200か1466
225-80342RU
2018.3
番号灯がLEDになったことで、ランプチェッカー中央部分の番号灯警告が点灯しっぱなしになってしまうためカバーがされている。

L225
東京空港交通の2018年10月以降導入の日野セレガはドライバー異常時対応システム"EDSS"-Emergency Driving Stop Systemが装備された。
運転席の左側に赤い丸の緊急停止ボタンが取り付けられた。
このボタンの影響でモニタの位置がかわり、ランプチェッカーがドライバー左側に移動した。

L561
EDSSは客先最前列にも設置されている。夜間はボタン部分が点灯する。
運転席のスイッチと違い、誤操作防止のため3.2秒後にブレーキが作動する。誤操作の場合は運転席スイッチの外側カバーをどちらかに回転させ解除が可能。

L561
EDSSボタンが押されるとした場合は、車内ではピクトグラムの両サイドの白い丸側ランプ(赤色フラッシャ)が点滅、スイッチ内蔵ランプ点灯、非常扉ブザーが吹聴する。
さらに制動が開始すると車外では制動灯とハザードが点滅し、ホーンが吹聴する。
制動は客席操作なら0.1Gの軽微制動と操作の3.2秒から2.5Gの停止制動に入る。運転席操作の場合、即2.5Gの停止制動が開始する。

L218 リムジンバス探検隊
ライトをLEDにすると常時点灯となってしまうため、位置が変わったランプチェッカー。中央部分の番号灯表示がなくなった。

L561
化粧室も匂いの発生しない真空式トイレを採用。

L561
2019年度車両からはFriendlyのロゴがなくなった。
8月に入り昭和島の新顔(令和顔)M06に続き運行を開始した大栄のセレガ。今回もMT車での導入となった。

217-90742RU
成田230あ9504
リムジンバス新塗装

先のL-217納入の2019年7月からFriendlyロゴがなくなり予兆はあったが、2020年2月より新塗装となる車両が順次デビューし始めた。
東京空港交通ではセレガのL-305/306が新塗装第一号となった。

塗装デザインだけでなく、行灯の文字が新ゴシックに、ロゴと社番はAvenirのフォントが採用された。
オレンジ部分が減り、白が多くなった新塗装。フロント部分は別の会社かと思う塗分けになっている。サイドの社番に下にFriendly for Allのステッカーが取り付けられた。この車両もMT車での導入。

305-00252RU
品川230あ9578
リアの塗分けも白のエリアが拡大。
従来は社番の下までオレンジだったが、メッキガーニッシュが塗装の境い目となった。

305-00252RU
品川230あ9578
2020年導入車両(19.6プレスリリース)は、ドライバーモニターIIとなり、装置がバックモニタの上に移動した。運転姿勢や顔向き、まぶたを確認し、前方不注意を防ぐことができる。
スキャニングクルーズII機能では渋滞追従機能も追加された。

L218
貸切にも新塗装の新車が投入。L18,106,107の3台が導入された。


106-00350RU
成田230あ9507
リムジンバス探検隊
貸切車の車内は19年導入の車両から水色のシートに変更になり、床下は路線車とは違う木目調となっている。

USB給電装置も装備されている。

L106