日産(R5) スペースアロー

1999〜2000年JAに変わりに納入された。
富士重工の17型Mという架装をされた車両で通常7Mと呼ばれる。
日産のスペースアローに富士重工のマキシオンの組み合わせになる。
リムジンバスは当時、日産ディーゼル(UDPC)・ユーロツアーを大量導入していたが、生産が追い付かないなどの理由から富士重工ボディの車両もわずかながら導入された。

2000年からは富士重工では21型Mという架装に変わり、リムジンバスは「でこっぱち」の愛称の車両になりで多く導入された。

55人乗り(00.2)は羽田行路中心
60人乗り(99.3)は羽田−木更津専用車(前後に他行路にも入る)
42人乗り(00.4)は成田行路中心に活躍をする
車内は椅子を含めどこか安っぽい(シンプル)


木更津専用車両は、1997年の開業時はユーロツアーが入っていたが、すぐに専用車が用意された。共同運行会社に合わせるべく60人乗りというリムジンバスでは特殊な仕様(12列・トランクに台車なし)のため、導入時から専用車両的扱いである。この車両はL641-644の4両で昭和島車庫に所属し木更津線に絡むHダイヤの3つのダイヤを担当している。
本ダイヤでは木更津線の前後に新宿やTDRに顔を出すが、羽田からの千葉線や東京駅線やTCAT線などにも充当された事もある。
2005年GW前から、順次オレンジバンパーに塗装変更され、西工C-1車に合わせライト周りのヘッドライトべゼルが黒になり、パンダ風になった。
(L641-644は内外装の時期が早くオレンジバンパーにならず)


L645-648はリムジンバスの郊外への路線拡大の時期とも重なり、多摩センター・津田沼・府中国分寺線の開業時車両にも充当された。

最終的には大栄事業所のL271-273 が残り、朝からの1往復ダイヤを中心に充当されていたが、2014年8月にSuper Cabin IIIと入れ替わる形で廃車になった。

導入された車両(導入時車番)は18両。

641,642,643,644(木更津線用60席・角型エアコン:昭和島)
645,646,647,648(羽田線用:平和島)
605,606,607,608,609(本線用:昭和島)
303(本線用:箱崎)
271,272,273,274(本線用:大栄)

(KC-RA531RBM)

開業時にはユーロツアーを使っていたアクアライン経由の木更津線用として、リムジンバスでは異例の60人乗りトイレなし車両が導入された。
スモークなしのメトロ窓にトイレなしなど安っぽい感がある。

96年からユーロツアーだけが採用されていたが、久々に違う車種が入った。
90年代のフロント部分にオレンジ色が少ないデザイン。

品川200か129
643-90360R5
他の車がオレンジバンパーに変わる中、最後まで黒バンパーを通したL641-644。
木更津線の前後の運用で新宿にきたL643。
60人定員という東京空港交通では特殊な仕様のため、昭和島車庫に所属し木更津線専用車とし運行し続けた。
2011年に廃車を免れ最後の活躍を見せる。


品川200か129
643-90360R5
L641-644に設置されている公衆電話。
当初アクアライン線のバスは他社も含めパトランプも装備していた。


L644

2009年8月撮影
2010年に入ると電話機が撤去されていた。今更使う人はいなかったとは思うが・・・

L643 

2010年2月撮影
L641-644は、アクアライン線の京急仕様に合わせてリムジンバスで唯一の60人定員のため、軸重の関係から荷物室(トランク)に台車が装備できなかった。リムジンバスでトランクに台車がないのはこの車両くらいである。
TIATで木更津への出発を待つL643。撮影した1月に順次既存のエアロエースに置き換えられてしまった。

2012年1月撮影

メトロ窓だがクーラー形状が99年車とは異なり、平型になった。
増便でたまたま成田に来たL646。
トイレなしの羽田線用の車両が成田に来るのは、極めて珍しい。

品川200か251
646-00255R5

2000年導入のR5はオレンジバンパーにパンダマスクとなった。
メトロ窓車だがL641-644とはイメージが異なる。
こちらは平和島車庫に所属。

品川200か253
648-00255R5
塗装変更により、リアは白バンパーとなった。
デコッパチと似ているが、窓の下の部分の形状が異なる。

品川200か251
(646-00255R5)
 車内はシンプル。内装もほとんどクリーム色で仕上げられている。

椅子についているドリンクホルダーは後付。

品川200か250
(645-00255R5)
車内前方。LEDは導入時から設置されているが、手前にあるピクトグラム装置は後付

品川200か250
(645-00255R5)

続いて2000年4月に成田線用に42人・トイレ付き車両が登場。
さすがにメトロ窓でなくT字窓で登場した。
昭和島・箱崎・大栄に配置され成田線で活躍した。
昭和島車は廃止前は平和島に転属し2011年にL641-644よりも先に廃車になった。
インターコンチを出発しレインボーへ向う成田便

品川200か292
607-00442R5

42人車も内外装時に塗装変更をした。
2011年8月の新浦安地区経路変更の訓練。2011年頃から夜に300番台の車両が羽田〜新浦安線を一部担当し始めた。

2005年GW前あたりより順次塗装変更された。


品川200か1130
303-00442R5
リアも2001年11月以降の納入車に合わせて白バンパーに変更された。正面とは違いお馴染みの塗装。
L274->L605の順に変更された。

品川200か290
605-00442R5

富士重工7M車のコクピット。
他車ではフロント部分についているGPSボタンが右側に無理やりついている感がある。 

L271