TeaTime(22)
作成日:2002/09/10

周辺道路事情
(沿線事情:JR山手線)

ある暑い夏の夕暮れ。まだ太陽の残光で明るい中、家路につく。
最寄の山手線の駅の側の大き目の交差点で信号待ちの間、角にある交番の中で何かを一生懸命訴えているオッサンを観ていた。

酔っ払いではないようだし、単に道を尋ねているようにも見えない。
犯罪者にしては、おまわりさん側に緊張感が足りないし、落し物あたりなんだろうか、などと短い時間ながら想像力を膨らませていた。

ふと何かの気配を感じて横断歩道の方を見ると、車道は赤信号にはなったものの、右折車両用の矢印信号が点いたところだ。
何気なく視線を下に移すと、まだ車の通っている右折車線から、手前の横断歩道の直進車両が通る車線のあたりをこちらに渡ってくるものがいることに気がついた。
低く地を這うような体勢でやってくる茶褐色の生き物...ゴキブリ
しかもかなりデカイ

そのゴキブリは、そのまま左折車線を通り抜けて横断歩道を渡り終えると、まっすぐこちらに向かってくる。
思わずステップをきって避けてしまう。かなり恥ずかしい。
そのまま通り過ぎていくところを目で追っていくと、そいつはそのまままだ熱弁を振るっているオッサンがいる交番に入っていった。

う〜みゅ、迷子だったのか。それとも、そのオッサンの熱弁が気になって、単なる野次馬と化したのか。

にしても、横断歩道を渡るゴキブリがいるなんて...


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