TeaTime(5)
作成日:1998/04/18

白新線沿線事情

今年は,横浜あたりでも雪が降る(数回積もった)ことが多かったのですが,新潟県の白新線沿線でも1月になったとたんにドカ雪が降り始めて,雪が多い年だったんだそうです(タクシーの運転手さん談)。
これは,そんな白新線沿線のとある駅の風景です。

平野部といっても,1月下旬の駅周辺は人や車の通る必要最低限しかスペースが無いように見えます(あとは雪の壁)。
その日はお客さんとの打ち合わせで,前日から駅近くのホテルに泊まり,8時半頃にホテルからタクシーを呼ぼうとしました。
が....フロント曰く,「いやぁ〜ちょっと今日は9時からしか予約を受け付けてないらしいんですよ。高校の受験があるので...」。
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9時から受け付けるということは,何時になるか不明というように聞こえたので,取りあえず予約してもらい,1人ホテルに残して駅までタクシーを探しに行ったのでした。
日頃から通勤時間帯は高校生しかいないようなのですが(大人の通勤者はみんな車),この日はそれが倍増しています。
いつもは必ずいるタクシーは,今日は影すらありません。
タクシー待ちの行列もできていて,さすがに高校生(というか受験生)ばかりではなかったのですが,ほぼ半数を占めてました。
我々もしょうがなく,列の最後尾につけたのでした。
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タクシー待ちをしているところには,ちゃんと屋根があったのですが,この日は風もあり空から降るだけでなく,積もった雪が舞い上がってタクシー待ちの行列にも吹き付けてきます。
ざむぃ〜
交わす言葉は,これしかありません。
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しんしんと冷え込む中,列車が着く度に受験生の大群が駅から吐き出されてきます。
で,それを見ながら思ったのですが,特に女子受験生の服装がほとんど横浜あたりと変わらないように見えるのです。
セーラー服にルーズソックス,マフラー...ちょっと上半身が大きく見えるのは,中にセーターでも着込んで着膨れているせいでしょう。
何と,ほとんどの生徒が上着を着てないのです。
しかもスカートはかなり短めの子が多いという...
同じ服装の子が多かったので気がつかなかったのですが,やっぱりこれはちょっと異常です。
雪の中,20分以上タクシーを待ってる列にも,そんな集団がかなりいます。
北国でほっぺの赤い,リンゴちゃん達というのは定番ですが,ここでは真っ赤な,ホント痛々しそうな足が目立つのです。
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これって,いったい何なんでしょう。
普段,日本全国同じ服装をした彼女たちの格好には違和感はないんですが,今日のこれには言葉がありません。
ただ呆然として雪の上を歩いていく2本の真っ赤な生き物を見送るしかありませんでした。
といっても,見送る以外に何かあるのかと言われると,残念ながら何もないんですが

タクシーは全然来ませんでしたが徐々に列は短くなり,9時になる頃にはあれだけ並んでいた行列も3割くらいになりました(この駅にしてはあれだけ並んでいる,ということで,実際には20人くらいの列です)。
さすがに高校生,受験生らしい姿はもうありません。
9時10分くらいから,やっとタクシーが駅に来始めました。
そのうちホテルでタクシーを待っていた居残り組の方が先にタクシーが来たので,駅まで迎えに来てくれました。
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タクシーで高校の前を通り過ぎます。車だと雪道でも3分くらいでしょう。
あれだけ多かったリンゴ足達は,さすがに周囲にはいません。ちゃんと間に合ったのでしょう。
今頃は試験も始まっているでしょうから。

さぁ,やっと一日が始まります。


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