CoffeeBreak(9)
作成日:1997/02/28

モデム共有スタート

会社のLANにTelnet Modem Server(TMS)というモデム共有ソフトを導入しました。
このTMSは,Tinned Carrotさんが作られた95/NT上で動作するモデム共有ソフトで,LAN上の他の端末からTelnetプロトコルが使える通信ソフト(例えば,秀Term,TeraTerm,MopTerm,あるいは95付属のTelnet等)を使って,サーバソフト経由でダイアルアウトが可能になるというものです。

会社でモデムを利用する場合,ビジネスホンだと普通のモデムが接続できないので,改めて回線工事をしたり,FAX用の回線を借用したりで,なかなか全員が自由に通信することができません。
また,最近は家庭でも複数台のパソコンをLANで使っている(いわゆる家庭内LAN)場合もあって,ネットワークでつながっていれば別に配線をする必要のない,LAN環境でのモデム共有というものに注目していたのでした。

LANに接続されたコンピュータからTelnetによってTMSへ接続し,TMSからモデムを通してNIFTY-ServeやPC-VANなどのパソコン通信ホストへ接続できます。
モデムはTAPIを経由してアクセスしますから,面倒な設定は不要です。

【使用環境】
サーバー:PC/AT互換機
 O S:Windows95
 CPU:Pentium133MHz
 メモリ:48MB
 モデム:オムロンME2814B

クライアント:PC/AT互換機,PC-98
 O S:Windows95/NT4.0/NT3.51
 ソフト:TeraTermPro2.0

今回は仮運用ということで,クライアントをWindows系でTeraTermProに限ってますが,基本的にはOSもソフトも制限はありません。
MachintoshやUnix機とモデムを共有したいという方などには最適でしょう。

TMSの現在のバージョンは,NTで運用する場合には問題がいくつかあるようですが,通信を行っていく上では問題ないようです。
残念ながら,Telnetのコマンド全てが実装されてはいないようですが,今後拡張の予定だそうです。
会社の95では,まだ運用を始めたばかりですが,利用者の間では,なかなか快適で好評です。
TeraTerm用のNiftyServe接続用マクロ(TMSのパッケージには秀Term用マクロが付属している)を配布しているので,接続の問題は特には出ませんでした。

気になる点といえば,今のところ私の使ってるパソコンで運用中なので,私が会社に行かないとサーバが立ち上がらない点 ^_^; と,パソコンで作業中につなぎに来られると,ちょっと辛い(何せ非力なマシンですから)点です。
まぁマシンが非力な点は,今回の仮運用が成功すれば独立したマシンで運用されることになるので,しばらくの間借りなんですが。

TMSのサポートは,NiftyServeのフォーラム(FWINCOM MES3)等で行われています。
今のところ窓の杜では『窓の杜 from ML』にしか登録されてないようですが,ここからダウンロードできます。
TMSは,現在のところVersion 0.02で,今のところはフリーソフトです。
次のバージョンからはシェアウェアになるようですが。

TMSについては,『Hello PC』の1997年4月号のオンラインソフトのコーナーで紹介されています。
また今後,運用上の問題や詳細の使用レポート等,何かあったらここに追記していきますのでお楽しみに。

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