CoffeeBreak(7)
作成日:1997/02/07

LAN闘発生!

時は平日定時後の平穏な1日の終わりが近い(近くない人も居ますが ^_^; )オフィスでの出来事。
ワープロ打ちをしてると,急にWindowsがロックしました。
「ギャッ」
っという声は,自分の声かと思いましたが,どーやら各所で上がってるようです。
そうなんです,作業中のマシンがほとんど同時期にロックしてしまったのです。
こんなことは,ネットワークに問題があるとしか考えられません。
こういう緊急事態になると,何故か活気を帯びてくるんですね,ウチの部門。
違うフロアーに電話で確認する者,HUBやらマルチポートトランシバーを見て回る者,ブリッジに走るヤツに,伝家の宝刀LANアナライザを引き出すヤツ
いやぁネットワーク障害以外でも,これだけ動いてくれると助かるんですがねぇ。

で,ブリッジは正常だし,フロアが異なると何事もないし,NetWareのサーバで内部ルーティングしてる部隊は何事も無いかのように仕事してるし。
どうやら,ウチの部門が接続している幹線のセグメント上だけの障害のようです。
いやぁHUBのコリジョンLEDはつきっぱなしになってるし...初めて見ましたネットワークストーム
LANアナライザも負荷100%のままで個別のパケットの分析すらできません。
どーやらパケット1つも出せないようです。

じっと見ててもしょうがないので,ロックしているマシンを1つづつ落としていくことにしました。

どれも作業中のマシンだったので,各所で悲鳴が聞こえてきます。
そうこうしているウチに,テスト中でずっと動かしたままのマシンが2〜3台しか残らなくなりました。
それ以外は,LANサーバとメールサーバ等のUNIXマシンです。
各サーバーは落とすのにそれなりの覚悟が必要なので,テスト中のマシンを落とし始めました。
あぁ怒るだろうなぁ,明日の朝はテストが終わってると思って帰っていったのに...ブチッ!
ところが,サーバ以外のマシンの電源を全て落としてもコリジョンは発生しています。
やはりサーバーか...明日の仕事どうしよう...
全体にあきらめモードが漂ってきたその時です。
「あれっどうかしたの」
片手にどーやら食料とおぼしき袋を持って登場したカレは,ネットワークが完全に死んでいるという話しを聞いて,走ってどこかに消えて行きました。
ここにも,あわれな犠牲者が...誰もがそう思いました。

さて,サーバーの前にHUBの電源を落として見ようということになり,1つ1つ電源を抜き始めました。
その時,おおっという歓声とともに,ネットワークが正常に戻ったのです。
「このHUBが原因だったのかぁ...」
といって電源を入れてみましたが,何故か再発しません。
「リセットしたら治ったのかな」
「ケーブルとかかも?」
とりあえずネットワークが復旧していることもあって,少し騒ぎが落ち着いて,人々が散り始めたところに,再びカレが登場しました。
「ネットワーク治った?そっかぁ,良かった良かった。これが原因だったんだよねぇ」
と言って取り出して見せたのは,新品の小型スタッカブルHUB。
「いやぁ,使い方がよく分かんなくてさぁ。つないでも動かないし。マニュアル読んでたんだけど,お腹空いてきてねぇ...
この時,カレに向けられた視線の冷たかったこと

そのM社のスタッカブルHUBは,スタック(増設)する時にスイッチで切り替えるようになってたんですが,単独で使う/スタックするの切り替えの設定が反対になっていたようです。
「ほら,このマニュアル見難いでしょう!どっちから見てるのか分からないんだから」
と,後でカレは一生懸命に言ってましたが,そんなことで許されるほど世の中甘くはないのでした (^_^;

ということで...
M社さん,ネットワーク機器のスイッチ1つでネットワーク障害を発生させるような仕様は,即刻止めて下さい。
それが無理なら,マニュアルにしっかりとスイッチの上下が分かるように,しっかりと書いておいて下さい。
おかげで私のドキュメントが...(T_T)/


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