(稿:三石あき)
-
編集
(1):時間の短縮
-
作品の狙いにしたがって総時間量を可能な限りに削っていく
-
(2):情報の集約
-
時間は省略しても情報の質と量は豊かさを保って新鮮さを出す
-
(3):多彩な演出
-
時間短縮と情報集約とを両立させて、より面白く多彩に演出する
|
-
-
- ビデオを始めた人がうれしいのは、自分が撮った映像を自宅のテレビで見ることができること。しかし、見ているうちに、「ショットが長すぎる」、「動きが忙しすぎる」、「見たい映像が足りない」、「映像の順番が入り乱れている」……といったことに気がついてきます。
- 撮ったままの映像ではなく、自分の意志で長短や順序に工夫を凝らして、自分(撮影者)以外が見ても、分かる(理解できるよう)ようにすること、それが編集作業です。
- 上の3つの要素を頭に入れて個々の映像をつなぐ時に、いきなり技術的に高度な編集をしようと思っても容易ではありません。インサート機能やDVE(デジタル映像効果)を使わなければ、編集はできないと思っていたら間違いです。
-
-
- 撮った映像ショット(録画ボタンのON → OFFまでの映像)をひととおり見た上で、どんな順につなぐか、どのくらいの長さにするかを考えて、一つ一つの映像を順番につないで行くやり方を「アセンブル編集」と言います。この場合、撮ったときの音声は映像と一緒につながれています。かつてのフィルム(シングル)の時にあった音声のズレはありません。
- 従って、ビデオにおけるアセンブル編集では、この音と映像の一致という特性(ビデオ時代の人には当然のことですが)をいかに生かすかが大切です。現場で収録できる音声の情報は質量ともに豊かです。このことを忘れずに映像を並べて行けば(インサート編集ができなくても)、かなり内容のある表現が可能です。
- 機材面で補足すれば、アセンブル編集の場合は、再生デッキ(カメラ再生でも可)と収録デッキがあれば誰にでもできます。音声の調整を丁寧にしたい時には、音声ミキサーを間に挟めば、より効果的です。またテロップでコメント情報を付け加えたい時には、間にタイトラーを入れることで充実感が出せます。
-
-
- 映像素材によっては、音声に注意しながら映像カットを重ねただけで「即出来あがり」という場合もあります。たとえば、旅行では音声がきちんと拾えておれば、それだけでビデオとして楽しめます。パーティや結婚披露宴などでも映像とともにしっかりした音声があれば、そのままで喜んでもらえるビデオになります。
- このつないだ映像に、音楽やコメント(ナレーション)を入れたいときには、編集済みのVテープを素材にして(再生デッキに入れて)、コピー映像で完成版を作っていきます。
-
-
- 高度なアセンブル編集を可能にするのは、撮影段階での工夫です。たとえば、走るSLを撮るとき、汽笛が聞こえてきたら鳴り終わるまで切らないようにしたいものです。また旅行の時には、ガイドさんの話しが面白そうだったら区切りの良いところまでONにしておくことが必要です。アセンブル編集は基本的な撮影技能を高めてくれます。
-
→なお、この紙上講座について質問や要望がありましたら遠慮なくお寄せください。
以上
|