交通−鉄道

 ケンブリッジ−ロンドン間には、頻繁に列車が走っている。ケンブリッジから ロンドンに行く場合、London Kings Cross 駅に到着するものと London Liverpool Street 駅に到着するものとがあり、これらは Cambridge 駅を出てすぐ、別ルートに 分かれて走る。

 London Kings Cross に着く列車は、平日日中は 1 時間に 4 本あり、うち 2 本 は、Kings Cross までノンストップの、いわば急行列車である。所要 45〜50 分で、 「Cambridge Cruiser」という愛称がついている。1 本は、全駅に停車する訳では ないがある程度停車する、いわば準急列車である。所要 1 時間。残る 1 本は、 ロンドン近郊を除くほぼ全駅に停車する列車で、所要 1 時間 25 分。途中で急行に 追い抜かれるので、これには乗らない方がよい。いっぽう、London Liverpool Street に着く列車は、平日日中は 1 時間に 2 本ある。こちらは、停車駅が多少異なれど、どれに乗っても所要 1 時間 15〜20 分ほどかかる。すなわち、両ルート 合わせて、平日の日中は 1 時間に 6 本の列車があるわけである。

 逆方向の、ロンドンからケンブリッジ方面に向かう場合も同様である。ただし、 Kings Cross 発の列車の場合、急行は Cambridge 終着のもの以外に、Kings Lynn や Ely 終着のものがあるので、注意を要する。例えば、平日日中は 1 時間に 2 本ある 急行のうち、1 本は Kings Lynn 行きである。また、多くの場合、Kings Cross では メインのコンコースから少々離れたプラットフォーム(9、10、11 番線)から発車 するので、時間に余裕を見ておきたい。なお、日曜日は本数は減少する。列車本数および運行系統の詳細に関しては、「WAGN 鉄道運行パターン」の項目を参照されたい。

 車内の椅子はクロスシートと呼ばれる、進行方向に直角に座るタイプである。 椅子は固定式なので、進行方向と座る方向とが逆になる場合もあるが、概して日本の 同等車両よりもかけ心地がいい。通路を挟んで二人がけが二つ並んでいる車両と、 二人がけと三人がけとが並んでいる車両とがあり、後者は少々窮屈である。急行には いい車両が充当される。

 Cambridge 駅は、6 番線まである、かなり大きな駅である。その割には跨線橋は なく、切符売り場のところからすべてのプラットフォームに、段差なしに行くことが できるという、なかなかすぐれものの構造である。この構造の考察については、 後日、改めて書いてみたい(2001. 3. 5 追記Cambridge 駅の配線に関する考察」の項参照)。 ロンドン方面以外に、前述の Kings Lynn、Peterborough、Ipswich、Stansted Airport 方面への列車が発着する。Peterborough 方面に向かう列車の最終的な 行先は、バーミンガムや、はるか西のリヴァプールだったりして、驚かされる。

 駅は、city centre からは少々離れたところに位置している。徒歩でも 20 分 くらいであるが、両者を結ぶシャトルバスが 10 分おきに走っているため、 そう不便は感じないであろう。

class 365 cambridge station
Cambridge 駅に停車中の列車と駅正面玄関。


この項の関連リンク

 BritRail と National Rail との関係は、僕もよくわかっていません。 Railtrack は、英国鉄道のインフラ管理会社。UK Railways というサイトは、 鉄道趣味者の手によるもののようです。


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