交通−バス

 Stagecoach in Cambridge というバス会社が、市内の交通を担っている。バスの出入口は前に 1 箇所で、 乗車時に運転手に行き先を告げ、運賃を払う。「行き先を告げ」がちょっと曲者で、 僕の場合、発音が悪いのか、けっこう「え、どこでぃ」と聞き返されることがある。 降りるバス停が近づいたら、ボタンを押す。すると、チャイムが鳴って、 (壊れていなければ)客室前方に「stopping」という表示が出る。ボタンは、 日本のバスよりも設置箇所が少ない。停留所案内の放送などはないため、慣れないと 使いにくいと思われる。「●●というバス停に着いたら教えてくれ」と運転手に 頼むことも可能なようである(一度見かけた)。バスの時刻表は、すべてのバス停に 掲示してあるわけではない。掲示してあるバス停の方が少ないかもしれない。

 車両であるが、日本のと同じくらいの大きさのバスに加え、小型のものや 二階建てのものも走っている。また、最近は、車室内にまったく段差がない、 超低床車も見られる。

bus (large) bus (small)
ケンブリッジのバスターミナルにて。

 天気の悪い日や、大荷物のある日に city centre に行くときには、 僕はバスをよく利用している。うちの近所のバス停から city centre まで 1 ポンド(約 170 円)という値段は、けっして高くないと思う。1 日乗り放題の Dayrider Ticket や、1 週間乗り放題の Megarider Ticket というものもある。 前者が 2 ポンド 30 ペンス、後者が 6 ポンド 50 ペンスで、乗車時に運転手に 言えば買える。ちなみに 1 カ月有効、1 年有効のチケットも存在するようだ。

 近辺の地方都市には、中・長距離バスが出ている。ハンティンドン(Huntingdon) に行くものや、ベッドフォード(Bedford)経由でオクスフォード(Oxford) に行くものは本数も多く、利用者が多いことをうかがわせる。

 ロンドン市内に行くバスもある。所要は約 2 時間と、列車の 2 倍ほどかかるが、 city centre から乗れて、ロンドン中心部の Victoria coach station に 到着するのが便利なのか、1 時間ごとに走っている。また、空港連絡バスも 走っている。スタンステッド(Stansted)、ルートン(Luton)、ヒースロー (Heathrow)、ガトウィック(Gatwick)の、各空港に向かうバスには、「Jetlink」 という愛称がついている。ロンドン行きと空港行きのバスは、予約が可能である。

bus for airports
空港連絡バス。


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