2.それぞれの旅路(キャラの近況、その他)

み:レイラ、あれから何をやっていたんだ?
レ:ああ、前回言った通り、じじいをおっかけてた。
み:じいいって、あ、ゴルザムのことか。
レ:最初にリジェルの村へ行って、その後ドゥーザ
    ラムの街へ。
み:それで?
レ:ゴルザムに接触しようって一団がいたから、つ
    けてったんだ。どうやら空き家にゴルザムがい
    たらしくって。それがもう、死体は動くは、血
    は壁一面に飛び散るはの、夏向きな展開だった
    ...らしいんだ。
み:らしい...って?
レ:あたい、実際には見てないんだ。小屋の外で様
    子を伺ってただけだから。あたいが興味あんの
    は、じじいじゃなくて、じじいに接触しようと
    する人物の方だし。
み:そうだったな。で、探してた人はみつかったの
    かい?
レ:いーや。結局見つかんなかったのさ。
み:そ、そうか...。まあがんばれよ。
レ:ああ。
み:で、それからなにをしていたんだい。
レ:人探しは一旦中止。あたい、自分の手に入れら
    れないものを持ってるヤツってなんか許せない
    んだよね。
み:ヤな性格だなぁ。
レ:お前がそう設定したんだろが!でね、都市配列
    に使われてる宿命石を盗もうとしている奴等の
    邪魔をしてやることにしたのさ。
み:ま、結局世のためになるからいいか...。
レ:で、実際宿命石を盗んだ奴から、宿命石を取り
    返してさ。何かを手にいれて、幸福感に浸って
    る時に、その何かを奪い取って、くやしい想い
    をさせるってのはそりゃーもう気分がいーもん
    だな。
み:う〜ん。
レ:でもさ、それで総督に4000も報償を貰っち
    まった。
み:へえぇ、よかったじゃん。
レ:...ちがう...ちがうんだ...。
み:え?
レ:あたい、そんなつもりでやったんじゃねぇんだ。
    さっきも言ったろ。みんなの役に立つために行
    動したわけじゃ...ない。ただ、宿命石が、
    誰かの物になるのが悔しかったからってだけな
    んだ。石を元に戻したのも、その状態なら、石
    は誰の物でもないからってだけなんだ。あたい
    本当は...石を盗もうとしたエーラや、壊そ
    うとしたソフィアの方に近いのに...。
み:レイラ、あのね...。
レ:なんで、石を取り戻した奴らは、手柄を自分の
    ものにしねーで、馬鹿正直に総督に報告したり
    するんだよ。それに、なんで総督も、わざわざ
    あたいみたいな...チェンジリング妖魔を捜
    し出して...報償なんか...くれんだよ。
み:ほらほら、ハンカチ貸すから、涙をふけって。
    たしかにね...。今まで、レイラの周りにい
    た人達が、みんなこういう人達だったら、レイ
    ラもひねくれたりしなかっただろうしね。
レ:...うん...。
み:さてと。先ほどレイラが言ってた、ソフィアっ
    て、エルハーダで私のキャラ、シャラと「夜の
    ナイフ」というパーティーを組んで下さってい
    た、ヒューマ・グラントさんのプレイヤーさん、
    松浦さんのキャラじゃないですか。「夜のナイ
    フ」関係の人とはなぜか2人とも出会ってしま
    ったぞ。なんて世間は狭いんだあ。
レ:...そろそろ気持ちを切り替えなくちゃね。
    ようやく火招士になれることになったし。
み:魔法学院生徒やまじない師にもなれるぞぉ。
レ:や、やめろよな。


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