７．穴埋め企画「基礎からのコントラクト・ブリッ
    ジ講座」第２講

み：前回どこまで話したっけ？あ、前々回か。
シ：「オークション」と「プレー」の部分にわかれ
    るって所と、４人に１３枚づつカードを配るっ
    て所ぐらいかな。
み：それじゃ、今回は、「プレー」について、簡単
    に説明しましょう。
    その前に、ブリッジは、全て時計回りでゲーム
    が進みます。
シ：麻雀とは反対の回り方ね。
み：そうです、だから、ブリッジプレイヤーがたま
    に麻雀をやると、つい逆回りをしてしまうこと
    があります。さらに恐ろしい事に、しばらく気
    付かずそのままで続けたりして．．．(多少誇張
    あり)。
シ：プレーも時計回りなのね。
み：その通り。では、プレーのやり方に入りましょ
    う。まずは１人がカードを１枚出す。あとは時
    計回りに、残りの３人がカードを出していく。
シ：どのカードを出してもいいの？
み：最初の人は好きなカードが出せるけど、次の人
    からは最初の人が出したのと同じマークのカー
    ドを持っていたら、それを出さなくちゃいけな
    い。同じマークのカードを持っていなければ何
    を出してもいいんだ。それで、４人がカードを
    出し終えた所で、いちばん強いカードを出した
    人が勝ち。
シ：強いカードって？
み：では、カードの強さについて説明しよう。Ａが
    いちばん強くて、以下Ｋ、Ｑ、Ｊ、１０という
    ぐあいで、いちばん弱いのが２。ただし、最初
    に出されたマークと違うマークのカードは、２
    以下の強さ、すなわち無条件で負けですな。例
    を挙げて説明すると、最初の人が　の３を出し、
    次の人が　の１０を出し、３番目の人が　のＡ
    を出し、４番目の人が　のＫを出した場合、４
    番目の人の勝ちとなるわけです。３番目の人は
    Ａですけれども、マークが違うので、勝てませ
    ん。ただし、これには例外があって、切り札と
    なっているマークのカードは、他のマークのカ
    ードより強いと言う事になっています。例えば
    先ほどの例で、　が切り札だった場合には、３
    番目の人の勝ちとなります。切り札については
    「オークション」の所で説明します。
シ：ところで、誰からカードを出し始めるの？
み：いいところに気付いたね。最初の１回目に誰が
    出すかについては、やっぱり「オークション」
    の所で説明するとして、２回目以降は、前の回
    に勝った人の所から始めます。こうして、４人
    が１３枚ずつカードを持っている訳だから、１
    ３回勝負ができますよね。１３回のうち、何回
    味方、つまり対面に座った２名で勝てたか、を
    競うのが、「プレー」です。
シ：でも、それじゃあ、強いカードがたくさん配ら
    れたほうが、勝っちゃいますよね。そんな、配
    られるカード運に大きく左右されるゲームって
    面白くないと思うんだけど？
み：おお、まさにその通り。これだけだと、カード
    運の悪い人なんかは全然勝てないしね。だけど
    心配ご無用。ブリッジってゲームは、極力この
    カード運の部分を少なくして、技量を競うよう
    に考えられたゲームなんだ(注4)。その辺は、次
    回の「オークション」編、その次の「プレーそ
    の２」編、さらに「試合」編で話そうかと思い
    ます。
シ：でも、「エルハーダの秘宝」も次回で終わりだ
    けど。どこで続きを書くつもりなの？
み：うーんどうしよう．．．。
シ：とりあえず、次回は「オークション」編ね。
み：はい。次回をお楽しみに。

注4)これは競技用ブリッジ(デュプリケートブリッジ)
    の話。賭け用ブリッジ(ラバーブリッジ)は配ら
    れるカード運が勝ち負けに大きく関係する。