1999年10月4日午前2時

これはこれは。


1999年10月7日

どうも、ここのところあまり読書してない。悲しいことだ。あるいはそうでもないのか。それは分からぬ。

でも読書日記だ。


1999年10月18日

虫のいいことに。なんだろうね、この虫は。

なかなか、読書日記にならんので、手がかりの第一歩として、購買書リストのごときものから。

この2週間ほどの間:

「ゲーデルの哲学---不完全性定理と神の存在論」高橋昌一郎」 講談社現代新書

「詩人と女たち」 CHARLES BUKOWSKI  中川五郎訳 河出文庫

「FINAL FANTASY 8」ULTIMA 株式会社デジキューブ

「噂の真相」11月号

「本の雑誌」11月号

まだもう少しあるはずだが、なんだか埋没して発見できない。整理整とんを。すこしずつでも、頑張ろうー。と社会党のように。

今日はこれで、


1999年10月24日

「28年目のハーフタイム」 金子達仁  文春文庫

上記の購買書リストに掲げてなかったが、これも買っていて(まだ他にもけっこうありそう)、ちょこちょこっと読んでいて、今読了。97年アトランタオリンピックでブラジルを破った日本五輪代表サッカーチームの内実に迫った。チーム内に壊滅的とも言える対立が生じていたそうな。


1999年10月27日

上のやつは尻切れとんぼだ。もっとちゃんと書かねば。と思うのだが。だが、そうはいかん。

「ゲーデルの哲学---不完全性定理と神の存在論」高橋昌一郎 講談社現代新書

これを読んだぞ。通勤電車のつれづれに。

著者の高橋昌一郎氏の名は私には未知のものだったが、ゲーデルの名は。その名を紙の上に発見しただけでしびれてしまうのは、私だけではなかろう。天才ミーハーなのか。特にランボオ、ラディゲ、ゲーデル、ガロアの名に弱い。天才四天王か。まあそういうこともあるので、ゲーデルの業績の意味については、「知ってるつもり」であったのだが。要するに、この宇宙に棲息する人間は、この宇宙の最終的な原理原則を知り得ないことになっている、という原理を証明したのがこの憎っくきゲーデルなのね。これは人類のある種の敗北宣言でもある。ただし、人間の論理的知性、論理能力がそんなことを「証明」できる、ということがとほうもなく凄い。


2000年1月30日
「永遠の仔」天童荒太 幻冬社 上下で3600円か。

 ここのところやたらと世評の高いこの「永遠の仔」、しかたなしに買って読んだ。しかし、これはとほほか。なんとなく信頼を置いていた書評を信じたくなくなった。この小説を面白いとも思わず、感動もしないのであれば、小説読みとしての基本的能力、感性が欠如している、と言われてしまうようでもある。俺ははっきり言って、ちょっとどころか、かなりかったるかったぞ、この小説。不必要に長くはないか。まあ、なんというか、期待が大きすぎるとよくないね。幻冬社の販売戦略というのは想像以上に悪辣なレベルで行われているのではないかと、勘ぐりたくなった。素朴に信じていたいくつかの書評やらランキングやらにも出版社の鼻薬が効いているのでは、と。


「あ・だ・る・と」高橋源一郎 主婦と生活社 1500円

 初出の時、最寄りの書店で探したが見つからず、ついこないだ、新宿の紀ノ国屋で時間待ちをしているときに見つけて、同じくの書評コラム集「退屈な読書」と一緒に買った。

 寡筆で鳴る源一郎さんの他作主義に転じた端緒ともなった、女性週刊誌連載の「ぽるの」。この他に新聞連載やら月刊文芸誌連載なども同時期にこなしていたらしい。う〜む。やはり才筆だ。源一郎さんたくさん書いてもじぇんじぇん大丈夫ね。アダルトビデオ制作者の側からの、現場報告やら独白やらといったスタイルでの抱腹絶倒、痛快無類のエロ話の数々。猛スピードでぶっ飛ばす話芸の冴え。