その3

【補足】
※情報は、公式HPで今一度お確かめ下さい。
明記が無い限り、声優等はPC版に準拠。
シナリオライター・原画家の後ろのカッコは、その人が関わった他作。



痕 〜きずあと〜 リニューアル

【シナリオ】
高橋龍也(To Heart,雫,リアライズ,レイナナ)

【原画】
水無月徹(レイナナ,リアライズ,To Heart,猪名川でいこう!!)

【ストーリー】
別居中だった主人公の父親の突然の事故死から早一ヶ月。

せめて四十九日の間くらいはと、長い大学の夏休みの終わり、
主人公はかねてから予定していた旅行を取りやめ、田舎にある父親の実家へと訪れた。

幼い頃に両親を亡くし、主人公の父親に扶養されていた従姉妹たちも、
悲しみに明け暮れていた日々に決別し、徐々に明るい笑顔を取り戻しつつあった。

心に深い痕を残したまま、主人公を優しく迎え入れてくれる彼女たち。
だが事件は、そんな彼女たちの心を、冷たく非情に引き裂いていった…。

【キャラクター】
・柏木 千鶴(かしわぎ ちづる)
主人公の従姉妹にあたる女性で、四姉妹の長女。
去年の春に大学を卒業したばかりだが、扶養者である主人公の父親が
亡くなったために、必然的に由緒ある柏木家の家長になってしまう。
つややかな長い黒髪で、仕種や性格も可愛らしい、とても穏和な女性。
主人公の憧れの女性でもある。

・柏木 梓(かしわぎ あずさ)
四姉妹の次女。勝ち気で負けず嫌い、責任感の強いしっかり者。
だが、短気で単純、おまけに暴力的という三要素を持ち合わせており、
主人公とは他愛ないけんかを繰り返す。
 
・柏木 楓(かしわぎ かえで)
四姉妹の三女。物腰の静かな大人しい少女。
人と接するのが苦手なのか、
主人公が訪れてからというもの、ほとんど言葉を交わそうとしない。
 
・柏木 初音(かしわぎ はつね)
四姉妹の四女。
まだあどけなさを残しているが、テレビCMのタレントとしても通用するほど可愛らしい。
主人公を「お兄ちゃん」と慕っており、おっとり穏やか、優しく控えめ、
そして甘えん坊と、まるで理想の妹を絵に描いたような女の子。


【ボーカル曲】
なし

【動作環境】
CPU:PentiumII 300MHz 以上
メモリー:64MB(2000/XP:128MB) 以上
HDD容量:500MB 以上
ビデオ解像度:800x600、Full Color 以上
サウンド:DirectSound に対応していること
CD-ROM:8倍速以上
DirectX8.1以上対応必須

【ネタバレ無し感想】
96年作品のリニューアル。今のゲームとも遜色無い出来。
ただ、原作をプレイした事がない。原作より、演出がショッパくなってるとは聞く。
雫よりはこちらをオススメしたい。

【ネタバレ有り感想】
特になし



腐り姫〜euthanasia〜

【シナリオ】
星空めてお(サフィズムの舷窓,ピンク・パンツァー 〜ピンクの象〜,ぶるまー2000)
高尾登山(ちょ〜イタ 〜素晴らしき超能力人生〜,Forest,サフィズムの舷窓)
睦月たたら(サルバとーれ!,妖刀事件,ぶるまー2000,行殺☆新選組)

【原画】
中村哲也(SEVEN=BRIDGE,CANNONBALL〜ねこねこマシン猛レース〜,ライアー大戦じゃんまげどん)

【ストーリー】
父親と妹が怪死を遂げ、記憶喪失となった主人公は、義母に連れられ、故郷の町へと戻る。
そこで主人公は蔵女(くらめ)と呼ばれる、深紅の着物の少女と出逢う。

少女は自分の妹に瓜二つだった。

取り巻く家族や友人たちは、うわべでは彼の回復を望みながらも、罪の意識を心に潜ませている。
蔵女はそんな人々の隙に取り入り、甘美な肉欲と狂気を与え、身も心も崩壊させていく。

記憶と現実の境界が揺らぎ、喪失感と、蘇る恐怖との狭間に葛藤しながら、
やがて全ての記憶を取り戻し、赤い雪が降り積もるなか、
世界が死の静寂に包まれるまでの4日間。

【キャラクター】
・簸川 五樹(ひのかわ いつき)
主人公。大学生。父と妹が心中した直後に記憶喪失となる。
当初は、記憶を取り戻そうとする気持ちも本心ではなく、
周囲の期待に応えたいがためのものだった。
しかし、最愛の妹の面影を故郷の町に見いだしてからは、
真実を掴み取ろうと苦しみもがきはじめる。

・蔵女(くらめ) CV:YUKI
主人公の前に忽然と現れた童女。主人公の妹に瓜二つ。
神出鬼没で、何を考えているのかよくわからない。
蔵女の右中指の爪に傷つけられた者は、やがて自滅へと誘われ、赤い雪となって腐り落ちる。

・簸川 芳野(ひのかわ よしの) CV:かわしま りの
主人公の若き義母。盲目の麗人。
ほがらかで家族を優しく包み込む、簸川家の精神的支柱。

・簸川 潤(ひのかわ じゅん) CV:金田 まひる
主人公の義妹。
通信制の予備校生。シニカルにふるまおうとしながらも、面倒見のよい性格で損をする。
事あるごとに主人公につっかかってくる。首にかけたヘッドホンがトレードマーク。

・伊勢 きりこ(いせ きりこ) CV:椎名 奏子
主人公の同期生で、生まれつき足が不自由。自称恋人。
失われた記憶については触れずに、ただ主人公を連れ帰ろうとする。

・簸川 夏生(ひのかわ なつき) CV:西田 こむぎ
主人公の従姉で幼なじみ。町役場の看板娘。ざっくばらんで、細かいことは気にかけない。
主人公の記憶を取り戻させようと、強力に迫る。

・山鹿 青磁(やまが せいじ) CV:高岡 政人
主人公の幼なじみ。帰省中のところを夏生に引き留められる。歯科技工士。

【ボーカル曲】
なし

【動作環境】
メディア:CD−ROM2枚組
対応OS:Windows95/98/me(NECWIN95及びWIN95ver.4.00.950は動作保証外)
CPU:Pentium200MHz以上必須(233MHz以上推奨)
メモリ:64MB以上必須(128MB以上推奨)
解像度:640×480/ハイカラー推奨
サウンド:CD−DA、WAVE
その他:DirectX不要

【ネタバレ無し感想】
人気な人にはかなり人気。嫌いという人は特に見ません。私は普通。
世間の評価とはやや温度差。
BGMは最高級の呼び声高し。個人的には特に気にならず。
やってもいいし、やらなくてもいい。HPの雰囲気が好きであれば、程度。
それなりにエロも濃い。あとイリーガル。

【ネタバレ有り感想】
特になし



群青の空を越えて

【シナリオ】
早狩武志(群青の空を越えて,僕と、僕らの夏)

【原画】
黒鷲(ホルンの休日,ヒメキス 〜KISSのあとの内緒の秘め事〜)

【ストーリー】
「あの子は君の目の前にあるあの大きな楠の木になったの」
幼い頃、子猫の亡骸を埋めながらそう教えてくれた隣のお姉さんは、
三毛猫のような柄をした戦車に轢かれ今はその隣に眠っている。

「アンダルシアの雨は気まぐれで時折平野に空き缶が降る」
奇妙なシュプレヒコールと共に、いつも中身の入った空き缶を投じた向かいのお兄さんは、
催涙弾の豪雨にうたれ街角で二度と動かなくなった。

明日は俺も歌うだろう。遮るもの一つ無い群青の空の彼方で。
「シュレーディンガーの猫は百年経っても決して死なない」

蓋を開けるまで、勝敗は判らない。

「俺たちは決して死なない。魂は永遠(とわ)に引き継がれるから」
叫んだ男は昨日死んだ。俺は彼の友ではないだろう。なぜなら俺は彼の魂が判らない。
引き継がれない魂を抱えて彼は死んだ。

「わたしたちの愛は永遠なの。変わらぬ愛をわたしは誓うから」
彼女が腕にぶら下がる男の背は昨日は低かった。変わらぬ愛は背を伸ばす。
永遠の愛は連れ添う相手を選ばない。

ならば俺も呟こう。力無き声をかき消されぬように。
「俺たちは絶対に絶対に絶対に負けない」

言葉の時代が終わって、戦争が始まる。

【キャラクター】
・萩野 社(はぎの やしろ) CV:小池 竹蔵
筑波航空学校一種飛行予備生徒。関東独立のきっかけを作った萩野憲二の息子。
グリペンのパイロットでもある。TACネームはヘギー。
円経済圏を提唱し暗殺された父親に対する複雑なコンプレックスと責任感から、
志願して戦闘機パイロットを目指す。
善悪や理想よりは、義務感がその身を戦いに駆り立てている。
偉大な父親を正しく理解し、かつその呪縛から逃れ、
己の意志でこの戦争と正面から向き合う勇気を得た時こそ、新たな世界を築き得るのだが……

・水木 若菜(みずき わかな) CV:榊原 ゆい
筑波航空学校二種管制予備生徒。萩野社の同級生。
航空管制官としての訓練を受け、実戦でも作戦機へ指示をおこなう。
萩野憲二に心酔する両親の影響を受け、筑波航空学校に予備生徒として志願してきた。憲二の提唱する理想を認め信じてはいるものの、その息子である萩野社に対する心境は複雑。
憲二さえ居なければ、独立運動に邁進して自分たちを顧みない両親も……
という思いが心の片隅にある。
私生活では、両親にかわって俊治の面倒をみるよきお姉さん。
また、舞台演劇も大好き。もっとも、いつも落ち着いている彼女も、時には……

・水木 俊治(みずき としはる) CV:中里 真沙
筑波航空学校一種飛行予備生徒。最年少のグリペンパイロットで、水木若菜の弟。
TACネームはトシ。真面目で、天才肌のパイロットだが、体力が無いのが玉にキズ。
尊敬する先輩、社とペアを組み、献身的にその戦いをサポートする。
寮で一緒に暮らす若菜は自慢の姉。ちょっとシスコンの気はあるが、本命は密かに……

・日下部 加奈子(くさかべ かなこ) CV:安玖深 音
筑波航空学校附属校生徒。一種飛行予備生徒だった今は亡き兄、
日下部諒の面影を求めて、筑波戦闘航空団に出入りしている。
自慢の息子・諒の死で父母は関東軍を恨み、不仲になっている。
だが加奈子は大好きだった兄、諒の信じた理想を信じ、
少しでも同じ立場の社たちの力になりたいと願っている。
もっとも、兄・諒と同棲していた美樹に対してはまだ敵愾心を残している。
日頃は明るく快活で、笑顔を振りまき航空団のマスコット的存在。
勿論、時には子供っぽい面だけではなく……

・渋沢 美樹(しぶさわ みき) CV:上坂 莉緒
関東軍航空部隊筑波戦闘航空団一尉。最初の一種飛行予備生徒の一人で、第一次独立闘争の英雄。
TACネームはフィー。加奈子の戦死した兄・諒とは同期で恋人。
腕利きのパイロットだったが、目の負傷を契機にグリペンを降り、
前線航空統制官として爆撃誘導をしていたところを、社と俊治の教官として筑波に呼び戻される。
まだパイロットとして未熟な二人に、生き残るためにと猛訓練を課し、
やがて二人は美樹にとっても自慢の教え子になる。
作られた英雄として、また開戦のきっかけを作った一人として戦争に深く責任を感じている。
だが、一士官にすぎない身では望むように戦況を変えうる筈もなく……

・澤村 夕紀(さわむら ゆき) CV:安倍 有紀
報道カメラマン。独立闘争の最初期の頃は学生だったが、
その過激な主張に同意できず、ジャーナリストとしてその運動を取材するようになる。
一見、醒めた目で眺めているものの、学生達の無私の志に対しては尊敬を抱いている。もっとも、その行動に対しては常に批判的だが。
また関西や非合法組織などにも情報源を持ち、その視野は広く深い。
地上前線の取材歴も長く、青年たちの死には敏感。
日頃は軽快で活動的な彼女にとっても、彼らの今わの際の願いは重いもので……

・藤川 達也(ふじかわ たつや) CV:平井 達矢
第二種飛行予備生徒。
元は社と同級生だったが、社が飛び級したため、今は学年が違う。
軽そうに見えるがもと演劇少年、チューホフが大好き。

・大賀 忠則(おおが ただのり) CV:秋山 樹
第二種飛行予備生徒。
整備員コースの学生。機体整備のアシスタントをしていた。
達也と同様に昔の同級生。

・久我 聡美(くが さとみ) CV:本山 美奈
第二種飛行予備生徒。
達也の同期。途中、パイロットコースに転科してくる 。

・吉原 大嗣(よしはら たいし) CV:滑川 菊太郎
航空学校校長兼航空団指令。
本来は理想家の学者。専門はドイツ哲学。しかし、考えるだけでは人は救えない。
行動する哲学者として有名。
憲二の思想については多少反発もあるが、根本的には認めていた。

・鈴木 隆史(すずき たかし) CV:富士 爆発
筑波戦闘航空団11飛行隊、小隊長(四機長)、一尉。社直属の小隊長。
第一期飛行予備生徒。ただし一種生徒になったのは遅かったので、
第一次闘争では実戦参加していない。美樹とは同期の戦友。

・岸田 徳治(きしだ とくじ) CV:山中 荘一
秦野管区指揮官、一佐。元習志野空挺団の陸曹。
丹沢、秦野地区の戦線の現場指揮官。以前配属されていた美樹とは顔馴染み。

・香坂 恵実(こうさか えみ) CV:伊藤 瞳子
秦野管区第七作戦群第二中隊航空誘導分隊二曹。
徳治の部下。前線の管制官として赴任していた美樹は、ひそかにあこがれの存在だった。

・萩野 憲二(はぎの けんじ)
主人公、萩野社の父親。故人。
経済、政治、歴史と幅広い学問で業績を残した天才学者。
いつまでも青年のように理想が追えた男。外見はうだつのあがらない万年講師。
内閣府の諮問委員として円経済圏を提唱し、
旧来型の国家からの脱却を提案し、暗殺される。

・萩野 真優(はぎの まゆ) CV:松田 美奈
主人公、萩野社の母親。専門はコンピュータでの解析による比較民俗学。
大学院生時代、真優が社を身ごもり『出来ちゃった婚』で結ばれた二人は、
その後、些細なきっかけから別居・離婚するが、
それは決して憎みあってのものではなかった。彼らは、形は違えど、共に社を……

【ボーカル曲】
OP曲「アララト」歌:WHITE-LIPS
ED曲「tell me a nursery tale」歌:WHITE-LIPS

【必須動作環境(カッコ内は推奨)】
対応OS:Windows98SE/Me/2000/XP
CPU:PentiumV 600MHz以上(PentiumV 1GHz以上)
メモリー:128MB以上(256MB以上)
HDD空き容量:1GB以上(1.8GB以上)
メディア:DVD−ROMドライブ(4倍速以上)
グラフィック:DirectX 9.0c以降に対応しているビデオカードまたはチップセット必須
       Direct3Dにハードウェア対応したビデオカードまたはチップセット必須
       HighColor(TrueColor)
       ビデオメモリ 32MB以上(128MB以上)
ディスプレイ:上記の解像度、表示色、
       800×600サイズの画面を表示可能なカラーディスプレイ
サウンド:上記OSで動作するPCM音源が再生できるDirectSoundに対応したサウンド
DirectX:9.0c以上

【ネタバレ無し感想】
エロゲー×軍事もの=本作。斬新、そして頑張りすぎ。国際情勢に疎ければ相当難解。
ただ、その筋の人達から言わせれば荒唐無稽なシナリオなんだとか。
勉強されてるのは随所に滲み出ているので、雰囲気は堪能出来ます。
それなりにオススメ。割かし(世界観除いて)展開が現実的なのも好印象。

【ネタバレ有り感想】
特になし



月光のカルネヴァーレ

【シナリオ】
下倉バイオ

【原画】
大崎シンヤ(世界ノ全テ,刃鳴散らす,No Reality)

【ストーリー】
彼女は壊れたガラクタで、つまりはオレと似合いだった。

ベルモント――。
時の流れに取り残され、錬金術の影響が色濃く残るその歴史都市は、
自動機械人形(オートマタ)が観光客を迎える、世界一の人形生産地だ。
瞳は宝石。血は水銀。心は円筒(シリンダ)。
骨董品の自動機械人形(オートマタ)は、人間と見紛うほどの外見だが、自由な心を持たない。
人の似姿として作られた彼女たちは、
主人(パードレ)の命令に従うがまま、踊り、笑い、演じ、抱かれるしかなかった。

過去を捨て、ベルモントへやって来たロメオ。
彼はゴミ捨て場で偶然、記憶喪失の壊れた自動機械人形(オートマタ)を拾う。

「私の名前は――忘れちゃいました」

ロメオは、アンナと名付けたその人形と共に、新たな生活を始めた。
だが、平穏な日々は長続きはしない。
かつて属していた組織「オルマ・ロッサ」が、ロメオの匂いを嗅ぎつける。
ロメオはようやく見つけた日常を守るため、
一度捨てた自分の過去に、再び立ち向かわなければならない――。

【キャラクター】
・ロメオ CV:香山 道伸
モグリのタクシードライバー。
とはいうものの、接客ベタだの方向音痴だの、あんな馬鹿げた運転手がいるもんか。
おかしな情報も知っていたし、過去に何か秘密があるはずだが・・・・・・

・アンナ CV:雅 姫乃
ジェルマーノ工房で働いてる自動機械人形(オートマタ)。
元々、ゴミ捨て場で拾われた人形で、今は修理工の見習いをやってるらしい。
新聞じゃ、随分前向きなことを言ってたっけ。


・ノエル CV:成瀬 未亜
かつては男として振る舞いながら、麻薬ギャング・バンビーニに所属していたらしい。
が、どういう経緯か今はロメオと観光ガイドをしてる。
意地っ張りな性格だが、なかなかガイドは有能で、ロメオも手こずっているみたいだな。

・レベッカ CV:奥田香織
ロメオにまとわりつく謎の女。なんとあの「オルマ・ロッサ」の幹部らしい。
一体、ロメオとどんな関係が? 甘いものが好きらしく、たびたび菓子屋で目撃されている。

・カルメロ CV:保村 真
麻薬・殺人、何でもアリのクズ野郎だ。
噂じゃあ、ドラムバッグ一杯にチェーンソーだのなんだの持ち歩いてたらしい。
なんとかして、捕まえなければ。

・イリス CV:榊 るな
使われていない教会で会った、少女型のオートマタだ。
あの教会には幽霊が住む──なんて噂もあったが、まさかそんなことはないだろう。
あんな陽気な人形がいてたまるか。

・ジェルマーノ CV:牛柳 亀三
ジェルマーノ工房の主人。
新聞じゃ「ベルモントじゃ1・2を争う腕」だなんて言ってたが、どうだろうね?
署の人間の話じゃあ、見た目通りの偏屈ジジイらしい。

・ペルラ CV:新内 紀里
ベルモントのとある屋敷で見かけた自動機械人形(オートマタ)。
懐中時計をいつも手にしていて、時間にはかなり正確らしいが、
見た目と違ってかなりきつい正確みたいだな。

・ファビオ CV:眞嶋 リョウ
少年ギャング・バンビーニのボス。粋がっちゃいるものの、結局は底の浅い小物だ。
なんとかして捕まえたいんだが、上司が何かしら邪魔を仕掛ける。どういうことだ?

・ビーチェ CV:由貴 恵
麻薬シンジケートの大物運び屋。
観光客を装って、世界各地を飛び回っているらしい。
名前が売れた今でも、せこい詐欺や窃盗を働くって話だ。

・シルヴィオ CV:松上 九郎左衛門
オルマ・ロッサの副頭領(ヴィーチェ・カーポ)。
ヴァレンティーノの実子。短気ですぐ暴力を振るうため、仲間の人気はあまりないようだ。
かつてロメオとは、本当の兄弟のように過ごしたらしい。

・グリエルモ CV:一条 和矢
オルマ・ロッサの相談役(コンシリエーレ)。
常に冷静沈着な、ヴァレンティーノの右腕だ。
ナイフの腕前も大したもので、ロメオに格闘術を教えたのも彼だという。

・マルカントニオ CV:佐々木 大輔
オルマ・ロッサの幹部。現在はヴェネツィアの顔役。
柔和な性格と抜け目ない手腕で街をまとめ上げているらしいが、
その素顔を見たものは必ず命を絶たれる、とかなんとか。

・ヴァレンティーノ CV:祭 大!
北部を仕切る謎の犯罪組織オルマ・ロッサの長と呼ばれる存在。
そのカリスマ性は絶大で、彼を知るものは例え警察でも、彼に一定以上の敬意を払うらしい。

・パオロ CV:秋山 樹
麻薬撲滅のために東西南北駆けめぐる正義の味方。
職業はアンコールの摂取と排出だ。
ベルモントに呼ばれたが、せいぜいお飾りにならないようがんばるさ。

・コルナリーナ CV:海原 エレナ
チェス指し人形として歴史に名を刻むオートマタ。
各界の著名人など限られた人間しか相手にせず、その現存を疑問視する声すらある。
こんな別嬪人形がいるなら、一度お手合わせ願いたいね。

・ダヴィデ CV:比留間 京之介
人形曲馬団チルチェンセスの団長。
人形を使ったサーカス団の団長として、ヨーロッパ中を渡り歩いているらしい。
まあ、なんというか、見た目通りの変態って話だ。

・ルナリア CV:紅野 ミア
人形曲馬団チェルチェンセスの花形。身のこなしが軽く、軽業が得意。
また手先も器用で、公演の合間に人形劇を演じることもあるそうな。
機会があれば、一度舞台を見てみたいもんだ。

・カリオストロ
伝説の錬金術師。
今からおよそ200年ほど前、時の権力者に命じられ、時計技師ジャケ・ドローと共に
自動機械人形(オートマタ)を創ったとされる。

・ピウス CV:皇 帝
鳥兜(ルパーリヤ)の総監。
かつては教会の最高権力者だったとも噂されるが、はてさてそれは一体どれほど昔のことか。
ヴァレンティーノと浅からぬ因縁があるらしく、
オルマ・ロッサにいつ牙を立てようか画策しているらしい。

【ボーカル曲】
OP曲「嘆きの人形」歌:Yoko
イメージソング「月下に捧ぐ」歌:小野正利
ED曲「Memento Vivere 〜生きることを忘れないで〜」歌:ワタナベカズヒロ
ED曲「幻灯」歌:いとうかなこ

【必須動作環境(カッコ内は推奨)】
対応OS:2000・XP Home/Professional・Vista
    ※XPは32bitのみ対応 ※Vistaは32bitのみ対応
CPU:PentiumII 300MHz以上 (PentiumIII 600MHz以上)
HDD:1.6GB以上
DirectX:9.0c以降対応
Memory:空き64MB以上(空き256MB以上)
画面サイズ:800*600(フルカラー)
サウンド:PCM
メディア:DVD-ROM

【ネタバレ無し感想】
ゴシックノワールと銘打つシナリオにはなってる。高水準。HP通りの世界観。
ただ、期待の枠は出ないかも。よく出来てますが。

【ネタバレ有り感想】
こういうの若本氏にやらせると強いね



最終試験くじら

【シナリオ】
鷹取兵馬(AR 〜忘れられた夏〜,果てしなく青い、この空の下で・・・。,Aquas)
山麻素斗(在りし日の歌)
愛羽(D.C. Summer Vacation〜ダ・カーポ サマーバケーション〜)
釧路洋(水夏A.S+ 〜SUIKA〜,A.C.D.C. Rumbling Angel)
延嬬久那
極鮫


【原画】
秋蕎麦(秋蕎麦,ガッデーム&ジュテーム,水夏A.S+ 〜SUIKA〜)
かゆらゆか(AR 〜忘れられた夏〜,水夏〜おー・157章〜,Gift〜ギフト〜)
かどつかさ(生贄令嬢,人狼奇譚 〜そしてぼくらは蒼い夜のうたをきく〜)

【ストーリー】
まちには匂いがある。
人々の匂い 海からの匂い 山の木々の発する匂い
それらの匂いからどんなまちなのか想像ができる。
でも、不思議だ……。このまちからは匂いがしない。
「くじらさん、くじらさん……今日もいいお天気ですね」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ……どうして誰も疑問に思わないんだ!?」
「え? だって、くじらさんがお空に浮かんでるのは当たり前じゃないですか」

くじらが浮かんでいる。
まるで、街の人々を見守るように……。
そして、その事に疑問を持っているのは……どうやら僕だけのようだ。

「…………」
「君はどうしてここにいるんだ?」
「わたしは……」
「え?」
「あなたがここに来てくれますようにって、お願いしていたの……」

女の子のまっすぐな視線は僕の目を見ているようで
それでいて、まったく別の何かを見ているようだった。

「何かを無くしたんだったら、これから見つければいいの。
このまちだったらきっと見つかるから」
「えっ? ナニそれ」
「ほら! 早くしないと遅刻するよ?」
「あ、待てよ! こら」

そのまちでの数々の出会いが、錆び付いた僕の心を揺り動かす。
それは僕にとっての偶然……そして必然。

「ねぇ、雪って見たことある?」
「テレビでなら……」
「白くてふわふわしたものが、空から舞い落ちてくるのよ? なんだか素敵じゃない?」
「ふぅん……どうだろ?」

僕と女の子が上空を見上げると…… そこには、青空にたゆたうくじらがいた。

群青色の空 白い雲 どこにもない何かを求め 僕は旅を続ける。
世界は―― あまりにも広く あまりにも切ないから 僕はひとひらの雪を大切にする。

【キャラクター】※量的関係でサブキャラ割愛。
・くじらの少女 CV:かがみありす
安武市にやってきた主人公が出会う不思議な少女。
無垢で清楚なイメージのある少女で、主人公は“くじらの見える丘”で
彼女と出会うことになる。物語全体のキーを握る少女。

・夢前 春香(ゆめさき はるか) CV:神村 ひな
主人公の義妹である春香は、
母親の芸名である「夢前」を継いで(?)自分も夢前春香と名乗っている。
お兄ちゃん大好きっ子で、常にいっしょにいたいと思っているが、
今まではなかなか積極的になれなかった。自分でも分からない抵抗力があり、
なかなか睦の事を“お兄ちゃん” と呼べない。
しかし、数々のライバル達が彼女の恋心を加速させる。
体は強い方ではないが、大の芝居好きで、
いつか憧れの兄といっしょの舞台に立ちたいと努力している。

・御影 仁菜(みかげ にいな) CV:榊原 ゆい
榛名学園の先輩。空を飛ぶ事ができるが、
『飛ぶ』といっても自由意志で飛べるのは1メートル足らずで、
ほとんどの場合は暴走して、自分の意志とは関係なしに飛んでしまう。
周囲からは奇異の目で見られ、親からは厄介者扱いされている。
そんな彼女は、なるべく人の邪魔にならない事だけを考えて怯えて生きている。

・榛原 胡桃(はいばら くるみ) CV:成瀬 未亜
榛原胡桃は、この地方の特産である焼き物を作る職人の家の娘であり、
将来は家を継ぐ事を嘱望されている。
ただし、胡桃は幼い頃、母親の連れ子としてこの家に来たので、
自分がこの家を継ぐ事にわだかまりがある。
一方、ジャーナリストであった本当の父親が失踪してしまっているため、
むしろジャーナリズムの方に興味を持っている。
学園では新聞部を設立し、部長を務めている。明るく人懐っこく、世話好きな性格。
陶芸工房には弟子が一人おり、その弟子と結婚するように父親から
それとなく言われているが、まだそんな話は早いと断っている。

・茂木 優佳(もてぎ ゆか) CV:海原 エレナ
優佳は幕末に活躍した藩士の家系で地元の蔵持の娘であるために、
何不自由なく育ってきた。そんな彼女だが、妹の美佳が女形を演じていた主人公に
興味を示したのを見て、自分も興味を覚えていく。
最初は、双子である事を利用して悪戯半分で、彼と接していたが、そのうちに本気になっていく。
なんだか、ちょっ…とずれたところがある。

・茂木 美佳(もてぎ みか) CV:海原 エレナ
美佳は、安武市の名士・茂木家の次女として生まれてきた、優佳との双子の姉妹である。
彼女は悩んでいた。女として扱われるのがイヤな反面、
おしとやかな女の人に憧れたりもする。
それは同性としての憧憬と、異性の好意が混じったものだった。
久遠寺一座の舞台を見たときに、女形姿の睦(睦姫)に一目惚れしてしまう。
しかし、それが自分が殴った相手だと判明した時から、彼女の苦悩がはじまっていく……。

・神楽 香倶耶(かぐら かぐや) CV:シイーナ・コウ
空から飛来してきた、謎の宇宙人。
実は、やんどころなき筋のやんどころなき姫君である。
侍女の阿頼耶(あらや)と末耶(まな)という2名のアンドロイドと、
執事であるティーゲルという鬼漢を付き従えている。
割と(間違った)地球(特に日本)の知識に精通しており、
周囲を大混乱に陥れるが、本人は至って真面目。睦に好意を抱き、胡桃と意地を張り合う。

【ボーカル曲】
OP曲「ディアノイア」歌:riya
挿入歌「ウシロスガタ」歌:yozuca*
挿入歌「飛べない鳥」歌:霜月はるか
挿入歌「fearless」歌:kozue
ED曲「モンタージュ」歌:美郷あき
ED曲「明日の声」歌:kozue

【動作環境】
情報なし

【ネタバレ無し感想】
「不条理」と銘打っているものの、
シナリオが書いてる内に破綻したから「不条理」って呼ぶ事にした気がしなくもない。
面白くない。

【ネタバレ有り感想】
折角名曲なのに、ディアノイア2回流すなよ…。



最果てのイマ

【シナリオ】
田中ロミオ(CROSS†CHANNEL ,ユメミルクスリ,おたく☆まっしぐら)

【原画】
あらきまき(永遠のアセリア〜The Spirit of EternitySword〜 EXPANSION)

【ストーリー】
幼い頃、とある施設で育った主人公「貴宮忍」には、友達と呼べるものはいなかった。
そんな忍が、姉の「千鳥」と共に施設を出て最初にしたことは、友達を作ること。
近所に住むボーイッシュな少女「紅緒あずさ」。同じ飼育委員となった、
寡黙であり辛辣でもある「本堂沙也加」。
地域でも有名な一族に属している兄妹「塚本斎」と「葉子」。
似た者同士といった感じで惹かれ合った「樋口章二」。
そして、偶然の出会いから近付いた「伊月笛子」。 彼らと忍、合わせて7人。

共に友人に恵まれなかった面々が、知り合い、仲間となり、早数年。
物語は、黄昏に彩られた静かな街で幕を開けた。
7人の間で繰り広げられる理解と共感、反発と衝突。そして、思春期の淡い恋愛感情。永遠に続く友情。そんなまどろみのような幸せの中に、ずっといられる―――はずだった。

―――『敵』がその姿を現すまでは。

7人の輪を掻き乱す『敵』。忍は、それを許さない。仲間を傷つけるものを許さない。心を傷つけるモノを許したくない。それに気付いたとき、忍たちを取り巻く世界が変わる。
そこにあるべき新たな世界・・・・・・聖域・・・・・・に辿り着く。これは、そんな。心を描く物語。
心の果てにあるものを描く、物語―――

【キャラクター】
・貴宮 忍(あてみや しのぶ)
本編主人公。両親がいないため、施設で育てられた少年。
物心つく以前の記憶がほとんどないが、そのことはまったく気にしていない。
無邪気な少年のように振る舞うこともあれば、円熟味を持った言動をしたりと、
不思議なところがある。
友情を、特に7人の輪の友情を重んじており、仲間意識はとても強い。
この7人は子供の頃からの付き合いで、幼なじみとも言える間柄。
ある特殊能力を持っっており、それを「キー」としてこの物語は進んでいく。

・紅緒 あずさ(べにお あずさ)
子供の頃、忍に命を救われたことがあり、
それ以来大好きでいつも周囲をうろちょろしている。
ずっと親しくしていたため様々な面で多大な影響を受けているが、最近ちょっと反抗期気味。
感情表現がナチュラルで、タブーを介さない面がある。
少年的な部分が強いが、それでも少女としての自分であろうと努力している(努力だけは)。
章二とは忍を巡って犬猿の仲。

・本堂 沙也加(ほんどう さやか)
何でもそつなくこなす秀才タイプだが、好んで自己主張はしない。
そのため7人組の中でお姉さん的立場にいる。
一見しておとなしいがその思考は苛烈。だが、肉体的には少々虚弱。
菜食主義者ではないが、肉類は苦手。茶道と合気道を嗜む大和撫子。

塚本 葉子(つかもと ようこ)
天然系でマイペース。万事に動じない。
頭は良いがのんびり屋で、とろんとした瞳をして、いつも眠そう。
頭を使っている時だけきりっとしているが、大抵はろくなことを考えていない。
自分の大切なものだけ大切にして、あとはさくっと切り捨てるタイプ。
あまり笑わないが、グループの中では時折自然な笑顔を見せることも。

・伊月 笛子(いづき ふえこ)
忍たちとは別の進学校に通う、生真面目&強気な少女。
ある種の潔癖性で、他人のミスを指摘せずにはいられない。
そのくせ寂しがり屋で、1人になることを好まない。
また、精神的に弱く、自己犠牲的なところがある。
華美なことには否定的で、規律の乱れや粗暴な振る舞いに対し病的に怯えている。

・樋口 章二(ひぐち しょうじ)
忍の親友。口は悪いが、性格は単純で直情的。
街でも一目置かれる存在で、情報にも敏い。もともと友人が少なく、
家族とは疎遠に育ったためか心の中ではこの7人の輪を神聖視している。
とりわけ忍に対しては強い信頼と友情を置いているが、全員のことを大切に思っている。
この輪を壊そうとする者がいた場合、全力を持って排除する意志と力を持っている。
肉が好き。肉食獣。

・塚本 斎(つかもと いつき)
異常なまでに寡黙な、葉子の兄。
忍と葉子、あとはほんの数人だけが、彼の言葉を理解する。
ストイックな性格で、義を重んじる。
老成しており諦めの早い感はあるが、仲間内では子供っぽい一面を見せることも。
剣道の有段者で、居合いも学んでいる。
厳格な家庭に育ち、自由を知らなかったが、忍と出会って羽を伸ばせる場所を得た。

・イマ
一切が謎の少女。この物語における最大のキーパーソン。
7人の輪にいるようでいない。いないようでいる。
すべてを知っているようで何も知らず、
子供のように笑うかと思えば無機質な目をすることもある。
失われた輪にからむ、彼女の存在は、果たして・・・・・・?

【ボーカル曲】
OP曲「a far song 〜カナタノウタ〜」歌:霜月 はるか
ED曲「あの頃の僕等に」歌:さくら

【動作環境】
機種:日本語版Windows98/Me/2000Prof/XPが正常に動作する機種
   WindowsXP 64bit版は未対応
CPU:PentiumV500MHz以上  
メモリ:128MB以上
サウンドカード:PCMとWAVEオーディオを再生できる環境
HD:900 MB以上の空き容量
ドライブ:CD-ROMドライブ(CD2枚組)
解像度:800×600以上の表示可能な環境
色 数:ハイカラー(16bit) 以上の表示可能な環境 推奨/24bit以上

【ネタバレ無し感想】
全てにおいてロミオ臭全開。
信者か、ひたすら難解なシナリオに餓えてる人か、難読漢字・専門用語に耽溺したい人プレイ必至。
人を選ぶシナリオに耐えられれば、後は高水準。

【ネタバレ有り感想】
後半の暴走っぷりには辟易した。



サフィズムの舷窓 〜an epic〜

【シナリオ】
星空めてお(腐り姫,ピンク・パンツァー 〜ピンクの象〜,ぶるまー2000)
高尾登山(ちょ〜イタ 〜素晴らしき超能力人生〜,Forest,腐り姫)
睦月たたら(サルバとーれ!,妖刀事件,ぶるまー2000,行殺☆新選組)

【原画】
小梅けいと(ライアー大戦じゃんまげどん,CANNONBALL〜ねこねこマシン猛レース)

(getchu.comより)
【ストーリー】
洋上に浮かぶ超巨大豪華船学園「ハンギング・バスケット・ポーラースター」。
男子禁制のこの女子校で発生した、連続レイプ事件。
その容疑者にあげられたのは、日頃から「ボクの子猫ちゃん達」と称する
6人もの恋人と浮き名を流している、
自他共に認める「レズの王子様」こと杏里・アンリエットだった。
一方的に学園長から通達された退学の期間まで、あとわずかに3週間。
杏里は親友と恋人達の協力を得て、この連続レイプ事件の解決に乗り出す。

探偵役を引き受けた親友の大天才・天京院鼎の提示した方法は、
次に襲われる可能性の高い3人の女性との中から一人を選び、
その子を守りつつ犯人の手がかりを集めようというもの。
もちろん、杏里にとっては、「未来の子猫ちゃん」に密着ガードできるのは
願ったりというもの。しかし、仲良くすることばかりに気をとられていれば、
犯人探しの方はおぼつかない?

かくして、スリルとサスペンスに満ちた杏里の3週間が始まる。

【キャラクター】
・杏里・アンリエット(あんり・あんりえっと)CV:椎名 奏子
主人公。セカンドクラス在籍。
学園のアイドルであり、最大の問題児。人呼んで「レズの王子様」。
自分より一分一秒でも早く生まれた人間には興味を示さない「年下好き」。
この度、日頃の素行がたたり連続暴行事件の犯人と疑われてしまう。

・天京院 鼎(てんきょういん・かなえ) CV:関 和美
杏里のパートナーにして知恵袋。サードクラス在籍。
授業にもろくすっぽ出ずに自室で発明(何故か何にでもミキサーが付く)
に没頭する変わり者だが、杏里とはウマが合う。
冤罪を着せられた杏里を助けるべく、
次なる被害者候補3名をピックアップした。コーヒー中毒。

・ファン・ソヨン CV:草柳 順子
鼎がピックアップした、次なる暴行被害者候補の一人。
韓国の名門軍家の末娘。ファーストクラス在籍。
前向きで、人なつこい性格で、学園を明るくする。
好きな物は猫とキムチ。苦手な物は海。

・アルマ・ハミルトン CV:原西 希京
鼎がピックアップした、次なる暴行被害者候補の一人。
北欧の林業王ハミルトン家の令嬢。ファーストクラス在籍。
絵に描いたような箱入り娘で、
かつ父親にデタラメな知識を植え付けられている。
いつもお付きのクインシー・ウェルズに監視されており、友達も居ない。

・アイーシャ・スカーレット・ヤン CV:秋本 良子
鼎がピックアップした、次なる暴行被害者候補の一人。大貿易商の娘。
シンガポール出身の、イギリス・中国・マレー人のクォーター。
サードクラス在籍。飛び級したため、幸か不幸か杏里より年下。
人嫌いではないのだが、他人とペースが合わずに孤立している。

・ヘレナ・ブルリューカ CV:長崎 みなみ
杏里の恋人、通称「子猫ちゃん」の一人。セカンドクラス在籍。
ポーラースターに入学し、杏里の毒牙に真っ先に掛かった不幸な娘。
ロシア出身。規律に厳しく、日頃から風紀委員を買って出る彼女だが、
杏里の前ではめろめろ。

・ニコル・ジラルド CV:栗原 雅子
杏里の恋人、通称「子猫ちゃん」の一人。
ファーストクラス在籍。イタリア出身で父親はマフィアのドン。
ギャンブル大好きで、杏里とのつき合いも、
負け分の方に身体を差し出したことに始まる。
愛犬コローネはオスのボルゾイ犬。

・ニキ・バルトレッティ CV:椎名 奏子
杏里の恋人、通称「子猫ちゃん」の一人。
ファーストクラス在籍。ドイツ出身。天才音楽家を両親に持つ。
重度の対人恐怖症で、ごく一部の人間にしか心を許さない。
加えて独占欲が強く、浮気者の杏里には取扱注意な存在。

・アンシャーリー・バンクロフト CV:本山 友美
杏里の恋人、通称「子猫ちゃん」の一人。
ファーストクラス在籍。コロンビア出身。
土地柄?を活かし、ドラッグに精通している。
というかドラッグ中毒。
その不思議な言動で、周囲をトラブルの渦に巻き込む。

・クローエ・ウィザースプーン CV:栗原 雅子
杏里の恋人、通称「子猫ちゃん」の一人。
セカンドクラス在籍。ギリシャ出身。父と兄は、学園船の設計者。
兄の存在を感じるポーラースターに入学し、杏里に兄のイメージを見る。
静寂を何より好み、杏里の巻き起こす騒音にいらだつ日々。
人呼んでポーラースターの格闘王。

・イライザ・ランカスター CV:西田 こむぎ
杏里の恋人、通称「子猫ちゃん」の一人。セカンドクラス在籍。
英国出身。大貿易商の娘で、学園でも権勢を誇っていたが、
父の失脚により哀れメイドの身分に。
あっという間に離れた取り巻きに対し、
全く態度を変えない杏里に心動かされる。

・クレア/コー/ミリエラ CV:三園あすか/長崎みなみ/春野日和
未来の学園生候補が、ポーラースターに体験入学を行う
「ビジターズ」の一員として、事件に立ち会う。
杏里の捜査を協力したり、邪魔したりと、かしましくゲームを盛り上げる。
明るいリーダー格のクレア(ポニーテール)はルーマニア、
クールでブレーキ役のミリエラ(ボーイッシュ)はハンガリー、
最年少でマスコット的存在のコー(犬)はクロアチアの出身。

【ボーカル曲】
主題歌「舷窓の乙女達」歌:不明(校歌曲調の為)

【動作環境】
必須CPU:PentiumII 300 MHz(PentiumIII 500 MHz推奨)
解像度:800*600

【ネタバレ無し感想】
良い意味で裏切られた作品No1。
少女漫画のようなタッチにレズ。敬遠しがちですが、テキストが素晴らしい。めてお氏天晴れ。
人種博覧会と作中で称されますが、その名に負けない豊かな国際色も秀逸。
何よりシナリオよりもキャラが魅力的。個人的にとってもオススメ。
おまけシナリオが面白いのでプレイするなら絶対「an epic」の方を。

【ネタバレ有り感想】
アンシャーリーのぶっ壊れっぷりは面白すぎた。



沙耶の唄

【シナリオ】
虚淵玄(Phantom 〜Phantom of inferno〜,続・殺戮のジャンゴ ─地獄の賞金首─)

【原画】
中央東口(鬼哭街,吸血殲鬼ヴェドゴニア,天使ノ二挺拳銃)

【ストーリー】
爛れてゆく。何もかもが歪み、爛れてゆく

交通事故で生死の境をさまよった匂坂郁紀は、
いつしか独り孤独に、悪夢に囚われたまま生きるようになっていた。
彼に親しい者たちが異変に気付き、救いの手を差し伸べようにも、
そんな 友人たちの声は決して郁紀に届かない。
そんな郁紀の前に、
一人の謎の少女が現れたとき、彼の狂気は次第に世界を侵蝕しはじめる。

【キャラクター】
・匂坂 郁紀(さきさか ふみのり) CV:氷河 流
……本編の主人公。
不幸な事故を境に、現実と悪夢の境界線に囚われ続けることになる。

・沙耶(さや) CV:川村 みどり
……謎の少女。
失踪した父親、奥涯雅彦を探すうち、入院中だった郁紀と運命的な出逢いを果たす。

・戸尾 耕司(とのお こうじ) CV:片岡 大二郎
……郁紀の親友。
郁紀の怪しげな言動を訝りつつも、仲間たちを支えていこうと奮闘する。

・高畠 青海(たかはた おうみ) CV:海原 エレナ
……耕司の彼女。
郁紀の豹変によって悩む瑶を心配する、心優しい女性。

・津久葉 瑶(つくば よう) CV:矢沢 泉
……青海の親友。
郁紀に想いを寄せていたものの、
事故を境に人が変わった郁紀の態度に戸惑い、気に病むようになる。
つい他人に依存しがちで、場の雰囲気に流されてしまうことが多い。

・丹保 凉子(たんぼ りょうこ) CV:佐藤まこと
……事故の後遺症に悩む郁紀の主治医。
過去に奥涯雅彦と何らかの接点があったらしい。

【ボーカル曲】
ED曲「沙耶の唄」歌:いとうかなこ
ED曲「ガラスのくつ」歌:いとうかなこ

【必須動作環境(カッコ内は推奨)】
対応OS:Win98 / 2000 / Me / XP
CPU:PentiumII 300MHz以上(PentiumII 450MHz以上)
HDD:200MB以上
DirectX:8.1以上
Memory:空き32MB以上(空き64MB以上)
画面サイズ:800x600 16bit(フルカラー)
BGM:PCM
音声:フルボイス
メディア:CD-ROM

【ネタバレ無し感想】
HPに無いので言えませんが、構成が大変斬新。
加えて短いので、引き込まれて最後までダレずに持っていかれました。
とってもオススメ。ただちょっとグロいので、そちらに耐性が無ければ回避。
グロゲーの中ではライトな方。

【ネタバレ有り感想】
あの環境、3時間耐えられるか微妙。



斬魔大聖デモンベイン

【シナリオ】
鋼屋ジン(サバト鍋 -Nitro Amusement Disc-,機神飛翔デモンベイン)

【原画】
NiΘ(塵骸魔京,機神飛翔デモンベイン,続・殺戮のジャンゴ ─地獄の賞金首─)

【ストーリー】
仕事もなく、その日暮らしを続ける三流探偵 『大十字九郎』。
その生活力の無さに、友人であるしシスター『ライカ』からはいつも説教される体たらく。
だがある日、そんな彼の元に一つの依頼が転がり込んだ。

「貴方にこそ相応しい仕事です。大十時九郎さん」
依頼主はこの街の実質的な支配者、覇道財閥総帥の覇道瑠璃。
彼女が九郎にもちかけたのは、魔術絡みの依頼。
過去のトラウマから魔術に関わることを躊躇する九郎だったが、
提示された報酬は、そんな思いを吹き飛ばすほどに魅力的だった。
結局、依頼受けることにした九郎は、調査を開始。
その過程で、彼は最悪の犯罪組織 『ブラックロッジ』に追われる少女アルと出会う。
巻き込まれ、九郎は成り行きで、アルと共に追われる身となってしまう。
迫る追っ手。立ち塞がる 『ブラックロッジ』の狂科学者ドクター・ウェストの破壊ロボ。
逃亡の果て、二人は街の地下に眠る巨大ロボット 『デモンベイン』と出会う。
九郎はデモンベインに乗り込み、破壊ロボと戦う決意をした。

デモンベイン。謎の少女アル。二つの出会いが三流探偵九郎の運命を変えてゆく―――。 

【キャラクター】
・大十字 九郎(だいじゅうじ くろう) CV:ヘルシー太郎
繁盛しない探偵業で食うや食わずの生活を送る青年。
アルに気に入られたせいで想像を絶する戦いの渦中に投げ込まれる。
実は魔術の素養も持っているのだが、本人は訳あって魔術そのものを忌避している。

・アル CV:朝宮 咲
ひょんなことから九郎のパートナーになる謎の少女。
可憐な容姿とは裏腹に性格は尊大かつ傲岸不遜。
そんなギャップが事あるごとにトラブルの種になる。

・覇道 瑠璃(はどう るり) CV:赤白 杏奈
街の庇護者にして影の支配者、覇道財閥の総帥を務める少女。
財閥の創始者である祖父から直々に帝王学を仕込まれた才色兼備の令嬢。
絶大な権力とそれに伴う責務の重さは、うら若い乙女をして鉄の女を装わせしめる。

・ライカ CV:本山 美奈
街の片隅の教会で孤児院を営むシスター。
もっか探偵稼業が開店休業中の九郎の生活保護も引き受けてくれる一方で、
なかなか生活力を身につけようとしない九郎には事あるごとに耳の痛い説教を繰り返す、
あらゆる意味で面倒見の良い女性。

・ナイア CV:篠崎 双葉
九郎の捜査に協力する古本屋の女主人。
妖艶な雰囲気と蠱惑的な体躯の持ち主だが、
その秘められた知識の深さは何者にも見透かせない何かがある。

・マスターテリオン CV:氷河 流
魔術結社ブラックロッジの王。
麗しい美貌の影に絶大な魔力を秘めた正真正銘の魔人。
その気怠げな眼差しに愉悦の色を灯すためだけに、
信徒たちはありとあらゆる邪悪と暴虐を繰り返す。

・エセルドレーダ CV:神田 理江
ブラックロッジの首領マスターテリオンに影の如く付き従う謎の少女。
マスターテリオンに対し、狂信とも呼ぶべき絶対の忠誠を誓っている。

・ソーニ/チアキ/マコト CV:(未調査)
瑠璃に付き従う覇道家のメイドたち。瑠璃の身の回りの世話を担うほか、
有事の際には彼女のオペレーションスタッフの一員として活躍する。

・ストーン/ネス CV:(未調査)
覇道財閥の支援を受ける治安警察の一員。
破壊活動から街を守るため、ブラックロッジの巨大ロボに果敢に立ち向かうが、
その主兵装は対人用であるのでまったく歯が立たない。悲しきやられキャラ。

・ジョージ/アリスン/コリン CV:(未調査)
ライカの営む孤児院の子供達。
ジョージとコリンは九郎が教会にたかりに来るたびにいたずらを仕掛ける悪がきコンビ。
アリスンはそんな男の子達の行為に、おろおろとしてしまうおとなしい女の子。

・ウィンフィールド CV:子安 武人
瑠璃の執事を務める。覇道家の使用人筆頭。

・ドクター・ウェスト CV:Prof.紫龍
ブラックロッジが擁するマッドサイエンティスト。
奇妙奇天烈な発明品の数々で街に大騒動を巻き起こす。
余人の理解の遠く及ばない独自の美学を持ち、
それに殉じる姿勢は善悪を通り越してもはや酔狂の域に達している。

・エルザ CV:佐藤 美佳子
『ブラックロッジ』との事件のさなか、九郎の前に現れる少女。
機械じみた冷静な判断力であらゆる兵器を使いこなす。

・メタトロン CV:(自粛)
ブラックロッジの野望の前に立ちはだかる仮面のヒーロー。
人々の信頼と羨望を集める身でありながら、その正体はすべてが謎に包まれている。

・サンダルフォン CV:檜山 修之
ブラックロッジが擁する改造人間。
メタトロンを宿敵として格別に意識し、決着のときを待ち望んでいる。
過去に何らかの因縁があるらしい。

・アウグストゥス CV:若本 規夫
マスターテリオンの側近でありブラックロッジの幹部。
更なる地位の高みを目指して飽くなき野心を抱く狡猾な策士。

【ボーカル曲】
OP曲「HOLY WORLD」歌:生沢佑一
ED曲「天意悠久」歌:いとうかなこ

【動作環境】
対応OS:Win98/Me/2000/XP
CPU:PentiumII 300MHz以上
HDD:最小800MBの空き
DirectX:8.1以上
Memory:空き64MB以上
画面サイズ:800×600 24bit フルカラー

【ネタバレ無し感想】
燃えゲーメーカー「Nitro+」の代表作。
“熱い”“ロボットもの”。ピンときたら購入必至。他は回避推奨。
他は割愛。否定的でちょっと。

【ネタバレ有り感想】
強敵登場 → 負けそうになる → キレる
 → 信じられないパワーアップ → 撃破 → 更に強い敵登場 →5マス戻る




潮風の消える海に

【シナリオ】
早狩武志(群青の空を越えて,僕と、僕らの夏)

【原画】
水上ろんど
ぽよよんろっく(コートの中の天使達,ぽぽたん,電脳妖精エルファン)

【ストーリー】
神奈川県横浜市鶴見区に広がる工業地帯。
意味などない、ただの行き止まりの、詰まったクソみたいな場所。
誰も来ないはずのこの場所でぼんやりと海を眺めていた進は、
偶然、この場所に訪れた東上浩介と出会う。
浩介はつまらなそうにしている進に話しかけ、水没したヨットの再生計画をもちかける。

「沈んでいるヨットを引き上げ、自分たちの手で再生して、何処か知らない場所に行きたい。」

そんなあまりに突拍子もない話をする浩介に惹かれ、進もヨットの修理を手伝うことになる。
さらに複雑な家庭環境にコンプレックスを持つ榎木田美潮と明るくて
穏やかな飲み屋の娘の椎木莉佳子がメンバーに加わり、4人はヨットを修理していく。
様々なトラブルやすれ違いが起こりつつも、4人はそれを乗り越え、絆を深めていく。そして、進は自分と同じようなコンプレックスを持つ美潮にだんだんと惹かれ始めていき…

はたして4人は無事ヨットを完成させ、旅立つことができるのだろうか――?

【キャラクター】
・東上 浩介(とうじょう こうすけ) CV:杉崎 和哉
友人。偶然進と知り合い、ヨットの修理を通じて親友となる。

・椎木 莉佳子(ついき りかこ) CV:佐本 二厘
友人。クラスでは浮いた存在だが、偶然二人と知り合い、ヨット修理を手伝う。

・榎木田 美潮(えのきだ みしお) CV:安玖 深音
メインヒロイン。両親は再婚しており、母親の連れ子。

・宮地 進(みやち すすむ) CV:木島 宇太
本作品の主人公。両親は離婚していて父子家庭。両親はすでに他で再婚している。
四歳ほど離れた姉が一人居るが、すでに独立して家を出ている。

【ボーカル曲】
ED曲「セイリング」歌:WHITE-LIPS

【必須動作環境(カッコ内は推奨)】
OS:Windows日本語版 2000/XP
CPU:PentiumV 600Mhz以上(PentiumV 1Ghz以上)
メモリー:256MB以上(512MB以上)
HDD空き容量:450MB以上(700MB以上(フルインストール))
グラフィック:ハイカラー(16bit)(フルカラー(32bit))
┗DirectX 9.0c以降に対応しているビデオカード(またはチップセット)
┗Direct3Dにハードウェア対応したビデオカード(またはチップセット)
ディスプレイ:上記の解像度、表示色、
       800×600サイズの画面を表示可能なカラーディスプレイ
VRAM :32MB以上
サウンド :上記OSで動作するPCMデータが再生できる音源
┗Directsoundに対応したサウンドカードが必須
DirectX :9.0c以上
DVD-ROM(パッケージ版):2倍速以上

【ネタバレ無し感想】
青臭さ全開大爆発。このシナリオに共感出来れば貴方はオタクじゃない。
それ以外の人には自己嫌悪にすら陥る程青臭い青春物語。値段に比例して短め。
舞台が自宅に近いってのがちょっと嬉しかった程度。

【ネタバレ有り感想】
開始一分、出会いの地点で引いた末期。
あんな状態で話し掛ける奴居るんかい・・・。




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