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アヤシゲ翻訳 テレビシリーズ3 エピソード5 / パーティ / Party


 オープニング

 ナブティック

(ヴィンスが服を数着持って入ってくる)
ヴィンス:よう、お誕生日さん。ご気分は?
ハワード:ごきげんさ、どうも、
ヴィンス:そりゃいい。
ハワード:俺にプレゼントを持ってきてくれたのか?
ヴィンス:ええと…注文してるんだ。まだみたいだな。
ハワード:そうだろうと思った。
ヴィンス:もちろん。待ってろよ。
ハワード:ヴィンス、毎年そう言うよな。
ヴィンス:ちゃんと考えてあるって。今週末に、お前の誕生日祝いに、パーっとパーティを開こうぜ。最高だぞ。
ハワード:べつにいいや。俺はレスター・コンクレークと静かな夜を過ごすから。
     チャーリー・ミンガスの12枚ディスクセットが手に入ったんだ。レアなアウトテイクとかも入っている。
     マイクをオフにした、ミンガス自身の笑い声なんかも聞こえる。
     興奮するぜ、お前も、もしよければ仲間に入れてやるよ。
ヴィンス:ええと…俺はいいや。ロウソクの明りに、足を組んで座っているなんて、俺には無理だよ。
     しかも、お前やレスターと手に手を取ってチャーリー・ミングルを聞くなんてな。
ハワード:チャーリー・ミンガスだ。
ヴィンス:どうでもいいよ。なぁ、パーティを開こうぜ。楽しいから。
ハワード:俺、パーティが嫌いなんだ。
ヴィンス:パーティが嫌いなやつなんて居るか?
ハワード:俺。
ヴィンス:なんで?
ハワード:分かってるだろ。
ヴィンス:昔のああいうのじゃないよ。ずいぶん昔の話じゃないか。
ハワード:ずいぶん昔?俺の記憶は新鮮だぞ、この野郎。オーブンから出したてのベーグルなみに新鮮だ。


 ハワードの思い出

少年:バルーン・キャッスルはどこだ?あるんだろ?
少女:ヴィンスがあるって言ってたぞ。ぼくらの時間を無駄にしやがったな。
ハワード:そのうち来るよ、ヴィンスがそう言ってた。
少年:いいか、この負け犬野郎。もう2時間も持て余しているんだ。今すぐ遊ばせろ!
ハワード:どうやって?
少年:バルーンのかわりに、ハワードの上で飛び跳ねるんだ。
ハワード:よせ!


 ナブティック

ハワード:なんでだよ、ヴィンス?なんだってあんな事を?
ヴィンス:お前のパーティになんて、だれも来やしないじゃないか。みっともない。
ハワード:それで?
ヴィンス:ちょっとパニクって、バルーン・キャッスルが来るって言っちゃったんだよ。
ハワード:みんな、おれの頭を蹴り倒したんだぞ。お前のせいで。
ヴィンス:でも、靴は脱いでただろ?
ハワード:笑えない。
ヴィンス:悪かったよ、ハワード。
ハワード:本当にバルーン・キャッスルを心待ちにしていたんだ。
ヴィンス:パーティを開けば、今度こそ俺が持ってきてやるよ。
ハワード:俺はもう大人だぞ。お前もだろう。
ヴィンス:50はそれほどの歳じゃないだろ。
ハワード:俺は50じゃないだろ。
ヴィンス:お前、いくつだっけ?
ハワード:32だ!…お前より10歳年上だ。
ヴィンス:なぁ、良く考えろよ。いくつになったって、関係ないだろう。バルーン・キャッスルはかなりイカしてるぜ。
     何週か前に遊んできたんだよ。すごかったぞ。飛び跳ねると、自分の身長より高く飛びあがれるんだ。
ハワード:そうかい。
ヴィンス:そうさ!
ハワード:どうだか。
ヴィンス:本当にやったんだってば。
ハワード:宙返りは?
ヴィンス:したよ。6回も。
ハワード:6回?
ヴィンス:そのうちの1回なんて、後ろに宙返りして、しかも元居たところに着地したんだから。クールだろ。
ハワード:ジミー・フリップか。
ヴィンス:そう、それ。
ハワード:本当?
ヴィンス:お前もきっと気に入るよ。
     ♪バウンシー、バウンシー、オー!楽しいな バウンシー、バウンシー、靴は並べて脱いで
ハワード&ヴィンス:♪バウンシー、バウンシー、みんなで宙返り とんぼ返り、宙返り、みんなで歌おう 
     バウンシー、バウンシー、オー!楽しいな  バウンシー、バウンシー、
     白いソックスは下して バウンシー、バウンシー、尖ったものは持ち込まないで 
     バウンシー、バウンシー、とび上がればそれにも手が届きそう!♪
ハワード:興味無い。俺をクリンプで釣るな。男子たるもの、一人で生きるんだよヴィンス。
     男はその日をひとりで迎えるのさ。陰鬱な孤独の中でな。
ヴィンス:パーティを開けば、女の子たちが来るぞ。
ハワード:女の子ねぇ。
ヴィンス:そうだ。
ハワード:カムデンのチャラい女の子は俺のタイプじゃない。俺は男の中の男で、中身を重視する。
     だから静かな夜を過ごすんだ。
ヴィンス:そりゃ夢物語だな。もう俺の友達全員を招待しちゃったもん。
(携帯を見せる)
ハワード:断るんだな。
ヴィンス:みんな良いやつだよ。断るなんて、そんな気まずいこと出来るか。
ハワード:良いやつねぇ。そのお前の友達とやらを見せてみろよ。
(ヴィンスの携帯を取り上げる)ジョニー・リズム?
ヴィンス:クラブのプロモーター。
ハワード:ヴェクター。
ヴィンス:彼女、写真家なんだ。
ハワード:ママ・ズーム
ヴィンス:ママ・ズーム、知ってるだろ。先週の木曜日に来て、トースト食べてたじゃん。
ハワード:ジャック・レ・キューブ。なんだ、この名前?
ヴィンス:フランス人で、しかもキューブなの。
ハワード:ふうん。こいつはパーティには来ないし、ほかも同様だ。パーティは無し。
     神に誓って言うが、何者も俺の決心を変えられないからな。
(ディーヴァが店に入ってくる)
ハワード:俺に任せろ。
(レコードを見ているディーヴァに声をかける)ハイ!
ディーヴァ:ハイ。
ハワード:ジャズレコードを見ずにはいられないみたいだね。だったら、これにも興味があるんじゃないかな。
     
(カウンターからカンペンを持ち出す)おれ自身がお気に入りの、ジャズミュージシャンの写真入りカンペン。
     ジャズと文房具が合体した、ユニークな製品だよ。
ディーヴァ:あの…ここで今夜、パーティがあるって聞いたんだけど。
ヴィンス:ハワードがパーティは嫌だって。暗い部屋で70歳のジャズ仲間と手を取り合って、
     お天気情報を聞きながら座る方が好きなんだとさ。
ハワード:あれ、ジョークね。
ディーヴァ:じゃぁ、ここで今夜パーティがあるのね?
ハワード:ああ、うん。ビッグなパーティがね。ここらあたりじゃ、最大のパーティだろうね。俺のパーティは伝説的だから。
ヴィンス:あっはっは!
ハワード:黙れ。
ディーヴァ:よかった、私パーティが大好きなの。
ハワード:俺もだよ。
ディーヴァ:いろんな人と話したり。
ハワード:いいね。
ディーヴァ:踊ったり。
ハワード:踊ったらり、話したり。そういうをやるつもりだから、そこで俺に会えるよ。
ディーヴァ:そうね。
ハワード:そうさ。会えるかな。
ディーヴァ:ええ。
ハワード:よかった。じゃあね。
(ディーヴァ、店から出ていく)
ヴィンス:信じらんねぇ。
ハワード:ふん。状況は変化するのさ。
ヴィンス:俺なんて10年もお前にパーティをやろうって言い続けて、どうにもならなかったのに。
     ところが女の子が一人やってきて、彼女を一目見るや、
     瞬く間に温めたヌテッラ(チョコレート・ペースト)みたいにとろけやがった。
ハワード:彼女がお前でなしに、俺のことが好きだから怒ってるんだろ。今夜は弾けるぜ!
     ハワード・TJ・ムーンにおいては、時代は変わり続ける。魔法はまだまだ健在!
(ハワードが二階へ行くと、ディーヴァが店に戻ってくる)
ヴィンス:やぁ、ありがとう!
(お金を渡す)じゃぁ、ヴィンス・ノワーのパーティがあるって、話を広めてきてよ。
     チラシでも作ってさ。
ディーヴァ:ハワードの誕生会じゃないの?
ヴィンス:うん。でも、チラシにはあいつを載せないで。誰も来なくなっちゃう。
ディーヴァ:分かった、任せて。
ヴィンス:また後でね。


 ナブティックの二階リビング

(ナブーとボロがくつろいでいるところに、ハワードのがやってくる)
ハワード:よーし、パーティだぞみんな。もっと人を呼んだ方が良いな。
ナブー:レスターとの静かな夕べじゃなかったの?
ハワード:静かな?はっはー!いやいや、違いますぞ。俺はパーティ大好き、ハワード・ムーン!
(退出)
ナブー:ボロ、ロフトから大釜を降ろしておいて。何か作るよ。かなり強いやつをね。
ボロ:嫌な予感がするけど。
(ナブー、電話をかける)


 森の中

(シャーマンたちが集まる中、カークがナブーと電話で話している)
カーク:うん、わかったよナブー。みんなに伝える。
(電話を切る)パーティだってさ!
女性シャーマン:やった!
トニー:キターッ!
デニス:参ったな。
トニー:どうかした?
デニス:ばかばかしいことに、うちの女房が超スポーツカレンダーの撮影に行くのに、付き合うことにしてしまったんだ。
トニー:ダサッ!
サブー:そりゃマヌケなこった。
トニー:ぼく、ポップコーンを3箱分も注文しちゃったもんね。特大のやつ!
デニス:分かったらら、何度も言うな。
トニー:しかも一般公休日じゃん。
サブー:英気を養う日だな。
トニー:そうだ、そうだ。しょんぼり気分を立て直しってのに、
     あんたは奥さんがジャンプスーツ来てウロウロしてるのを眺めてるわけさ。
サブー:どうも〜おまぬけ〜
デニス:ハリスンの奥さんはどうなんだ?
トニー:ボーンマスの妹のところに行ってるよ。ぼくは自由気ままってこと!
     静かに過ごして、9時半には寝ますって言っとくさ。やったね!あんた、尻に敷かれてんのな。怖いんだろう。
デニス:そんなことは無い。
サブー:奥さんに週末は一緒に行けないって言えば?仲間とドライブに行くって。
デニス:そんなことしたら、クソの中に放り込まれる。
トニー:やり返せよ。
デニス:すごく強いんだぞ。
トニー:どうにかしろ。
デニス:時々、超スポーツカレンダーのモデルをしている女と結婚しなければなと思うことがある。


 ナブティック

ハワード:よし、俺の衣装は、オリーブ・グリーンのハイネックに、上等なコーデュロイで行こう。な、イカしてるだろう。
(ヴィンス、パックをしながらハワードを眺めている)
ハワード:でも、もっとなめらかな方のコーデュロイに、このシャルの方が良いかな?
ヴィンス:ちょっと冒険しすぎ。
ハワード:そっか。
ヴィンス:ほかの服は無いの?
ハワード:ない。
ヴィンス:はぁ、その履物はどうなの。
ハワード:やりすぎ?
ヴィンス:18世紀じゃないんだぞ。探検家のつもりか?
ハワード:俺は俺のやり方で行くさ。
(インターホンが鳴り、受話器を取る)やぁ、入って。
ヴィンス:いったい、誰だよ?
ハワード:最初のお客様だ。
ヴィンス:まだ5時45分だ。
ハワード:レスター・コンクレークは職場から直行してくれたんだ。
(レスターが入ってくる)
レスター:ヘーイ!チャオ!
(ハワードと挨拶する)
ハワード:やぁ、レスター。
レスター:プレゼントを持ってきたんだ。
ハワード:わぁ、見ても良い?
レスター:もちろん。
ハワード:なにこれ?
レスター:男性用コルセット。あんたのナニがうまく納まる。われわれのように、歳が行くと、ち
     ゃんとさせるにゃそれなりの補助が必要なのさ。
ハワード:ありがとう。でも、俺たちはタメじゃないだろ。
レスター:またまた、笑わせちゃって。
ハワード:なぁ、まずは軽く聞いていく?
レスター:なんかいいものある?
ハワード:チック・コリアのアルバムを見せたいんだ。
レスター:よく、金をもらってチック・コリアにゲロを吐いてやったもんさ。
(ハワードとレスター、退出)
ヴィンス:
(料理をしているナブーとボロに)まいったな、見たかあのビバップ・ブラザーズ。
ボロ:うん、みっともないね。
ヴィンス:どうしようかな。
ナブー:あれを薄めるために、まともな人を沢山招待したんでしょ。
ヴィンス:心配すんな。カムデンの女性人口の半分は招待してある。最高だぜ。
ナブー:こっちも上手くいきそう。
ヴィンス:あとでな。準備しなきゃ。
(退出)
ナブー:お手持ちの、普通の大鍋を使ってください。持っていなくても、大丈夫。
     ウールワーズに行って、手近な金属製の堆肥入れを手に入れれば良いんです。
     安く済むし、使いやすいですよ。では、ハッシシケーキからです。
     まずは最初の一つを試してみて、1時間ほどしたら、気分がどうか確認してください。
     15個以上はだめですよ。それ以上だと、悪魔を見ます。悪魔があなたの心臓を引き裂き、
     膝がしらをたたき壊します。
     このハッシシケーキをオーブンに入れて、4の目盛で20分ほど焼きます。
     こちら、焼きあがったものがあります。
(トレイはほぼ空)ボロ、あれはどうしたの?
(ボロ、卒倒)
(このお料理の下りは、hash という言葉がポイント。コマ肉とか、ごった煮という意味であると同時に、ハッシシ(大麻樹脂)でもある。このシーンでは、ハッシシを料理するということになっている。ボロが最後に気絶するのは、そのせい)



 夜空

月:お月さまから下界を見てみると、多くの人は二つの種類に分類できます。
  まず一方はこう言います。
  「ああ、お月さまをみてごらん。優しくて、すてきな真っ白のお顔が空に浮かんでいるよ。素敵だね。」
  もう一方は、こう言います。「ゲっ!バニラ暴行魔め!うちの子供に近づくな!」


 ナブティックの入口

(ボロがリストをチェックしながら、招待客を中へ案内している)
ボロ:よう、良く来たな。やあ、その靴いいじゃん。二階にあがってくれ。
(クリス・デ・バーがやってくる)
ボロ:やぁ、クリス・デ・バー!
クリス:やぁ、ボロ。
ボロ:クリッシー、うれしいよ。さぁ行って。あのアルバム良かったぜ。…よく燃えるゴミだしね…。


 二階のリビング

(テクノポップに乗って、レスターと、コルセットを着けたハワードが踊っている。周囲はドン引き)
レスター:こういうフリースタイルは良いね!
ハワード:このコルセット、なかなか良いね。
レスター:言っただろう、ハワード。女どもはこういのが好きなのさ。
ハワード:そうだな。どうだか分からないけど、女性たちにちょっと注目されてるっぽいな。
(サブーがジェラルミンケースを持って、DJに話しかける)
サブー:おーい、かわいこちゃん。そのクソみたいな音楽、悪夢だな。
DJ:ここで仕事をする契約だから。
(ケースからトニー登場)
トニー:みんなはそうは思わないよ。あんたの寝室じゃないんだからさ。
サブー:そんなしょーもないもん。
トニー:ピンク・ジェアーちゃん、そこどきな。このHマンにお任せだ!
(ハワード、ヴィンスの部屋をのぞく)
ヴィンス:よう。
ハワード:来ないのか?もう始まっているぞ。
ヴィンス:出てくるのに良いタイミングをはかっているんだ。
ハワード:お前は昆虫のサナギか?
ヴィンス:お前だって、お前のパーティで、ちょっと遅れて出るのが重要だろ。
ハワード:こいつが俺のパーティだぞ。
ヴィンス:ああ、みんなお前のために来てくれてる。つまり、俺が遅れるのは、お前自身を目立たせるためだよ。
ハワード:急げよ。俺のスピーチを聞き逃すぞ。
ヴィンス:何を?
ハワード:短いスピーチをするんだよ。安全確認とか、火災の際の非常口について。ちょっとしたジョークも交えてな。
ヴィンス:よしてくれ。
ハワード:みんなお楽しみが好きだろうけど、安全確認ほど楽しいものはないぞ。
(ハワード、リビングに戻る。ジャック・レ・キューブが注目を集めながら踊っている)
トニー:よし、いいぞサブー。考えがまとまった。フリートウッド・マックの [タスク] をそっくりそのまま行くぞ。
サブー:うぇぇえ
トニー:部屋のみんなが、このHマンにひれ伏すのを、よく見てろよ。
サブー:正気か?おれは [ルーマーズ] から1曲たりとも外す気はないぞ。
トニー:よせやい。[タスク] だってば。リンゼイ・バッキンガムが意図したみたいに、
     よく聞こえるように一時停止も入れなきゃ。
サブー:おい、なんだって俺に44をくれないんだよ。脳みそぶちまけるぞ。
(このやりとり、やや意味不明。44って何?)
トニー:フリートウッド・マックに何の不満があるわけ?
サブー:普通の人なら、だれも感じる不満だ。ばっかみたい。
トニー:狭い了見の箱から飛び出して考えてみろよ。
サブー:その箱がある理由ってちゃんとしている。お前みたいなアホを閉じ込めておくんだ。
トニー:この四角四面野郎。何がしたいんだよ。
サブー:チャールズ&エディの、 [Woul I Lie to You?] をかけるんだ。
トニー:うげぇぇぇ…まぁいいか。いい選択だ。
サブー:どうも。
トニー:かましてやろうぜ。
ハワード:よう、ちょっと音楽を止めてくれるか?
トニー:なんだ、このふざけた野郎は。
ハワード:ハワード・ムーン。これは俺の誕生パーティなの。
トニー:ああ、誕生日おめでとう。いくつ?
ハワード:32。
トニー:ぼくより上なんだ。
(音楽が止まり、ハワードがスピーチを始める)
ハワード:やぁ、みんな。俺の誕生パーティに来てくれてありがとう。こんなにたくさん友達が居たなんてな。
客の一人:お前、誰だ?
ハワード:ははは!俺が誰かって?お前こそだれだよ。お返しだ。
     さてと、表につめてある青いマツダ車に乗ってきた人にお知らせだ。他の車にしな。
     ええと…マイク利いてる?
客の一人:見ろよ、あいつの乳首。
ハワード:さて…とにかく、こいつはおれの誕生パーティで…時間がたつのは早いもんだね。
     さらなるお楽しみのために、いくつか規則を説明するよ。下のお店には行かないこと。
     壊れやすいものや、価値のある物があるし。俺の部屋は論外ね。
     ただし、若くて可愛いジャズ好きな女の子にかんしては、例外だけど。
     大歓迎だよ、はっはは…レスター・コンクレークが来てるんだ、俺の友達さ。
レスター:ええと…彼のことはあまりよく知らなくて。バスで会っただけなんだ。
ハワード:はっはっは!イカした道だったよな。
     なんていうか、リーズに住んでいた子供のころが、まるで昨日のことのようだよ。
     ジャズ・ロック・フュージョンへの情熱を夢を持っていたんだ。
     この夢と情熱を追って、ドンカスターに向かったのだけど…
(突然、エレクトロ・ミュージックが流れ、花火とスモークとともに、着飾ったヴィンスが派手に入場してくる。招待客たち、大盛り上がり)
ヴィンス:やぁ、みんな。カムデンのみなさん。みんなは選ばれし者たちだ。
男性客1:すごい、あいつ誰だ?
男性客2:救世主か?
ヴィンス:みんなは目的があって、ここにやってきた。
     それは、俺の有難い衣装を拝み、見たこともない素敵なパーティを楽しむことだ!
(大盛り上がり)
     ああ、それからハワードの誕生日ね。…音楽!
(再びエレクトロ・ミュージックが流れ、招待客たちは踊り始める)


 地下道

(デニスが携帯で話しながらやって来る)
デニス:わかってる、週末は超スポーツ・カレンダーの撮影だ、って分かっているが、都合が悪いんだ。
     いや、ナブーのパーティに行くわけじゃない。頭痛がするんだ。偏頭痛に違いない。
(地下道の向こうから、不良少年がやってくる)
少年:おい、そこのデカ頭。ちょっと来いよ。
デニス:じゃぁな、切るぞ。
(携帯を切る)
少年:よう、ちょっと金かしてくんな。あんたの妹、知ってるぜ。
デニス:そうか。私に妹は居ない。
少年:口答えすんじゃねぇ、デカ頭。ぶっ飛ばすぞ。
デニス:デカ頭ねぇ。実は、自分の銅像用に、小さな男の首を持っているんだ。
少年:あんたの帽子、いいじゃん。リッキーを貸してやろうか?そういうの好きだぜ。
デニス:リッキーには似合わないだろうな。
少年:帽子の方が、リッキーに合わせるさ。顔がいくつもあるからな。
デニス:なるほど。しかし、シャーマンの衣服に触れることは、禁じられていてね。
少年:ウィクシー、ナイフを出せ。このアホをぶっ殺してやる。
デニス:ははぁ、チャンバラか!
(剣を抜く)
少年:待てよ、俺、ママにたのまれてスーパー行くところなんだから。
(デニス、少年たちを次々に刺す)
デニス:よし、酒場へ行くとするか。


 パーティ会場

(ハワードがヴィンスに話しかける)
ヴィンス:よう。
ハワード:俺を目立たせてくれてありがとうよ、ヴィンス。
ヴィンス:ごめん、みんなが俺と友達になりたくなるようには、派手に登場しなきゃならないんだよ。
ハワード:お前はクイーン・マザーか?!俺へのプレゼントはどこにあるんだよ。
ヴィンス:もうすぐ届くよ。頼んであるから。
ハワード:そうかい。俺の誕生日だ、って覚えているよな。
ヴィンス:楽しくないのか?
ハワード:楽しんでると思うか?
ヴィンス:神経質なやつだな。
ハワード:ああ、そうだよ。あの女の子はどこだよ。
ヴィンス:どの女の子?
ハワード:ペンケースの子だよ。あのおまじないがしたるケースの。
ヴィンス:どうしていつも一人の女の子にこだわるわけ?もっと幅広く遊ばなきゃ。
ハワード:早くどうにかしなきゃ。そのうちゲイになっちゃう。
ヴィンス:はっはっは!お前が?
ハワード:何かおかしいか?
ヴィンス:お前こそ、ゲイからは一番程遠いよ。
ハワード:お前に言わせれば、俺はすべてに適さないんだろうさ。俺だってゲイになれるさ。
ヴィンス:地位を金で買うのとは違うんだぞ。
ハワード:俺をチェックしてる男が居たぞ。
ヴィンス:お前を?ありえねえ。
ハワード:俺の素敵なケツでも拝んでな。
ヴィンス:今、急に気付いたけど、お前って俺をつけ狙ってたわけだな。
ハワード:ご心配なく。お前になんか興味ない。
ヴィンス:みんな、俺に興味津津なのに。ミックス人間なんだから。
     「あいつは男か?それとも女?まぁどっちでも良いや!」ってな。
ハワード:そいういうのと一緒にするな。
ヴィンス:パーティ・ゲームで楽しもうぜ。
ハワード:そりゃいいな。
ヴィンス:な、楽しまなきゃ。お前の誕生日なんだから。何人か女の子連れてくるから、下の店に行ってろよ。
ハワード:よし。おっと待った、あそこには行っちゃだめだ。
ヴィンス:ルールなんてものは、破るためにあるの。
ハワード:時として、ルールはねじ曲げられ、壊すこととによって…
ヴィンス:いいから下に行ってろよ。


 ナブティックの入口

(ボロが入場者をチェックしていると、パーカー人たちがやってくる)
ボロ:やぁ、行って良いよ。ブラッド・ピアーズ、ショーン・リチャーズ。楽しんでな。
  
(最後の一人を止める)おい、どこへ行くんだ?あんた、誰?
(ボロがパーカーを外すとボブ・フォッシルが現れる)
フォッシル:ぼく、パーカー人です。
ボロ:ボブ・フォッシル!だめ。
フォッシル:入れてよ、ボロ。昔のよしみでさ。
ボロ:ボロは厳格に規定を守るの。ボブ・フォッシル入場禁止。
フォッシル:ねぇ、袖の下なんてどうよ。こんなんは?こいつは、ぼくが70年代に持っていたバイクの鍵だぞ。
ボロ:だめ。
フォッシル:じゃぁ、歌ってあげる。♪お〜うた〜を歌います…♪
ボロ:だめ。
フォッシル:赤ちゃんしゃべりは?ハイ、ボロ!
ボロ:だめ。
フォッシル:いいじゃん、ボロ!パリでの思い出を忘れたのか?
ボロ:いいか、フォッシル。5秒だけ待ってやる。その間に失せないと、頭をむしり取るぞ。
フォッシル:せいぜい毛の手入れでもしてな、このカーペット野郎!
     ほかにもたくさん、歓迎してくれるパーティはあるもんね!
     
(立ち去りながら、ヴォイスレコーダーに録音)備忘録。ほかに行くべきパーティ無し。


 パーティ会場

(デニスがナブーと話している)
デニス:それで、うまいことに私はマイクラ
(日産マーチ)さえ持っていなかったんだ。ははは!
ナブー:なるほど、大したもんだ。
デニス:だろ。それにしても、連中はイカしてると思わないか、ナブー。
ナブー:誰が?
デニス:女性たちさ。
ナブー:ああ。ところで、奥さんは?
デニス:問題ない。ここで何が行われているか、彼女が知らない内はな。
ナブー:また口裏合わせをしてほしいの?
デニス:妻を愛しているさ。しかし、あの時のスペイン娘たちを見たら、すっかりやられちまって。お前の方はどうだ?
ナブー:べつになにも。
デニス:何か秘密でもあるのか。
ナブー:これがその秘密。
(自分の下半身の秘密をデニスに披露して、退場)
デニス:なんてこった。ポルシェのボンネットみたいにつるっつるだ。


 月夜

月:月から、地球を見てみたりしますよね。ええ、あの地球ですよ。見えるのは、万里の長城だけなんですよ。
  だからぼくの目の検査の時、検査員さんが言うんです。「万里の長城は見える?」
  「見えますけど、ぼやけてます。」
  そしたら検査員さん、「まだぼやけてる?」「今度はどう?」「これは見える?」「こうしたらどう?」「これはどう?」
  「こうすると良く見える?見えにくくなる?」「もっとぼやける?」「こうだと焦点合う?」「どう?」
  そのうち、検査員さんの顔がぼくにどんどん近付いてきて、びっくりするほど暗くなっちゃった!


 ナブティック

(ハワード,ヴィンスを含めた、ゲームなかまたちが輪になって座っている)
ヴィンス:じゃぁ、ちょっとしたゲームをしよう。「ボトル回し」ってゲームだ。
ハワード:得意なゲームだ。
ヴィンス:カーラ、その脇からボトルを取って。
カーラ:いいわよ。(ボトルを取ってきて、ヴィンスに渡す)
ヴィンス:ありがとう。ハワード、主役をやってみたいか?
(ボトルを渡す)
ハワード:まかしとけよ。
女の子:やったことあるの?
ヴィンス:
ハワード:もちろん。スピンドクターって呼んでくれよ。ははは。このボトルを、俺の思い通りに向かせて見せるよ。
(ハワードがボトルを回すと、クリス・デ・バーに向く)
ハワード:3回で一番良いやつだよね。
(再度回すと、またクリスを指す)
ハワード:5回で!
(また回そうとすると、ボトルが転がり出てカウンターに当たり、割れてしまう。そこにナブーがやってくる)
ナブー:ここでなにやってるの?
ヴィンス:よう、ナブー。いいじゃん。ただのボトル回しだよ。
ナブー:ぼくのボトルでね。古くてすごく価値のあるものなんだよ。
(割れたボトルを取り上げる)
     ああ、まずい。みんな動かないで。
ハワード:なんだよ。
ナブー:やばいんだ。呪いだよ。きみが壊したこのボトルは、ただのボトルじゃない。
ハワード:どういうこと?
ナブー:悪魔がこの中に閉じ込められていたんだ。
ヴィンス:ええ?
ナブー:そいつを解き放ってしまったんだ。
ハワード:悪魔はどこへ行ったんだ?
ナブー:隠れているんだ。
ヴィンス:どこに?
ナブー:君らの中のうちの一人の内側に。でもまぁ、大丈夫だよ。悪魔はヴァージンの人の体にしか憑かないから。
ハワード:わーーー!出て行け!このからだの中に居るんだ!
ナブー:ジョークだよ。これはただのボトル。さぁ、みんな出て行って。
(一同、二階へ移動するが、最後に残った覆面の女性が、ヴィンスを引きとめる)
マスーセラ:さぁ、これからどこへ行く?
ヴィンス:ええと…きみと?
(マスーセラ、ヴィンスを倉庫に連れ込む)
ヴィンス:わぁお、きみの服いいね。凄いじゃん。まるで東洋のお姫様みたいだ。きみは誰?
マスーセラ:
(覆面を取る)スポーツカレンダーのモデル。
ヴィンス:やるね。
マスーセラ:さぁ、来て。
ヴィンス:ちょっと待った。いまなんて言った?
マスーセラ:スポーツカレンダーのモデル。
ヴィンス:まてよ、きみ、シャーマン長の奥さん?
マスーセラ:そうよ。彼、上に居るけど。
ヴィンス:ここで何してんの?
マスーセラ:この6か月、夫がわたしにしたことをしてるのよ。
ヴィンス:なるほど、俺とは勘弁してくれ。旦那は刀持ってるんだ。ずらかるよ。
(ヴィンスが出ようとすると、上からデニスがナブーと共に下りてくる)
デニス:こじんまりして良いところだな。
ヴィンス:
(再びひっこむ)やばッ!シーッ!
デニス:
(ナブーに)調子はどうだ?
ナブー:ヴィンスは良くやっているけど、ハワードは話にならない。
(ヴィンス、倉庫からそっと抜け出す)
デニス:あれだ何者だ?
ナブー:倉庫に誰か居る。
デニス:出て来い。
(マスーセラが出てくる)
マスーセラ:ハロー、デニス。
デニス:マスーセラ!ここで何を?
マスーセラ:気にしないで頂戴。あなたこそここで何を?へぇ〜ん頭痛はどうなったの?
デニス:あ、あれは…治った。お前、あそこに誰かと一緒に居たのか?
マスーセラ:若くてハンサムなのとね。
デニス:ぶった斬ってやる!
マスーセラ:デニス!
デニス:誰だ?
マスーセラ:言うもんですか。
(デニス、マスーセラの服についていた、ヴィンスのケープの切れ端を発見する)
デニス:言わなくても良さそうだ。
マスーセラ:デニス…
デニス:止めるなよ。お前のことは、後でだ。


 パーティ会場

(レスターが、ケミカルライトを飲みほしている)
レスター:このお酒、なんだか面白いね。
男性客:それ、ケミカルライトだよ、アホ!
ヴィンス:
(二階にやってくる)レスター、頼みがある。このケープを被っていてくれないか?(ケープを渡して逃げる)
レスター:いよ、ヴィンス。私はいつも、お前さんのスタイルやらなにやら良いなと思っていたんだ。
(デニスが二階に上がってきて、レスターがケープを身につけているのを発見する)
デニス:ああ、ここに居たか。覚悟しろ、お調子者め!
(デニス、一発でレスターの首を飛ばす。レスターの首が、スキャットを歌いながら吹っ飛んでいく)
デニス:(パーティの客たちに)これを良い教訓とするんだな!
トニー:デニスのボケぇ!何やってんだよ。人違いしてんぞ!
サブー:そんなモノ振り回して!
トニー:そうだよ!
デニス:ああ…そっか。うん。失礼した。続きをどうぞ。


 屋根の上

(ハワードが一人で屋根に座り込んでいると、ヴィンスがやってくる)
ヴィンス:よう。
ハワード:よう。何しに来たんだ。
ヴィンス:シャーマンのお頭が完全にキレちゃってさ。俺と奥さんが浮気してると思いこんでる。
     俺の首を刎ねるつもりだぞ。お前こそ、ここで何を?
ハワード:隠れてんの。
ヴィンス:はぁ?
ハワード:恥と屈辱から身を隠しているんだ。俺の誕生パーティだってのによ。
ヴィンス:ヴァージンだからって、なんだよ。いいじゃん。女の人は感心してくれるぜ。
     お前がキスよりも先は超えてないなんて、気にしないさ。…誰ともキスしたことないの?
ハワード:だからなんだよ?
ヴィンス:手をつないだことは?
ハワード:俺は人に触るのが嫌いなんだ。とにかく、俺は心の中の、もっと深い人間関係を持っているんだ。
     お前には分らないような、距離を保ちつつな。
ヴィンス:望遠鏡事件の話?
ハワード:確証がないだろうが。
ヴィンス:新聞に載っていたけど。
ハワード:あのな、俺には関係ない。おれは野原では遊んでいない。
     いいか、俺が人間の実体と言う境界を飛び越えるとき、それは永遠のものとなるんだ。
(デニスが屋根に上がってくる)
デニス:見つけたぞ、このヒラヒラ鳥!覚悟しろ!
ヴィンス:待てよ、俺、あんたの奥さんに興味無い。一緒に戸棚に入っていただけだってば。
デニス:スポーツカレンダー・モデルと、ただ戸棚に入っていただけ?そうは思えんな!
ヴィンス:とにかく、あんたの奥さんには興味ない。好きな人がいるから。
デニス:嘘なんぞ結局虫けらほども役に立たんぞ。
ヴィンス:おれ、ハワードを愛してるから。
ハワード:あ?え。うん。愛し合ってる。
デニス:証明しろ。
(ヴィンス、ハワードにキスする)
デニス:げー…
ヴィンス:な?
デニス:失礼して、すこし世の原理について考え直してくる。じゃぁね。
(退場)
ヴィンス:ばぁい!ははは…ありがとう、ハワード。
ハワード:ありがとう。
ヴィンス:え?
ハワード:愛の贈り物をありがとう。
ヴィンス:ただのキスだろ!
ハワード:やっとわかったよ、お前が俺のスイッチを入れてくれたんだ、ベイビー。
ヴィンス:何かちょっとしてくれた人に、いちいち酷く入れ込むのはよせ。
ハワード:俺を愛してない振りなんてよせ。
ヴィンス:愛してる?ハワード、お前イッちまってるぞ。
ハワード:そうだ、イッちまってるんだ、二人とも!
ヴィンス:なんだって?
ハワード:口論したり、言いあったり、つまり、これってセクシャルな域なんだ…
ヴィンス:いやいやいやいや…
ハワード:深く、力強く、とろけるがごとき、愛の領域が、俺達の間には醸造されていたんだ!
ヴィンス:違うだろ…
ハワード:お前が示してくれたんだ。
(立ち上がろうとする)
ヴィンス:落ちるぞ。
ハワード:俺に鍵を授けてくれた。
ヴィンス:鍵ってなんだよ?
ハワード:新たなる王国へ扉を開くの鍵さ!ゲイのためのまったく新しい王国だ!俺はゲイなんだ!
     正真正銘のゲイだ!さぁ、一緒に行くぞ!
(ハワードとヴィンス、一緒に屋根から裏庭へ転げ落ちるが、ボヨーンと跳ね上がる)
ヴィンス:ほら、プレゼントの話、してただろ?


 裏庭のバウンシー・キャッスル

ハワード:包装できたのか。
ヴィンス:すげぇだろ。
(ディーヴァが出てくる)
ディーヴァ:ハワード、ハイ!
ハワード:ハイ!
ディーヴァ:お誕生日おめでとう。
ハワード:ありがとう。来てくれたんだ。
ディーヴァ:ええ。
ヴィンス:あの、失礼。これ、どうなってんの?
ハワード:彼女が来てくれたんだ。
ヴィンス:あっそ。そりゃいい。お前、俺を愛してるんだと思ってた。
ハワード:ありゃただの気の迷いだ。
ヴィンス:よく聞け、この屋根の上のバイオリン弾きめ。俺達、あそこでキスしただろ。
ハワード:屋根の上のことは、屋根の上のこと。
ディーヴァ:私、お邪魔かしら。
ヴィンス:うん。俺達二人の関係の問題だから。
ハワード:
(ディーヴァに)行かないで、待っててね。ヴィンス、お前はいいやつだけど、事態が変わったんだ。
ヴィンス:信じらんねぇ!俺は今まで、捨てられたことなんてないのに、今お前に捨てられようとしてるんだぞ!
ハワード:またいい人がみつかるよ。
ヴィンス:もう誰も愛さない。
(ディーが裏庭に出てくる)
ディー:ハイ!
ヴィンス:ヘイ!あ、ハワード、さっきのは忘れていいや。お前のことは、乗り越える。
ハワード:ぴょんぴょんやる?
(招待客、全員でバウンシー・キャッスルで楽しむ。エンディング)


 お庭の地面

レスター:ええ〜、みなさん。めでたし、めでたしですなぁ。えっらいパーティでしたなぁ。
(トニーがやってくる)
トニー:やぁ、きみ誰?
レスター:ヘイ…
トニー:いい形してんじゃん。
レスター:ただの目の不自由な老人です。
トニー:こっちおいでよ。
レスター:よせ!何しやがる!
トニー:楽しもうよ!
レスター:わー!よせ!
トニー:俺の六角形宇宙人系アレってば感じる?
レスター:いやだ!




(終)
 
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