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アヤシゲ翻訳 テレビシリーズ2 エクストラ / カットシーン  Deleted Scenes


ナナゲドン

委員長:これについては、私に考えがある。お前が本を取り戻してくるのだ。
     しかしこれは危険な使命だ。パートナーをつかせる。
サブー:結構です。カークと行きましょう。
委員長:カークは駄目だ。カークは危険人物だからな。
サブー:そりゃ危険人物でしょうよ。そうなるように俺が鍛えたのだから。
委員長:カークは四次元のヤバヤバ・エロエロ作戦継続中だ。
サブー:カーク、本当にまだ最高限度級のスケベェ大冒険中なのか?
カーク:いかにも。
サブー:俺と一緒に行きたいか、カーク?
カーク:いいや。
サブー:俺はフェリーニの二本立て映画が見たかったのに、お前が「スポンジ・ボブ」が見たいって言ったのを覚えているか?
    もうチケット買ってあったのに、ボブを見に行ってやったじゃないか。俺にとっちゃ最悪だったぞ。
    それなのに、お礼の一言も…一言も無しだ。しかも何事もなかったみたいに、しらんぷり。
    もうアルトン・タワーに連れて行ってやら無いからな。…よかろう、それでは、誰と行きますか?
委員長:このトニー・ハリスンと行け。


 聖者と野獣

ベータ・マックス:覚悟しやがれ、犬ども!
ルディ: ベータ・マックス、確かにお前は使われなくなった規格だが、
    それは無実の人々を苦しめるような復讐の理由にはならないぞ。旧式の次には新式が来る。
    そいうものだ。夜の後に朝が来る。星に続いて月が現れるようにな。
(フェイドアウト/フェイドイン)
    水平線の向こうから太陽がくるように…コヨーテに次いで鷹がやってくるように…
(フェイドアウト/フェイドイン)
    
…ヒバリに次いで狼がくるように…そうやって、みな乗り越えていくのだ。
    そうして、とうとうある日、砂の上の足跡のように我々は消えていくのだ。
ベータ・マックス:なるほど。興味深い小話だったね。
ルディ:ありがとう。
ベータ・マックス:でも、私が腹を立てているのは、そういう事じゃないんだな。
          俺が腹を立てているのは、何年も前に誰かが俺の女房と寝たからだ。
          その男こそ、こいつだ。覚悟しやがれ!
ルディ:スパイダー。お前、誰とも寝てないよな?
スパイダー:でたらめだよ!俺、あいつの女房となんか寝てないぞ。そんなことがあったら、覚えているさ。
(スパイダー、よくよく思い出してみると…「いいぞ〜!ミセスB!」)
スパイダー:あ、いや、いや、いや。こいつの女房と寝たわ、うん!彼女、ビデオテープがアツアツでさ!
       なぁ、ベータマックス、聞けよ。お前って全然互換性がなかっただろ。
       お前のカミさんはVHS、お前はベータマックス。上手く行くわけないだろ。
ベータマックス:やめろ!やめろ、このブタ野郎!
ルディ:スパイダー、それ、逆効果だ。
スパイダー:あいつ、彼女のこと全然理解していないんだぜ。このスパイダーは分かってたぞ。
       60分楽しむこともあったが、3倍モードで180分なんてこともあったな。
ベータマックス:とにかく、殺してやる!


 オールド・グレッグ伝説

車内の会話

ヴィンス:ありゃ人類史上最悪のライブだな。
ハワード:悪くなかった。連中が俺たちを受け入れる準備が出来ていなかったんだ。
ヴィンス:町に帰れると思うか?
ハワード:当たり前だろう。俺たちは先駆者だぜ。な?連中には時間をやれば、俺たちをヒーローとして迎えてくれるだろうさ。
ヴィンス:
(音楽雑誌を見せる)これのレビュー見たか?
ハワード:ヴィンス、俺たちの音楽を語るのに、批評家たちの言葉は必要ない。
ヴィンス:そりゃ、結構。なんも俺たちのこと、書いてないもん。ただ、キモチ悪い写真の下に、俺らの名前が書いてあるだけ。
ハワード:連中は俺たちの挑戦についていけてないんだよ、ヴィンス。そんな物はうっちゃって、前進あるのみ。
ヴィンス:実際のところお前、なにをしようとしてたわけ?
ハワード:俺は最高潮に達していたんだよ、ヴィンス。
ヴィンス:ファゴットを頭にセロテープでくっつけて、飛び跳ねてただけじゃん。
ハワード:ヴードゥーのスピリットが高まると、何が起こるのかは自分でもどうしょうもないのさ。
ヴィンス:どう見ても地球外ジャズ生物だ。みんな、目がびびってたぞ。
ハワード:なに?
ヴィンス:お前の変な動きとかで、みんなすっかりイカレてた。
ハワード:まぁな、セクシー過ぎってこともあるし、ちょっとエロすぎることもあるさ。
ヴィンス:ありゃ、ドラムとベースの協議会に出席した臨時教員みたいだったぜ。ぞっとする。
ハワード:はぁ?
ヴィンス:なんていえば良いのかな、ハワード。ともかく、お前ちょっと白人っぽすぎ。
ハワード:お前、何者だよ?ウェズリー・スナイプスか?
ヴィンス:みんな、お前のこと笑ってたじゃん。
ハワード:笑ったとしても、俺が革命的だからさ。しかし、明日とは言わないが、まぁ来年とも言わないけど、
     とにかく嘲笑は畏怖の念(awe)に取って代わられる。
ヴィンス:櫂(oar)に変わる?
ハワード:畏怖の念(awe)だ。
ヴィンス:信用を取り戻すために漕ぐってか?まぁいいや、それで今夜はどこに泊まる?
ハワード:この先に見える小さな村はどうだ?あそこなら泊まれそうだ。


パブでの会話

ルシアン:満月の夜にブラック・レイクにだなんて、だれが行かせたんだ?どこの狂人だ?
ヴィンス:ラムジー。
ラムジー:えっ?
ルシアン:ラムジー!このあほんだら!
ラムジー:ナンが言ったんだよ!
ルシアン:
(ヴィンスに)満月の夜は、ブラック・レイクには決して行ってはいけないのだ。
ヴィンス:どうして?
ルシアン:出るからさ。悪魔の如き−オールド・グレッグと呼ばれる化け物がな。
ヴィンス:誰?
ルシアン:オールド・グレッグさ。伝説の魚。半魚人だと言う者もある。ある者はその割合は7対3とも言う。
     比率はともかく、ヤツは魚の化け物だ。ナンタケットの船乗りの数のように、
     オールド・グレッグについては逸話がいくらでもある。29話だ。ある者は、ヤツが人肉を好むと言う。
     ありきたりの餌には食いつかない。ヤツを釣り上げるなら、子供のつま先を使うんだ。
主人:ある者は、ヤツは1200歳以上だと言う。
ラムジー:ある者は、ヤツはるつま先で点字が読めると言う。
ルシアン:あるものは、ヤツは水面を原付で走りぬけると言う。
バンドマン:ヤツが吠えながら通った跡には、蟹の死屍累々。
主人:ヤツは波間に踊り、ヒップと唇で誘惑してくる。中々イカした魚野郎だ。
ナン:またある者は、ヤツは巨大で青いと言う。
ラムジー:ナン、お前じゃない!マンゴー・チャツネのベッドに戻れ。
(カメラに気づく)ああ、俺の番だな。
     ある者は、ヤツがシモの毛を黄色に染めていると言う。ベッドの中でも本が読めるようにね。
バンドマン:またある者はこういう。やつの目をみたものは、我を忘れ、睡眠薬を盛られて目を覚ましたらカレーに居た。
ルシアン:月でさえ、オールド・グレッグを恐れておる。
バンドマン:また、ヤツはスーパーモデルみたいな唇をしていると言う。
ルシアン:誰も抵抗できず、ヤツのキスに引きずり込まれる。そして、タマからその魂を吸い取るのさ。
ラムジー:ヤツはあるとき、ペリカンの心を読んで卒倒した事もあるらしい。
ルシアン:ヤツは、カイザー・チーフスでドラムを叩いていた事もあるらしい。あいつじゃないとも言われているが。
     俺と大して変わらないという人も居る。
ラムジー:ある者は、ヤツが大きな音で屁をこくと言う。アフリカの人は「ハァ!」と言うね。
ルシアン:ヤツがナンであろうと、とにかく邪悪の源だ。ヤツはブラック・レイクの向こうに居るのだ。


 若返りの泉

悪夢砂漠にて

(ハワードとヴィンスの背後に、青い小人登場)
青い小人:動くな!
ハワード:わぁ!
(走って逃げ出してしまう)
青い小人:きみの友達、どこ行くんだ?
ヴィンス:大丈夫だよ。あいつの脚、片方が短いんだ。だから放っておけばそのうち戻ってくる。
青い小人:どこかで読んだ事があるな。目印がない所の話だろう。
ヴィンス:うん。
青い小人:はぁ…。ヘンマンは勝てると思う?
ハワード:わぁ〜!
(戻ってくる)
青い小人:動くな!この悪夢砂漠で、なにをしているのだ?
ヴィンス:えっとね。実は若返りの泉を探しているんだ。
ハワード:通りかかっただけだ。
青い小人:青い小人:ああ、自意識過剰の連中が随分と若返りの泉を探して来たものだ。
      自意識過剰野郎の多くは殺されたがね。
ハワード:なんで?
青い小人:私が殺したからさ。
ヴィンス:へぇ。あんたとあんたの軍団とか?
青い小人:私と私の軍団だ。カッシュンゴ!
(周囲から武装した青い男たちが現れる)
ハワード:わぁ〜!
(走って逃げ出す)
青い小人:またかよ。4時には遊牧民会議があるのに。参ったな。
ヴィンス:悪いね。
青い小人:
(武装集団に)待ってろよ、すぐに戻るから。
ハワード:わぁ〜!
(戻ってくる)
ヴィンス:それやめろよ!
青い小人:野郎ども!こいつの足をふん捕まえろ!


イケア製若返りの泉にて

ヒッチャー:さあ!悪魔の樹木よ!お前の邪悪な任務を遂行するが良い!あの連中を見るのも、これが最後だな。
手下:やりましたね、ボス。
ヒッチャー:さてと…
(服を脱ぎ始める)そこで何やってんだ?俺の裸でも見ようってのか?
手下:ええと…そうです。
ヒッチャー:とっととバスローブでも取って来い、分かったか!こっちはその間にシャワーを楽しませてもらうからな。
手下:分かりましたよ、紫色が良いですか?
ヒッチャー:ああ、紫のが良いな。お気に入りだ。なんて言った?
手下:ボビー・バス・タイムです。
ヒッチャー:いや、そっちじゃないぞ。…キャプテンだ。
手下:キャプテン・スプリング(温泉)・フレッシュですね。
ヒッチャー:そうだ、♪キャプテン・スプリング・フレッシュ、そうさあいつだ 
       ヤツさえいればバスタイムがお楽しみタイム♪はっはっは、いいぞ。さっさと行ってこい。
手下:承知しました。♪おいらはコックニー、ロンドンに行って煙突をゲット〜♪


樹木悪魔が襲ってくる

ヴィンス:よし、俺に任せろ
(角笛を吹く)
(砂漠で、サンドストームが木製家具カタログを見ながら『自愛』中)

サンドストーム:いいぞ、いいぞ〜!いいね、小型戸棚ちゃん。削りたいね、削っちゃうぞ〜。
         おっと、ハイカラ戸棚だな!こっちもいただき、削ってあげるよ〜!
         引き出しなんかポンポン出ちゃうぞ!扉もどーん!どどめにニス仕上げだ!
(角笛の音が響く)
サンドストーム:ちぇっ。
(サンドストーム、一度立ち去るが、戻ってきてカタログを岩の下に隠す。サンドストーム、森のヴィンスのところに駆け付ける)
ヴィンス:サンド、来てくれたんだね!
サンドストーム:いつでも参りますよ。これ、持ってて。
(グローブを渡す)
ヴィンス:うへぇ。
樹木悪魔:お前は誰だ?
サンドストーム:サンドだ。
樹木悪魔:こっちは樹木悪魔だ。
サンドストーム:よし、覚悟しやがれ。
樹木悪魔:そこをどけ。
サンドストーム:動かないぞ。
樹木悪魔:ケツに枝をぶっこんで、ぶん殴るぞ。
サンドストーム:そうかい。こっちは4号電動紙やすりで木屑にしてやっからな!
樹木悪魔:まった。俺たちはそれほど大違いって訳では無さそうだぞ。
サンドストーム:はぁ?
樹木悪魔:つまり、俺は木そのものだろ?
サンドストーム:それで?
樹木悪魔:あんたは紙だ。
サンドストーム:だから?
樹木悪魔:紙は木から作られる。
サンドストーム:嘘言うな。
樹木悪魔:嘘なもんか。これぞ科学だ。
サンドストーム:聞きたくも無いね。
樹木悪魔:みんな知ってる。インターネットにのってる。
サンドストーム:何にのってるって?
樹木悪魔:インターネットだ、大馬鹿!
サンドストーム:失礼な事言うな!
樹木悪魔:ついでに、ヒラヒラ野郎だ。
サンドストーム:なんとおっしゃいました?
樹木悪魔:ヒラヒラ野郎って言ったの!
サンドストーム:なんだそれ?
樹木悪魔:森林コミュニティもlこうなっちゃお終いだな。ピートから聞いたんだ。
サンドストーム:俺、ピートじゃないもん。
樹木悪魔:一体、そういう二足歩行役立たず『自愛くん』が何人居るんだ?
サンドストーム:覚悟しろ!
樹木悪魔:待った!俺を殺したら、自分自身を殺す事になるんだぞ!


 ミルキー・ジョーの悪夢

孤島で時間談義

ハワード:よし、いいぞ…
ヴィンス:ハワード。ハワード、ハワード、ハワード。ハワード?ハワード、ハワード、ハワード、ハワード、ハワード?
ハワード:もう十分だろう。
ヴィンス:ジミ・ヘンドリックスとジミー・ネズビットが勝負したらどっちが勝つと思う?
     「特攻野郎Aチーム」のフェイスと、ロビン・カズンズだとどうだろう?バーナード・クリビンズとサルバドール・ダリは?
     クリビンズが勝つな。『Aチーム』のミスター・Tは…
ハワード:ヴィンス。お前、この苦境に全然興味ないんだな。
ヴィンス:苦境って?
ハワード:俺たちの今現在の状況だ。
ヴィンス:天気は良いし、食べ物もあるし。いいじゃん。ちょっとしたビーチ・ホリデイだ。
ハワード:ああ、やれやれ。罠にはまったな。
ヴィンス:人生を楽しむって罠か?
ハワード:確かに餓死という敵は征服した。しかし今や別の敵が翼を広げて待っている。
ヴィンス:別の敵?
ハワード:別の敵ですよ。
ヴィンス:お前にとっちゃ、いつでもどっかしらに敵が居るんだろ。
ハワード:新たな敵がな。『時の老人』さ。
ヴィンス:時?
ハワード:時は忍び寄ってくるのさ、ヴィンス。今この瞬間もな。終りのなき日々が、俺たちに重くのしかかる。
     時が迫ってくるんだ。思い足取りで回廊を近づいてくる。腕をズルズルと引きずりながら…
     『おおお…チックタック…父なる時を刻む…』
ヴィンス:父なる時?
ハワード:そう。
ヴィンス:お前、おかしいんじゃねぇの?
ハワード:ヴィンス、時は必ず訪れる。どこへでもな。
ヴィンス:そうなの?
ハワード:時から逃れる事は出来ないんだ。彼は引き潮と共にある。そして満月にも。
     砂の侵食にも、そしてお前の顔にもやってくる。その髪にもな。
ヴィンス:時の老人が髪に居るんじゃない。単に年を取るだけさ。
ハワード:彼からは逃れられないんだ、ヴィンス。
ヴィンス:言っただろう。ヤツが俺の髪に近づこうものなら、殺してやる。
ハワード:『時』を殺す事なんで無理だ。うん、これいいな。『時を殺す』
(板に書き付ける)いいじゃん。
     『時』というのは、芸術家にとっては計り知れないほどの主題だ。
     古代ギリシャ人は、時間をネズミみたいなものだと考えた。はは、時のネズミ。
     また、日本人は時を容器のようなものだと考えた。
     それから…フランス人はパイ生地の積み重ねだと考える。要はクロワッサンだ。
     奥の深い主題だろう、アーチストにとっては。時というものの概念を説明してやるよ。
ヴィンス:はぁ…長くなる?
ハワード:なんだよ、何かすることが必要だろ?
ヴィンス:まぁね。
ハワード:ヴィンス、建設的に時間を使わなきゃ。俺が言いたいのはそれさ、やるべきこと、それを言葉で示す。
ヴィンス:そう?それでお前は何やってるわけ?
ハワード:聞きたいか?


助けがやってきた

(水夫がハワードとヴィンスに水をかける)
水夫:ココナッツ悪夢を見たようだな。ははは…
ヴィンス:はぁ?何の話?
水夫:腐ったココナッツを食ったんだよ。食うとココがイカれる。
(頭を指差す)ははは…
   俺も昔、ココナッツ悪夢を見たな。自分がマンボ・ジャンボってデカイ飛行機乗りになって、
   女房がハゲワシになってんだ。目が覚めたら、女房はそうなってたけどな!へっへっへ…ほっほっほっほ…
(ハワードとヴィンスが呆然とする前で、水夫が延々と笑い続ける。)
水夫:さてと。船が着いてるぞ。さあ、一緒に来るんだ。


(終)
 
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