2010年 8月 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ ライブ観戦 & NY ツアーレポート
Part 8. Musics 音楽的見聞録 (その2)
グリニッジ・ビレッジ
NYに来たら、ボブ・ディラン縁の、グリニッジ・ビレッジを訪れないわけにはいかない。
まずは、ブルーノート近くの、Cafe Wha? ー ディランがNYに来たとき、最初に演奏をしたカフェである。ディランの自伝に何度も登場するマクドゥーガル・ストリートを少し南に行くと、70年代にディランが購入して家族と住んでいたタウンハウス。勝手に「ジョージも遊びに来たに違いない!」と決めつける。Mayuさんの事前情報のおかげで、無事に写真撮影。
ぐるりと周り、これまたディランの自伝や歌にも登場する、ウェスト4th ストリートに向かう。
ウェスト4thの、6番街とジョーンズ・ストリートの間。ディランが、スーズ・ロトロと住んでいたアパートがあるのだが・・・Mayuさんも言っていたとおり、1階はランジェリー・ショップになっている。・・・しかも、あろうことか周囲にはなぜか、「大人のオモチャ店」が軒を連ねていたのだ!一軒目くらいまでは笑っていたが、気がつくと笑えないくらいの店舗数が、ディラン聖地に並んでいるではないか!
そもそも、このウェスト4thストリートの、6番街からジョーンズ・ストリートにかけては、あの [Freewheelin' Bob Dylan] ジャケット写真撮影現場と言われている場所の一つなのに!
私の聖地グリニッジ・ビレッジ・イメージをどうしてくれる!おのれ!全部つぶれろ!
気を取り直して、[Freewheelin' Bob Dylan] の有名なジャケットが撮影された場所候補の内、有力な方に向かう。最近では、ウェスト4thではなく、ブリーカー・ストリートと、ウェスト4thを結ぶ、ジョーンズ・ストリートという説の方が有力なのだ。
やたらと写真を撮ったり、姿勢を低くしたりしてなんとかジャケットを再現できないかと思ったが、結局よくわからずじまい。
ニューヨークは、どの通りも同じように見える風景が多い。アビー・ロードのある、ロンドンとは事情が違うのだ。ジャケットと実際の通りを見比べて、「一緒だ!」とピンと来るか来ないかで、そこが聖地となって写真をとりまくる観光客であふれるか否かの違いが出るのだろう。
ともあれ、ジョーンズ・ストリートでやたらと写真を撮る人は私たちだけ。さすがにここは「オモチャ」の店はなく、静かな住宅、カフェなどが佇んでいた。
ブリーカー・ストリート・レコーズ
グリニッジ・ビレッジ巡りを締めくくるのは、前回も訪れたレコード・ショップ,ブリーカー・ストリート・レコーズ。
ビレッジではほかにも数件のレコード店をのぞいてみたのだが、結局収穫があったのは、やはりここだった。
1階のLPディスプレイを眺めつつ、地下へ。ここにはアナログシングルがある。
私が購入したのは、ルーマニアン・エンジェル・アピールのシングル、"Nobody Child" 。ウィルベリーズのシングルではなく、あくまでもルーマニアン・エンジェル・アピールのシングルなので、B面はデイヴ・スチュワートの "Lumiere" になっている。
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの[You got lucky / Between two worlds] は、赤いジャケットのトムさんが女の子みたいにかわいい。
そして、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのスペイン版シングル、]Refugee / Don't do me like that]。それにしても、スペイン版というのは漢字や変な放題が印字されているわけではないので、普通の米版や英版とほとんど違いなない。
買ったのはこの3枚だが、ビートルズなどでは、日本版が豊富に揃っていた。
耳に入るロックンロール
アメリカに来ると、いつもホテルのラジオを、ロック専門チャンネルに合わせることにしている。
101.1 FMのWCBS をずっと流していたのだが、TP&HBが普通に流れてくるあたりは、さすがアメリカ。"I won't back down"に、"You got lucky"。ほかには、ジョージの "Give me love" や、ストーンズ、ザ・フー、ビートルズの"In my life", ビリー・ジョルなども頻繁に耳にした。
ホール・フーズで買い物をしていると、店内で普通に "Into the great wide open" が流れたりもしている。
コンサートグッズ
コンサート会場のグッズ売り場のメインは、Tシャツがメイン。私はあまりTシャツを買わないので却下。ロゴつきのトートバッグなどもあるが…巨大。前回に続いて、キーホルダーを購入。相変わらずイマイチなデザイン…でも、安っぽくはないので、満足。
音楽スポットとして行き損ねたところ
CBS 30th Street Studio跡地
1955年にはグレン・グールドが「ゴルドベルグ組曲」を、ディランも初期のアルバムをここで録音している。
しかしスタジオは70年代に売却され、ビルも建て替えられ、残っていないとのこと。近くに寄る機会もなかったので、見ずじまい。まぁ、建物さえないのだから、良いとする。
Joseph Patelson Music House
56丁目の、6番街と7番街にあるはずだった、有名な楽譜専門店。カーネギー・ホールのすぐ裏手にあたる。
小さくて店構えも地味なため、最初は見落としてしまった。
どうやら、お休み中だったらしい。クラシックのシーズンではないので、それに合わせて休んでいるのだろう。
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