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 MOJO / Tom Petty talks about George Harrison (December 2001)

数週間前、カリフォルニア州マリブにて、トム・ペティはMOJO誌に、ジョージとの友情と仕事について語った。

 ぼくはレコードを製作する前に、ジョージに会っていた。レオン・ラッセルの家で彼とリンゴに会ったのだけど、その時ぼくはちょっとの間だけ雇われているみたいな立場だった。それはもう興奮したよ。ぼくは彼らがちっとも気取った感じじゃなかったことや、ぼくを気に留めてくれた事に、惚れ込んでしまった。そんな人は居なかったから。ジョージって言うのはそういう人だ。本当にちゃんとした人なんだ。

 数年後ぼくらがウィルベリーズをやった時、本当に親しくなった。彼はぼくが大好きな人、「そのもの」って人だ。
 「やぁ、これを教えてくれ。これについてはどう?これはどうやるのか、やってみせてよ…」
 ジョージは実際、やって見せてくれた。彼は本当に素晴らしいよ。ぼくは本当に素晴らしい時をジョージと一緒に過ごした。ぼくの友達で、しかもぼくが古い映像で見たその人 ― そうさ、ジョージなんだ!
 ぼくらはジョージの家で随分過ごしたものだった。彼はまさに愛しい人さ。もうこれ位にしておこう。照れ臭い事になっちゃうからね。

 ある晩ジョージは凄い事をしでかしてくれた。彼はリビング・ルームの掃除をしていたんだ。クローゼットやら何やらのね。彼の奥さんのオリヴィアが言ったんだ。
「ジョージ、これどうするの?」
ジョージはホールに降りてきて、ぼくに尋ねた。
「エルヴィスが好きだったよね?」
「そうだよ。」
 ぼくがそう答えると、ジョージは革のホルスターを投げてよこしたんだ。エルヴィスのホルスターだった。エルヴィスはビートルズが彼を訪ねた時、ジョージにそれをくれたのさ。
「これ、欲しい?」
 エルヴィスのサインもあるし、ちゃんと揃っているんだ。ぼくはジョージに言った。
「君は要らないの?」そうしたらジョージはが言うには、
「ぼくはここいらのガラクタを片付けたいからね。」

彼はそのホルスターをぼくにくれた。それはぼくにとって、凄く意味深い物だった。



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