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Booshとの出会い

 なぜ私が日本で放映されていないコメディ、The Mighty Booshなどと関わりを持つようになったのか。それを説明するには、時系列的に述べるのが良さそうです。まずは、私のコメディ指向から…


 コメディ・ファンありき

 
私はそもそも、コメディ好きです。しかも海外ドラマ,コメディ,シット・コムの類が好き。これは、私の洋楽指向とも重なっています。60年代を中心としたロック・ミュージックの一部には、非常にコメディと関わりの深い分野があり、まさに私が好きな音楽も、そこに軸があったのです。
 音楽から派生して好きになったコメディは、何と言っても「モンティ・パイソン Monty Python」です。パイソンを語れと言われれば、三日三晩語るでしょう。特に音楽好きなので、エリック・アイドルがお気に入り。彼が出演したオペラのビデオまで持っています。ここから派生して、当然ニール・イネスも大好き。
 音楽とコメディと言えば、忘れてならないのが「ブルース・ブラザース The Blues Brothers」。特に映画は大のお気に入りです。
 イギリスものとしては、有名な「ミスター・ビーン Mr. Bean」。日本で大ブームになる以前,90年代初頭には友人と二人で、異様に盛り上がっていました。それから、「宇宙船レッド・ドワーフ号 Red Dowarf」。あの馬鹿馬鹿しさが最高で、特にリスターとリマーが寒い星に不時着する話と、クライテンのテンパった喋りが大好きでした。
 アメリカものでは、「ダーマ&グレッグ Dhama & Greg」。ダーマのパパと、グレッグのママによる泥仕合が毎回楽しみでした。大好きなミュージシャンも出ていたので、DVDが欲しいです。日本での放映では、D&Gの後釜となった、「ウィル & グレイス Will & Grace」。かなりのハイテンションで、これも合格点の面白さでした。

 上記でもお分かりの通り、私のコメディ指向は、別にマニアでもコアでもなく、NHKで普通に鑑賞できる一般的なものです。ただ、「フレンズ」のようなラブコメ,もしくはファミリー・シット・コムよりも、ナンセンスで無茶なオモシロさ ― これはイギリスものに分がある ―が、より好きと言えるでしょう。

 「ウィル & グレイス」の後、私は新たなコメディ放映を待ち続けました。しかし、それはなかなか訪れませんでした。そして時は流れ…


 目撃情報の第一報

 2004年の11月。私はお友達のAさんから、イギリス旅行の話を聞く機会を得ました。
 彼女は、ホテルのテレビで、面白いコメディを見たと言うのです。

 「長髪に帽子のおにーさんと、ひげのおにーさんが、動物園で飼育員をしていて、けっこう格好良くて、なぜか北極に行って、白熊と仲良くなって、踊っていました。妙なハイテンションで、ツボにはまる面白さでした。」

 無論英語での放映なので、Aさんはストーリーの詳細までは分からなかったそうです。しかしイラストの上手なAさんは、この説明を可愛いイラストつきでしてくださいました。
 私は、このAさんの話を、「ものすごく面白い」と思いました。そこで早速ネットで検索したのです。Aさんは、そのテレビを見た曜日とチャンネル ― BBCを覚えていたので、調べはすぐにつきました。
 そう、それこそが!「ザ・マイティ・ブーシュ The Mighty Boosh」だったのです。

 私はまず、「ひげにーさん」が気に入りました。彼の容姿です。60年代ロックファンの私は、あの手の無愛想顔が、髭を生やして、しかもギターを弾くとなると、条件反射で惚れるのです。そう、「ひげにーさん」こと、ジュリアン・バラット Julian Barrat は、腕の良いギタリストであり、The Booshの音楽をすべて製作していることが、Booshの公式HPから分かりました。

 私はますます期待を膨らませました。そして、NHKがBooshを放映する日を、今か今かと待ちわびたのです。しかし、現実はそんなに甘くはありませんでした。そう、日本の海外ドラマ界にあのブームが到来していたのです…。


 ペ様のお陰です!

 NHKは火付け役だっただけあって、あの韓流ブームがもっとも激しく吹き荒れました。まずはペ様の純愛から始まります。私は「まぁ、こういうのが流行るのも、悪くないよね〜。純愛って大事よね〜」などと余裕をかましつつ、全く見ていません。ペ様の次はどうなるのかと思ったら、ギャンブラーさんとか、かわいいコックさんとか、はたまた緊迫感ギンギンの女剣士さん…ええ、いつまでたってもNHKは韓流です。
 いや、確かにホワイト・ハウスやらERやらはやっているのですが、違う。私が求めているのは、そんなまともな物ではない!お馬鹿でアホアホなナンセンス・コメディは、いつになったら放映されるのでしょうか?

 段々私は我慢できなくなってきました。Booshのサイトを眺めたり、英語をたどたどしく追ったりするのだけでは飽き足らなくなったのです。そう、きっとペ様は私を勇気付けているのです。「さぁ、一歩踏み出してごらん!」私がペ様の世界と化したNHK海外ドラマ枠に、見果てぬ夢を託していても、あの虹はつかめないのだ!未来はその手でキミのものにするのだ!

 …私はCDを買いました。Booshはテレビ放映される前に、ラジオシリーズをやっていたのです。このラジオ6作品が収録されたCDは、日本のアマゾンでも購入できました。
 早速聴いてみると…最初は皆目分かりません。何せ私のTOEICのスコアは「ピー!」(放送禁止)。でも、第一話のみを繰り返しているうちに、トランス状態に入った私は、次の行動を起したのです。
 そうだ、DVDを買おう!ペ様が私の背を押す!そうだ、イギリスのPAL式DVDだって、PCのプレイヤーなら鑑賞できるではないか!

 ・・・私はDVDを買いました。「来た、見た、はまった。」三日後にはファンサイトの立ち上げを決心しました。五日後にはサイトをオープンさせました。そして今に至ります。

 このような経緯ですので、Booshにはまった私は、とても感謝しています。一人は、もちろんお友達のAさん。AさんがBooshの存在を教えてくださっていなかったら、私はいまごろ「口を開けば、ヴィンス、ヴィンス」などと喚いてはいなかったでしょう。
 そしてもう一人。ペ様に感謝です。 ―つまり、彼が居なければ、私が思い切ってイギリスからDVDを買う事もなかったのです。ありがとう、ペ様。この感謝の気持ちを、イカ踊りで表現します。(イカ略)

                                                           24th January 2006

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