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 The Booshistory / ブーシュの歩み

    Vo.1 出会いとブーシュ誕生編  Up!2/28


 夜のジュリアン

 イギリス北部の町リーズ出身の、ジャズ・フュージョン凄腕ギタリストだったジュリアンは、スタンドアップコメディを始める。ところが、彼は家族に「コメディをやっている」と言い損ねていた模様。毎晩出かけては、5時間後に帰ってくるというジュリアンの生活に、家族は「連続殺人鬼になったのでは…?!」と思ったとか(ジョーク?)。

 やがて、特にコネがあるわけでもないが、ロンドンに乗り込んだジュリアン。毎晩パブや小さな劇場でショーをせっせとこなしていた。
そういう所には、付近の学生などがよく来るもので…


 ストーカー・ノエル

 巨大目玉のノエルは、アートスクールで友達のデイヴたちとつるんでいた。学校で絵を描きながら、スタンドアップコメディもやっている。題材は大きな十字架を背負ったキリストなどという、際どいもの。半分素人芝居なので、メイクがライトで溶けて、目に入ったりしていた。
 1996年のある日、デイヴが面白いスタンドアップがあるから、見に行けと言う。デイヴ曰く「可笑しな事を言ってるわけじゃないのに、とてつもなく可笑しい!」
 早速、見に行ったノエル。舞台上のコメディアンを一目で気に入り、楽屋に突撃した。ノエルには、その5歳年上のコメディアン ― ジュリアン・バラットが、自分と同じ事をしている男に思われた。これが運命の出会いな訳だが、この肝心な場面をデイヴはよく覚えていない。
「たしか、ジュリアンがビラビラした服を着ていたような…」

 ノエル曰く、「俺はジュリアンのストーカーになった。」毎日ジュリアンのショーを見に行っては楽屋に入り込み、「あんたが気に入った!俺と同じなんだ、一緒にやればきっと上手く行く!」と迫る。一方ジュリアンは、「俺につきまとうな…!」(ジョーク?)
 とは言っても、ジュリアンがノエルに電話をかけて、「一緒にやる?」と言い出すには時間はかからなかった(二日という話もある)。


 案ずるより産むが易し

  こうして意気投合(?)したジュリアンとノエル。互いの家に入り浸って、アイディアを練るが、最初から一緒にコメディを作れば上手く行くと、思っていたわけではない。それぞれにミュージシャンであり、絵描きであり、しかも各々がスタンド・アップ・コメディアン。一緒に本を書いたり、舞台を作ったりする事には、少々懐疑的だった。
 それでも、ノエル曰く「俺らは子作りに励んだわけで…ごめん、セクシャルな発言になった。」…言われなくても分かってますよ(ノエルは「俺ら二人で子供を作った」という珍妙な発言が好きらしい)。
 そんな二人が初めて同じ舞台に立ったのは、1997年エディンバラでの、スチュアート・リーのステージ ”King Dong vs Moby Dick” (Moby Dickとは、メルヴィルの小説「白鯨」の巨大クジラ)。ノエルはクジラの着ぐるみ,そしてジュリアンは巨大Dick...(管理人は深窓の令嬢なので、Dickが何なのかは書きたくない。辞書引いてください)。
 その後もテレビのコメディ番組でチョイ役などをこなし、いよいよノエルとジュリアンは一緒にショーを作り始める。この期に及んでも、馬鹿みたいに「駄目かも」と思っていたらしい。やってみたら意外と良かったので、驚いたと語っている。

 こうして、The Booshが誕生するのだが、そこは次の項目で…



 
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