公園のほぼ中央に、スケートリンクがあった。

数人の子供たちが、声をあげながら滑っていた。

子供たちの声は、12月の空にこだました。

スケートリンクの外側から、一人の男が手擦り越しに写真を撮っていた。

数枚ほど撮り終えた男は、子供たちと二言、三言会話をして立ち去っていった。

僕は、ベンチに腰をかけて、その様な景色を眺めていた。

乾いた落ち葉が、カラカラと音をたてて僕の足元を通り過ぎていった。