スクリーンセイバーが動作した瞬間だった。

ディスプレイモニターがブラックアウトした。

麻理子はハッとして、我に返った。

そして現実の自分を把握した。

空白の中で何を考えていたのか思い出せない。

きっと、答えの出せない当面の迷いに違いない。

そう思い、麻理子は、再びため息を吐いた。