今日が、何日であるのか、康幸にはすぐに分からなかった。

六月一杯で退社したのが三十日の月曜日、一日おいて、

二日に旅に出て、今日が三日目、頭の中で日付を追った。

康幸の乗ったオートバイは、焼けたアスファルトの上を北に向かっていた。

時おりではあるが、初夏の光を反射して、まぶしくきらめいていた。

康幸は、今日が七月四日であることを把握した。

同時に、七月四日であることが、自分にとって特に意味のないことだと思った。