各種ペダルのトーンコントロール回路をシミュレートして一覧化してみた。
一言にトーンコントロール回路といっても、帯域幅やカーブの特性は様々である。
RATのTone(Filter)は効き方が通常と逆、ツマミを上げるほど高域がカットされる設計。
カットオフ周波数位置を変化させるタイプのトーン回路は、Bカーブ(直線カーブ)を使うと、センターより高域側が広く効いてしまう。
本来は、Cカーブが理想だが入手しずらい。
RATはAカーブで端子1~2を使い、効き方を逆とした回路となっている。
RATと同様の回路。
ゲイン段にディスクリートの差動増幅回路が採用され、BluesDriver、OD-3の源流となった。 Tone回路の方式についても、OD-3,BD-2に引き継がれている。 自分も使っていたし、当時結構人気があったと思うのだが、後継機種に道を譲り消えてしまった。 TURBO ONとOFFは、別系統の歪回路・LPFの切り替えとなっているが、 下記のトーン回路は、最終段の共通部分。
トーン回路の直前にパッシブのLPFが直結されているので、併せて解析。 トーンコントロール回路単体としては、SD1、OD2、OD3、BD2共に、センターフラットの特性である。
LPモードの場合。HPに切り替えた場合は、33KΩ部分が22KΩと並列となり、高域がアップする。
Big Muffはトーン回路の定数が異なる多くのバージョンが存在する。これは最初期の定数。
OKKO DiABLOもBigMufやDS-1と同じ形式のTone回路となっている。 内部トリマー(Bass100K+43Kの部分)が設置されているが、 この部分は抵抗値が大きすぎて、シミュレーション上はほとんど効かない。 参照した回路図の間違いか。
TS808,TS9,TS10,TS5全てToneの定数は同じ。可変抵抗はGカーブ(Wカーブ)。 Landgraff DODも同一の定数。
可変抵抗はWカーブ(Gカーブ)。
SD-1とDS-1の2回路MIXするという感じのペダルだが、トーン回路はTS9,SD-1方式の回路となっている。
低域用のコンデンサーが2つあるタイプのBaxandall型。この前段に固定のLPFが配置されている。
Baxandallと解釈出来るが低域が固定となっている。SoulFoodも同様の構成。 4.7Kと1.8Kを逆に記載した回路図もある。このトーン回路部のオペアンプの電源は4.5Vバイアスを中心に±昇圧されているが、 回路としては9V単電源でも動作する。