お見合いパーテイで知り合った女性と交際後の脅迫/恐喝

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2015.5.20mf更新

相談

私( 31 歳)はお見合い(omiai)パーテイで知り合った女性( 27 歳)と交際しました。 女性は一見清楚でした。歯科医院の受付をしていました。
知り合って 1 週間( 2 回目のデート)ほどで肉体関係を持ちました。デートのときは、〇〇プロデュース(式場紹介業者)などを通して結婚式場見学を誘われ、何か所かの式場をまわりました。式場見学の申し込みの際は、用紙に披露宴の予定日、出席者の人数を書きました。そんなデートで婚約の状況証拠を作り上げられたような気がします。しかし、私は彼女と結婚の約束はしていません。
彼女とは、3 ヶ月ほど交際しました。

女性は私に対し、「一緒にエイズ検査に行こう」と、言うので、一緒に病院に行きました。私は、完全に陰性でした。彼女はエイズは陰性でしたが、クラミジアと言われたそうです。
私は、彼女と交際することに嫌気がし、別れたいのです。彼女は私の気持ちに気づき、「会社にファックスを送る」、「夜眠れないので睡眠薬を飲んでいる」、「引越しをしたいので 70 万円頂戴」、「別れてあげるから慰謝料 200 万円払って」などと言っています。
毎日、自宅に無言電話があります。会社にも私がいないときに無言電話があります。
彼女は外見は綺麗ですが、多くの男性と交際したようで、よく付き合うと、「初々しさがなく」、自分中心で、周囲に対する配慮がありません。私が大企業のサラリーマンであることが気に入ったようです。
彼女のことが会社に知られるとまずいので、私は彼女とスムーズに別れたいのですが。私は彼女と婚約したと認定されてしまうでしょうか。
相談者は法律事務所を訪ね、弁護士に事件処理を依頼しました。

事件処理

相談者と女性との間で婚約があったと認定される危険はありました。相談者はお金を支払ってでも、交際を止めることを望んでいました。
本件では弁護士が女性に連絡し、 60 万円を支払うことで、無事に別れることができました。女性は、お金を欲しがっていました。
男性は婚約をしていないのですから、このお金は支払う義務もありませんでした。しかし、女性が男性の会社に嫌がらせの電話をしないようにするために支払ったのです。
女性は外見上は綺麗でしたので、自分でも、男友達も多く、将来他の男性と交際できる可能性も高いと考えていたようで、この金額で別れることを承諾しました。
彼女に 違約条項のある分割払い契約書 にサインをしてもらい、お金の支払いも分割払いにしました。時間を置くことで彼女にも冷静になってもらうためです。

インターネットの掲示板、あるいは、お見合いパーティで知り合った「女性から脅迫を受けている」との男性からの切実な相談が増えています。狙われる男性は、医師、会社の経営者、大企業のサラリーマンです。
女性は、外見は普通の女性です。外見は普通ですが、人間としてのレベルは相当低いです。男性が外見で女性を評価するので、このような間違いが起こるのです。
女性は、男性の収入を聴き、婚約を急ぎます。
男性が女性が嫌になり、別れ話を持ち出すと、女性は、「慰藉料を払わないと、あなたの周りに何かが起こるから気をつけてね」とか、会社に「パーティなんかで、女たらしするんじゃないよ」などと書いたファックスを送ると執拗に言われたりしています。あるいは、(避妊したにもかかわらず)妊娠をほのめかされ、脅されています。安易に肉体関係を持った後、交際を止めると、女性は、ただ乗りされたとの心理になるのです。
2 回目のデートで、簡単に、肉体関係になる女性が将来の妻に相応しいでしょうか。
式場紹介業者などを通して結婚式場見学などのデートをすると、確かに婚約の状況証拠を作り上げられる危険があります。
狙われているのは、大手企業のサラリーマンです。安易に肉体関係を持つと、危険です。

相談2

私(29歳)は、お見合いパーテイで知り合った女性( 26 歳)と交際しました。よくドライブにいき、1 か月ほど交際しました。彼女は「あなたの家に行ってみたい」と言っていました。
ある日曜日、両親が留守でしたので、彼女が私の家に来ました。私と彼女は裸になり、ベッドで抱き合いましたが、セックスはできませんでした。帰るとき彼女は不機嫌になり、私が彼女の家に送って行く車の中で、何度も、「なめるんじゃないよ」と、言いました。彼女はいつもと様子が違い、その口調がとても怖く感じられました。
その後、彼女から「私にはやくざの知り合いが居る。あんたの周りに何かが起こるから気を付けな。会社にファクスが行くからな」と言う電話が何度もありました。
私が電話に出ないと、留守番電話に無言電話が毎日かかるようになりました。

弁護士の事件処理

この女性は相談者が好きでしたが、相談者はこの女性が好きではありませんでした。女性は侮辱されたと感じているのです。
この件では、弁護士は相手の女性の住民票を取って身元を調べました。さらに、女性に対し、「これ以上嫌がらせを続けると、脅迫罪で告訴する」旨、 内容証明郵便で警告しました。
これで嫌がらせは、止みました。

危険の防止

相手は相談者が好きで、若干でも、結婚の意思があります。このまま不安なままずるずると結婚すると、一生トラブルだらけでしょう。そこで、状況によりますが、お金による解決も考えねばなりません。
危険な異性と別れるために手切れ金あるいは慰藉料などを支払う場合は、相手は約束を守らないおそれが大ですので、違約条項のある領収書 をもらうか、さらに危険な相手の場合は違約条項のある分割払い契約書 を作りましょう。第三者に立ち会ってもらうことはさらに良い方法です。

金を払わないと、女性の行動がエスカレートし、実際に男性の会社の上司に、匿名の手紙を出したり、会社に押しかけたり、さらに、「セクハラ 」だと主張し、金銭を要求するケースもあります。
そこまでエスカレートしたら、弁護士に内容証明郵便で反論してもらい、さらに、金銭の支払い義務のないことの確認を求める「債務不存在確認請求の訴え」を提起するとよいでしょう。

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