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2015.5.15mf

被告事件の弁護士費用はどのように計算しますか

相談
私(女性)は、1年ほど付き合った男性(35歳)の妻から、慰謝料500万円を請求する訴えを提起されました。私は、被告です。
その人の家庭は、子供が1人いますが、夫婦仲は良くなく、彼は私の部屋によく泊まりに来ていました。 奥さんは、離婚する気がなく、私に対してだけ、慰謝料を請求する訴えを提起しています。
奥さんが、自分の旦那をうまく管理できないから、彼が私のところへ来るのです。
この場合、私に、慰謝料支払いの責任がありますか。
私は、弁護士に依頼するべきですか。被告事件の弁護士費用は、どのように計算するのですか。

回答
配偶者がある人と親密な交際をすると、不法行為になり、慰謝料支払い義務が生じます。交際相手の配偶者から慰謝料請求され、慰謝料を支払うことはよくあります。
不貞の相手になった場合の慰謝料金額は、500万円を認めた判決もありますが、通常は、最大で200万円くらいです。あなたの彼の場合は、元々、夫婦仲が悪かったようですから、150万円くらいになる可能性もあります。
弁護士に依頼する場合の費用は、通常、着手金と成功報酬に分けて支払います。これは経済的利益を基準にして計算します。
最初に支払う着手金は、請求されている500万円を基に計算しますと、34万円になります。報酬は、請求額の500万円からいくら減額された判決(あるいは、和解)になるかによります。例えば、150万円の判決なら、あなたは350万円の経済的利益を受けますので、報酬は53万円です。
経済的利益から、弁護士費用(相場)を算出するには、 弁護士費用計算機 を使ってください。
金額が少ないから、弁護士に依頼せず、裁判は自分で処理するとの方法もあります(本人訴訟)。弁護士に払うお金を、相手に支払う慰謝料に充当するのです。
なお、不貞は、共同不法行為です。 あなたと相手の男性は、共同して、不真正連帯債務を負います。あなた(不貞に加担した者)の負担部分は4割くらい、男性(不貞配偶者) の負担部分は6割くらいです。あなたが、慰謝料を支払うと、あなたは、相手の男性に対し、男性の負担部分(6割くらい)を求償できます。

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