サッカー観戦記

2008年05月25日(日)「サンフレッチェ広島vsザスパ草津 ○(1:0)」

試合を決めた槙野のゴ〜ル!

 前節・ホームの横浜FC戦でJ2の第1クールが終了。サンフレッチェ広島は、10勝2分け2敗の勝ち点32で首位をキープした。 今シーズンのJ2は3回戦総当たり制なので、このままこの調子でいけば勝ち点は96点!昇格どころか、優勝も間違いないだろう。 しかし、そう簡単にいかないのもJ2のリーグ戦。42試合の長丁場である。2003年のJ2でも、サンフレッチェはここから苦しんだのだ。

 第2クールの初戦、ホームのザスパ草津戦である。今日、すっきり勝って連勝街道を突っ走りたいところだ。 試合は、序盤から草津が前からプレスをかけてきた。サンフレッチェも応戦していくが、疲れからかいまいちいい展開にならない。 しかし、前半28分Pエリアに進入した寿人が倒されPKをゲット。ビッグアーチは盛り上がり、浩司のPKを見守ったが、PKは失敗。 スタンドは溜息に包まれた。

 その後もなかなかいい形で攻撃はできなかったが、前半ロスタイムに得たCKから槙野の強烈なヘッドが炸裂。 GKにはじかれたものの、こぼれ球を再び槙野が蹴り込んでゴール。1−0で前半終了。おぬしなかなかやるの。

 後半は、徐々にサンフレッチェが主導権を握る展開が増えてくる。まず高萩が交代。 寿人や平繁の惜しいシュートがあったが、ゴールを割れず。疲れで足も止まってきたのか、なかなか相手を圧倒できない。 浩司の交代でピッチに入ったのはユキッチ。その後、タッチライン際で久保が準備していたが、高柳のけがで戸田に交代。 久しぶりに試合で戸田を見た。

 長いロスタイムをしのぎ切って1−0で試合終了。サンフレッチェ広島は、これで今シーズン初の4連勝。 11勝2分け2敗の勝ち点35として、次節の休養を迎えることができた。よかった。

2008年05月06日(火)「サンフレッチェ広島vsベガルタ仙台 ●(0:1)」
 負けた−。悔しいー。サッカーの内容では勝っていようが、シュート数で勝っていようが、ゴールネットを揺らしたのは仙台の1回のみ。 せっかく疲労の中、90分間頑張っていたのに…。。後半ロスタイムに失点するとは、悲しい。

 選手が一番悔しいのは分かっているが、やはりホームで負けてはいけない。 数ある決定機を一度でも決めていれば勝っていただろう。サッカーおそるべし!! 今日はこれで終了。。

2008年05月03日(土)「サンフレッチェ広島vsモンテディオ山形 ○(1:0)」

そこにいたのは、やはり寿人。決勝ゴ〜〜ル!

 ゴールデンウィークの連戦もいよいよ後半戦に突入。J2第11節、ホームのモンテディオ山形戦である。 朝からサンサンと太陽が照りつけ、広島市の最高気温は28℃を超えた。ビッグアーチももちろん暑い。 広島市中心部では、フラワーフェスティバル、カープの試合もあり客足も鈍いかなと思っていたものの、結構スタンドは紫色の人で埋まっている。(14,332人)

 前半はのサンフレッチェは、連戦疲れのコンディションを考えてか、暑さを考えてか、無理をしない無難なサッカーを展開した。 サンフレッチェがほとんどボールを支配し、主導権を握りつつ試合は進んだ。対する山形も、前からがつがつ来ないし、カウンターも鋭くなかったので怖さは感じなかった。 これを後半続けても得点は入りそうにない感じ。

 後半は、12分に森崎浩司に替えて平繁を投入。21分には高萩に替えて柏木を投入。ペトロビッチ監督も早めに選手交代を選択した。 平繁は果敢にドリブルを試みるが、つぶされる。しかし、そのすぐ後Pエリアに進入した平繁がシュート。GKが弾いたところを寿人が押し込み、サンフレッチェが先制。1−0に。 平繁の積極的な姿勢がゴールを呼び込んだ。

 その後、サンフレッチェは時折いい形を作ったものの、決定打を欠き無得点。パスミスもあったものの、まずまず落ち着いてボールを回し、無失点に抑えることに成功した。 これで、サンフレッチェは勝ち点を23に伸ばし、1位をキープ。ホームでの勝利はやはり気分がいい。おまけに無失点なのもいい。

2008年04月20日(日)「サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 ●(1:2)」
 J1昇格を争うであろう対戦相手、ヴァンフォーレ甲府をホームに迎える一戦である。 ここ最近、甲府相手に勝てていないなどという相性の悪さもあって、試合前には少々胸騒ぎがあった。 しかし、1年でJ1復帰するためにはそんなところでつまづいてはならない。きっと今節で相性の悪さを解消してくれるだろうと期待していた。

 前半キックオフの後、いい流れから服部のゴール!1−0に。なかなかいい滑り出しだなといい気分でいたら、その3分後に失点して同点。 さらに十数分後にも失点を重ねて、1−2と逆転されてしまった。いずれの失点も、相手に崩されたものではなく、自分達のミスから取られたもの。 後味が悪い失点である。

 結局、後半は攻めたが得点を挙げることはできず、1−2のまま試合終了。情けない結果になった。 甲府の素晴らしいプレーの連続で失点したのならともかく、あららと言う間の失点だから腹も立つ。 次節以降に、きちんとリアクションを起こしてほしい。

2008年04月13日(日)「サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪 ○(4:1)」

やはりこの男!今日2ゴールの寿人

 前(第6)節、アウェーの岐阜戦では、命からがらドローに持ち込んだ感のあるサンフレッチェであったが、一応J2の順位表では首位をキープ。 内容はとことん悪く(特に後半)、こんなんでJ1昇格ができるのかと心配になった。

 そして今日は、昇格争いのライバルになるであろうセレッソ大阪をホームに迎える第7節。絶対に勝たなくてはならないゲームだ。 サンフレッチェは徐々にけが人も復帰し、当初思い描いていた陣容が整いつつある。対するセレッソは、相次いで主力選手がけがに見舞われ、チーム力が落ちている状態。 是が非でも勝利を収めねばならない。

 試合開始前は小雨が降っていたが、前半がキックオフされた頃にはさらに小降りになっていた。 雨の日曜日だというのに、ビッグアーチには結構たくさんの観客が駆けつけて応援していた。 前半はセレッソがボールを支配しながら進んでいった。サンフレッチェはリズムが悪い。

 しかし前半22分、勢いよくセレッソ陣内に攻め込んだ高萩がゴール!1−0とリードする。 その後も、なかなかサンフレッチェがペースをつかめなかったが、自陣のクリアミスでオウンゴールを献上。まいった。 前半は1−1で終了。フラストレーションのたまる試合内容だった。

 後半は修正されたのか、開始早々、寿人がどんぴしゃのヘッドでゴール。2−1とリードを奪う。サンフレッチェは人もボールもよく動くようになった。 続いて、後半14分には森脇が追加点を奪って3−1に。さらに、後半30分には、再び寿人がゴールを決めて4−1とリードを広げた。 試合はそのまま終了。終わってみれば4−1と大量点を奪っての快勝だった。

 何はともあれ、勝ち点3が取れてよかった。これで6試合戦って4勝2分の勝ち点14。2位に勝ち点2差をつけて首位をキープした。 セレッソは、主力のけがの影響が大きいようだ。ボールはよくキープして攻めてくるのだが、前線に迫力や決定力がない。 しかし、リーグ戦はまだまだ36試合残っている。42試合終わって笑顔でいたい。

2008年03月23日(日)「サンフレッチェ広島vs水戸ホーリーホック △(2:2)」

最後まで、よくあきらめずに戦った!

 前(第3)節、アウェーの湘南戦で勝利を収め、唯一の開幕3連勝となったサンフレッチェがJ2の首位となった。 風雨の環境をよく考えてのゲーム運びもさえ、盤石の勝利ではなかったかと思う。そして迎えたホームの水戸戦。 試合前にペトロビッチ監督が言っていた「これまでで一番厳しい試合」になった。

 強い雨が降っていたのはしょうがないとして、審判の判定がいつもの基準から少し違っていたように見えた。 これもしょうがないとして、1枚イエローカードを受けていた高萩が、2枚目のイエローカードをもらって退場。前半で数的不利になってしまった。 いつもと審判の様子が違うことは分かっていたはずなのに、不用意にファールをしたことは軽率だった。

 これで当初のゲームプランは崩れた。残り50分を数的不利で戦わなければならないのは苦しい。 そして、メンバーチェンジをして迎えた後半、水戸に押し込まれてシュートブロックしたストヤノフがハンドで退場。PKをとられた。 そのまま決められて0−1に。9人対11人の数的不利だ。やばい状況になった。

 しかし、サンフレッチェの選手達はあきらめることなく、カウンターから最後は久保が同点ゴールをたたき込んだ。 この時のスタジアムの盛り上がりはすごかった。ホーム開幕戦の3つのどのゴールよりもすごかったと思う。 しかし、歓喜はずっと続くことなく、その後も水戸に押し込まれる展開。苦しい。

 そして後半30分、水戸の攻撃を何とかしのいでいたが失点。1−2に。残り時間も少ないし、ますます苦しくなった。 それでも選手達はあきらめることなくよく戦った。相手よりも2人少ないのによく走った。 ロスタイムは4分。3分も過ぎて「もうだめか」と思ったCKから、森脇が同点ゴーーール!2−2に追いついた。すぐに試合終了。

 震えた。しばらく震えが止まらなかったが、苦しい状況でも選手達は最後まであきらめずに、よく戦った。 試合終了後の選手達への声援は、すごかった。確かに、ここで一緒に応援していると、そういう気持ちになった。 ゲーム運びに反省点はあるが、この気持ちを持ち続けていれば、きっとJ1に復帰できると思う。

2008年03月16日(日)「サンフレッチェ広島vs愛媛FC ○(3:0)」

今日2ゴールの高萩。久しぶりのホームのリーグ戦勝利だ!

 サンフレッチェのJ2ホーム開幕戦。数日来、春の陽気が続いており、今日も朝から春らんまんの天気である。 山奥にあるビッグアーチでも気温は16℃以上あって、寒さは感じられない。観戦日和だ。

 キックオフ30分前にスタジアムに到着。スタンドもホームのゴール裏、バックスタンドから結構埋まってきており、サンフレッチェへの期待が感じられる。 やはり、ゼロックス・スーパーカップの優勝と、J2開幕戦に勝利したことが効いているのだろう。 ハーフタイム後の入場者数発表では17,250人と、J2なのにスタンドはかなりの観客で埋まった。

 前半キックオフ、愛媛はコンパクトなサッカーを展開して、サンフレッチェにプレッシャーをかけてくる。 対するサンフレッチェは、ホーム開幕戦のためか動きがやや堅い。いまいちリズムはよろしくない。 相手を圧倒するような力強く美しいサッカーを期待したいところだが、J2のリーグ戦ではこういうサッカーを我慢して続けていくことが大事なのだろうか。

 前半23分、それまでいまいちぱっとしなかった高萩が、中盤にこぼれてきたボールをミドルシュート。これが見事に決まってサンフレッチェが先制。1−0に。 良かった。重苦しい緊張感が、ぱーっと解きほぐされた感じだ。その後は1−0のまま前半が終了。

 後半が始まって、点を取らないといけない愛媛も前に出てくる。サンフレッチェも圧力を受けて、自陣で守る時間も増えてきた。 そして、後半17分、平繁に代えて久保の投入。ピッチに入るだけでスタンドからすごい歓声が聞こえる。さすがは久保だ。

 後半29分、ゴール前に攻め込んだところでこぼれ球を再び高萩が蹴り込みゴール。2−0に。 さすがに愛媛も疲れてきてチャンスも増えてきた。お約束のユキッチも投入され、試合も終盤に入った。 ユキッチのCKから、最後は寿人が決めて3−0に。これで大丈夫だろう。そのまま試合終了。良かった。

 これでJ2開幕からサンフレッチェは2連勝。2試合とも無失点で抑えて結果も出した。 J2なので、抑えなくてどうするんだとも言えるが、ともかく今シーズンは我慢して勝ち点を積み重ねていくしかないだろう。 見ている方はストレスがたまるが、J2仕様のサッカーで頑張ってほしい。

2008年03月01日(土)「鹿島アントラーズvsサンフレッチェ広島 ○(2:2PK3:4)」

ゼロックス・スーパーカップ(優勝杯)を掲げる佐藤寿人とストヤノフ

 昨年も国立で試合観戦をすることが出来たが、今年も運良く観戦することができた。 スーパーカップは、J1リーグのチャンピオンと天皇杯のチャンピオンとの対戦なので、サンフレッチェとは無縁の世界と思っていたが、 鹿島アントラーズがリーグと天皇杯との2冠を獲ったので、天皇杯準優勝のサンフレッチェが出場することになった。ある意味ラッキーである。

 バックスタンド・アウェー(サンフレッチェ)側の中央寄り、最前列から9列目なので、結構ピッチは近い。 試合前のアップでは、サンフレッチェの選手も近くに見えた。新戦力の久保とユキッチはベンチスタート。 キックオフ頃には、自分の周りもたくさんの観客で埋まっていた。東京だというのに、広島ビッグアーチにいる雰囲気である。

前半キックオフ。予想通り、鹿島が主導権を握り、サンフレッチェ陣内に圧力をかけてくる。 鹿島の小笠原、本山、野沢の中盤トリオはうまい。右サイドの内田、左サイドの新井場もしばしば上がってくる。 早い時間帯に失点すると難しいなと思っていたら、鹿島DF岩政がイエローカード2枚で退場。

 やや一息ついたものの、それでも鹿島はマイボールになった時にサンフレッチェゴールを脅かしてきた。 さすがはJリーグチャンピオン、やはり鹿島は強い。数的優位のサンフレッチェはボールをつなぐだけで、ほとんど得点の匂いを感じることはできなかった。 そして、前半終盤、李漢宰が2枚目のイエローカードをもらい退場。10人対10人の対戦に戻るが、そのままのスコアで前半終了。

 後半開始直後、サンフレッチェのシステム変更がフィットせず、もたついている間に、鹿島がまた圧力をかけてきた。 自陣に押し込まれて、なかなか押し返せなくなった。簡単にシュートも打たれていると思ったら、本山が先制ゴール。あー。。 その後もサンフレッチェ守備陣のもたつきが続き、野沢の2点目が決まった。あー。。。大量失点も覚悟した。

 しかし、そんな嫌な流れも久保・ユキッチの登場で断ち切ることができた。 特に、久保の存在感は抜群で、前線で動き回る際には独特のオーラが漂っていた。 そして、後半35分には疑惑のPKをゲット。落ち着いて決めて2−1に。 さらに、後半40分には佐藤寿人が同点ゴール。2−2になった。そのままタイムアップしてPK戦に突入。

 タイトルがかかっているとは言っても、さすがに入れ替え戦のような殺気だった雰囲気はない。 PK戦で負けても失う物はないので、応援している方も少し気が楽だ。しかし、サンフレッチェに勝ってほしいのは言うまでもない。 鹿島GKの曽ヶ端がPK蹴り直しを取られるなどしてリズムが狂ったのか、5人目までに鹿島は2人が外した。対するサンフレッチェは1人。 最後の佐藤寿人が決めてサンフレッチェの優勝。当然初優勝である。

 試合後の表彰式から場内半周まで、選手達がグランドから退場するまでじっくり見ることができた。 貴賓席上で選手達が優勝カップを掲げた瞬間は感動した。やはりいいものである。 重要度の低い大会とは言え、結果が全て。きれいなサッカーはできなくても、Jリーグチャンピオンの鹿島を相手に終盤2点差を追いついたことが良かった。 J2のリーグ戦も、今日のように粘り強く戦えば、きっと1年でJ1復帰を成し遂げられるはずだ。

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