サッカー観戦記

2007年12月08日(土)「サンフレッチェ広島vs京都サンガFC △(0:0)」
 J1・J2入れ替え戦の第1戦は、2−1でサンフレッチェ広島の敗戦。 終了間際にアウェーゴールは奪ったが、内容があまりにも悪すぎた。この結果、残留には第2戦は1−0勝利か、2点差以上の勝利が必要となってしまった。 そして迎えた運命の第2戦。結果は0−0のドロー。2戦合計1−2で京都サンガFCが勝利となり、京都サンガFCのJ1昇格とサンフレッチェ広島のJ2降格が決まった。残念である。

 入れ替え戦が決まってから、もう十分覚悟を決めていたものの、いざはっきり結果が出てしまうと、悔しいというか、応援しているチームのJ2降格は受け入れがたいものがある。 今日で、ビッグアーチでの試合観戦は21試合目。旅行で留守にしていた大分戦を除いて、ホームの全試合観戦となったが、応援の甲斐なく最悪の結末を迎えた。。

 今シーズンは、5月が終わるまでは「今年は上位進出もいけるかも?」といい気分でいたのだが、6月以降は坂道を転げ落ちるように順位を下げていった。 特に、リーグ第24節の横浜FC戦で勝利した後は、今日までJの試合は12戦未勝利と、まったくいいところがなかった。 特に、残留を争っている甲府・大宮との直接対決に敗れたのが痛かった。 やっている選手も苦しかっただろうが、見ているこちらもずっと重い気分のままだった。

 今日の試合を振り返ってもしょうがない気持ちもするが、サンフレッチェは前半から飛ばして、いい流れでゲームを支配していたように思う。 球際の競り合いにも負けていなかったし、みんなよく走っていた。何度も決定機を作ったし、あわやというピンチも、集中した守りでうまくしのいでいた。 後半は、京都がチャンスを作り始めたが、全員守備でよく持ちこたえていた。第1戦もこうすれば良かったのにと思うぐらい。

 しかし、肝心の1点が取れない。シュートがバーやポストに当たってもゴールには入らない。 運が悪いといえばそれまでだが、ここまで入らないのには何か訳があるのではと思ってしまう。今シーズンのリーグ戦で、何度も見てきたシーンだ。 後半、柏木のシュートや槙野のシュートが外れたときには、周りのみんなと大声で叫んでしまった。

 結局、0−0でタイムアップ。同時にサンフレッチェ広島のJ2降格が決まった。5年ぶり2回目である。 試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチにへたり込んで動けないサンフレッチェの選手がかわいそうであり、喜びを爆発させている京都関係者がうらやましかった。

 絶対に勝たなければならない試合で、いい内容の試合はするが、点を取って勝てない。今日の試合は、今シーズンの中盤以降を象徴するような試合展開だった。 毎回こうなるのにも必ず原因があるからで、それを正確に突き止め、対策していってほしい。

 しかし、下ばかり向いていてもしょうがない。フロントには、来シーズンJ2で勝ち抜けるチームを、少しでも早く編成してもらいたい。 チームを出て行きたい人には残念だが出て行ってもらって、強力な外国人FWを補強して、チームにいる人全員がまとまってJ1復帰を果たしてほしい。 過酷なJ2リーグの長丁場は、2003年の時も感じたが正直厳しいと思う。それでも、それを勝ち抜けるチームを早く見たいし、そんなチームを来シーズンは応援していきたい。

2007年12月01日(土)「サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 △(2:2)」
 前節・J1リーグ第33節、アウェーの川崎フロンターレ戦は、3−0の完敗。リーグ通算成績は8勝7分け18敗となり、勝ち点は31のまま。 J1残留を争っている15位の大宮は勝利を収め、勝ち点は34になった。J1自動残留の大宮との得失点差が11もあるので、今節サンフレッチェが勝利を収め、大宮が負けても逆転は厳しい。 一方、17位の甲府は敗戦。J2への降格が決まった。この結果、この時点でサンフレッチェの16位・入れ替え戦実施がほぼ確定した。

 そして迎えた第34節、ホームのガンバ大阪戦は2−2のドロー。リーグ通算成績は8勝8分け18敗となり、勝ち点は32。 最終順位は16位となって、サンフレッチェの入れ替え戦が決まった。覚悟はしていたとは言え、残念である。

 今日の試合は、出場停止やけがによって当初のレギュラー選手が多数離脱。入れ替え戦もにらんで、若手が多く出場した。 強豪ガンバ相手にどんな試合をするのかと心配していたのだが、最後まで闘う気持ちを見せて試合をしてくれたのが良かった。 前半序盤からガンバが主導権を握って試合は進んだが、サンフレッチェはカウンターから駒野→佐藤寿人でゴール。1−0に。

 その後もガンバが攻め続け、バレーのヘッドで同点とされた。前半は1−1で終了。 後半開始早々、佐藤寿人、駒野、服部がアウト。森崎浩司、柏木、遊佐がイン。これまた思い切った交代をするものだと思いつつ、連係面など心配になった。 その後もガンバのペースが続くが、サンフレッチェもしぶとく闘う。 後半27分、高萩がDFラインを抜け出してGKと1対1になった場面では、GKに阻まれ期待の声援が溜息に変わった。残念。

 後半35分に勝ち越され1−2に。二川の素晴らしいシュートだったが、まずい。 しかし、選手達は下を向くことなく、攻め続けた。ロスタイムを迎えて敗色濃厚の空気が漂い始めるかと思ったが、選手の奮闘でスタジアムは盛り上がってきた。 それが実り、CKから槙野がゴール。2−2に追いついた。そのままタイムアップ。

 この間のジェフ戦も2−2、今日のガンバ戦も2−2だが、気持ちがずいぶん違う。 先週のフロンターレ戦の惨敗を経て、チームのメンタル低下を心配していたが、これでいいイメージを持って入れ替え戦に臨むことができる。 来週水曜日(アウェー)、土曜日(ホーム)の京都サンガとの試合、応援あるのみだ。

2007年11月18日(日)「サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸 △(1:1)」
 J1リーグ第32節、ホームのヴィッセル神戸戦は、1−1のドロー。これでリーグの通算成績は8勝7分け17敗となり、勝ち点を1つ積み上げて31に伸ばした。 一方で、J1残留を争っている甲府対大宮の試合結果が0−0のドローとなり、J2降格圏内の16位は変わらず。大宮、甲府との勝ち点差や得失点差も変化なしだ。

 試合の方は、前半から神戸が前から圧力をかけてチャンスを作りつつ、サンフレッチェがカウンターで応戦する展開。 相手の決定機もあったが、運も味方につけ、何とかしのいでハーフタイムを迎える。特に前半にあった神戸のロングシュートは危なかった。 ボールはファーポストに当たってゴールライン上を跳ね返り、何とかクリア。今日は運もあるのか。

 後半序盤は、前半とうってかわってサンフレッチェが前に出て行く。そして後半2分、佐藤寿人がいいタイミングでDFラインを抜けてGKと1対1となり、そのままゴール。 思わずうなってしまった、寿人の素晴らしい飛び出しからのゴールだった。しばらくサンフレッチェのペースが続くものの、徐々に神戸のペースに。 その後、神戸に同点ゴールを奪われ、試合は1−1の振り出しに戻る。

 ビッグアーチは13,000人以上の観客が入り、応援の雰囲気も良い。この雰囲気、5月のナビスコ杯最終戦やホームの清水戦以来かも。 サンフレッチェがピンチをしのぐ度に安堵の声を出し、チャンスを迎える度に声援を送るが、それでもなかなか点は入らない。 後半33分、フリーになった高柳がヘディングシュートを外した時は、思わず天を仰いだ。結局、1−1のまま試合終了。

 なかなか勝てない。残りあと2試合。アウェーの川崎戦、ホームのガンバ戦を残すのみである。チームを取り巻く厳しい状況は変わらないし、対戦相手も強い。 しかし、ぜひ2勝してほしい。あきらめるのはまだ早い。

2007年10月27日(土)「サンフレッチェ広島vsジェフ・ユナイテッド千葉 △(2:2)」
 惜しいと言うか、悔しいと言うか・・・。J1リーグ第30節、ホームのジェフ・ユナイテッド千葉戦は、2−2でドローとなった。 これでリーグの通算成績は8勝6分け16敗となり、勝ち点を30に伸ばした。しかし、この日勝利した大宮に抜かれて、ついにJ2降格圏内の16位に転落。 前節、絶対に負けてはならない大宮との直接対決に敗れて、チームを取り巻く厳しさは、日に日に増すばかりである。

 試合の方は、幸先良くラッキーな先制点の後、後半にはカウンターから追加点も奪えた。 その後も、何度かあるピンチを必死でしのぎ、後半のロスタイムへ2−0の2点差で突入。 「今日はどう見ても勝つわい。」と安心したのも束の間、ロスタイムに2失点を喫して、結局2−2で試合終了となった。本当に悔しい。

 いつものことだが、内容は悪くなかった。特に、前半は良かった。 しかし、勝ちきれないのが悔しい。こんなに勝利が遠いものかと気持ちが落ちてくるが、まだまだ降格が決まったわけではない。 6試合ぶりの勝ち点ゲットである。そして、あんなに取れなかった点も取れた。エースの寿人も得点した。 チームの勝利を信じて、自分には応援することしかできないが、選手には頑張ってほしい。これからじゃ!

2007年10月06日(土)「サンフレッチェ広島vsジュビロ磐田 ●(0:1)」
 本当にやばくなってきた。J1リーグ第28節、ホームのジュビロ磐田戦は、0−1でサンフレッチェ広島の敗戦。 これでリーグの通算成績は8勝5分け15敗。勝ち点は依然29のままで、順位はぎりぎり残留圏内の15位だ。 同日の試合で下位の大宮、甲府がそろって敗れたため、降格圏にいるチームとの差は縮まらなかったことが、せめてもの慰めである。

 試合の方は、悪くなかったと思う。前半の中盤過ぎから、サンフレッチェはいいリズムでゲームを進めていたと思う。 磐田のDF裏へもボールが抜けていくし、両サイドを深くえぐってクロスも上がるし、よくシュートも打った。 ただ、ゴールが入らなかった。サンフレッチェのチャンスの度に、何度もスタンドで溜息をつき、天を仰いだ。

 決めるべき時に決めないと、こういう結果になるのはしょうがないだろう。前半のいい時間帯で先制できていれば、正直、勝てたのではないかと思う。 今日までなかなか結果が出ないが、チームの戦いぶりには少し光が見えたような気がする。今日のようなサッカーが出来て、早々に1点でも入れば、きっと流れは良くなるはずだ。

 さて、次節はJ2自動降格圏内(17位)にいる大宮との直接対決である。絶対に負けられない戦いになるし、ぜひとも勝ち点3がほしい。 内容はともかく、勝つことさえ出来れば、J1残留はかなりの確率で達成できると思う。いい準備をして戦ってほしい。

2007年09月30日(日)「サンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズ ●(0:1)」
 J1リーグ第27節、ホームの鹿島アントラーズ戦は、0−1でサンフレッチェ広島の敗戦。 リーグの通算成績は8勝5分け14敗。勝ち点は依然29のままだ。これでリーグ戦は3連敗。まったくいいところがない。 ホームの大分戦が観戦できなかったため、自身の観戦試合は4連敗になった。気分が悪い。

 試合の方は、守備面はまずまず頑張っていたのだが、攻撃面がNG。 素直にやり過ぎているというか、相手に読まれているというか、あまり怖さのない攻撃だった。 流れのよくなった時間帯もあったが、放ったシュートは枠外。終始、点は取れそうにない感じだった。 寿人はいい形でボールを受けることができない。頼みのウェズレイもシュートが入らない。

 それにしても、まずい状況になってきた。 前節は、降格圏(入れ替え戦)にいる16位の甲府に大変痛いロスタイムの逆転負け。 一番負けてはいけない相手に勝ち点3をプレゼントしてしまった。 遡ればこの3ヶ月間、アウェーの神戸戦と新潟戦、ホームの名古屋戦とFC東京戦など、中・下位チームとの直接対決のほとんどに敗れており、勝負強さがまるでない。 降格争いを続けた昨シーズンも厳しい状況であったが、リーグ終盤での下位チームとの直接対決の成績は良かったと思う。

 まだまだ挽回・浮上のチャンスは残っているはずだが、チームの戦いぶりに光が見えない現状では最悪の結果も覚悟しなくてはならないのかなと一瞬思ってみたりする。 いやいや、まだまだ諦めるのは早い。J1残留を信じて自分は一生懸命応援するのみだ。

2007年09月15日(土)「サンフレッチェ広島vs浦和レッズ ●(2:4)」
 J1リーグ第25節、ホームの浦和レッズ戦は、2−4でサンフレッチェ広島の完敗。 リーグの通算成績は8勝5分け12敗。勝ち点は29のままだ。前節、最下位横浜FCに何とか勝ったものの、レッズには歯が立たなかった。 色々な悪条件が重なっているのは分かるけど、もうちょっと希望の持てる試合展開をしてほしかった。

 試合の方は、前半途中からレッズがペースを上げ、先制される。 チャンスはサンフレッチェも作っているものの、その先が続かず効率が悪い。対するレッズは「ここぞ!」という場面でゴールを重ねて、実に効率の良い攻撃。 流れの良い時間帯に得点を重ねて、前半で0−3。この時点でサンフレッチェの勝利は消えた。 痛かったのは、前半32分にCKからフリーのウェズレイが放ったヘディングシュートだ。これが決まっていれば、もうちょっと楽しめたのにと思う。

 それにしても、守備は何とかならないものか。毎試合2点以上失点していては勝てるわけがない。 今日も失点を重ねる度、テンションが下がっていった。ホームでの大量失点は気分が悪い。 アウェー席を埋めるレッズサポーターは、その度に盛り上がっている。 今は我慢・辛抱あるのみか。J1残留は何としても死守してもらいたい。

2007年08月29日(水)「サンフレッチェ広島vsFC東京 ●(0:5)」
 情けない…。J1リーグ第23節、ホームのFC東京戦は、0−5でサンフレッチェ広島の惨敗。 リーグ通算成績は7勝5分け11敗。勝ち点は26のままで順位はFC東京に抜かれて13位に後退。さらに下位にいるチームとの差も縮まった。 J1残留争いに自ら片足を突っ込んでしまったようだ。

 試合については明るい話題はない。今シーズン最悪と言っていいのではないか。 チャンスがなかったわけではないのだが、チャンスに決められない。球際での競り合いでは、ことごとくFC東京に負けていたような印象だ。 サンフレッチェは元気がないというか、覇気がないというか、執念みたいなものが感じられなかった。 連戦で疲れているのは分かるが、ホームでこの内容は絶対にいただけないと思う。

 本当にがっくりした。絶対にやってはいけない2失点目の後、ビッグアーチに漂う停滞感みたいなものが払拭されず、時間の経過と共にさらに重くなっていった感じだ。 観戦意欲を失いそうだ。

2007年08月12日(日)「サンフレッチェ広島vs名古屋グランパス ●(1:3)」
 悔しい。実に悔しい。J1リーグ第19節、ホームに名古屋グランパスを迎えた一戦は、1−3でサンフレッチェ広島の敗戦。 これでリーグ戦は4連敗。リーグ通算成績は6勝4分け9敗で勝ち点22のままとなった。 順位は13位のままだが、降格圏付近にある下位チームとの差も微妙に縮まってきた。当然上位のチームとの勝ち点差は開く一方だ。

 ゲームはほとんどの時間帯で名古屋にやられた感じはしなかったのだが、ここ一発のピンチで失点している。 チャンスの数で言えばサンフレッチェの方が多かったはずだが…。今シーズンはこんなゲームをたくさん落としている。 今日も終わってみれば3失点。毎試合の大量失点はどうにかならないものか。3点を失っては勝てるはずはない。

 気になったのは、DFの森崎和選手。今日も2点目のPKを献上してしまった。何かプレーに元気がない。コンディションが悪いようだ。 先週の練習も休んでいたようで心配である。代わりの選手が出た方がいいと思うのだが、いかんせんDF陣の控えも層が薄い。ダバツ選手は長期のけが、盛田選手も欠場中だ。 このあたり、選手層の薄さが厳しいのだが、千葉を退団したストヤノフ選手の獲得が決定したらしい。 守備陣の救世主になってくれればいいのだが。

2007年07月08日(日)「サンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズ ○(1:0)」

右サイド李漢宰→左サイド服部→ゴール!

 サンフレッチェの攻撃の核となる佐藤寿人、柏木、駒野が代表へ。また、最近はイージーな失点から勝ち切れない試合が続いていた。 試合前はあまりポジティブな雰囲気は持ちづらかったのだが、試合になるとみんなよく戦って決勝トーナメント第1戦を1−0で勝利することができた。 まだトーナメントを勝ち抜いたわけではないが、ひとまず良かった。

 前半開始直後から鹿島が強烈なプレスを仕掛けてくる。しばらくかなり押し込まれたが、サンフレッチェはこれを凌ぐことができた。 そのうちサンフレッチェも押し返し、行ったり来たりの展開に。しかし、チャンスはサンフレッチェの方が多かったように思う。 右サイドに入った李漢宰からいいクロスが入っていた。

 そして前半23分、李漢宰からのクロスを左サイドの服部がボレーシュート。これが見事に決まってサンフレッチェが先制。1−0に。 どんぴしゃりのクロスだった。ゴール前にも人数をかけられていた。狙い通りの攻撃。ナイスゴールだ。 その後は、やや引き気味のサンフレッチェがうまく守備を続けて鹿島に決定機を作らせない。

 サンフレッチェは後半も同じような戦い方をしていた。鹿島にボールを持たせてしっかり守る。時折カウンターを仕掛けてスタンドを沸かせていた。 セットプレーの時も人をよく捕まえていたし、極端に引き過ぎることもなかった。鹿島の攻撃をフリーにさせることは少なかったと思う。 後半30分以降はパワープレーも織り交ぜた鹿島の攻撃の時間が長かったが、サンフレッチェ守備陣は集中して守りきった。

 結局、1−0のまま試合終了。いつ以来か、久しぶりの無失点試合。そして勝利だ。これは大きい。 今日のような試合ができれば、そうそう負けることはないだろう。 次はアウェー鹿島での第2戦。先制できればアウェーゴールからかなり有利に試合を運べるはずだ。期待したい。

2007年06月20日(水)「サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ △(1:1)」

ただいま得点王!12点目を決めたウェズレイのゴールパフォーマンス

 J1リーグ第16節、川崎フロンターレ戦は1−1のドロー。 試合を通してフロンターレには何度か決定機を作られたが、サンフレッチェも幾度となくチャンスを作った。 惜しまれるのは、前半12分のCKによる失点。それまでは「なんとなくやれる」というような雰囲気があったのだが、ジュニーニョにやられた。

 その後はフロンターレも守備ラインを下げ、試合は膠着状態に。 サンフレッチェの守備も、前節の大敗(5−1)の教訓からか、危ない場面はほとんどなかった。 ジュニーニョは危険な存在であり続けたが、日本代表でも常連になりつつある中村憲剛は抑えられていた。

 サンフレッチェはウェズレイ、駒野が起点となり攻撃を仕掛けていた。 前半41分には、駒野のドリブル突破をフロンターレDFが倒し、PK獲得。 ウェズレイがきっちり決めて1−1の同点に追いついた。さすが駒野。最近のパフォーマンスには目を見張るものがある。 これでウェズレイは12得点となり、J1の得点ランクトップを快走している。

 後半途中からフロンターレの運動量が落ちたのか、サンフレッチェの動きが良くなってきた。 チャンスも続くようになり、スタジアムの雰囲気は俄然良くなった。観客は6千人あまりだが、その割にはいい雰囲気だ。 その後はお互いチャンスを決めきれず、結局1−1のまま試合終了。

2007年05月26日(土)「サンフレッチェ広島vs清水エスパルス ○(2:1)」

連勝!柏木の勝ち越しゴール

 J1リーグ第13節、清水エスパルス戦は2−1でサンフレッチェ広島の逆転勝ち。 前半から清水に試合の主導権を握られ、後半にはチョ・ジェジンのゴールで先制をされてしまった。 以前なら、このままずるずると負けていたところが、後半29分に戸田のゴールで追いつき、後半33分には柏木のゴールで勝ち越し。 サンフレッチェ広島はその後も集中力を切らさずプレーを続け、苦手な清水エスパルスに逆転勝ちを収めた。

 水曜日のナビスコカップといい、今日の試合といい、ファンやサポーターにとっては本当にうれしい勝利であった。 後半、清水に先制された時には「もうだめかも…」と思ったが、よくぞ追いつき逆転することができた。 マッチデー・プログラムの表紙を飾っていたGK下田のセーブもすごかった。 これでサンフレッチェ広島は、リーグ戦で6勝3分け4敗の勝ち点21となった。順位は前節から7位と変化は無いが、上位にだいぶ近づいてきている。

2007年05月23日(土)「サンフレッチェ広島vsジェフ・ユナイテッド千葉 ○(1:0)」

祝!クラブ史上初・決勝トーナメント進出決定!!

 めでたい。ナビスコカップ予選リーグの最終節(第6節)が行われ、サンフレッチェ広島はジェフ千葉を1−0で下した。 これでサンフレッチェは予選リーグA組の1位になり、決勝トーナメント進出が決定した。 サンフレッチェがナビスコカップの予選リーグを突破したのはクラブ史上初めて。うれしい。

 これまではリーグ戦を戦うことでいっぱいいっぱいだったが、今年はチーム力も上がり、運も味方に付けての首位通過となった。 試合の方は、前半はどちらかというと様子見の展開。後半は、徐々に両チームのゴール前でチャンスが増えてきて面白くなってきた。 そして、後半19分。服部のクロスを佐藤寿人が決め、1−0に。

 その後は、点を取りに前がかりになった千葉が広島陣内に攻め込んできた。 危ない場面も何度かあったが、サンフレッチェ守備陣も集中力を切らさず守り切って1−0で試合終了。 サンフレッチェ広島としては未踏の決勝トーナメントが楽しみである。

2007年05月12日(土)「サンフレッチェ広島vs横浜FC ●(0:2)」
 情けない…。J1リーグ第11節、横浜FC戦は0−2でサンフレッチェ広島の惨敗。 内容、結果共に今シーズン最悪とも思われる試合をしてしまった。悔しいを通り越して、不甲斐ない。 リーグ戦の大宮戦、大分戦、カップ戦のガンバ大阪戦と3連勝をした後、ホームに最下位横浜FCを迎えての一戦。 どう考えても勝ち点3を取らなければならない試合である。

 連休後のビッグアーチに集まった大勢のサンフレッチェファンやサポーターは最悪の気分でスタジアムを後にしたはずだ。 せっかくの上位進出機会を自らふいにしてしまった。まことに残念である。 これでリーグ戦は11試合を消化して4勝3分け4敗となり、勝ち点は15のまま。がっくりだ。

2007年05月03日(木)「サンフレッチェ広島vs大宮アルディージャ ○(2:1)」

劇的!駒野大明神のロスタイム決勝ゴール!!

 J1リーグ第9節、大宮アルディージャ戦は2−1でサンフレッチェ広島の勝利。 前半終盤にミスがらみで失点して嫌な流れの中、試合は進んで後半も決定機を決められずにいたが、駒野がロスタイムに決勝ゴールを決めてくれた。良かった。

 前節・アウェーのジュビロ磐田戦は前半からミスを連発して失点を重ね、自ら墓穴を掘った挙げ句4失点の惨敗。悔しかった。 今節は、下位に低迷している大宮が相手だ。あまり考えたくはないが、もしも降格を争うことになれば絶対に負けられない相手である。

 前半キックオフから大宮ペースで試合は進んだ。サンフレッチェはなかなかボールを支配できず、いい攻撃につながらない。 ただ、ボールを良く回している大宮も、それが迫力ある攻撃に結びつかず、ピンチも少なかった。

 前半41分、守備を固めてくる大宮にゴールを決められ「これはやっかいなことになったな。」と思ったが、寿人のゴールですぐに同点に追いついたのは救いであった。 しかし、後半に入ってもサンフレッチェの攻撃はパッとしない。逆に大宮に何度か決定機を作られたが、これも相手の拙攻に助けられ事なきを得た。 上位のチームとの対戦であれば、やられていた確率が高いだろう。

 後半もロスタイムに入り、スタジアムに「悔しいけどまたドローか…。」の空気が充満し始めた頃、大宮のCKから得たカウンターから駒野がドリブルでゴール前に。 そのまま強烈なシュートを放ちクロスバーにはね返されたものの、これを再び駒野がけり込んでゴール。2−1とする。すぐにゲームセットの笛が鳴り、サンフレッチェ広島が逆転勝ちを収めた。

 これでサンフレッチェはリーグ戦3勝3分け3敗で勝ち点を12に伸ばした。中位争いの混戦を抜け出すためには貴重な勝ち点3を積み重ねることができた。 ホームのリーグ戦でもようやく今シーズンの初勝利だ。やはり気分がいい。次節、アウェーの大分トリニータ戦も順調に勝ち点を積み重ねてもらいたい。

2007年04月21日(土)「サンフレッチェ広島vsアルビレックス新潟 △(0:0)」
 J1リーグ第7節、アルビレックス新潟戦は0−0のドロー。 前節ヴァンフォーレ甲府戦のドローに引き続き、またしてもリーグ戦のホーム初勝利はならなかった。残念。 サンフレッチェはたくさんのチャンスを作り、決定機を迎えても肝心の点が入らない。 試合内容は、1週間前のヴァンフォーレ甲府戦を得点無しで再現しているかのようであった。

 シュート数はサンフレッチェの18本に対して、アルビレックスは7本。 チャンスの数も圧倒的にサンフレッチェの方が多かった。アルビレックスの決定機はセットプレー以外、ほとんどなかった感じだ。 判定制度があれば、間違いなくサンフレッチェの判定勝ちだろう。 逆に言うと、効率が悪いの一語に尽きる。 チャンスの時に畳みかけるとか、ピンチの時にはいなすとか、試合の流れをコントロールできていない感じがするのは気のせいか。

 次節はアウェーのジュビロ磐田戦。そろそろ勝ち点3がほしい。

2007年04月14日(土)「サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 △(2:2)」

寿人&ウェズレイがゴール!したものの…

 J1リーグ第6節、ヴァンフォーレ甲府戦は2−2のドロー。 サンフレッチェと似たようなサッカーを目指している甲府とは、チームとしての完成度の差が出るのか、いまいち相性がよろしくない。 昨シーズンはホーム&アウェーで2敗している。いずれの試合も甲府に強力なプレスをかけられ、相手に主導権を握られ続けていた。

 今シーズンはサンフレッチェもチームの熟成を続け、運動量で負けなければ、いい試合になるのではと期待していた。 試合は前半から互角の展開。決定機ではサンフレッチェの方が多い。 甲府は予想通り、DFから細かくパスをつないでくる。運動量豊富に連動した動きをするので、ポゼッションは甲府に分がある。

 前半17分、甲府の高いDFラインの裏に抜け出した佐藤寿人がゴール。1−0に。 その後も甲府がボールを支配し、サンフレッチェが時折鋭いカウンターで決定機を作る展開。 主導権は甲府が握っているが、ゴール前のチャンスはサンフレッチェの方が多い。

 しかし前半39分、ゴール前にするすると抜け出した茂原にゴールを許し1−1に。そのまま前半は終了した。 これまで決定的なシュートは少なかった甲府だが、しぶとく決められてしまった。

 後半開始早々、ウェズレイのCKが直接ゴールとなり、ラッキーな形で2−1に。 その後は、サンフレッチェが決定機をいくつも作るものの、肝心のゴールが入らない。 次第に運動量で甲府が勝り始め、後半の中盤以降は甲府に押し込まれる時間帯が続いた。

 試合終了間際に平繁が投入され、再びサンフレッチェの攻撃が活性化。 ロスタイムに惜しいチャンスがあったが、決められず2−2で試合は終了した。 これでサンフレッチェは、2勝2分け2敗の勝ち点8。数ある決定機をもう1回決めていれば勝てた試合だった。もったいない。

2007年04月04日(水)「サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸 ○(2:0)」

 気温4.8℃、広島ビッグアーチは季節外れの時雨で冷え込んだが、サンフレッチェは今季ホームでの初勝利をあげた。 カップ戦ということもあって神戸は先発メンバーを入れ替えて臨んでいたし、J2から昇格してきた神戸のチーム力もある。 しかし、2−0で勝利というのは気分がいい。これで、ナビスコカップ・ガンバ戦から続いた連敗を4で止めることができた。

 試合の方は、立ち上がりからサンフレッチェが神戸陣内に押し込んでいく展開。 中盤でのボールの奪い合いにおいても、優位に立っていたように思う。 そして前半23分、ウェズレイが先制ゴール。その後も試合を優位に進め、1−0で前半は終了。

 後半もサンフレッチェのペース。途中から神戸に攻め込まれる時間帯があったが、運も味方につけて無失点で切り抜けた。 攻撃陣も、得点機以外に2回ゴールネットを揺らしたが、いずれもオフサイドを取られた。 しかし、後半45分にCKからダバツが押し込んでだめ押し。2−0に。 そして、そのまま試合は終了した。

 やはり、スタジアムで味わう勝利はいいものだ。寒い雨の中、見に行った甲斐があった。素直に嬉しい。 このところ結果の出ないチームにとっても、今日の勝利は大きいと思う。 自信を失いかけていた選手にとっても、いい勝利だったはずだ。 つかみかけたこのいい流れを、次のリーグ戦につなげてほしい。

2007年03月31日(土)「サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス ●(1:3)」

祝!ウェズレイのJ1リーグ通算100ゴール!!

 J1リーグ第4節、横浜Fマリノス戦は1−3逆転負け。悔しい。試合全体の内容で言うと、マリノスに負けていたとは思えない。 むしろ、チャンスはたくさん作ったと思うし、押し込んでいる時間帯もあった。特に、前半の終盤あたりはいいリズムで試合を進めていたと思う。

 サンフレッチェは自ら墓穴を掘ったという感じだ。失点に気をつけなければならない時間帯に失点するという悪癖は何とかならないものか。 もう分かっているのに、何度も繰り返している。そして、マリノスが立ち上がりに攻めてくるのも分かっているのに、こらえきれなかった。残念である。

 これで公式戦は4連敗。リーグ戦も連敗となった。今日でホーム3戦目となるが、勝利もまだない。最悪だと思った昨年のシーズン立ち上がりに近くなっている。 ここらで踏ん張っておかないと、後々ややこしくなると思うのだが。

2007年03月21日(水)「サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 ●(0:3)」
 リーグ戦の合間を縫って開催されるJリーグのカップ戦が開幕した。 過去、サンフレッチェはこの大会と相性が悪いらしく、未だに予選リーグを突破できていない。 成績が悪ければJ2降格もあるリーグ戦の方が優先順位は高いのは分かるが、カップ戦に照準を合わせられない現状は、 選手層などクラブとしての実力不足が響いているのだろう。

 とは言え、1試合でも多く勝ってほしいのは応援している者の願いである。 今日は先のリーグ戦で0−3と大敗したガンバ大阪との一戦。ぜひともリベンジしてもらいたかったのだが、スコアまで0−3と同じ結果になってしまった。 リーグ戦の試合は見ていないのでよく分からないが、今日の試合はガンバにいいようにやられてしまった。悔しい。残念だ。

 ガンバはいいチームである。ボールが良く回って守備から攻撃へスムーズに移っているように見えた。 前戦からのプレスもよく効いて陣形はコンパクトに保たれていたし、長短のパスやドリブルなど攻撃は多彩であった。 一方、サンフレッチェの攻撃は単調に見えた。ショートパスが多く意外性がないので、敵の守備もやりやすかったのではないか。 攻撃時の組み立てにも、まだ時間がかかっている感じだった。最終ラインからボールをつないで攻める時は、得点のにおいがしなかった。

 今日の試合はまさに完敗。 90分を通して、ガンバは取るべき時間帯にいいシュートで得点を重ね、そうでない時はある程度流し、うまい具合に試合を進めた感じだ。 ガンバ・サポーターは楽に試合観戦できたであろう。サンフレッチェも早くこのレベルに達してほしいものだ。

2007年03月10日(土)「サンフレッチェ広島vs柏レイソル △(1:1)」

 サンフレッチェのホーム開幕戦。待ちに待った観戦シーズンの開幕だ。天気予報通り、晴のち雨になり、キックオフから雨の中ゲームが進んだ。 前半から互角の展開が続いたが、次第に柏がサンフレッチェゴールに迫ってきた。 そして前半37分、柏がCKのこぼれ球を押し込み先制。0−1に。 さらに、流れが悪くなったところでPKを取られ万事休すかと思ったが、柏のフランサがPK失敗。助かった。 決められていたら相当に苦しくなるところであった。

 前半は0−1で終了。柏が堅い守備から決定機をものにして、うまく戦った印象だ。 サンフレッチェも運動量豊富な柏木の動きの良さが目立った。内容は悪くはないのだが、及ばなかった。

 後半はサンフレッチェがボールを支配して柏ゴールに迫っていく展開。 サンフレッチェの選手が柏のゴール前に迫るものの、最後の所でクリアされる。 その度にスタンドはため息に包まれるが、気を取り直して応援する。

 後半終盤は柏の運動量が落ちたのか、サンフレッチェが柏を押し込んでいく。 中盤のこぼれ球もかなり拾えるようになり、前線にボールも収まるようになってきた。チャンスも増えてスタンドも盛り上がる。 そして、後半30分過ぎにDF盛田を下げてルーキーFW平繁を投入。4−3−3で両サイドを高く上げる攻撃的な布陣にシフトした。 後半34分には、柏GKがはじいたボールを平繁がゴール!「よっしゃこれからじゃ!」と思ったが、キーパーチャージでゴールは取り消し。 大喜びした分、落胆も大きかった。

 しかし、敗色濃厚かと思った後半43分、CKのこぼれ球を粘り強くつなぎ、戸田がゴール。1−1に。 ようやく同点に追いついた。その後も攻め立てたが、ゴールは奪えず1−1で試合終了。 前半終盤を除き、内容は悪くなかったが、ホームでは勝ってほしかった。

2007年02月24日(土)「浦和レッズvsガンバ大阪 (0:4)」

 いよいよJリーグ07シーズンが始まる。そしてJリーグのスーパーカップも今回で第14回目となる。 リーグ戦のチャンピオンとカップ戦のチャンピオン同士の対戦であるスーパーカップは、ヨーロッパでもリーグ戦開幕前のお祭り的な一戦として定着している。 昨シーズンは、浦和レッズがリーグ戦とカップ戦(天皇杯)の2冠を達成しているので、天皇杯準優勝のガンバ大阪との一戦となった。 昨シーズンのスーパーカップと同一カードである。

 普段応援しているチームじゃない試合なので、テレビ観戦のように中立的な立場で試合観戦を楽しんだ。 観戦席は国立競技場・ホーム(浦和)側のバックスタンド中程。レッズのサポーター席に割と近い位置なので、応援の声がもろに聞こえてくる。 熱狂的なレッズサポーターの応援を体験してみたかったので、ちょうどよい位置だ。

 試合は、前半途中まではレッズがやや押し込んでいたが、前半31分にガンバが先制すると、以後は終始ガンバのペースとなった。 唯一決定機だったのが、ワシントンがGKと1対1となった場面。しかしシュートは枠を外してしまった。 それからのレッズは足が止まり、パスミスは出る、マークはあやふやといいところがなかった。 前半43分には二川がするするとエリア前にドリブルで進入。そのまま右上隅にゴール。マークが甘かった。

 後半も終始ガンバペースに。レッズの運動量は少なく、中盤でボールは回らない。新加入の阿部もほとんどボールに絡まない。 パスミスをしてはカウンターを受けるという悪循環が続く。途中からレッズサポーターの応援はほとんど聞こえなくなった。 3点目、4点目も似たような展開から。レッズはいいところがない。ガンバの動きの良さだけが目立つ展開だ。

 結局0−4でガンバ大阪の圧勝。浦和レッズは惨敗を喫した。 あと1週間でJリーグは開幕する。ガンバはこの調子でいけばいいが、レッズは深刻である。 主力を含むけが人が戻ればいいが、すぐにはチーム状態はよくならないだろう。

観戦記に戻る サッカーに戻る トップページに戻る