サッカー観戦記

2006年11月18日(土)「サンフレッチェ広島vs京都パープルサンガ ○(1:0)」


森崎和幸のJ1残留決定弾!

 J1リーグ第31節、サンフレッチェ広島vs京都パープルサンガ戦は1−0でサンフレッチェ広島が勝利。 立ち上がりから苦しい試合だったが、後半41分に佐藤寿人が得たFKをウェズレイが蹴り、ゴール前の森崎和がダイレクトで決めた。 これでサンフレッチェが積み上げた勝ち点は39。残り3試合で16位以下にいるチームの逆転がなくなりJ1残留が決定した。 順位も、勝ち点で並んだFC東京を抜いて13位に浮上した。

 良かった。これで来シーズンもJ1で戦える。広島ビッグアーチでJ1の試合が観戦できる。本当にほっとした。 思えば長い道のりだった。最下位に落ちた時は、心底もうだめかと思ったが、よくぞここまで盛り返してくれた。 シーズン序盤でのフロントの潔い決断が功を奏したのだろう。最近ホームで負け知らずの選手と監督、関係者に感謝したい。

 試合の方は、前半立ち上がりから京都に押し込まれ、何度か決定機を作られた。 サンフレッチェは生命線である運動量が少なく、京都のプレスにパスミスを連発。前線にいい形でボールを運べず、攻撃の組み立てができなかった。 前半途中からは、サンフレッチェが押し込み返してチャンスを作り出したものの、ストレスのたまる展開が続いた。

 後半も京都ペースで立ち上がった。特に後半6分、カウンターで京都のパウリーニョが抜け出した決定機には、スタンドから大きな悲鳴が上がった。 自分もだめかと思ったが、相手のシュートミスに助けられた。その後もサンフレッチェのパスミスなどでペースが上がらず、膠着状態が続いた。 さらに後半15分、パウリーニョがGKと1対1になりかけ、こぼれ球をシュートされたが、これもシュートミスで助かった。かなり危なかった。

 その後は京都の運動量も落ちてきて、サンフレッチェがボールを支配し始めチャンスも増えてきた。見ていて楽しくなってきた。 特に後半の中盤あたりからは、京都を自陣に押し込みCKやクロス、シュートを浴びせ続けた。しかし、京都の最終ラインとGKも集中を切らさない。 そしてようやく後半41分にゴールが入った。良かった。試合は1−0のまま終了。

 気がつけば、順位表で1ケタのチームまでの勝ち点差が2となっている。 残り3試合、J1残留も決めたので、あとは順位を1つ1つ上げるだけだ。

2006年10月28日(土)「サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス ○(3:0)」

喜び合うウェズレイと寿人       ウェズレイ、あんたはすごいよ!

 J1リーグ第29節、サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス戦は3−0でサンフレッチェ広島の快勝。 現在J1で9位とは言え、現や元日本代表選手をずらりと揃える強豪チームである。いわゆる格上相手の試合だ。過去の対戦成績も極めて悪い。 しかし、名前や勢いで負けてはいけない。戦う気持ちと運動量で対抗すればいい。

 序盤はやはりと言うべきか、マリノスのペースでスタート。 サンフレッチェは動きも悪く、パスミスも出てマリノスに押し込まれる展開になった。これはどうにかならないものか。 そんな中、前半7分にマリノスの決定機が訪れたが、下田が好セーブ。先制されなくて良かった。 これが決まっていたら、かなりやばかった。いつもながら下田は素晴らしい。

 その後も押し込まれながらマリノスペースの展開が続いていたが、前半14分ウェズレイの直接FKが見事に決まり、サンフレッチェが先制に成功。 押し込まれていた展開の中での見事な先制ゴール。最初に訪れた決定機を決められたのはラッキーだった。 その後はサンフレッチェの守備も安定し、マリノスがボールは支配するものの攻めあぐねる展開になった。 先制してサンフレッチェは楽になった。狙っていたプラン通りの試合運びができているように見えた。

 後半立ち上がりは再びマリノスペースで始まったが、後半5分ウェズレイがマークの2人を引き連れながら中央をぐいぐい突破。 左に流れて中央フリーの寿人に送り、ゴール。2−0になった。いまいち流れが良くなかった時間帯での追加点。いい感じだ。 ぐいぐいと敵陣を切り裂く馬力あるドリブル。ほんとウェズレイはすごい。思わずうなってしまった。

 その後も前に出ざるを得ないマリノスがボールを支配するものの、サンフレッチェもカウンターからチャンスを作り出す。 思い通りの展開だ。次第に相手の運動量も落ちてきて、サンフレッチェのボール支配率も上がってきた。 終盤の苦しい時間帯、後半29分には服部がPエリアでキープし中央に送る。ウェズレイがきっちり決めて3−0に。 ウェズレイはこの日2ゴール1アシスト。あんたは素晴らしい。

 試合はそのまま3−0で終了。サンフレッチェの快勝だった。素晴らしい内容のゲーム。今シーズンのベストゲームかもしれない。 この日はチーム全体の運動量も多く、球際も負けないで良かった。シュートも積極的に打った。集中力もあった。 前節アウェーで残留を争うセレッソ大阪にいいところなく大敗したが、こんなゲームもできるのだ。自信を持って戦ってほしい。

 これで勝ち点は33になった。下位のアビスパ福岡とセレッソ大阪が共に勝ったので勝ち点差は縮まらなかったが、残り試合は1つ減る。 次節アウェーのアビスパ福岡戦と次々節ホームの京都パープルサンガ戦が残留確定に向けたヤマ場となる。いわゆる“絶対に負けられない戦い”である。 仮に引き分け以上であれば、残留はほぼ決まりだろう。

2006年10月15日(日)「サンフレッチェ広島vsFC東京 ○(5:2)」


李漢宰、価値ある決勝ゴ〜〜ル!

 J1リーグ第27節、サンフレッチェ広島vsFC東京戦は5−2でサンフレッチェ広島の逆転勝ち。 FC東京はJ1順位表ですぐ上の相手。おまけに前節は勝利したとは言え、調子を落としている相手だ。J1残留に向け、どうしても勝ち点3を取らなければならない一戦だったが、勝てて良かった。

 立ち上がりはFC東京のペースで始まった。サンフレッチェは自陣でパスミスを繰り返し、ファールを取られ続ける展開。 運動量が少なく、ボールも動かない。いやな流れが続く中、前半9分、CKのこぼれ球をジャーンに決められ失点。0−1に。 その後、前半13分にも梶山にPエリア外からシュートを打たれて連続失点。早くも0−2になった。前半20分までで3失点したホームの川崎戦が脳裏に浮かんだ。

 次失点したら負けるだろう。スタジアムは思い雰囲気に包まれ、気分は最悪だ。1点ならまだしも立て続けにもう1点とは…。内容も極めて悪い。「もう帰った方がいいかも…」と思ったぐらいだ。 しかし前半21分、DFラインを抜け出した佐藤寿人が柏木のクロスを合わせてゴール。1−2に。スタンドから見てオフサイドかと思ったがラッキーだった。 その後は両者交互に攻め合いつつ一進一退の展開が続き、前半終了。

 後半は一転してサンフレッチェのペース。負傷の駒野に代わって入った李漢宰が右サイドで度々フリーになり、ゴールに迫っていく。 決定的なクロスを上げ続け、後半18分にはクロスの折り返しをウェズレイが押し込んで2−2の同点に。 その後も、敵陣深く入り込み、押せ押せの展開になった。その2分後には、そんな流れに乗って李漢宰が3−2となる逆転ゴールをたたき込んだ。 控えで途中出場組のハンジェだったが、今日は素晴らしかった。得点だけでなく、自身の豊富な運動量がチームに伝染したみたいだった。

 後半26分には、森崎浩司がゴール。4−2に。スタジアムは前半とは一転して明るいムードに包まれている。 その後もサンフレッチェがボールを支配し、攻め続ける展開が続いた。後半30分を過ぎるとFC東京の運動量が落ち、さらにサンフレッチェのサッカーが良くなった。 攻守の切り替えも早く、攻撃時には何人もがゴールに迫っていく。見ていてわくわくするような攻撃だ。

 ロスタイムには、決定機を外していたウェズレイのゴールが決まり、5−2に。 前半はどうなることかと気をもんだが、後半は一気に盛り返して、終わってみれば大勝。 貴重な勝ち点3をゲットした。これで通算の勝ち点は30になった。残り試合は7。まだまだ安心とは言えないが、明るい希望も見えてきた。

 これからは降格圏内のチームとの対戦がある。そこでは絶対に負けてはならない。 下位チームに3勝できれば、残留はほぼ確定できるのだが。。

2006年09月23日(土)「サンフレッチェ広島vs大宮アルディージャ ○(1:0)」

森崎浩司、久々のゴ〜〜ル!

 J1リーグ第24節、サンフレッチェ広島vs大宮アルディージャ戦は1−0でサンフレッチェ広島の勝ち。 J1残留に向け、ホームでどうしても欲しかった勝ち点3を獲得。勝てて本当に良かった。ほっと一息である。

 試合の方は、前半開始から大宮がプレスを強めてゲームの主導権を握った。決定的なピンチもあったが、ゴール前で跳ね返すことができた。 その後はサンフレッチェが押し返すものの、敵陣でファールを繰り返すなど、いまいち流れは良くなかった。

 後半はサンフレッチェが主導権を握る。徐々に押し戻されたものの、時折ゴール前で決定的なチャンスを作った。しかし、いずれもゴールが決まらない。 「決定機を逃し続けていたら、やばいかも」と思っていた後半25分、右サイドにいたウェズレイのクロスに、ゴール前へ走り込んだ森崎浩司がシュート。 これが見事に決まってサンフレッチェが先制した。きれいなゴールだった。

 その後は大宮が点を取るべく攻め込んできたので、逆にサンフレッチェのチャンスも増えた。 決定機も何度かあったものの、GKの好セーブなどで追加点は決められず。しかし大宮のパワープレーに対して守備陣も踏ん張って、そのまま1−0で試合終了。 降格圏からやや遠ざかる貴重な勝ち点3を得ることができた。

 何よりも欲しかった結果を出せて良かった。前節、浦和に惜敗しているので、この勝利で精神的にも吹っ切れるはず。 やはりホームでの勝利は格別だ。しかし、積み重ねた勝ち点はいまだ26。J1残留安全圏には、まだまだほど遠い数字である。 次節はアウェーの川崎フロンターレ戦。厳しい相手だが、1つでも勝ち点を奪いたい。

2006年09月09日(土)「サンフレッチェ広島vs名古屋グランパス △(0:0)」

代表組を始め、お疲れモードか?

 今節第22節もホームゲーム。広島ビッグアーチに名古屋グランパスを迎える一戦だ。 ペトロビッチ新監督が就任して約2ヶ月。ようやく選手達に監督の掲げるサッカーが定着し始め、結果もついてくるようになってきた。 前々節、前節と連勝。相手は順位が1つ上で勝ち点差は2。今日は直接対決に勝って3連勝を狙いたいところだ。

 しかし、主力である佐藤寿人と駒野は日本代表の中東遠征から帰ってきたばかり。疲れていないはずはない。 好調のウェズレイも腰に故障を抱えていて、万全とは言えない中での戦いである。最終ライン、中盤の頑張りが必要である。

 天気予報では雨だったが、試合会場は曇り。すぐには降りそうもない感じだ。 観客も9,299人と、良くない天候、対戦相手を考えればまずまずの入りだろう。 試合の方は、前半グランパスが押し気味に試合を進めた。しかし、完全に崩されるという場面は少なかった。 サンフレッチェはサイドからグランパスゴール前に迫るのだが、クロスやシュートの精度が悪く得点の匂いがしない。

 後半はサンフレッチェも盛り返し、いい時間帯も続いた。 しかし、ここでも最終的な精度が悪い。あっさりとした攻撃とでも言おうか、いやらしく畳みかけるような攻撃が見られなかった。 結局0−0のスコアレスドローで試合終了。勝ち点1はゲットした。 以前のように、終盤ガクッと足が止まることもなくなった。信じられないようなマークミスも見られなくなった。 しかし、順位が1つ上の相手だから勝ちたかったのが正直な気持ちである。

 次節は埼玉スタジアムでの浦和レッズ戦。このところずっと負け続けているので、何としても一矢報いてもらいたい。

2006年08月30日(水)「サンフレッチェ広島vsジュビロ磐田 ○(2:1)」

今や日本代表・寿人の2ゴール!!これで通算得点は日本人単独トップの12点だ。

 前節アウェーの鹿島戦で2−0と勝利。いい流れでホームに帰ってきたなと思っていても、これまではふがいない戦いでホームでは裏切られ続けてきた。 しかし、今日は試合前から勝つ予感があった。前回のホーム初勝利の時(GWの福岡戦)と似たような感じである。この「勝つ予感」、意外と当たるのである。

 試合の方は、前半立ち上がりからジュビロが押し込んできて、FW前田のシュートがクロスバーに当たるなど危ない時間帯があった。 しかし、それを無失点に抑えると試合は次第に膠着状態に突入。前半は0−0のまま終了した。ここのところの試合(ホーム限定)と比較すると、まずまずの試合内容か。

 後半は立ち上がりから徐々にサンフレッチェのペースになり、ついに後半6分、佐藤寿人が青山の上げたロングボールに走り込んでGK川口をかわし、ゴール。 寿人らしい抜け目のないゴールであった。素晴らしい。つまらないミスで失点することなく、うまく先制することができた。良かった。

 その後しばらくはサンフレッチェが主導権を握り、中盤を制圧していた。 DFライン裏を狙ったボールや、ポスト役のFWに当てるくさびのボールにも守備陣が良く反応して、素早く攻撃態勢を作って攻めていた。 回数と時間限定ではあるが、ボールと人が連動して良く動く、見ていて楽しい場面も見ることができた。こんな楽しい気分になったのは久しぶりだ。

 しかし徐々にジュビロも盛り返し、互角の展開に。 そんな中、後半36分。ジュビロ守備陣の気の緩みか、相手陣内でウェズレイがボールを奪い取りゴールに向けてドリブル。 Pエリア手前で右サイドを駆け上がっていた寿人にパスしてそのままゴール。2−0になった。嫌な流れになりかけていた時だけに価値あるゴールだった。

 ロスタイム。勝利を意識したのか動きが悪くなったところをジュビロにつけ込まれて失点してしまったが、見事2−1で勝利。 価値あるホーム2勝目をあげることができた。我らがホームスタジアム・広島ビッグアーチで勝ち点3をゲットできて気分がいい。 これからどんどん勝ち星を積み重ねていってほしいものだ。

2006年08月12日(土)「サンフレッチェ広島vs清水エスパルス ●(1:2)」

またウェズレイがゴールしたものの…勝ちに結びつかず。。

 今日も気分が悪い。試合は1−2で負け。しかも内容が悪い。 せっかく前節のFC東京戦でいい勝ち方をしたと思っていたのに、この内容と結果ではがっくりだ。 ホームで勝てないサンフレッチェは何とかならないものか。 せっかく1万人以上の観客が、暑い中試合を見に来ているのに、腹も立ってくる。

 今日は前半立ち上がりからエスパルスのペース。運動量、こぼれ球への反応、攻守の切り替えの速さなどで圧倒されていた。 エスパルスのプレスが面白いようにかかり、中盤を完全に支配されていた。 時折巡ってくるサンフレッチェのチャンスもすぐに摘み取られてしまった。

 しかし、運良く前半を0−0で折り返すことに成功。 後半は立て直してくれるかな、と淡い期待を抱いていた時間は1分も続かなかった。 守備の連係ミスでいきなり失点。やらなくてもよい点を献上してしまった。また悪い癖が出た。 こういう失点は本当に腹が立つし、気分も悪くなる。

 その後もサンフレッチェに流れは来ない。とにかく運動量が少ない。厳しい練習をこなしているはずなのに、何でだろうか。 しかし、後半23分の負傷中断中にサンフレッチェは生き返った。 さっきまでの劣勢が嘘のように、選手たちの運動量が復活。攻撃時には次々と前線に人が集まり、迫力が出てきた。 いい流れだなと思っていたら、ウェズレイのゴール。1−1の同点に追いついた。

 ここのところ得点後の失点が多いので、気をつけなければと思っていたら、DFの中里がイエローカード2枚目を受けて退場。 せっかくいい流れで来ていたのに、試合運びがちぐはぐだ。そうこうしていたら、またミスがらみで失点。1−2に。 10人で今日のエスパルスからもう1点取らないといけない。あまりにも痛すぎる失点だった。

 負けると気分は悪いものだが、すっきりしない敗戦だった。相手に完全に崩されたわけでもないのに失点している。 せっかく無失点で切り抜けた矢先に失点している。苦労してゴールを奪った後に失点している。魔の時間帯に失点している。 それも1回や2回ではない。どうしたものか。

 これで今季観戦したホームゲームの戦績は、カップ戦も含めて1勝1分9敗である。何と借金は8。何とかならないものか。 アウェーで健闘しているだけに、情けない数字だ。

2006年08月09日(水)「日本代表vsトリニダード・トバゴ代表 ○(2:0)」

オシムジャパンのゴール第1号は三都主のFK!

 就任前から何かと話題になった日本代表オシム監督と選手たちの初陣、トリニダード・トバゴ戦を見に行ってきた。代表合宿が始まってまだ3日ぐらいなので、チームはまだ発展途上。 オシム監督は、本来なら試合をしたくなかったようだが、既にマッチメークされていたのでしょうがない。しかし、自分達には、わくわくドキドキする瞬間がやってきた。 心配された台風7号も、関東地方から離れつつあって雨も止んでいる。

 キックオフ2時間前に国立競技場に到着。スタジアム周辺は、人は多いが、何となくのどかな雰囲気である。 集まってくる他の観客たちも、ワールドカップ予選の時のような気合いの入り具合が感じられない。 次のワールドカップはまだまだ遠いし、アジアカップもまだ先だ。今日は親善試合、見ている方も余裕があるのだろう。 スタンドに足を踏み入れる。両ゴール裏席は既に人で埋まっていたが、メイン&バックスタンドの指定席エリアはまだ空いていた。

 さて、今回は一眼レフデジカメを購入したのでその撮影が忙しくなるはず。動画はフジのコンパクトデジカメで撮影することにしている。 スタジアムにいる観客の声援や拍手が大きくなり、選手たちが勢いよくピッチに駆けだしてきた。試合前のアップだ。 選手たちはホーム側中央に1列に並び、メイン&バックスタンドに手を挙げて応える。いつもの光景だ。

 しかしその直後、いきなりミニゲームが始まった。3色のビブスをつけている。今まで見たことのないアップの始まり方。新鮮である。 直前の代表合宿では、7色のビブスをつけて練習していたというから、3色ならアップなのだろう。 しばらくアップが続いた後、ストレッチ。終わったらミニゲーム。その後、少しパス交換をしたかと思ったら、選手たちはすぐに控え室に戻ってしまった。 結局、いつも見慣れたシュート練習はなかった。

 おなじみFIFAのアンセムで選手入場。いつもながら血の騒ぐ瞬間である。観客は青色のタオルやJFA特製の扇子を掲げて選手を迎えた。 観客は47,482人。ほぼ満員だ。今日の観戦記念プレゼントは青色&白色・JFA特製の扇子だった。暑いので気の利いたおみやげである。 トリニダード・トバゴの国家独唱の後、日本国国家の独唱。今日は歌手の小柳ゆき。アナウンスがあるとスタジアムはどよめいた。

 前半キックオフ。日本はダイレクトパスを多用してトリニダード・トバゴ陣内に攻め込む。選手の動きもいい。 トリニダード・トバゴの選手はボールキープに優れているが、日本選手が足でかき回している感じだ。ジーコ監督の時とは、特に前の方でのスピード感が違う。 布陣は中盤がダイヤモンド型の4−4−2らしい。しかし、すぐに選手たちがポジションチェンジするので大変わかりにくい。 一応先発は、GK川口、DFは左から駒野、坪井、闘莉王、田中隼磨。MF底に鈴木啓太、その前左に三都主、右に長谷部、トップ下に山瀬。 FWは我那覇と田中達也の2トップだ。

 トリニダード・トバゴにはほとんどチャンスがなく、日本もチャンスを決めきれなかった前半17分。 Pエリア外で得たFKを三都主が直接たたき込み日本が先制。1−0に。三都主がオシムジャパン初ゴールをゲットした。 日本はその後も攻め込みながら、前半22分。駒野からの浮き球をDFラインの裏に飛び出した三都主が受け、ループシュート。 これが見事に決まって2−0。幸先の良い滑り出しだ。三都主は今日2ゴール。存在感を見せつけた。

 その後は日本選手の運動量が次第に落ちてきて、トリニダード・トバゴにボールをキープされる時間が続くようになった。 とは言え、日本のピンチはほとんど無かった。日本選手で動きがいいのが、トップ下の山瀬と中盤底の鈴木啓太。どこにでも顔を出してくる。 そして、闘莉王はよくボールを跳ね返していた。前半終了。

 後半開始も、メンバー交代はなし。 運動量も次第に落ちてきて、前半最初のようなダイレクトのコンビプレーは、あまり見られなくなってきた。選手のコンディションもあるのだろう。 それでも一進一退、ほぼ互角の攻防が続く。にわか雨も時折降ってきた。後半11分、山瀬に代わり小林大悟が入る。後半16分には、けがの坪井に代わり栗原が入る。 後半21分には、我那覇に代わり待望の佐藤寿人が入った。後半29分、長谷部に代わり中村直志が入った。

 そして後半33分。久々に日本のダイレクトプレーが続いてゴール前まで迫り、中村のシュートのこぼれ球に佐藤寿人が詰めたがGKに止められた。惜しかった。 後半36分には、田中達也からのパスに反応した佐藤寿人だったが、トラップがほんの少し長く、GKにキャッチされた。これも惜しかった。 後半41分、三都主に代わって坂田が入る。

 ロスタイムは4分だったが、そのままのスコアで試合終了。オシムジャパンの初陣は2−0の勝利であった。 準備期間が短い割には、選手たちはよく頑張っていたように思う。これからのオシムジャパンの活躍に期待したい。 「90分間考えて走るサッカー」はこれからの課題だろう。試合終了後の選手たちによる場内1周&あいさつも良かった。

2006年07月26日(水)「サンフレッチェ広島vsヴァンフォーレ甲府 ●(1:3)」

3試合連続ウェズレイのゴ〜〜ル! 唯一のゴールも直後に失点。。

 今日は気分が悪いので、あまり試合のことには触れたくない。 ホーム2連戦の2戦目であるヴァンフォーレ甲府戦。サンフレッチェは14位、ヴァンフォーレは13位、勝ち点差はたったの1。 リーグの順位ですぐ上の相手なので、ぜひとも勝ちたかった試合だったのだが、結果は1−3の惨敗。 結果もそうだが、内容と言うより、失点のしかたがあまりにも悪かった。

 前半2分に早くも失点で0−1。こぼれ球への集中力が明らかに悪い。 しかし、これで目が覚め、その後の失点を食い止めていたら後で何とかなるかなと思っていたのだが、6分にも連続失点で0−2に。 広島にも所属していた茂原に、フリーでナイスゴールを決められた。 あまりにもフリーにさせ過ぎで、おいおいどうかいなと思わせる守備であった。

 その後も甲府に中盤を制圧され、面白いようにボールをつながれた。 ピッチ上で躍動する甲府に対してサンフレッチェの運動量が上がらず、なかなか攻めの形も作れなかった。 しかし、後半ロスタイムにウェズレイのゴールで1点差に詰め寄った。 スタンドもかなり盛り上がったのだが、その直後に失点。もうこれで終わりか。

 後半は、ボールも回るようになり、だいぶ内容も良くなってきたように見えたのだが、甲府も無理しなくなったのでこんなものか。 あとは、ゴール前を固められた甲府のゴールを割ることもできず、そのまま試合終了。1−3で惨敗だった。がっくりだ。

2006年07月22日(土)「サンフレッチェ広島vsジェフ・ユナイテッド千葉 ●(2:4)」

試合前のセレモニー(2006ワールドカップ・ドイツ大会出場選手へ花束贈呈)

 ワールドカップ開催のため中断していたJ1のリーグ戦が再開された。 サンフレッチェ広島は再開後の前節、アウェーの名古屋戦で2−3と逆転勝ち。 中断期間中に監督交代しての初戦をものにした。

 新監督のペトロビッチは、日本代表監督に就任したオシム監督と師弟関係にあったらしく、「人もボールもよく動く、考えて走るサッカー」をするらしい。 試合前からわくわくしていたのだが、今日は残念ながら2−4と逆転負け。悔しい。 今のサンフレッチェは、けが人も多く、特に本職のDFがいないということで苦しい布陣。 勝利した前節からリベロの戸田が出場停止で欠けていることが痛い。

 今日は、オーバートレーニング症候群から復帰した森崎和幸がリベロで先発。DFのストッパーは右に駒野、左に盛田。 MFは真ん中に中里、青山、右にハンジェ、左に服部、トップ下に森崎浩司。FWは佐藤寿人とウェズレイの2トップだ。 前節で活躍した青山に中里と若い選手が先発入りした。

 前半早々は静かに様子見の展開が続き、その後しばらくはややサンフレッチェのペースか。 ウェズレイの惜しいチャンスを逃した後、前半33分、服部がミドルシュート。ナイスなゴールでサンフレッチェが先制。0−1に。 喜んでいたら千葉のハースが似たような所からゴールを奪う。1−1に。

 後半立ち上がりに流れが悪くなり、セットプレー崩れからあっという間に2失点。なんじゃこりゃ。。1−3に。 しかしサンフレッチェも意地を見せ、後半10分にウェズレイがゴール。2−3に迫る。 その後もチャンスがあったが決めきれず、29分にまた失点。2−4と突き放された。

 そのまま試合終了。残念。悔しいがしょうがない。 チームの修正点はたくさんあるようだが、試合中にも時折「人もボールもよく動く、考えて走るサッカー」を見ることができた。 途中出場の若い柏木、入船もまずまずのプレーを見せていた。特に柏木は運動量が豊富で、前へ進む感じがよかった。 監督が交代して、チームのサッカーも変わって、まだ1ヶ月余りだ。今日の反省をしっかりして、次は絶対勝とう。

2006年05月17日(水)「サンフレッチェ広島vs清水エスパルス ●(0:1)」

惜しかった…

 このナビスコカップ、前節ホームで新潟にドローとなり予選リーグ突破の可能性は極めて低くなった。 サンフレッチェは、今日の清水戦とアウェーの新潟戦に連勝して他チームの結果待ちという状態。 しかし、勝利目指して戦ってほしい。

 このところ雨続きで、今日も朝から雨。夜になっても止まなかった。 しかし、前回の反省を生かし、今日は万全の態勢で試合観戦に臨む。 前回と違って雨も本降りにならず、比較的快適に観戦できた。

 試合は、前半からサンフレッチェが押し気味に進めた。 DFも引き過ぎず、FWウェズレイの個人技を中心にチャンスを作っていった。 しかし、ここ一番で決められない。0−0で前半終了。

 後半も似たような展開が続く。 サンフレッチェの方がチャンスが多い。見ていて楽しめたが、最後の最後でゴールに入らない。 そうこうしていたら、清水の数少ないチャンスの場面。FWマルキーニョスがPエリア左外でボールをコントロールし、ゴール右上隅を狙いすましてシュート。 GK下田も見送った技ありシュートだった。敵ながらうまい。

 チャンスを決めないとこういうことになる見本みたいなものだ。 サンフレッチェも最後まであきらめずに戦ったが0−1のまま試合終了。 サンフレッチェはナビスコカップからの敗退が決定した。残念。

2006年05月13日(土)「キリンカップサッカー2006 -SAMURAI BLUE 2006-
 日本代表vsスコットランド代表 △(0:0)」

気温も上がらず、降りしきる小雨の降る中、58,648人のサポーターが観戦。自身も久しぶりの代表戦を楽しんだ。

 関東地方は雨。予報では終日降り続くということで少々残念である。しかし、試合のある埼玉スタジアム2002は、メイン&バックスタンドに屋根がかかっており、何とかなりそうではある。 自分のシートがちゃんと屋根の下にあればいいな、と思いながらスタジアム着。相変わらず冷たい風が吹き、雨が降っているが、屋根はぎりぎりセーフだった。嬉しい。

 埼玉スタジアム2002は、これで2度目。マイ・シートはホーム側1F席のコーナーフラッグ付近、前から10列目だ。 サッカー専用スタジアムなので、ピッチが本当に近い。アップが始まると選手はすぐ手の届く先にいるように見える。いつも思うが、いいスタジアムだ。 広島にもこんなスタジアムがあればいいな、と思ってしまう。

 今日はワールドカップ本大会前、最後の国内代表戦だ。 そのため、試合前のピッチでは気球を使った壮行イベントが開催された。山本寛斎氏プロデュースらしい。 気球にぶら下がったのは、元オリンピック体操選手の池谷幸雄氏、タレントの袴田吉彦氏、俳優の照英氏、南海キャンディーズのしずちゃん。 大きな気球に乗ったのはテリー伊藤氏とのことだ。

 スタジアムにFIFAアンセムが流れると両チーム選手の入場。スタンドは総立ちで、おみやげにもらったブルーのフラッグを掲げて選手を迎える。 毎度のことだが、この曲を聴くと血が騒ぐ。ワクワクしてくる。 国歌の独唱は、日本が郷ひろみ氏。スタンドが大きくどよめき、歓声に包まれた。 歌の後に、ジャケットの内側にあるマークを見せるパフォーマンスをした時が一番盛り上がった。

 さて、このキリンカップ。ワールドカップ本大会の代表選手発表を2日後に控えてはいるものの、ジーコ監督の中では既に決定済みのようだ。 そのため、この試合で代表選考が変わる可能性はほとんどなさそうである。そのため、今日は国内組の強化試合という位置づけなのか。 何となく殺気だったものもなく、試合に入っていった。

 対戦相手のスコットランド代表は、先日のブルガリア戦で5−1と大勝している。 最近は国際舞台で低迷しているが、さすが歴史と伝統のあるヨーロッパの中堅国らしく、選手達は強くてうまい。 しかし、今日のスコットランドはキリンカップの優勝を意識しているためか、コンディションの低下を心配しているためか、前からガツガツ攻めてこない。 しっかり守ってカウンターを仕掛ける省エネサッカーだ。

 日本は、先日1−2で敗れたブルガリア戦の反省から、前半立ち上がりから慎重に試合に入る。 試合が進むにつれて、日本が徐々にボールをキープするようになり、連続攻撃を仕掛けていく。 しかし、ボールは持っているものの、シュートが少ない。そうこう思っていたら、前半24分、加地がポスト直撃のシュートを打った。惜しかった。

 その後も日本がボールを持ち攻めていくが、今日の2トップ・久保、玉田はほとんどシュートを打てない。 あまり前線で起点にもなれず、存在感も薄いのだ。ちょっと歯がゆい感じ。 後半43分には、この日復活のパフォーマンスを見せていた小野が、Pエリア前から得意の足技を見せながら相手DF陣を次々とかわし、シュート。 ゴールかと思ったが、GKにはじかれた。残念だったが、目の前でテクニックを見せてくれた。素晴らしい足技だ。

 0−0でハーフタイムに。後半もメンバー交代はなし。後半1分には、中沢が相手選手との競り合いでひじが入り、負傷。 担架で運ばれ、坪井に交代した。中沢の負傷でスタジアムに緊張が走ったが、どうやら深刻なケガではなかったらしい。ひと安心。 後半16分には、この日調子の上がらない久保に代わって巻が入る。

 後半28分には、佐藤がトップ下の遠藤に代わって入った。玉田がトップ下に下がるのか。 後半40分には、玉田のシュートも枠をとらえられず。後半45分には、佐藤がもらったFKを三都主がシュートするがGKにはじかれる。 そのまま0−0で試合終了。懸念された4バックの守備は無失点で合格点。攻撃陣はシュートを15本打ったものの無得点。 引いた相手を崩せず残念であった。

 さて、月曜日に発表されるワールドカップ本大会のメンバー発表。どうなるかな。

2006年05月06日(土)「サンフレッチェ広島vsアビスパ福岡 ○(1:0)」


あんたはえらい!駒野のスーパーFKで先制!

 対馬ツーリングを無事終えてゆっくりする間もなく、既に試合の始まっている広島ビッグアーチに向かう。 雨の中をバイクでがんばって走り、何とか18時前に帰宅したので、後半の残り15分ぐらいは観戦できるだろう。 テレビで確認すると前半終了時点で0−0。これなら今日はいけそうだ。終盤に何か点の入りそうな予感がする。

 ビッグアーチは雨。後半26分過ぎにスタジアム着。来場ポイントも先着プレゼントも締め切っていた。 まあ、そんなことはいい。いつものシートに腰を下ろす。今日の入場者数は雨にもかかわらず12,466人。けっこう埋まっている。 ハーフタイムで締め切られた数なので、これに自分1人を加えて12,467人は入っているはずだ。

 試合は後半30分で依然0−0のまま。福岡がボールを支配して、サンフレッチェがしのぐ展開。 何度も危ないシーンがあったが、GK下田を中心とした守備陣が踏ん張る。 隣に座っていた福岡サポーターのおっちゃんが、福岡がチャンスをつぶす度に悔しがっていた。反対にこっちは安堵していた。

 そして迎えた後半42分、センターサークル付近でボールを持った高柳がドリブルでエリアに進入。 その直前にDFに倒され、PKかと思ったがエリア直前でFKをゲット。勇気のある、なかなかいいプレーだ。 ボールの前には、ベットと駒野。距離も近いし、森崎浩司は交代したのでどうかなと思っていたら、駒野が蹴った。 崩れかかった壁の間を抜けてグラウンダーの強烈シュート。見事にゴールネットを揺らし、サンフレッチェが先制。1−0に。

 それにしても駒野、あんたはえらい。ゴールの瞬間はスタジアムが歓喜に包まれた。自分も一緒になって叫んだ。 疲れていたのに見に行った甲斐があった。サポーターの応援にも力が入り、スタジアム全体が盛り上がってきた。この流れは勝ちパターンだ。 その後も長いロスタイムをしのぎ切り、試合終了。サンフレッチェは1−0でホーム初勝利をあげた。やはりホームゲームでの勝利は格別だ。

 いやはや、素晴らしい連休後半となった。3日の大宮アルディージャ戦で今季初勝利をあげ、6日のアビスパ福岡戦でホーム初勝利と連勝。 勝つことがこんなにうれしいものとは思わなかった。やっているサッカーは、ゴール前を大人数で固めて少ないチャンスをカウンターでうかがう作戦。 はっきり言って面白くないが、背に腹は代えられない。結果重視のサッカーである。絶対にもうJ2に降格してはいけない。気分のいい連休後半だ。

2006年04月26日(水)「サンフレッチェ広島vsジェフ・ユナイテッド千葉 ●(3:4)」

前半早々に点取られすぎ…

 またかと言うべきか、前半早々の失点だけは何とかならないものか。あれで応援する気も一気に失せてくるのだ。 今日も前半2分にサイドを突破され失点。その後も完全にジェフ千葉に中盤を制圧されて、ジェフにされたい放題。 プレスはかからずボールは奪えないし、サイドは突破され放題。見ていて本当に悔しい限りだ。 その後も着実?に失点を重ね、前半終了までに4失点を喫した。

 ほとんどボールも持てないし、シュートも打てない。ストレスのたまる前半であった。 おまけに雨足が強まってきていて、雨中の試合観戦は寒いのだ。ハーフタイムには正直、帰ろうかと思ったほどだ。 しかし、そこで帰らないのがサポーターの端くれ。後半も気を取り直して応援することにした。

後半はメンバーも交代して心機一転したのか、サンフレッチェのボールが回り始める。 いい時間帯が続き、千葉の選手が一発レッドで退場。その後すぐにCKからFWからDFに転向した盛田がゴール。1−4に。 相変わらず雨が降り続いているが、急に元気が出てきた。やっぱりゴールはいい。

 その後も数的不利のためか無理をせず攻める気のない千葉相手にサンフレッチェは攻め続ける。 最初からそうすれば良かったのにと思うのだが、やっている方はそうはいかないらしい。 後半16分には、森崎浩司のゴールで2−4に。まだまだ攻めろと思っていたら、後半41分にDF盛田がこの日2点目となるゴール。 3−4となった。あと2点と思っていたが、あえなく試合終了。また敗戦。勝てないな。

 今日の試合、前半はひどかったが、後半は見ていてなかなか面白かった。 最初から後半の気持ちで試合をしてくれれればいいのになと思う。

2006年04月22日(土)「サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪 △(1:1)」

寿人の先制ゴールだったが…

 監督交代後初の試合、奇しくも対戦相手は同じく監督交代後最初の試合となったセレッソ大阪だった。 両チームとも今シーズンは開幕から不調で、現在セレッソが17位でサンフレッチェが最下位の18位。 J2降格争いをしている2チームの戦いになる。言いたくはないが最下位決定戦だ。

 今日はキックオフには間に合わず、前半10分ごろ「マイ・シート」に到着。 「試合経過はどうかいな?」と電光掲示板を見てみると、1min佐藤とあった。 なんと前半開始9秒に佐藤寿人が先制ゴールを決めていた。嬉しかったが見逃した。 スタンドのサポーター達とゴール直後の歓喜の雰囲気を一緒に味わいたかった。

 新しい監督によるサッカー、今日は3−4−3の布陣。 DFは左から盛田、小村、吉弘、MFは左に服部、右に駒野、中央2人が戸田とベット、FWはウェズレイ、上野、佐藤寿人。 守備的な選手が多いところを見ると、ゴール前を固めてカウンター一発狙いの戦術であろうか。 盛田はFWからDFに転向した後、初めて実戦で見る。さて、元FWはどんなプレーをするのか。

 先制後はサンフレッチェの前に行く圧力が弱くなり、セレッソがボールを支配。そしてサンフレッチェがゴール前でクリアする展開。 サンフレッチェのDFもなかなか上がれず、中盤にスペースがある。両サイドもDFラインに吸収されて5バックの時が多い。 カウンターの機会が巡ってきても、攻守の切り替えが遅く、前線の人数がそろわず迫力がない。

 サンフレッチェはシュートも打てず、パスミスも多い。プレーも消極的だ。 後半開始直後、セレッソが圧力をかけてゴール前に飛び込んでくる。 後半5分にはペナルティエリアに進入された選手を捕まえきれず、失点。。1−1の振り出しに戻る。 その後はサンフレッチェもウェズレイのシュートも出始めて少しリズムが良くなりかけたが、ミスが多く消極的なプレーでチャンスをつぶしていた。 セレッソの方もいまいちで、そのままスコアは動かず1−1で試合終了。

 これで開幕から9試合勝ちなし。4分け5敗の勝ち点4で依然最下位を低迷中。 今日の試合を見た限り、トンネルの出口はまだまだ先にあるようだ。1回勝てればいいのだが。。 今は華麗なパス回しなどいらないから、シンプルに効率よく得点できればいい。

2006年04月08日(土)「サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ ●(1:3)」

また1−3完敗!!

 J1第7節の川崎フロンターレ戦は1−3でサンフレッチェ広島の完敗。 ここまで開幕からリーグ戦が3分4敗。勝ち点はたったの3である。ナビスコカップ第1戦も負けているのでトータル3分5敗となる。 これで開幕から未勝利なのはアビスパ福岡とサンフレッチェ広島の2チームだけになってしまった。 特にホームでは開幕から4連敗中。毎試合スタジアムに行って応援しているが、ここまで結果が出ないと悔しいやら情けないやら、応援している身としては辛いものがある。

 今日のゲーム。前半から何かふわふわした感じで、前半3分にはMF中村憲剛がするするとドリブルでPエリアまで進入し、シンプルにクロス。FW黒津に決められて0−1。 そして前半13分にはMF谷口に決められて0−2に。これでかなり勝つ確率が低くなったなと思っていたら、前半20分Pエリア付近で川崎にボールを回され、FW黒津のオーバーヘッドキックで0−3に。 あれよあれよと言う間に20分で3失点。これで勝つ確率は限りなく低くなった。正直帰りたくなった。

 その後は川崎が無理をしなくなったのでサンフレッチェがボールを持てる展開になり、いい流れのまま前半31分には森崎浩司が直接FKを決めて1−3。 その後も川崎は無理をせず守備をメインに時折カウンターを仕掛けてくる。サンフレッチェは川崎ゴール前まで迫るものの、DFにはじき返されたり、シュートが枠を外れたり、GKに止められたりでゴールネットは揺れない。

 後半も似たような展開が続く。チャンスは作るのだが、アドバンテージのある川崎がうまく試合を運んでいった。そのまま1−3で試合終了。 今日のサンフレッチェの布陣は新しい形。しかし連係は今ひとつで、特に前半立ち上がりはひどかった。 これからサンフレッチェはどうなるのだろうか。J1に残留できるのだろうか。心配だ。

2006年03月25日(土)「サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 ●(1:3)」

1−3完敗!

 今日もあまり書く気がしないのだが、しょうがない。 結果から言うと、第5節のガンバ大阪戦は1−3でサンフレッチェの完敗。 主力選手の欠場やコンディション不良などでベストメンバーが組めない中、タレント揃いのガンバと戦うのは厳しかったのだが、それでも意地は見せてほしかった。

 今日は戦い慣れた4バックではなく3バック。前々節の浦和戦でレッドカードをもらったDFジニーニョはベンチスタートだ。 本来なら守備の要のはずだが、コンディションが良くないのだろう。ここのところ決定的なミスをしているDF小村は先発。 吉弘と西河が小村と3バックを組む緊急事態だ。

 さらに、FWウェズレイは足の故障、キャプテンの森崎和はコンディション不良で共に欠場。 これは痛い。それでなくても選手層は薄いのに、これだけ重なると危機的状況と言える。さらに対戦相手がガンバ大阪だ。 言い訳ばっかりしているみたいで面白くないが、そうでも書かないと気持ちが収まらない。

 前半開始からガンバがボールを支配してサンフレッチェのゴールに襲いかかってくる。 サンフレッチェは攻撃の形も作れず防戦一方となるが、今日はしょうがない。 しのぐだけしのいで、ワンチャンスで1点取ることが出来れば御の字。 きれいなサッカーなど目指しているチーム状態ではない。

 ガンバの決定機を何度かしのいで、だんだんいい感じになりつつあるかなと思っていた前半43分、Pエリア前で得たFKをガンバの遠藤が直接決めて0−1に。 素晴らしいFKだったが、もうちょっとでハーフタイムだったのに何とかならなかったか。。辛抱し切れないのが今のサンフレッチェの問題点なのだろう。 今日勝てるとしたら1−0しかないと思っていたのに、がっくり。

 後半もガンバがボールを支配する形は変わらない。 前線でボールがよく収まるし、中盤ではボールを失わない。DFは強い。右に左によくボールが回る。 こういうサッカーがしたいと思っていた後半4分、セットプレーからマグノアウベスがヘディングでゴール。0−2に。 さらに後半16分、DFのクリアミスからマグノアウベスがゴール。0−3に。決定的な失点だ。

 その後はガンバも一段落してエンジンを緩めてきた。それでも、うまくボールを回されてなかなかチャンスが作れない。 後半40分少し前、ゴール前の混戦から佐藤寿人が意地でゴールを決めたが、時既に遅し。 試合終了後にサポーター席に選手達があいさつに来たが、一斉にブーイングを浴びせられていた。 厳しい罵声も飛んでいた。しょうがないか。

 これでリーグ戦第5節を終了して2分3敗。依然として開幕から勝ち星なしで勝ち点は2のまま。 特にホームでは3連敗。いくら強豪が相手だとは言え、この成績はひどい。 5試合戦って失点が14。いかんせん失点が多過ぎ。 順位は暫定で17位以下。完全降格圏内に入ってしまった。

 このままずるずる行くと、優勝狙いどころではなくJ2降格の陰がちらついてくる。 メンバー変更も含めて本気で改革をしないと本当にやばい。もうJ2での戦いはごめんである。 何としても頑張ってほしい。

2006年03月18日(土)「サンフレッチェ広島vs浦和レッズ ●(1:4)」

1−4の惨敗!

 あまり書く気がしないのだが、しょうがない。 結果から言うと、第3節の浦和戦は1−4でサンフレッチェの惨敗となった。 寒い雨の中、応援に行った甲斐はなかった。大変残念である。

 キックオフ前からアウェー側ゴール裏席に陣取るレッズサポーターは相当な雰囲気を醸し出していたが、 慣れたせいもあるのだろうか、あまり気にならなくなった。 今シーズンの浦和は、昨シーズンまでのタレント集団に加えてオランダから小野伸二が復帰している。 FWワシントンも加えた分厚い選手層で、優勝候補の一つである。

 しかし、まだエンジン全開と言った雰囲気ではなく、まだまだつけいる隙はありそうだった。 前半キックオフしてしばらくはサンフレッチェが、いい守備から人も動くいい流れの攻撃を展開していた。 結構、レッズ陣内に攻め込んでいたし、前線からの守備も機能していた。

 ところが、高く保っていたサンフレッチェの最終ラインをFWワシントンが破ってたまらずDFジニーニョが後方からタックル。レッドカード。。 PKにはならなかったが、直接FKで三都主に決められた。せめて同点だったら良かったのだが、これで勝つ確率は極めて低くなった。 その後は局面局面で浦和が数的優位を生かして次々と得点を決めた。

 守備の柱のジニーニョを失ったのも痛かった。失点しながらもサンフレッチェの選手達は精一杯戦っていたが、力尽きた形だ。 ウェズレイが3試合連続となるゴールを決めたのが、せめてもの救いだった。 中盤の布陣もフラットな4枚が変幻自在に動く、目指していた形に近づきつつあったので残念。 しかしこうなると結果がほしい。次戦は戦い慣れた布陣でいくのも手かなと思う。

 これまでサンフレッチェは1分2敗の勝ち点1、開幕から未勝利のままである。順位は暫定で16位。気が早いが降格可能性ゾーンだ。 次、アウェーの京都戦は勝利が絶対必要となった。何とか勝利を勝ち取ってほしい。

2006年03月05日(日)「サンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズ ●(3:4)」
 
いよいよ開幕!・・・・・・しかし、いかんせん点取られすぎ

 待ちに待ったJ1リーグの開幕だ。この日を首を長くして待っていた。 座席はSA指定席の年間パスを更新した。昨シーズンと同じアウェー側上寄りの位置である。 今シーズンから年間パス購入者は30分ほど一般入場者よりも早く入場できる。 長々と列に並ぶのも嫌だし、先着プレゼントがもらえないのも悔しいので、ちょうどいい時間帯に入場口に到着。 すぐにパスできた。楽だ。

 しかし、昨シーズンと変わって残念なことは、指定席の年間パスについていたケータリングサービスが廃止されたこと。 毎試合サンドイッチとジュースがもらえただけに少々残念だ。合理化であろうか。

 さて、先着プレゼントをもれなくゲットし、ファンクラブサロンに向かう。 まだ時間は早いので、がらがらであった。今日も楽しみにしている戦術解説を聞かせてもらおう。 13時半過ぎ、満員となったファンクラブサロンに広報の方が来られ、小野監督もあいさつをしてくれた。拍手! 小野監督の表情も良さそうに見える。

 予定通り30分ほどで説明は終了し、スタンドへ。日差しがあり風は吹いているが結構暖かい。 始めに鹿島の選手が入場。J復帰間もない柳沢もいる。小笠原は要注意だ。中盤のフェルナンド、前線のアレックス・ミネイロはベンチのようだ。 鹿島との開幕戦だが、思ったほど観客は入っていない。アウェー側ーゴール裏付近はがらがらである。後半に発表された人数は17564人。 もう少し入ってもらいたいものだ。

 選手入場から花束贈呈、写真撮影も済み、前半は鹿島ボールでキックオフ。直後は様子見の展開である。 試合前から楽しみにしていたサンフレッチェの中盤。4人の中盤が守備ではフラットに並ぶらしいのだが、DFラインの前に戸田が1人いて、 その前に左から森崎浩、森崎和、ベットと並んでいる感じ。

 しかし次第に鹿島がボールキープやパスワークを駆使してサンフレッチェ陣内に押し込んでくる。 サンフレゴールに近いところで鹿島の攻撃陣が面白いようにパスを回し、サンフレッチェは防戦に回ることが多くなった。 そして前半20分過ぎ、高卒ルーキー初先発の内田がPエリア右からドリブルで進入。 止めようとした服部が倒してPK。小笠原が決めて0−1に。幸先悪い。

 その後も押される展開であったが、センター付近で得たFKを素早くリスタートして前線に。 これを、GKと1対1になったウェズレイが冷静に流し込み、1−1に。ビッグアーチがこの日ようやく歓声に包まれた。

 しかしその5分後、柳沢にヘッドで決められた。1−2に。 「あーあ」と思う間もなく、今度はロングボールに飛び出した佐藤寿が、うまいトラップでDFをかわし、ゴール。 寿人らしいナイスゴール!素晴らしい。2−2の同点。

 このままハーフタイムに入ればいいがな、と思っていたところ、Pエリア内でボールを振られて、再び柳沢に決められ2−3に。 がっくり…。予想に反して前半は点の取り合いとなったが、1点リードされて前半は終了。後半の巻き返しに期待したい。

 後半開始。森崎浩と李漢宰が交代。前半と変わってサンフレッチェがいい形でボールを回し始める。 チャンスも作り、決定機も作り始める。しかし、それもしのがれると再び流れは鹿島へ。 後半26分には、CKからのシュートがバーに跳ね返り、柳沢がオーバーヘッドキックでゴール。2−4に。 これで柳沢はハットトリックだ。悔しいが敵ながらあっぱれ。

 後半37分にウェズレイがヘディングでゴール。3−4となるが時既に遅し。 残り時間は鹿島にうまく時間稼ぎされ、4分のロスタイムも生かすことはできず、3−4でゲームセット。残念だ。 まるで昨年9月、ホームの浦和レッズ戦を見ているような試合展開だった。あの時もレッズとの撃ち合いの末、3−4で敗戦した。

 悔しいが鹿島は強かった。がっぷり四つに組んで打ち合ったものの、あえなく敗戦だ。 ほぼゲームを通して鹿島に中盤を支配されたのが敗因か。今日のサンフレの中盤はいまいち。真価を発揮するにはまだもう少し時間がかかりそうである。 今が我慢の時であろうか。

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