サッカー観戦記

2004年07月24日(土)「サンフレッチェ広島vs東京ヴェルディ1969 ●(1:3)」

試合前の両チームイレブン

 ナビスコカップなので広島スタジアム開催となる。適当な交通機関がないので、スクーターで駆けつけた。 日中は猛暑が続いているのだが、夕方のこの時間、日差しも弱くなり、スタンドには適度に海風が入ってきて、けっこう涼しい。

 Jリーグを席巻していた頃のヴェルディと違って、今のヴェルディには派手なスター選手はいない。 代表選手もアジアカップに招集された三浦淳、山田卓ぐらいで、Jリーグ最年少得点を記録した森本もまだ若い。 まだ上位には食い込まないが、しっかりとパスをつなぐサッカーをするチームというイメージがある。

 試合前のアップに入る前、アウェー側のスタンド下側では、キーパー他が3〜4名でボール回しをしていた。 監督のアルディレスもその輪に加わって楽しそうにやっていた。けっこううまい。 昔取った杵柄は健在である。

 サンフレッチェは、U23代表に森崎浩司、駒野を送り込み、チアゴも負傷中。選手層の薄い中で、中心選手の欠場はかなり痛い。 そんな中、駒野の代役にユースで活躍中の高柳がトップチーム初出場。 J2大宮から途中移籍し、前のC大阪戦で移籍後初ゴールを決めた盛田と、復活ゴールを決めた茂木が先発。 攻撃的な位置には、これまた若手の田中俊也が入った。 サンパイオの代わりにブラジルから移籍してきたベットはベンチスタートである。

 キックオフ直後から、ヴェルディがボールをキープして、左右からクロスボールを放り込んでくる。 サンフレは中盤を完全に支配されて劣勢一方である。 そうこうしているうち、サンフレッチェの選手がゴール前でファール。PKの判定となった。 前半9分、エムボマが落ち着いて決め、0−1。

 サンフレは、盛田がポストになろうとするのだが、いい形でキープできず。田中は完全に消えていた。 ヴェルディに、いいようにボールを回される時間が続いたので、選手交代。 田中に代えてベットが入った。ベットへの期待でスタンドはかなり盛り上がった。

 ベットはさすがである。ボールキープも出来るし、攻撃的なパスも何度か繰り出していた。 何より戦う姿勢があるのが良い。それからしばらくはチームにバランスが生まれ、攻撃も機能し始めていた。 しかし、決定機はほとんどないまま0−1で前半終了。

 後半も前半の続きで、ほぼ互角の展開が続いていたのだが、サンフレゴール前にロングボールが通り、一瞬のうちに 小林大悟がゴール。0−2に。エアポケットのように失点してしまった。実にもったいない。 しかしその2分後、攻め上がっていた高柳がペナルティエリア外から強烈なシュート。 見事に決まって1−2になり、スタンドは盛り上がり始めた。

 しかし、ゴールは遠い。 そうこうしているうち、セットプレーから平野がゴール。 そんなに攻め込まれているわけではなかったのに、あっさりとゴールを割られてしまう。1−3。 試合展開や時間帯なども含めてよろしくない失点である。

 その後は、チャンスらしいチャンスも作れず試合終了。 第2ステージの苦労も予感させる試合内容であった。 そんな中、ベットの存在感は抜群であった。攻守に孤軍奮闘。やはりさすがである。 周囲との連携が高まってきたら、まだまだ機能しそうで楽しみだ。

2004年07月09日(金)「キリンカップサッカー2004-Go for 2006!-日本代表vsスロバキア代表 ○(3:1)」

試合終了後

 約1年ぶりの日本代表戦である。昨年のキリンカップ・アルゼンチン代表戦は大阪・長居スタジアムまで遠征したが、 今年の第1戦は地元の広島ビッグアーチで開催されるので満を持して観戦に出かけた。

 Jリーグと同様、いつも通りアストラムに乗ったのだが、今日はいつもと車内の雰囲気が違う。 サンフレッチェを観戦する客層とはずいぶん違いがあるようである。車内もかなり混雑している。 スタジアムへの道の両脇には、あやしいユニフォーム売りやグッズ売りの商売人が露店を開いている。 いかにも代表戦らしい。

 キックオフ約1時間前に座席へ到着。ゴール裏はかなり埋まっているが、メインスタンド、バックスタンドに空席が目立つ。 まだ2万人ぐらいの入りであろうか。座席はメインスタンドVIP席のすぐ下。ややアウェイ寄りの最高の位置である。 選手入退場の際にはよく顔が確認できる好位置だ。 VIP席には前日本代表監督のトルシエ氏も来ていて、トルシエコールにあいさつを返していた。 天気予報で心配された雨もほとんど降る気配がない。空には青空が出てきた。湿度はかなり高いようだ

 間もなくアップのため選手が入場。スタジアムは一段と歓声が高まった。 普段から代表選手はよく見ているので、ほぼ姿と名前は一致する。 メインスタンド寄りに先発メンバーが集まり、バックスタンド寄りには控えのメンバーが集まっていた。 日本の選手と比べてスロバキアの選手は大きくてごつい印象がある。 国内リーグの選手ばかりらしく、まったく知った名前の選手はいない。

 日本代表の先発メンバーは、
GK:23 川口能活
DF:2 坪井慶介、5 宮本恒靖、22 中澤佑二
MF:21 加地亮、4 遠藤保仁、15 福西崇史、14 三都主アレサンドロ、10 中村俊輔
FW:11 鈴木隆行、20 玉田圭司

サブ:1 楢崎正剛、12 土肥洋一、3 田中誠、17 三浦淳宏、25 茶野隆行、6 中田浩二、8 小笠原満男、16 藤田俊哉、 24 西紀寛、13 柳沢敦、19 本山雅志。

 けが人やらオリンピック代表へ招集やらで、かなりの数の主力選手がいない。 中盤に中田英、小野、稲本が見られないのは寂しいが、アジアカップをにらんでこれで結果を出してもらわなければいけない。 トップ下は中村俊輔。生の俊輔は初めて見るので楽しみである。

 国歌斉唱、日本は石井竜也。斉唱が終わると、スタジアムは一段と盛り上がった。
キックオフしてしばらく、お互い様子見の展開が続く。 スロバキアはほとんどの選手が自陣に閉じこもり、攻撃の意志を見せないかのようだ。 日本もパスを回しながら突破口を見つけようとするのだが、最終ライン手前までボールを運ぶと屈強なスロバキアDF陣につぶされ続けた。 期待の玉田も、スペースもなく突破を仕掛ける以前につぶされていた。 鈴木はあちこちでボールをキープしつつ、ファールを受けていた。

 そんな中、時折中村俊輔にボールが渡ると、テクニックやら状況判断の速さから、チャンスの芽が出来つつあった。 前半39分、日本のミスからスロバキアが高い位置でボールを奪いループ気味のシュート。 川口が戻りながら何とかパンチングでクリアした。ナイスプレーであった。 前半45分、中村の左CKを福西がヘディング。見事に決まった。日本先制で1−0になる。 前半はこのまま終了した。日本が後方〜中盤でボールをキープし、スロバキアが守備を固め相手のミスから速攻を狙う前半であった。

 後半開始早々、坪井がけがで退場。田中誠が入る。 後半はスロバキアも攻撃に来て、お互いスペースのできる展開となった。 やはり中盤の展開力は日本の方に分があるようである。

 後半20分スロバキアのCKからヘディングをたたき込まれ、1−1とされる。 このところセットプレーからの失点が続いていたのだが、また入れられてしまった。 しかし、日本の選手は気落ちした様子も見せず攻撃を続ける。 同点とされた直後の後半21分、中村のスルーパスに抜け出した鈴木が冷静に決めて2−1の勝ち越しゴール。 きれいに決まったゴールであった。

 後半33分、2トップ交代。柳沢と本山が入る。続いていまいち元気の無かった三都主に替えて三浦淳宏が入る。 三浦は闘志満々で、さっそく相手のDFに猛チェック。 苦し紛れにGKにパスしたボールを、これまた闘志満々の柳沢が奪い、ゴールに押し込んだ。3−1のダメ押しか。 ロスタイムの3分も終了し、試合終了。

 多くの主力が抜けた状態での戦いとしてはまずまずか。 課題とされたセットプレーへの対応はまだまだいただけないし、攻撃的なパスのつながり具合などはいまいちだったが、 フリーの俊輔に結構ボールが渡っていたので、俊輔のテクニックや状況判断の速さ、FKやCKを見られたのは満足である。

 久しぶりの日本代表戦だったが、客層が違うせいであろうかスタジアムの雰囲気が普段見ているJリーグとは違い、余計に盛り上がる。 ハーフタイムや後半などは、応援に合わせて手拍子を打ちながら、時折回ってくるウェーブにも参加した。 ゲームには関係ないが、これはこれで楽しい。

2004年06月19日(土)「サンフレッチェ広島vsアルビレックス新潟 △(1:1)」

サンパイオ選手の退団セレモニー

 アントラーズ戦、マリノス戦と上位との対戦が続きサンフレッチェは連敗中である。 今日はホームに下位の新潟を迎える一戦。勝たなくてはならない試合である。 しかしサンフレッチェはケガや出場停止などで、チームの中心選手リカルド、カズ、チアゴがいない。 でも何とかしてほしい。1stステージで退団するサンパイオのホーム最終戦でもある。

 台風が北上中のため、不安定で蒸し暑い天候である。観客数は10450人。 いつもと違って、メインスタンドの指定席よりもバックスタンドやゴール裏の自由席に空席が目立つ。 有名な「オレンジ軍団」新潟サポーターも200名ほど集結している。 試合中も、よく統制の取れた元気のいい応援を続けていた。

 試合開始から新潟がボールをキープし、サンフレ陣内に押し込む展開。 サンフレもなかなか中盤でボールがつながらず、決定的なチャンスはほとんどない。 新潟にも決定機はほとんどなかった。

 後半に入り選手交代もするのだが、新潟の方がいい形でボールを奪い、攻撃につなげている。 ペナルティーエリア内で新潟に何度もシュートを打たれた決定機は何とかクリアした。 30分を過ぎ、セットプレーも増えてきて悪い流れだなあ〜、などと思っていたら、CKから先制された。 しかしその1分後、前田の突破から服部が持ち込み、こぼれ球を森崎浩司が押し込んだ。同点ゴール。

 その後も、サンフレは決定機を作るものの、決定力を欠いた。 試合終了間際のオフサイド・ゴールでは、周りの観客と思わず天を仰いだ。 ロスタイム3分を終了し、1−1でゲームセット。 中盤から前線のコンビネーションが悪く、試合内容はよろしくなかった。 選手も揃わない中、最低限の勝点1をゲットしたことを喜んだ方がいいのか。

 雨の中、サンパイオ選手の退団セレモニーがあった。 いつもはゲームセットと同時にダッシュで帰路につくのだが、今日はゆっくりスタジアムに居残りした。 サンパイオはブラジル代表でも中心選手として活躍した偉大な選手である。 ブラジルが準優勝した1998年のフランスワールドカップではボランチながら3得点しているのだ。 そんな選手がよく(当時)J2の地方クラブであるサンフレッチェに来てくれたものだと感心する。

 花束贈呈では、小野監督、主将の下田選手の後に、横浜フリューゲルス時代からの友人である 新潟・山口選手が贈呈をした。 新潟サポーターからもあたたかい拍手や声援があり、なかなかにいい光景である。 サッカーを愛する者同士のフェアプレー精神を見た気がする。 いつも試合前に登場するフェアプレー・フラッグは伊達じゃないのである。

 最後にサンパイオが場内1周をしてくれた。 スタンド最前列に陣取り、近づいてきたサンパイオにお礼を言った。 至近距離からデジカメで写真も撮った。 撮影に手間取り、握手の機会を逸してしまったのが心残りではある。 偉大な選手ではあるが、とてもいい人そうな人柄が伝わってくる。 ありがとうサンパイオ。君がいなかったら今シーズンのJ1復帰は無かっただろう。

2004年06月13日(日)「サンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズ ●(0:2)」
 日本代表やナビスコカップなどでJ1のリーグ戦は3週間ぶりの再開となった。 第1ステージは残すところ今日のゲームを含めて4試合。 我らがサンフレッチェは9位と復帰1年目としては健闘していると言えるだろう。 今日の対戦相手は現在4位の鹿島アントラーズ。一時は代表選手を数多く抱えていた強豪チームである。 最近は優勝から遠ざかっているが、好チームなのは間違いない。

 1トップのチアゴは故障で欠場。チアゴの代わりとして外池が初めてトップに起用された。 その他はほぼベストメンバーである。3バックの右には久しぶりにルーキーの吉弘が起用されている。

 前半は風下側からか、前半途中からアントラーズに押し込まれ、自陣でのボール回しが多い展開。 選手の動きは良く、時折相手陣内へ攻め込むが、アントラーズの守備は堅い。ことごとくはね返される。

 後半8分、野沢がペナルティーエリアにドリブルで進入したところをリカルドがひっかけPK。 小笠原が落ち着いて決めて0−1。守備の堅いアントラーズに先制され苦しくなる。 その後はチャンスの芽はあるのだが、決定機になる前にアントラーズ守備網にかかってしまう。 トップがボールキープできなかったり、クロスやシュートがあと一歩遅かったりしている。

 後半44分、吉田がレッドカードで退場。 その後はスクランブル状態で攻めていくが、反対に前線に上がった中田浩二に決められて0−2。 そのまま笛が鳴りゲームセット。選手はよく戦ったが、力負けである。 観客数は23149人。これぐらい入ると雰囲気は出る。

2004年06月05日(土)「サンフレッチェ広島vsセレッソ大阪 ○(2:0)」

前半12分、チアゴの先制ゴーーール!

 久しぶりのナビスコカップである。ナビスコカップは予選リーグのホームゲーム全試合広島スタジアムで開催されるため、 スクーターでスタジアムへと向かう。キックオフ約2時間前にスタジアムに到着。 まだ観客は少なく、ゆるりとキックオフまでの時間を過ごす。 今回は、関係者からSS指定席のチケットを手に入れたので、いつもと違ってセンターサークル付近に陣取った。

 ナビスコカップの戦績はこれまで1分け2敗の勝点1。Aグループ最下位である。 予選リーグ突破はかなり厳しくなっており、今日勝たないと予選敗退が決定する。(勝っても厳しいが…)。 前回アウェーの東京ヴェルディ戦は0−3で負けているので、今日は勝たなくてはならない。

 森崎浩司と駒野はU23代表戦に出場したため、今日はベンチ入りしていない。 右サイドはユース所属の森脇良太が先発。トップ下(FW?)には森崎カズと大木が入っている。

 試合開始からサンフレッチェがパスを回し、セレッソゴールに迫っていくいい形が出来つつあった。 そして前半12分、森崎カズからチアゴの前方に絶妙のクロスが入り、ワントラップしてシュート。 先制ゴールが決まった。これまでチアゴは惜しいシュートを何本も外してきたが、ようやく流れの中で決めてくれた。

 それからは一進一退。前半36分、チアゴが負傷・退場し、これまたユースの前田俊介が入った。 ほどなくハーフタイムを迎える。

 後半は、一転してセレッソペース。なかなか中盤でこぼれ球を拾うことが出来ず、サンフレ陣内でパスを回され続ける。 しかし、セレッソも大久保、森島が欠場しており、決定力はない。 後半26分には、CKからサンパイオがゴール前に折り返し、これを小村が押し込み追加点。 押しているときに決定機を外し続けると、思わず失点してしまうことがある。

 その後はサンフレッチェもリズムをつかみ、何度か決定機を迎えた。 ロスタイム1分でゲームセット。2−0で勝利だ。 森崎カズと小村のヒーローインタビューを見てスタジアムを後にした。

2004年05月22日(土)「サンフレッチェ広島vs柏レイソル ○(3:0)」

後半17分、森崎和幸の追加点!

 前節のFC東京戦、すべての時間帯とはいかないが内容はかなり良かった。 特に後半のある時間帯では、速攻からワンタッチパスが幾度となく続いて、ゴール前に迫り、FC東京ゴールを何度か脅かしていた。 TV観戦していてなかなか楽しめる展開であった。 しかし、いつものように2点目が取れず、結局1:1のドロー。 上位相手にアウェーで引き分けなので御の字なのだろうが、いまいちすっきりしない。

 今日の入場者数は10137人。もう少し入って欲しいが、対戦相手を考えればこんなものであろう。 いつものアウェー側SBゾーン席はずっとガラガラに空いていた。 ただ、隣接するアウェー側SS席では、いつものようにサンフレ・トップチームの若手選手が数名、試合観戦をしていた。 試合開始前やハーフタイムでは、子どもたちや若い女の子たちと握手をしたりサインをしたりしていた。

 対戦相手の柏レイソルは現在最下位。引き分けをはさんで7連敗中である。 チーム状態を考えれば、ぜひとも勝たねばならない相手である。 レイソルといえば、最近売り出し中の日本代表FW玉田圭司、ブラジル人のMFリカルジーニョ、FWゼ・ホベルトがいて要注意。 特にスピードもあり、思い切りの良いシュートを打つ玉田は危険な存在。前節も何度か危険なシュートを打っていた。

 前半はロングボールのこぼれ球を中盤で支配されて、押し込まれる柏ペース。 しかし前半18分、信じられない柏GK南のオウンゴールにより、ラッキーな先制点が入った。1:0。 スローの瞬間を見逃していたが、ゴールに吸い込まれるボールは見た。 何が起こったのかよくわからなかったが、まあ先制は先制だ。とは言え、前半終了まで柏ペースは続いた。

 後半はサンフレも盛り返してゴール前に押し込んでいく時間帯も出てきた。 しかし、全体的には柏ペースであろうか。 ところが、後半17分、速攻から柏陣内へ持ち込んでいった服部がゴール前でシュート。 それがそのまま森崎カズに渡り、カズがゴール。2点目をゲットした。 攻めて点が入ったので、スタンドは大いに盛り上がった。

 その後は一進一退。後半33分、ペナルティーエリア前に走り込んだフリーの服部に絶妙のパス。 そのまま服部がドリブルしてゴール。3点目が入った。今季初の3点でスタンドは大盛り上がりである。 反対に、柏の負けを確信したレイソルサポーターは応援を止め、帰り支度を始めた。

 その後は、ほぼ危なげない展開で、落ち着いて試合を見ていられた。 ロスタイム2分をクリアしてゲームセット。上り調子のサンフレは、引き分けをはさんで3連勝である。

2004年05月09日(日)「サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸 ○(2:0)」

前半8分、森崎浩司の先制ゴール!

 前節のセレッソ大阪戦、内容はイマイチながらも今季J1初勝利をあげたサンフレッチェ広島であるが、 今日は地元初勝利の期待がかかる。前節は森崎兄弟のアベックゴールでの勝利。今日は自身誕生日のバースデーゴールにも期待である。

 今日の入場者数は13821人。前回の浦和戦よりも少ないが、雨模様の天候を考えればまずまずの入りであろう。 アウェー側SBゾーン席には神戸ファンも混じりながら応援を続ける。 試合前のアップでは、長らく日本代表で活躍した三浦知良選手を見ていた。 レアンドロンも機能し始めたので三浦カズの先発は厳しいようだ。

 立ち上がりは互角の展開。前半8分、森崎和幸から服部への素晴らしいパスが通る。 服部が、ゴール前に走り込んでいた森崎浩司にパスして、森崎浩司の先制ゴールが決まった。 流れる様な展開で、ナイスなゴールであった。

 前半30分を過ぎてからは神戸がボールを支配する時間帯が続く。 数あるセットプレーにも集中力を切らさずサンフレは前半良く守り通した。

 後半はサンフレも盛り返して再び互角の展開。 しかし7分、チアゴがペナルティエリア左でキープしそのまま突破。 シュートは相手DFのオウンゴールを誘って2−0追加点。なかなかいい流れである。

 森崎カズがペナルティーエリア前からうまく抜け出しシュート。ゴールに吸い込まれたが際どくオフサイド。 もう少しタメがあれば、2試合連続のアベックゴールとなるところであった。惜しい。

 後半はサンフレがうまくボールを散らして、チャンスはなかったもののほとんど相手の決定機はなし。 比較的安心してゲームを見ていられた。そしてそのままゲームセット。うれしい今季地元初勝利である。

2004年05月02日(日)「サンフレッチェ広島vs浦和レッズ △(0:0)」

後半20分、森崎浩司のコーナーキック

 ゴールデンウィーク真っ最中のゲーム、人気チームの浦和レッズをホームに迎えるとあって、 ビッグアーチのスタンドはどんどん観客で埋まっていった。アウェー側の自由席はレッズサポーターで埋め尽くされていた。

 今日の入場者数は29332人。昨年の9/23アルビレックス新潟戦よりも3000人ばかり多い。 いつも見ているアウェー側SBゾーン席もかなりの入りである。これだけ入ると、スタジアムの雰囲気も格段に良くなる。

 試合前のアップのため浦和レッズの選手がレッズサポーターの声援に迎えられてピッチに入ってきた。 レッズは多くの代表選手が所属しているタレント集団のため、これを見るのも楽しみである。 三都主、坪井、田中達、山瀬、鈴木啓、トゥーリオ、エメルソンなど、すぐにわかる。

 前半はサンフレッチェが中盤の攻防で優位に立ち、押し気味に試合を進めるが、決定機を生かせない。 レッズもゴール前に迫るが、これも決定機を外していた。どうやらいつものパターンか。

 後半に入るとレッズが押し返してサンフレッチェのピンチが続いた。 時折エメルソンのスピードによる突破や三都主のFKなどでピンチを迎えていた。 しかしここもレッズの決定力のなさに助けられ、点は入らない。

 サンフレッチェは中盤でボールをカットしチアゴにボールを集めるが、ゴール前での迫力が足りない。 後半から投入された田村や森崎兄弟も絡めて相変わらず決定機を外していた。 イマイチ精彩を欠いたレッズの田中達や鈴木啓も後半で交代。ケガなら少し心配である。

 ロスタイム3分でゲームセット。また0−0のドローである。何度かあった決定機を決めていれば勝ちゲームであったのだが。 チアゴ+もう1人強力フォワードが欲しくなってくる。次は5/5のセレッソ大阪戦に期待したい。

2004年04月14日(水)「サンフレッチェ広島vs名古屋グランパスエイト △(1:1)」

試合前、両チーム先発メンバー

 けが人が続出しているサンフレである。チアゴも出られないし小村もいない。 スタンドもかなり閑散としている。

 試合前から、アウェーの名古屋の選手では、日本代表GKの楢崎、今季鹿島から移籍してきたDF秋田、 FWウェズレイ&マルケスのブラジル人ツートップを見てみたいと思っていた。 特に、昨シーズンJ1得点王のウェズレイのプレーを見るのを楽しみにしていた。

 前半は一進一退の攻防。決定機もあまりないイマイチの展開。 そうこうしていると、前半も残り少なくなってきてピンチが増えてきた。 嫌な予感だなと思っていたら前半44分、マルケスに決められ0−1。そのままハーフタイムを迎えた。 入場者数は5251人と今シーズン最低の入り。水曜日だからしょうがないのか、残念である。

 後半開始から、トップが中山からルーキーの田村に交代。 なかなかアグレッシブな動きをするなと思っていたら、田村が後半4分に同点ゴール。なんと、なかなかやるじゃないか。 俄然スタンドは盛り上がってきた。その後はボールの回りも良くなり、見ていて楽しいゲーム展開。 チャンスもあるが、ピンチもある。 チャンスの度に拍手や声援を送り、ピンチでは胸をなで下ろす。ハラハラするが結構楽しい。 お互いに決定機を外しながら、後半ロスタイム終了。

 マルケス&ウェズレイは、やはり危険な選手であった。彼らがゴール前でボールに絡むとかなり危ない感じがする。 ウェズレイは、ゴール前にふわっと浮いたボールを素早くマイボールにして前を向くテクニックや強さが印象に残った。 フリーキックも強烈であった。マルケスには肝心なところで決められた。

 さて、サンフレッチェである。後半からは内容が良くなったものの、依然勝てていないことは事実。 そろそろ勝ち点3が欲しいところである。

2004年04月03日(土)「サンフレッチェ広島vsジェフユナイテッド市原 ●(1:3)」

バックスタンドを覆う巨大サポーターズ・ユニフォーム

 今日はチアゴがケガで欠場。前線の高さやタメがなくなるなと思いながらキックオフを迎える。 スタンドには空席が目立ち、開幕戦よりもかなり人が少ないようで、ハーフタイムの発表では9000人弱であった。 もうちょっと入らないと盛り上がりに欠ける。

 前半はサンフレッチェが積極的に攻撃を仕掛け、いい流れでゲームが進む。 決定機はそんなになかったが、ボールも人もよく動いていた。 そんな中、16分、7森崎浩司がゴール前で積極的にシュートを打ち、待望の先制点が入った。 その後も危なげない試合運びで前半終了。

 後半は一転して、サンフレのリズムが悪い。反対にジェフボールが良くつながりだした。ゴール前にも何人かで攻め込んでくる。 そして12分過ぎ、18巻のヘディングで同点にされ、3分後にはペナルティーエリア左すぐ前あたりからのフリーキックから 6阿部勇樹が直接たたき込み、逆転。その後は、ボールも人もよく動く市原のサッカーが本領発揮し始める。 サンフレもFWの27中山や9眞中を投入するが、決定機はほとんど作れない。

 終了間際、ジェフの山岸に3点目を入れられ、万事休す。後半に3失点して市原に完敗であった。 チアゴもいないし、昨年からいいサッカーをするジェフにはたやすく勝てそうにはなかったが、 前半は、よくボールを高い位置から奪って良かったものの、やはり力負けか。

2004年03月27日(土)「サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス △(0:0)」

試合前、アテネオリンピックU23代表選手へ花束贈呈…
左から、林卓人選手、森崎浩司選手、那須大亮選手、坂田大輔選手

 試合前にアテネオリンピックU23代表選手としてアジア最終予選を勝ち抜いてきた両チーム所属の選手へ花束贈呈式があった。 横浜Fマリノスからは、那須大亮選手と坂田大輔選手。サンフレッチェ広島からは、林卓人選手と森崎浩司選手に花束が渡された。 最終予選では、苦しい中あの感動をありがとう。

 ナビスコカップはJ1の16チームにのみ参加が許される大会のため、2年ぶりのゲームとなった。 2003年度のJ1完全優勝チームを、自分のホームスタジアムで見られるのは楽しみである。 今回のマリノスは、韓国代表戦のためスター選手の安貞桓は欠場。ケガのためユ・サンチョルも欠場。残念である。 それでも、松田を始め何人かの代表経験者がいる。

 アウェー側指定席SBゾーン席に陣取ったが、広島スタジアムは広島ビッグアーチと比べてピッチまでの距離がかなり近い。 おまけに、センターライン寄りに位置するため、ゲーム観戦にはとても見やすい位置であった。 試合前のアップに出入りするマリノスの選手の顔まで、はっきりと見える。

 試合は、序盤からサンフレッチェが何度か決定機をつかむのだが、決めきれない展開が続く。 相手のマリノスにはほとんどチャンスらしいチャンスは無かった。 チアゴや服部のシュートは枠を外れたり、キーパーにはじかれたりした。

 後半も似たような展開。両チームとも決定機はほとんど無い。 サンフレッチェの方が少し多かったか。ほとんど膠着状態が続き、試合終了。 ベストメンバーの組めないマリノスを相手に、ホームで勝てる試合だったような気がする。 いかんせん、点が取れないのがいけない。もう1人、決定力のある強力なセンターフォワードがいれば・・・。

2004年03月13日(土)「サンフレッチェ広島vs清水エスパルス △(1:1)」

ゴ〜〜〜ル!直後

 待ちに待った2004Jリーグが開幕した。2年ぶりに広島でJ1のゲームを見ることができるのでずっと楽しみにしてきた。 今シーズンは気合いを入れてサンフレッチェを応援をするためファンクラブに入会し、 お得な指定席・年間パスも購入して万全の態勢で試合に臨んだ。

 アストラムラインを利用してキックオフ1時間半前にスタジアム到着。 先着限定プレゼントいくつかをゲットし、客の少ないアウェー側指定席SBゾーン席へ向かう。 まだガラガラ状態であった。指定席・年間パスの特典であるサンドウィッチ&ジュースを入手し、適当な席を確保する。

 15:05キックオフ。直後からサンフレが前へと押し込んで行く。新加入のチアゴもポスト、突破に効いている。 何度か決定機もあったが、決めきれずに前半終了。その度にスタジアムは沸いたが、 「こういう時に決めておかないと後で泣くことになるのだがな。」などとぶつぶつ言いながら見ていた。 対する清水は元気がない。と言うか、覇気がなかった。 アウェー側ゴール裏に陣取る清水のサポーターは元気だったが、清水の決定機はほとんど無かった前半だった。

 後半は清水も盛り返し、ほぼ互角。お互いに決定機を外していたが、18分コーナーキックから3小村が押し込み先制。 スタンドは大いに沸いた。しかし10分後、コーナーキックから途中出場の13平松がヘッドで押し込み、同点とされた。 残念であるがしょうがない。あとは膠着状態が続き、試合終了のホイッスルを聞く。

 負ける感じはしなかったが、勝ちきれなかったのが悔しい。やはり数少ない決定機に決めておかないと苦しくなる。 とは言え、久しぶりにスタジアムで観戦する生ゲームはいいものである。 サンフレッチェ・サポーターによる応援や、チャンスに出る拍手や歓声、ゴールの瞬間の盛り上がりはやっぱりいい。 アウェー側の席だったので、リズミカルな清水サポーターの応援も楽しませてもらった。

 次のホームゲームはナビスコカップ・横浜Fマリノス戦。見に行かねば。

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