現代のクラシックギター(モダンスパニッシュギター)の原型が、誕生したのは19世紀の終わり頃で、意外と新しいのです。
古典派の時代の楽器は、現代のギターに比べて小振りで「ラコート型」等と呼ばれるものでした。
ここに描かれている楽器は、モダンスパニッシュギターで19世紀末期に登場したものです。
現代のギター奏法の基礎は、1778年に生まれ、1839年に死んだフェルナンド・ソルによって築かれました。彼の生きた時代はベートーヴェンと同時代であり、古典からロマン派にちょうど音楽が移って行く時期でした。歌劇や大規模な器楽作品を作曲していますが、ギター曲が圧倒的に多く、彼によって初めてギターは鍵盤楽器に匹敵する表現能力を得るようになります。
フェルナンド・ソル(1778−1839年)
フェルナンドソル スペイン 1985.6.26 ヨーロッパ音楽年
ソル作曲「モーツァルト魔笛の主題による変奏曲」テーマ(waveファイル・私の演奏)
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