藤原義江生誕100年記念

 

我が国を代表するテナー歌手藤原義江氏の生誕100年を記念した切手が1998年11月4日に発行された。クラシックの音楽家個人を描いたのは、今回が初めてであり注目される。

藤原義江  1898-1976

ふじわらよしえ

テノール歌手。父は英国人。新国劇をへて戸山英次郎の名で浅草オペラにデビューした。イタリアに留学,欧米各国で演奏活動を行う。1934年藤原歌劇団を創設,日本のオペラ運動の推進に大きく貢献した。当時の有名な演奏家との交流も多くトスカニーニも藤原義江の演奏を聞いたと言う。

藤原歌劇団は、本格的な日本の歌劇団の草分け的な存在。日本で初めて本格的にオペラを上演し,以後のオペラ運動を主導してきた。藤原義江を中心に1934年に創設され,同年プッチーニのラ・ボエームで旗揚げした。1952年にはニューヨークでローゼンストックの指揮により蝶々夫人を上演し注目される。また、これは、日本の歌劇団初の海外公演となった。

 

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