【山域山名】 雲取山(奥多摩)
【山行形態】 夜間登山、ボッカトレーニング
【山行日程】 1997年9月30日(火)[N]〜10月1日(水)
【メンバー】 住吉 匡、野本 直明

9月30日(水) ─ 10月1日(木) 晴れ

鴨沢(550m)──林道出会い──ブナ坂分岐──雲取山(2,017m)──林道出会い 【12:40】
23:40
0:15
4:00
5:30〜7:00
12:20

 今回はボッカトレーニングも兼ねるので、荷物を重くするためいろいろな物をつめた。5リットル入る新品のポリタンに水を入れザックに積めておいたら、水が漏れてきため他の物を探すが、下る時には捨てられるような物がなかなか見つからない。仕方がないので鉄アレイを積めてなんとか30kgの荷物を作る。
 23:40ヘッドランプをつけ鴨沢を出発。すぐさま野本のヘッドランプの電球が切れた。日付が変わり、0:15アスファルトの林道出会いで休憩。荷物が重く腰にくるのにはまいる。二人なので樹林帯の中の真っ暗闇も怖くない。とは言っても、物音がすると怖くなっていちいち立ち止まってしまう。時折見える星がとてもきれい。上に行くに従って、数も増えるし星が近くに見える。
 4:00にブナ坂分岐に到着。予定より遅れる。奥多摩小屋にはツエルトが一張り、彼はもう起きていて挨拶を交わす。小雲取山手前で朝焼けが始まる。焦って歩くがなかなかきつい。山頂に5:30到着。昨日、山頂避難小屋にはそれぞれ単独のおじさんが4人。朝焼けはやはりとてもきれい。野本と一緒だったし、いい天気でほんとに良かった。日の出も透き通ったピンク色が何とも言えず体にしみる。この時間帯は空の色がとても楽しめる。日の出が終わったので朝飯のラーメンを作り、ビールで乾杯。ビールは一本半で完全に酔っぱらってしまった。山頂は朝方の最低気温が4度。風もなく小屋のベンチに日が当たり始めると結構暖かい気がして少し横になったが、やっぱり寒かった。野本は少し寝ていた。下りは捨てようと思っていた水は小屋に泊まったおじさんにあげた。話によると、今年も奥多摩周辺は熊が出ているようだった。
 7:00山頂を出発。減った荷物は結局水6kgとビール6本(これは野本に持ってもらう)である。しかし、残りの荷物は思ったより重たい。下りは足のつま先が痛くてひたすら我慢。途中、野本の気遣いで荷物を交換してもらい、体がとても楽になる。12:20アスファルトの林道出会い。ここから荷物持って歩くの嫌になったので、車を取りに走る。しかし、林道の入り口がとってもわかり辛く右往左往して、やっと見つけ、野本に乗ってもらい、荷物を回収した。

【反省・感想】
□電球が切れたが、電池が切れないで良かった。
□鉄アレイは捨てられないし重い。下りネックになる。
□30kgの荷物は予想以上にきつく、スピードが落ちた。

【山域山名】 雲取山(奥多摩)
【山行形態】 夜間登山、ボッカトレーニング
【山行日程】 2003年10月18日(土)[N]〜10月19日(日)
【メンバー】 小林 洋二郎、住吉 匡

10月18日(土) ─ 10月19日(日) 晴れ

鴨沢(550m)──林道出会い──ブナ坂分岐──▲雲取山(2,017m)──ブナ坂分岐──林道出会い──鴨沢(550m)【11:50】
23:30
0:00
3:15
5:05〜7:50
8:40
10:50
11:20

久しぶりの、山行です!!
左から、洋二郎さん、住吉
 5年前に病院のベッドの上で思い浮かんだのは、なぜかこの山行だった。そして、この山行は洋二郎さんと一緒に行きたかった。そして、とうとう一緒に行く事が出来た。
 天気の週間予報によると、予定していた土日は雨模様であった。しかし、金曜日には晴れに変わった。
 前回の反省(98/3)から、30kgの荷物は下りに捨てられるが、石ほど簡単に捨てられない水にしようと、5年前からペットボトルを集めていた。前日に30kgの荷物を作ろうと、まずペットボトルを段ボール(1ダース)に入れる。次に、その段ボールをザックに入れようとしたら、なかなか入らず焦った。冷静に入れるとなんとか、段ボール(1ダース)2箱ザックに入る。隙間にペットボトル2本+その他装備を押し込むと、80Lのザックがほぼ一杯。ザックの荷物は、水入りペットボトル(900ml×26本=23.4L)と、諸装備合わせて、30kgである。
 前々回(97/9)の反省から、鴨沢を23:00には出発したいので、洋二郎さんと鴨沢で22:30に待ち合わせをする。しかし、自分が車で道に迷い23:00に鴨沢に着く。それから準備をすると、出発は23:30になってしまった。自分のミスで前々回(97/9)の反省は全く生きなかった。
 23:30に鴨沢を出発。気温が結構低いので、長袖シャツ。
 0:00にアスファルトの林道出会いで休憩。汗が出てきたので、早くも半袖のTシャツになる。久しぶりの山行だが、最初のタイムはとりあえず悪くない。これからは1時間置きに休憩を取る事にしよう。時計の長針が12の位置にくると休憩を取る事にする。最初のうちは、久しぶりに再会した洋二郎さんと世間話などをする。しかし、その後荷物の重さが堪え初め、汗が出て息も切れてくると、次第に無口になる。しきりに腕時計に目がいく。「結構時間たったな」と思い時計を見ると、5分しか経っていないという、体たらくだ。その後は「今度はそこそこ我慢したな」と思ってから時計を見ても、3分しか経っていない事もあり、本当に自分が情けない。今回は腰は痛くないが、肩周りが痛く我慢、我慢。しかし、前々回(97/9)同様、時折見える星がとてもきれいで、癒される。上に行くに従って、数も増えるし星が近くに見えるのも、正にその通り。しかし、とにかく時計の針の進みが遅い、遅い。こんなに時間を長く感じたのは、いつ以来だろう?
 3:15にブナ坂分岐に到着。今回は、このポイントを指標にしようと前々回(97/9)、ここに4:00に着いたことだけ覚えていた。それより早い時間で、上々の調子だ。ここからは、緩やかな尾根上を歩く。
 4:00前に奥多摩小屋を出発、奥多摩小屋より上は、風が強くなり、途中でカッパを着る。この辺からは、疲れが出て、ペースが落ちる。5:05にようやく山頂に到着。今回は朝焼け前で、気持ちが良い。早速、ビールを一本飲む。
 20L以上の水を持っていたが、山頂避難小屋に泊まった人に声を掛けると、水が必要な人は一人だけであった。ここで、下り用に1Lを確保し、残りは全て処分する。山頂でいきなり荷物が軽くなる。
 これから洋二郎さんと共に、5年ぶりに山の朝焼けが堪能できる。そして、朝焼けが始まる。とにかく、久しぶりに最高の朝焼けだ。日の出も透き通ったピンク色が何とも言えず体にしみる。山の朝焼けは、本当に最高だ!!
 朝焼けが終了し、朝食の準備をする。朝飯は、とっておきの鶏肉(知床鶏)入り、さぬきうどん。この山行では、食事もこれにしようと前々から考えていた。家から持ってきた汁を火にかけ、沸騰したところへ鶏肉を入れる。最後に(さぬき)うどんを入れ完成。このうどん、食べると本当に美味い!!。最高の朝焼けと、最高の飯だ。

雲取山(奥多摩) 山頂にて(2003年10月19日(日) 5:05〜7:50)
夜明け前はまだ寒い。
朝焼けショーの始まりです!!
左から、洋二郎さん、住吉
日が昇れば、暖かい!!

 7:50山頂を出発。減った荷物は水22.4Lである。今回は山頂でいきなり荷物が軽くなり前々回(97/9)の反省が生きた。ペットボトルは持って帰るため、荷物は大きいが、その重量は軽い、軽い。見た目と、現実の重さのギャップがなんとも言えず、うれしい。今回は、荷物が軽くなったのに途中から、足のつま先が痛くなる。なぜこんなに痛くなるのだろうと思い、洋二郎さんに聞くと、痛くならないとの事。山の歩き方が下手なだけだと反省する。10:50アスファルトの林道出会い。鴨沢に11:20に着く。しかし、眠いので「今回の山行は家に帰って終了。」と言う事で、別れる。洋二郎さんは、温泉に行き、少し寝てから帰るとの事。自分の方は、3本の缶コーヒー(ブラック)と、眠気覚ましのガムを噛み、15:00越谷の家に帰る。
 洋二郎さん、久しぶりの山行に付き合って頂いて、ありがとうございました。本当にうれしかった!!

【反省・感想】
□長い間、山から離れていたため、30kgの荷物はきつかったが、前々回(97/9)より良いタイムで歩く事が出来たのは満足。
□今回、重しに使った水は山頂で全て処分でき、下りの荷物はすっかり軽くなり、前々回(97/9)の反省が生きた。
□山で見る朝焼けは最高。
□山で食べる飯は美味い。今回の(さぬき)うどんは、特に美味かった。



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