東京都有明処理場



最初に紹介するのは、東京臨海副都心にある有明下水処理場です。

場所は、デートスポットとして注目されている東京都臨海副都心のお台場海浜公園から歩いて数分ほどの所です。
高速道路で都心からレインボーブリッジを渡るとすぐ左手に見えます。
臨海副都心は、まだ、空地が多いのですが、ビッグサイトやフジテレビ本社ビルのような奇抜なビルが完成して、徐々に活気がでてきています。この処理場の管理棟は、ビルの上にUFOを乗せたような形をしていて、一際目立ちます。

有明下水処理場の管理棟

用地の利用方法も都心ならではの工夫がされています。
テニスで有名な有明テニスコートの地下には、下水処理場の心臓部である水処理施設があるのです。
管理棟や高度処理棟の上部も体育館やプールがあり、江東区のスポーツ施設として利用されています。
下水処理場の上部で、多くの人がスポーツを楽しんでいるのです。

外見だけでなく、処理場の中も東京都で最も新しい処理場に相応しく、新技術が採用されています。
特に、下水処理水の再利用は注目されます。下水処理水は更に高度処理されて、臨海副都心地区のトイレ用水や新交通ゆりかもめの洗浄用水として再利用されています。観光客やイベント入場者が増える休日には、この地区の水使用量の4割近くが下水処理水によって供給されているそうです。