「ええ、地震・噴火の掲示板を担当することになった、 My Weekly Journal
/第2
編集室の大川慶三郎です...ひとつ、よろしくお願いします...」
「ええ...さっそくですが、政府の中央防災会議は、静岡県の駿河湾から、四国沖を
震源域とする、<東海・東南海・南海>地震が同時に発生し、“超巨大地震”となっ
た場合の、被害想定を発表しました。各個の震源域の、被害想定については、すで
に発表されています。今回は、これらの地震が連動して起こった場合の、“超巨大地
震”を想定しています。
何故、こうした“同時発生”が予想されるかというと、1つの大地震が、近隣の地震
エネルギーを、同時に解放してしまうことが想定されるからです。火薬に火をつける
時、近くに別の火薬を置いておけばどうなるか...それは、一緒に爆発してしまうと
いうことになるわけです。
まあ、こうした“超巨大地震”とならないことを、ひたすら、祈りたいと思います...
さて、もしこの“超巨大地震”となった場合、M(マグニチュード)8.7...死者は最悪の
場合、2万8300人に達するとしています。
この“超巨大地震”では、震度6強以上の激しい揺れの地域が、静岡県沼津市か
ら高知県宿毛市に至る太平洋側の広い範囲に分布します。
それから、高さ3m以上(満潮時)の大津波が襲う範囲は、静岡県の伊豆半島か
ら、鹿児島県の大隈半島、さらにその南にある種子島の一部も、この大津波をか
ぶるとされます。また、東は千葉県の房総半島、さらに内海部の瀬戸内海、もこの大
津波をかぶります。
揺れ、津波、火災などによる全壊棟数は、<午後6時発生><風速15m>の場
合が最大になり、約94万200棟になります。また、<水門などに一部被害>の場合
は、約1万9700棟ほど増えると想定し、約96万棟としています。
また、死者数に関しては、<午前5時発生><風速15m>の場合が最大で、約
2万4700人になります。しかし、<水門などに一部被害><住民の避難意識が低
い>の場合は、約3600人増え、2万8300人と想定しています。
経済的被害は、インフラなどの直接的被害に、生産停止などの間接的被害も加え
ると、最大で81兆円と見ています。これは、国家予算の一般会計に匹敵します。まさ
に、経済的にも、日本全体が激震に見舞われるわけです。
ええ...こうした確実に予想される、国家的危機に対応するためにも、一刻も早
い“国力の回復”と、“社会の正常化”が望まれるわけです...」
≪阪神・淡路大震災/1995年1月17日≫
「1995年1月17日に起こった“阪神・淡路大震災”は、M7.2、死者6400人、負
傷者4万92人、倒壊家屋24万954棟、被災世帯43万7217...
死者の大半は、家屋の下敷きになったと言われてます。私たちは、映像でこの大
震災を目撃したわけですが、密集市街地での火災の恐ろしさというものも、十分に認
識したと思います。
今後、予想される大震災に際しては、“避難場所”、“避難経路”をしっかりと確認
しておき、“臨機応変な冷静な行動”が必要です...」
≪関東大震災/1923年(大正12年)9月1日≫
「それから、80年前の“関東大震災”は、M7.9、死者9万9000人、行方不明4万
3000人、負傷者10万人超、被害世帯69万...
この震災では、特に火災による被害が甚大だったと言われています。」
参考文献... 東京新聞/2003.9.18/死者、最大で28000人余
... 現代用語の基礎知識