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No.1  面白うて やがて哀しき チルドレン 2008. 2.17
No.2  面白うて やがて哀しき 漫才劇場 2008. 2.17
No.3  永田町 レコードの溝 ほるばかり 2008. 5. 6
No.4  古時計 隣は何を する党ぞ 2008. 5. 6

  

                                                   <1> (2008. 2.17)

     面白うて やがて哀しき チルドレン .....(一風/(ボスの俳号)

            【解説: 星野 支折】    

                面白うてやがて哀(かな)しき鵜舟哉 (うぶねかな).....(芭蕉)

      (おい)の小文の旅の後、俳人/松尾芭蕉は故郷/伊賀上野からほど近い、岐阜に逗

       留していました。その時に歌った句と言われています。2005年の“小泉・郵政選挙”では、刺

       客による壮絶なバトルが展開し、小泉・チルドレンが多数生まれました。この岐阜でも、その

       影響からくる“女の戦い”が、今も長く尾を引いています...

         そして、“やがて哀しきチルドレン”となったわけです。あの“小泉・郵政選挙”とはいったい

       何だったのでしょうか...」

 

                                                   <2> (2008. 2.17)

     面白うて やがて哀しき 漫才劇場 .....(一風/(ボスの俳号)

            【解説:  星野 支折】  

      「これも、同時にボス(岡田)が作った句です。

        国会議事堂のある永田町も、“漫才劇場”のボケと突っ込みの熱もさめ、そろそろ国民に飽

        きられ、虚脱感が漂い始めています。漫才のナンセンス、底の浅さが、露呈して来ています。

        一方、“地球温暖化”、“世界金融システムの不安定”、“格差社会”、“食糧不安”、と大問題

        が続出する中、国家展望がまるで見えて来ません...漫才を続ける、哀しい日本の政治の

       現実が、国民の顔前に突きつけられています。日本の政治が、いよいよ、漂流をしはじめて

       います...」

 

                                                       <3> (2008. 5. 6)

     永田町 レコードの溝 ほるばかり .....(一風/(ボスの俳号)

            【解説: 星野 支折】     

      「永田町の怒鳴り合い...ボケと突っ込みが...壊れたレコードのように、同じ溝をまわって

       います。一向に、日本の未来社会を語ろうとしません。いったい、何が禁句になっているので

       しょうか...精神のどこかが、破壊されているのでしょうか...そして、日本は、何処へ流さ

       れて行くのでしょうか...」

 

                                                       <4> (2008. 5. 6) 

     古時計 隣は何を する党ぞ .....(一風/(ボスの俳号)

            【解説: 星野 支折】      

         秋深き隣は何をする人ぞ    .....(芭蕉/・・・元禄7年9月28日/51歳)

       「これは、芭蕉の最晩年の秀作です。この翌9月29日から、死にいたる10月12日まで、芭

       蕉は起き上がることはなかったと言われます。それから、最後に...

         旅に病んで夢は枯野をかけ巡る.....(芭蕉/・・・辞世の句)

         前詞に「病中吟」とあり、これは芭蕉の辞世の句ではなく、あくまでも生前最後の句という事

       のようです...」

 

       「この江戸/元禄の時代から下ること300年...日本の政治行政の中枢/永田町・霞が関

       は、実に下らない漫才劇場を開演しています。

         今では、国民の拍手もまばらです。国民生活が逼迫(ひっぱく)する中、各政党はそれぞれ何

       を考えているのでしょうか。政党の将来ビジョンが、国民に伝わって来ません。いったい、どの

       ような未来社会を、子孫に残そうとしているのでしょうか...

         政治・行政・文化に、かつてのような、伝統的な真摯な態度が求められます...」