マニフェストの解説

「
My
Weekly Journal
2007・マニフェスト
を解説します」
2007・マニフェスト
(1)
・・・ 文明戦略
<1>
文明の折り返し/反・グローバル化の推進/文明をデザ
インしていく時代
「“2007年/全選挙”は、“20世紀の残滓”である、“覇権主義”を越えることができる
のかどうかが、まず問われることになります。
日本は、米軍と自衛隊が一体化し、“覇権主義”の道を歩むのか...それとも、“文
明の折り返し”を推進し、生態系と調和した自給自足型の、“人間の巣”を目指すの
か、その重要な分岐点であり、新たなスタートになります。
文明が再び、“秩序と安定”を取り戻すために、“開発・発展型の文明”から、“抑制・自
覚型の文明”に進化できるかどうか、まずここが問われます。具体的には、“文明の折り
返し”を受け入れ、既得権を排し、“反・グローバル化”の流れを推進し、自らが“文明を
デザイン”していけるかどうかが、まさに試されています。
“反・グローバル化”の流れは、巨大資本による世界支配を後退させます。また、大量
生産・大量消費の産業構造を後退させます。代わりに、生産活動の中に人間の顔が見え
るようになり、人間サイズのスローライフが見えてきます。生産力は、大幅に後退します
が、“人間の巣”は、それを補って余る“富と安定”をもたらします。
また、“反・グローバル化”の流れは、“文明の多様性”、“宗教の多様性”、“民族の
多様性”、“価値観の多様性”を促進します。それは、“生態系の多様性”と同調し、人類
の生態系的地位を安定化させて行きます。
My
Weekly Journalでは、その“文明の折り返し”と“反・グローバル化”を、“人間
の巣”を創設・展開することで、可能と考えます」
<2>
覇権主義の終焉/日本独自の世界平和戦略/地球政
府の創出
「外交戦略として、日本の進むべき道は、“平和憲法”の理念のもとに、“日本独自の世
界平和戦略”の展開を、提唱します。
“右傾化”、“日米同盟の強化”により、“アメリカの覇権主義”の片棒を担ぐのか、“日
本独自の平和主義”を推進するのか、重要な岐路になります。“覇権主義”は、“20世紀
の遺物”というのが、私たちの基本的スタンスです。また、アメリカ自身も不変ではなく、
“覇権主義からの脱皮”が予想されます」
<3>
脱・車社会/脱・航空機輸送/脱・大量消費文明の展開
「まず、“脱・車社会”への移行を、推進します。
“地球温暖化”・“環境破壊”・“交通マナー”等で、諸悪の根源のようになっている“車
社会”は、やがて超えて行くべき文明史的課題です。腰の剣や銃を排してきたのと同じ課
題であり、無用の長物と言うことです。
“脱・車”は、“即・決断”すべき課題です。そうすることで、世界の産業構造が変わりま
す。また、そのことで、地図が広くなります。同時に、“脱・航空機”も進めるべきです。それ
によって、世界地図が広くなります。輸送は、鉄道や船に回帰します。
いずれ、“90億とも予想される世界人口”の中で、全ての人が快適に自動車を乗り回
すことなど、そもそも不可能です。それを、あえて推進することは、“混乱・破壊・弾圧の元
凶”となります。このような未来社会の形は、“覇権主義”と同様に危険と思われます。絶
対に、避けるべき選択肢です...
急速な少子高齢化社会が先行する日本においては、“脱・車社会”、“自給自足型・田
園都市の構想”の下に、〔日本列島・大改造〕を開始します。それは、かって日本にあっ
た社会の姿であり...“人間の巣”によって、発展的に実現することが可能です...」
<4>
脱・原子力発電/脱・エネルギー文明/生態系との調和
「My
Weekly Journalでは、“脱・原子力発電”を推進します。
総合的に、“脱・エネルギー文明”を推進し、原子力発電を不要とし、“生態系との調
和”を目指します。これは“自給自足型農業”、“脱・冷暖房”の、“半・地下都市/人間
の巣”を展開することによって可能です。
原子力発電は、CO2を排出しませんが、放射能災害という大きなリスクがともないま
す。また、核廃棄物の貯蔵から、最終処分場という問題があります。ドイツが、脱・原子力
発電”に大きく舵を切ったのは、そのためです。
高速増殖炉という次世代型の原子炉では、燃料の問題はクリアできそうですが、技術
的には相当に難しいようです。日本では、実験炉/“常陽”の核燃料を作っている時、国
内最大の、“東海村臨界事故(1999年/事故の国際評価尺度・レベル4)”が発生しています。茨城
県/東海村/JCO(本社は東京)の事故です。
それから、それよりも時間的には前になりますが、1995年に、実験炉よりも1歩進ん
だ原型炉の方で事故がありました。高速増殖炉/“もんじゅ”における、“ナトリウム漏れ
事故”です。
事故原因は、パイプにつけた温度計が、設計ミスのため、“高サイクル金属
疲労”で折れたものです。2次系冷却材のナトリウムが、0.7トン漏れ出しています。
原発大国のフランスでも、やはり事故があり、高速増殖炉の開発は、同じような進捗(し
んちょく)状況にあります。技術的に、非常に難しいようです。原子力発電を、使わなくてやっ
ていけるなら、ドイツのように、“脱・原子力発電”へシフトするべきでしょう。
“人間の
巣”で、それが可能です」
<5>
自給自足型農業展開/自立的・地域社会の確立
「My
Weekly Journalでは、“自給自足型農業”を推進します。
“食糧の確保”は、生物にとって安全保障上の至上命題です。これを怠ってきた政治
責任はきわめて重大です。8年間連続で、カロリー換算40%の食糧自給率という日本の
現状は、“綱渡りのような危険な状況”です。近い将来において、“深刻な飢餓”に陥るこ
とは必至です。
中国、ロシア、インド等の“爆食”はすでに始まっています。他の発展途上国も、それに
追随しています。世界の穀物市場は沸騰し、海洋資源は枯渇し始めています。私たちは
日本国内、それも“地域内での食糧自給”は、緊急の課題となっています。
農業以外でも、かってのように、“自立的な地域社会の確立”を目指します。それは、
高度情報化社会と好対称を形成し、非常にユニークで豊かな社会が期待されます。
<6>
自然災害克服/感染症の克服
「“人間の巣”で、完璧な“自然災害や感染症の克服”が可能です。
最近の風水害は、これまでの住宅基盤、都市基盤、治山治水の概念を大きく逸脱した
ものになりつつあります。雨はすぐに集中豪雨となり、竜巻やダウンバーストが発生し、
超大型台風や超大型ハリケーンは、近代都市さえ全滅させます。こうした傾向は、今後
益々強まりそうです。
“人間の巣”は、これまでにない頑強でコンパクトな居住空間であり、風水害や熱波等
の自然災害から、完全に防御されます。また、地震や火災などに関しても、技術的に可
能な限りの安全システムを組み込むことになります。人類文明の叡智を結集した“人間
の巣”を創出することで、それが可能です。
また、独立性の強い頑強な“人間の巣”では、新型インフルエンザや新型肺炎・SAR
Sのような強力な感染症に対しても、強い防御力を持ちます。また、“反・グローバル化”と
なり、船舶輸送中心となれば、インフルエンザの猛威も半減されます。
スペイン風邪の“1918年ウイルス”は、推定4000万人が死亡し、5大陸ばかりでな
く、太平洋の島々や、アラスカまで蔓延しました。航空輸送のない時代の大流行でした。
スペイン風邪は、第1次世界大戦と重なっていますが、複葉機が始めて戦争に参加して
いる状況です。
そうした状況下でも、新型インフルエンザは地球全体に蔓延したのです。非常な脅威
と言えます。“人間の巣”では、そうした状況でも、強力な防波堤になります。また、巨大
地震、超巨大火山の噴火、小惑星の衝突等の物理的衝撃からも、人類をしっかりと守る
ことになります」
<7>
短期・長期の気候変動への、人類の戦略的対処
「急激な自然災害の他にも、“短期・長期の気候変動”が予測されます。
それへの、“長期的な備え”が“文明種族の底力”になります。“人間の巣”は、そうし
た長期的な環境圧力・淘汰圧力に備えます。同時に、目下の“地球温暖化”、“海洋酸性
化”、“地球環境の復元”にも、最も効果的に対処すると思われます。
“文明の排出するCO2”の影響がなくても、“氷河時代”には“氷期”と“間氷期”が、
何万年かの周期でくり返されます。“第4紀・間氷期”の現在、“温暖化”が進むにせよ、
“氷期”が到来するにせよ、文明種族として、長期的ビジョンをもった対処が必要となって
来ます。
“現在の都市構造”は、環境圧力に対しても、淘汰圧力に対しても、きわめて原始的で
あり、脆弱(ぜいじゃく)です。また、“生態系との調和”がなく、ヒートアイランド現象に見られる
ように、むやみに“エネルギーを浪費”し、きわめて“傲慢な文明”になっています。
これらは、“人間の巣”を創設することによって大きく変わり、文明が新しいステージへ
移行していきます」
2007・マニフェスト
(2)
・・・ 維新戦略

「2007・マニフェスト
(2)
は、日本の特殊事情に特化した戦略です...」
<8>
少子高齢化社会のインフラ整備
「日本は世界に先駆けて、“急速な少子高齢化社会”に突入しています。これは、地球
上における、“人口適正化”のモデルケースとなります。
それゆえに、日本は必然的に、“文明の折り返し”の水先案内となります。さいわいに
も、日本は先進国であり、まだ経済力は健在です。その力を使い、“自給自足型/脱・車
社会”の、“コンパクトな中核都市”の建設を進めて行きます。
また、その次の段階として、より完璧な“半・地下都市/人間の巣”の建設を進めて
行きます。そこに、理想郷である“極楽浄土”の創出を目指します。“独立都市・連合体”
という、アイデンティティーの強い都市の連合体で、それぞれに“多様な価値観”をもつ社
会形態です。
これは、世界の紛争地域、価値観の対立する社会に提示する、“根本解決のモデル
ケース”となります...これは、価値観の発生した、そのルーツへの回帰でもあります」
<9> モラルハザード社会の克服/社会規範と慣習法の確立
「日本は、“モラルハザード社会”に陥って、かなりの年月が経過しています。元凶と言
われるのは“社会・上流域”の、“司法・立法・行政”であり、“公共放送・マスコミ”で
す。
しかし、その“社会・上流域”からの、モラルハザード克服のプログラムは、一向に 示されていません。ただ、企業・団体等で、“コンプライアンスの徹底”が叫ばれている程 度です。肝心の、上流域での反省もなく、自浄作用もありません。
この間、“政治”の“世襲は常態化”し、政治は国民から乖離したものとなってしまいま
した。次に、“行政”における無責任な公金の使い込みは、国家財政・地方財政の破綻を
招いています。また、“天下り”と、“無法の蔓延”は、国家の道徳基盤を大きく揺るがせ始
めています。
この現状に対し、“政治・行政”のやったことは、“新しい身分差別”、“社会の2極化” 、“格差社会”の押し付けであり、一連の“国民の負担増”であり、“国家の右傾化”です。
一方、“公共放送・マスコミ”のモラルハザードは、日本文化の土壌を押し流してしまい
ました。司法・立法・行政の混乱を助長し、本来の責務である“国民による議論の場”を提
供していません。また、“国民の発言の場”を奪い、“民主主義社会の啓蒙”を完全に怠
り、経済原理のみに走っています。
“公共放送・マスコミ”を立直すには、組織内部からのクーデターと、外部からの国民
的圧力が必要です。インターネット時代の民主主義では、それが可能です。私たちは、そ
こを起点にした、“社会規範の確立”と“慣習法の確立”を主張しています」 <10>
格差社会の是正/官民格差の撤廃/富の公平な配
分/生存権の完全保障
「“人間の巣”は、都市単位で強いアイデンティティーを持ち、自給自足社会を確立しま
す。階層的支配や、資本の支配はありません。社会体制としては“多様な価値観”を支持
します。モデルケースとしては、発展型・原始共産体制であり、所得格差としては、最大
10倍程度を想定しています。
また、都市単位での“多様な価値観”を想定していますから、“国家の枠/地球政府の
枠”を越えるものでなければ、“宗教原理の都市”であってもいいわけです。それから、資
本主義のダイナミズムを残す都市も、当然認められます。
“人間の巣”が、そのぐらいの人口規模で運営されるのが最適かは、今後の研究課
題です。蜂の巣やアリの巣、あるいはこれまでの人間社会の形態から、最適規模というも
のが、おのずと決まってくると思います。
“人間の巣”では、生存権、医療、福祉は、基本的に保障されます。“人間の巣”と周
辺農地以外は、大自然に還元されますから、治山治水、道路整備、軍事力の展開等の
社会的コストは、なくなります。都市内部のシステム整備や農地整備のみになります。
“人間の巣”内部での、犯罪や火災等の災害も、ほとんどなくなると考えられます。そ
して、日常の社会生活は、市民によってデザインされ、プロデュースされ、非常に楽な人
間生活が可能になります。
私たちはここに、生態系と調和した、人間にとっての“極楽浄土/パラダイス”を建設
することを目指しています。
2007・マニフェスト
(3)
戦略の発火点

「国民主権発動による、国家改造の第一歩です...」
<11>
NHKの解体/ボトムアップ型・公共放送の再編成
国民主権発動のカギは、公共放送の再編成が発火点・・・
主権者の意見集約から、21世紀型の新・民主主義が発動・・・
「【公共放送・NHK】は、日本国民が“浄財”で運営する、“民主主義の牙城”です。ま
た、“日本文化の守護神”です。
現在の日本は、まさにここが官僚化し、壊れている状態です。“国民のための国家再
生”、“国民のための日本文化再生”は、主権者・国民が、【公共放送】を自らの手に取
り戻すことから、スタートします。まず、ここを正常化しなければ、民主主義は、正しく発動
しません。
【公共放送・NHK】を解体し、これまでのシャワー形式の“トップダウン型・公共放送”
を、意見集約形式の“ボトムアップ型・公共放送”に再編成します。
“サイレントマジョリティー(声なき多数)”の意見集約こそ、公共放送の本分です。さらに、
“民主主義社会の啓蒙”と、“民主主義社会の牙城”そして、“日本文化の守護神”こそ、
公共放送の使命です。
新・公共放送の規模は、およそ200万人〜300万を想定しています。この数字は、全
国の行政組織の人員に匹敵します。日本の“動脈としての行政組織”に対して、“静脈
としての新・公共放送”を想定しています。これで、国民参加型の文化と、理想とする民
主主義が、血液のように、社会全体に循環します。
新・公共放送の組織は、官僚型の公務員型の組織ではなく、それとは対極にある、
柔軟な解放系システムを想定しています」
(詳しくは、こちらへどうぞ )
<12> 選挙戦略
「My
Weekly Journalは、政党ではありません。また、私たちバーチャル・スタッフは、
被・選挙権もありません。したがって、この2007・マニフェストに、実際上の選挙戦略
はありません。これらの政策を支持・推進してくださる、政党・団体・国民は、誰であろうと
歓迎します。
私たちは、“地球政府”と、“人間の巣”を創設するという、〔極楽浄土の建設〕に、汗
を流しています。民主主義社会では、“全・地球市民”がそれを望めば、それは容易に実
現します」
「人類文明はすでに、“第1ステージ/農耕・文明の曙”===“第2ステージ/産業・エ
ネルギー革命”===を経て、“第3ステージ/意識・情報革命”へと突入しています。
文明形態は大きく変わりつつあります。私たちは早晩、人類として生き残るために、生
態系と調和した、より強固な“人間の巣”へシフトして行くものと思われます。そして、そ
こは、〔極楽浄土/パラダイス〕であるべきだと、私たちは考えます」
My
Weekly Journal・政治部長/青木 昌一 
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