My Weekly Journal/ 第1編集室/OPINION/2011年 |
(オピニオン/意見・見解・・・世論) |
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No.35 | 原発事故・被災地域に・・・〔未来型都市/新たな故郷〕の創出を! | 2011. 6.20 |
No.36 | TPP/グローバル化は・・・文明崩壊 への道! | 2011.11. 6 |
<35> (2011. 6.19)
〔未来型都市/新たな故郷の創設を!〕
津田が、顔を上げ、インターネット正面カメラの方を見た。 「ええ...My Weekly Journal/編集長・津田真です...」 それから津田は...《 1編集室》の窓から、激しく降りしきる雨を眺めた。太い雨糸のカーテンで、眼下に広がる草原が、 白くかすんでいた。 「いつの頃からか... 日本では、梅雨の様相が変わったと言われます。梅雨は、かつてのようなジメジメした雨季で はなくなり、激しい大量の雨が降るようになりました。そして毎年のように、“洪水/土砂崩れの 犠牲者”、を出すようになりました。 《当・ホームページ》は...“治山・治水・日本の社会インフラ全体が・・・気候変動耐えら れなった”...と主張してきました。 また...これは日本だけの問題ではありません。アメリカでも、2005年の“超大型ハリケーン /カトリーナ”や...今年/2011年に入って続発している、“超巨大竜巻”などもあります。こうし た事象は、全世界規模で起こっています。 この事象に対し、私たちは...〔人間の巣のパラダイム〕...で対応することを提唱してきま した。すなわち、これは...“文明の折り返し/反・グローバル化”の提唱でもあったわけです。
しかし...よく降り続けますねえ...このまま降れば、草原の小川も溢(あふ)れ...低い所は 水浸しになりますねえ...マチコさんたちが、ワラビやウドをとりに行く沢のあたりです...」
「...さて... 3月の、“東日本大震災//東京電力・福島第1原発事故”から...あっという間に6月になっ てしまいました。早いものです。冬がようやく明けた、あの桜の季節から、はや3か月以上が経過 します。そして、今は梅雨の真只中です。今度は...五月雨(さみだれ)/梅雨の大雨が、被災地を 襲うのではないかと気がかりです。 岩手県/宮城県の、災害復興の遅れも、気になる所です。しかし、福島県では、“原発・事故” の状況は、ますます深刻度が深まっています。そこで、とりあえず、《OPINION/2011年》を立 ち上げ...〔放射能・被災地域の復興計画〕...について、提言をしておきたいと思 います」
「...“原発・事故”は...」津田が、窓に背を向けた。スクリーン・ボードを眺めた。「...“人災 の側面が・・・非常に大きい”...と言われています。 そして、〔日本/日本国民〕は...まさに、現在の苦しい経験から...多くのものを学ぼうとし ています。国家/社会上流域(/司法・立法・行政・・・プラス公共放送・マスメディア)からの、猛烈なモラルハザ ードが拡大している中で、それを乗り越えて行くのも、〔国民の覚醒/人間の知恵〕なのでしょう」
「日本はもう、かなり以前から... 未曾有(みぞう)の国家的危機に陥っていると言われています。国会で、その未曾有という字を読 み間違えた、愛嬌のある総理大臣がいました...今はもう、3代前の総理大臣になりますか。つ まり、それよりもはるか以前から、国民の共通認識だったわけですねえ... “慣習法の崩壊した社会”を改革し...“襟を正した社会・・・透明な民主主義社会”にして 行くには、まさに〔明治維新〕のような、莫大なエネルギーを必要とします。 しかし、そう叫んでいる“張本人/政治家”たちが...まさに、〔明治維新〕の元勲(げんくん: 国 家に尽くした大きな功績のある人)の名を弄(もてあそ)び...さらなる、“混迷の中に沈んで行く・・・”、とい う有様です。政治家の言葉は、あえて言えば...“ウソと・・・ペテンと・・・サギだらけ・・・”... になってしまいました」
「日本の政治は... “東日本大震災//東京電力・福島第1原発事故”に臨み...“権力闘争に特化した馬脚”を 表してしまいました。“真の政治力のなさを露呈”し...“未曾有の災害/原発・事故”の前で、 茫然自失で立ち往生しています。 事故対応の初動は、まさにマンガ的でした...また、固い絆で結ばれていたかに見える、与党 /民主党トップで...現・総理大臣が、退陣の約束を“反故(ほご: 書きそこなったりして不要になった紙)”に し、前・総理大臣がそれを“サギ師”と呼びます。 子供たちには見せられない、“陳腐な政治風景”となっています。まあ、そもそも、国家/社会 上流域からのモラルハザードそのものが、子供はおろか、〔主権者/国民全体〕が、あきれ返っ ています。これは、別問題として提起する必要がありますが、国民は怒りを爆発するべきでしょう。
さて...漫才劇場/永田町シアター(劇場)は、ひとまず置いておくとして...“原発事故・・・被 災地/避難民”について...《当・ホームページ》としても、提言をおこなっておきます。 “原発事故・被災地域周辺”の方は、いよいよ事態が深刻化し、故郷への帰還が困難な様相に なって来たからです」
“原発事故・被災地域周辺”では...〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕...を展開する ことを...重ねて提唱します... 〔人間の巣/未来型都市〕...の展開が、現在考えうる...“最も管理され・・・厚い土壌で 防護された・・・省エネ/未来型の・・・コンパクトな都市空間”...だからです。 〔人間の巣〕の“万能型・防御力”は...あらゆる自然災害/・・・感染症/・・・核攻撃...そし て、放射能・汚染対策としても...考えうる最高度の、対応性を持っていると考えます。 つまり...〔周辺に展開する・・・自給自足型・農業用地は・・・しっかりと柵で囲み〕... “放射能・汚染土壌を撤去し・・・管理を徹底”...します。“農業用地も・・・コンパクトな高機 能空間・・・高度利用”...を徹底し...放射能を遠ざけます。 そして...〔柵で囲まれた以外の大地は・・・大自然の領分として大自然に還元”...して 行きます。沿岸部も、必要最小限のエリアを管理し、あとは大自然に還して行きます。一般的な、 治山・治水はやらないということです。この体制で、放射能の影響が消える日を待ちます...」
「その、後のことは... “未来世代/子孫たち”が...その時に、考えればいいことです。〔人間の巣/千年都市/ 未来型社会の器〕は...現在/閉塞状況の中で...私たちが唯一、子孫のために残してやれ る...〔未来への遺産・・・極楽浄土の原型〕...となるものです。 人類文明は...“文明の第1ステージ/農耕・文明の曙”から...“文明の第2ステージ/エネ ルギー・産業革命”に至り...今まさに、“文明の第3ステージ/意識・情報革命”へと...変容し つつあるようです。 “エネルギー・産業革命のステージ/粗野・熱運搬型エネルギーの時代”は...その役割 を終焉し、過去の遺物となりつつあります。そして、“意識・情報革命のステージ/微細・情報運 搬型エネルギーの時代”に、変容しつつあるということです」
「“原発/核爆弾”は過去のステージの象徴であり、当然、姿を消して行くわけです。現在、地球 表面に氾濫している自動車や飛行機も...そのプラットホーム上にあるロボットも、同様と思わ れます。 生態系の有機システムは...あらゆる意味で非常に完璧なのです。逆に言えば、私たちはそ の中から生まれ、そこを離れられない存在なのです。それが...“私/主体性の鏡に宿り・・・ 相互主体性で波動する・・・人間原理ストーリイ”...となっているわけです」
「では... その“文明の第3ステージ”とは、どのようなものなのでしょうか。旧パラダイムの中にあって、 次世代・パラダイムを予測するのは、およそ不可能に近いのかも知れません。ニュートン力学の 中にあって、相対性理論や量子力学世界を予測するがごとくです。 が...しかし...すでに、“文明の第3ステージ”にシフトしつつあるのも事実です。この橋頭堡 (きょうとうほ: 渡河作戦や上陸作戦の時、上陸地点に確保して、その後の作戦の足場とする拠点)から...大陸の山波が 望見できるのかも知れません。ともかく...高杉・塾長は、こんなことを言っています... “文明の第3ステージでは...大自然の中にさらに1歩深く踏み込みつつ・・・環境圧力/ 淘汰圧力/食物連鎖の環の喧騒を離れ・・・知的生命体として・・・生命潮流のヒエラルキー (身分階層制)の位置を占めて行く・・・”...のだそうです。まあ...ここは、あえて、コメントは差し 控えて置きましょう...」
発事故”...その被災地への〔人間の巣のパラダイム〕の展開は...
“原発事故・被災地域周辺”を...世界で最も先進的なホット・スポット...〔未来型都市/千 年都市〕〔極楽浄土/パラダイス〕の世界展開の、策源地とする可能性が高まります。“大災害 /原発事故”を最大の教訓とし...〔未来型社会の・・・水先案内〕...になるということです。 “ほとんどの被災民”が...“故郷に帰り・・・新たな故郷を・・・創出して行く!”...というこ とが、可能かもしれません。〔人間の巣〕を展開するならば...可能かも知れないということです ねえ。故郷の近くで、〔未来型都市/千年都市〕を創出し、“安心暮らして行く”ということです。そ れにつけても、“原発・事故”の状況が、1日も早く安定化することを願うばかりです...」
「〔人間の巣・・・自給自足型農業・・・スローライフ〕...という... 1個の開放系システムは、必ずしも、政治や経済とリンクする必要はありません。あえてその管 理を薄め、単細胞生物のように、単体、あるいは小集団単位で生きていくことが...“文明の折 り返し/反グローバル化”...の原則にマッチ(適合すること)します。 それが...〔人間の巣〕の大きな利点であり...生態系システム/分化・多様性のベクトル/ 進化のベクトルとも共鳴するわけです。また、それゆえに...〔人間の巣〕の単位での、〔極楽浄 土〕の可能性も、見えて来るのです...」
「ええ... “文明の折り返し・・・反グローバル化”...それを実践する...〔人間の巣のパラダイム〕 は...《当ホームページ》の一貫した提唱です...
“梅雨による・・・水害/土砂崩れ”...“気候変動による・・・猛暑/熱波/寒波”...“感 染症拡大による・・・グローバル・システムの大停止”...“人口爆発による・・・食糧危機” “地球温暖化/海洋酸性化・・・種の多様性の危機”...さらに、“核弾頭ミサイル 〜 地球 近傍天体の衝突”...に至るまで、全てに対応した、“万能型・防護力”なのです」
「21世紀前半には... このような...“地球規模の巨大危機が・・・輻輳してやってくる”...一大事が濃厚となっ ています。“文明の・・・テクノロジーの・・・防波堤”...が機能不全に陥った時、身近な日和見 (ひよりみ)感染症も、獰猛(どうもう)に牙をむいてくるということを、肝に銘じて欲しいと思います。その 先に見えて来るのは...“地質年代的な・・・種の大量絶滅”の可能性です。 それを回避するためにも...“万能型・防護力”/〔人間の巣/未来型都市〕の全国展開/ 世界展開が急務になってきます。 〔安価で頑丈な・・・半地下構造物〕...そして周囲に...〔自給自足型・農業〕を展開する だけです。これだけで...“文明の折り返し/反グローバル化”...が起動し、郷愁の時代へ の回帰が可能になります。
“かつての古き良き時代への・・・前進/創造的な回帰・・・極楽焦土の建設”...です」
「うーむ...」津田が、窓の雨糸を見ながら言った。「...そうですねえ... “文明の防波堤”が、機能不全に陥ると言えば...“最強の抗生物質も効かない・・・スー パー耐性菌・・・カルバペネム耐性菌”が...世界中に広がりつつあると聞きます。 病原菌と抗生物質の戦いでも...抗生物質/人類文明側の旗色が...しだいに悪くなってき ているようですねえ... 病原菌は、天敵のない人類文明に、天敵となって襲ってくる日があるのかも知れません。《危 機管理センター》の、響子さんが言っていましたが...“病原菌の生態系的地位が・・・地球生 命圏のホメオスタシス/恒常性/治癒力として・・・起動している”...のかも知れません」
「ここでも... “戦略的・撤退//文明の折り返し”...を決断する時が...迫って来ているようですねえ。 こうした因業を遮断するには、抗生物質の使い方や、パンデミック(感染症の世界的大流行)の抑え込み だけでは、断ち切れません。 輻輳してやって来る、巨大危機は、戦術レベルの対応では乗り切れません。“文明戦略・撤退 //文明の折り返し”が、不可避です...そして、決断は早い方が有効です。 “文明戦略的・撤退の具体策”は...“文明の折り返し・・・反・グローバル化”...であり、 それを実践するのが、〔人間の巣のパラダイム〕です...
こうした、マクロ的視野からも...“原発事故・被災地域周辺”においては...〔人間の巣〕の 展開の方向で...間違いはないものと思います...」
「ええ、最後に... 〔人間の巣〕の概念を、あらためて説明して置きましょう。この〔文明史的・・・建造物〕は... 基本的には、“頑丈な構造体”に...“適量の土をかぶせ”...“上を公園/野外公共スペ ースにする”...というものです。 周囲には〔労働集約型・農場〕を展開し...〔頑丈な柵〕で囲います。柵で囲うのは、ここまで が人間の領分であり、あとは大自然にお還しするということです。したがって、基本的には、治山・ 治水は行いません。 〔人間の巣〕は...安価で単純な建造物です。こうした“土中の巣”というものは、自然界にも 多くみられるものです。また、それゆえに、生態系とは協調的であり、きわめて親和性があります」
「《当ホームページ》は... 〔人間の巣〕の研究を始めて、すでに年月を重ねています...高杉・塾長によれば、その原型 的・モデルは、“アリの巣”だったそうです。アリの巣には、非常に高度な、社会的機能を持つもの があるようですね...参考になったものも多いと言います。 一方...人間は...昔から、トンネルはよく掘って来ました。金山や銀山のトンネルがそうです し、炭鉱もそうです。最近では、鉄道や道路を通すために、トンネルを掘ります。しかし、“頑丈な 構造物を作り・・・上に土をかぶせ・・・トンネルにする”という、逆の発想はありませんでした」
「高杉・塾長が言っていましたねえ... こういう方式の城や、防御陣地・防御ラインを作れば...軍事戦略的にも大きな威力を発揮で きただろう...ということです。 しかし...今も昔も、そして現代においても...また、耐核シェルターでにおいてさえも...こう した思想は無かったようです。考えてみれば、不思議な感じがします。 ああ、そう言えば先日...《 My Weekly Journal/第2編集室》の方で...“津波避難・フ ロート”を提言しています。これも安価で単純な構造物ですが、こうしたものも文明社会では、何故 か普及してきませんでした。インド洋/アンダマン海における、最大の津波災害の後でもです」
「ともかく... 〔人間の巣〕に関しては...たった10メートル程度厚さの土壌が...あらゆる自然環境から、 人間社会を防護してくれます。基本的に...“冷暖房を不要”にし、“ドカ雪”も、“大型台風”も、 “巨大竜巻”も、“地震/噴火”も...まず、大丈夫です。 そして...初夏と秋の晴れた日には...“大扉を開ければ・・・半地下都市に・・・薫風(くんぷ う)や萩の風が吹き抜けていく・・・”ような...〔コンパクトな・・・大自然と協調する未来型都 市〕...というわけです... こうした〔千年都市〕では...森林を伐採して家を建て替える必要もなく、その面でも、エコロジ ーとなるわけです。補修を加えれば、文字通りの、〔千年都市〕も大いに可能です。こうした〔未来 型都市〕を、全国展開/世界展開して行くわけですね... そして...最初の展開が...東日本大震災の被災地になることを...提唱したいと思います。 特に放射能で汚染された...“原発事故・被災地域周辺”で...威力を発揮できるのではないで しょうか...」
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<36> (2011.11.6)
大型・哺乳動物=70億個体の世界の・・・カタストロフィー!
社会体制の・・・〔 自給自足/ コンパクト/ 新陳代謝 〕・・・が、 パラダイムシフト
を実現・・・
人口爆発世界 を 軟着陸 へ導く!
津田が、姿勢を正し、インターネット正面カメラを見据えていた。ゲージのグラデーションが流れ、 青色に反転し...ONになる。 「ええ...」津田が、グッと手を握りしめた。 「《My Weekly Journal》・・・編集長の津田真です... さて...“TPP=環太平洋・経済協定”への“日本の参加問題”が...国論を二分し、加熱 しています。“国家の将来展望/国家の青写真”、を描いて来なかった、政治・行政のツケが、 この土壇場(どたんば)に来て、まさに、“決断を迫られている状況”です。 いったい、機能不全に陥った、“国家・社会の上流域///司法・立法・行政・・・公共放送 ・マスメディア”は、この現状を、どうしてくれるのかということですねえ...しかし、こと、ここに至 っては、グチを言ってもはじまりません。ここは、“どの方向に・・・正しく決断するか”、を考えなく てはなりません。
したがって、ここは...“単なる決断ではなく・・・国家戦略/文明戦略を咀嚼(そしゃく: 口の中で 食べ物をよく噛み砕き、味わうこと)した上で・・・総合的な、正しい判断”...が必要になります。全てが、 ここに、集約してしまった、ということです。 ここは...タイムリミットで外圧にあおられ、フラフラ/ユラユラと決断を下すというような、簡単 な岐路ではなくなった、ということです。 “日本の・・・国家としての・・・意思力”...が試されている、歴史的場面になるということで す。また...〔未来社会・・・21世紀社会の水先案内が・・・日本の進路に託せるか〕...と、 世界中が注目しています...」
<損得とは別次元の・・・文明存続の課題!>
“TPP・参加問題”はマスコミで...“日本は・・・損か得か?”...の議論が、あいかわらず、 経済学者や政治家を中心に、その枠の中で行われています。厳然と存在する...“文明の存続 ・・・地球環境の視点”...が欠落しています。どうして、幅広い議論の場を設定せずに、こういう 片手落ちの損得論争になるのでしょうか。 こうしたことは...公共放送・マスメディアでなされてきた...全ての議論で一般化しているよう です。専門家のみで、若者や国民を排除し...議論の内容を専門家/矮小化し...結局、官僚 的・テクノクラート(技術官僚)の発想である...“日本は・・・損か得か?”...というような議論に、 集約してしまうわけです。
同じような典型例で...〔少子化対策問題〕...があります。これは現実の状況として、日本 の人口は急速に減少し、正しい方向へ向かっているので、深刻な事態は回避できていますが、政 策自体が、間違いです。 世界人口が70億人にも達し、さらに90億人にも迫ろうとしている地球表層の生態系で...〔日 本の人口を・・・増やそう〕という政策です。“国家エゴ・・・丸出しの政策”であり...“人類文明 の存続・・・地球環境・改善という・・・文明戦略的な視点”...が完全に欠落しています。 北欧や西欧でも...国力維持のために、“人口増加政策”や“移民受け入れ政策”を取った国 も、確かにありました。しかしこれも、人口爆発という状況下では、基本的に間違った政策でした。 そのこと自体が、人口爆発に拍車をかけてきたからです。 また、そうした国では、経済が縮小し、“経済・移民”の事後処理で、社会や文化が、非常に病 んでいます。“文化の融合”は美しい創造的なものですが、“文化の撹乱”は灰色の混沌を生むだ けです。 結局...その“プチ(小さい、小型の)・・・国家・エゴ”のツケは...その社会が負の遺産として受け 継がなければならなくなったわけです。これは、社会にとっても、移民した人々にとっても、増加し た人口にとっても、良い結果とはならなかった、ということです。
最近起こった...ノルウェーの銃乱射事件(2011年7月22日/ノルウェー/ウトヤ島で発生した銃乱射事件。死 者が85人)の、右翼/テロ実行犯が、こんなことを言っていたと言います...“日本は・・・経済・移 民の受け入れ政策を取らないで・・・賢明だった”...と... テロは論外のことですが...正しいことも、言っているわけです。“経済・移民の受け入れ政 策”を取った国では...こうしたテロが発生するほどに...“社会が深く病んでいる”...という わけです。 日本においては、経済界の強い圧力にもかかわらず...“経済・移民を抑制した政策”... をとって来たことでは、官僚を評価したいと思います。 この種の問題では...“人道的/難民問題・・・人権問題”など...行き過ぎの面も、多々あ るようですが...〔日本の・・・アイデンティティーを堅持して来たこと・・・それ自体では〕... 高く評価していいと思います。そもそも、食糧自給率・40%の国では、本来、無理な話なのです。
ところが、問題は...その日本が...“国家・上流域//司法・立法・行政・・・公共放送・ マスメディア”において...猛烈なモラルハザードが、中流域や下流域に流れ出し...“国家体 制が・・・大きく揺らいできた”...ということです。 こうした問題の総決算も...この土壇場で...野田・内閣に...その決済が求められていると いうことです」
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21世紀・大艱難の時代
コンパクト/自給自足/新陳代謝 が克服のカギ!>
“21世紀・大艱難(だいかんなん)の時代”、に突入しています。こうした構造的/艱難の時代は、 “日本文化・日本民族で団結し・・・新陳代謝を活発にし”...苦難の時代を乗り越えて行くこと が肝要です。 むろん...日本だけが、良ければいいというのではありません。生態系がそうであるように、そ の生態系の中で、各国/各地域/各社会/各個人が、生態系と協調し、乗り越えて行って欲しい ということです。 ここには...“非情な・・・環境圧力”...がかかって来ます。しかし、その...“非情な・・・環 境圧力”こそ...“ホモサピエンス/70億の総個体数に・・・圧力をかけている調整機構”、 なのです。そこで、その環境圧力に耐えられるように、〔人間の巣のパラダイム〕を用意しました。 これで、文明と人口を縮小/コンパクトにし、“軟着陸”して行くということです。 これに失敗すれば....最悪のケースでは、古生代/ペルム紀(/二畳紀)の“種の大量絶滅”の 風景を作り出すことになります。地球の地層に記録されるほどの、生態系が激変する風景です。 しかし、今ならまだ、互いに助け合い、人口を減少させ、“軟着陸”も可能かもしれません。
話を戻しますが...〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕の展開で、“地上風景が激変す る中で・・・危機を乗り越えられる可能性”...が出てきます。日本列島/島国の器は...〔人 間の巣/未来型都市・・・の上位レベル・開放系システム〕...として、コンパクトにおさまる環 境を、元々備えているわけです。
また、世界においても...〔自給自足/コンパクト/新陳代謝〕...という、3つのキーワード が...社会/国家/国際社会で反映されて行けば...“人口爆発を・・・軟着陸に導く”...可 能性が出てきます。 これは、言い換えれば...“文明の折り返し/反グローバル化”であり...〔人間の巣のパ ラダイムは・・・ロードマップ〕...になります。ともかく、日本の人口を増加させるなどは、論外の ことになります。
実は...〔人間の巣のパラダイム〕というのは...特異な考え方や突飛な考え方ではないの です。これは、元々の、“地球生態系の姿”、そのものなのです。生態系の中にも、もともと、“巣”と いうものをもつ生物は多くいるわけです。 〔自給自足/コンパクト/新陳代謝〕...は“細胞・・・生命体の姿”であり...〔分化/多様 性/進化・・・のベクトル〕...は、その上位・開放系システムである、“生態系・・・地球生命圏の 姿”なのです。 つまり...生態系/大自然を、蹂躙(じゅうりん: ふみにじること)・征服するのではなく...生態系に寄 り添い、人類文明の姿/形を変容させて行く、ということです。 この文明の変容を...私たちは...“文明の第1ステージ/農耕・文明の曙”...“文明の第2 ステージ/エネルギー・産業革命”から...未知の...“文明の第3ステージ/意識・情報革命”、 への変遷と見ています...」
TPP/グローバル化の加速は・・・
こうした、文明の変容の視点から...TPP・参加”を考える必要があります。さらなるグローバ ル化へ突き進む道は、早晩、破綻します。 私たちは、かねてから主張しているわけですが、【持続可能な経済成長・・・のパラダイム】は、 とうに、破綻しているということです。
現在のダイナミックな...“資本主義/自由主義/市場経済体制”は...その時代的役割は、 すでに、終息しているということです。“21世紀・大艱難の時代”は、その底流において、すでに、 “競争社会”から“共生社会・・・スローフード・スローライフの社会”へ、流れ始めているということ です。 これは...“一握りの勝者“のための文明構造ではなく...〔世界市民のための・・・スローラ イフな共生社会・・・極楽浄土/パラダイスの・・・インフラ建設〕...になるということです。そ の思考錯誤の建設が...〔人間の巣/未来型都市・・・の世界展開〕...でスタートするという ことになります。
くり返しますが...大型・哺乳動物である人類/ホモサピエンスが...世界人口/70億の総 個体数を超えた現在...“地球生態系の破局・・・カタストロフィー・ポイント(破局点)への降下 /落下”...は秒読み段階に入ったものと思われます。人類文明は、“猛省”と“謙虚”さが求め られています。 私たちは...【日本版/ニューディール政策〕/〔人間の巣/未来型都市・・・の全国展開 ・世界展開】...提唱してきました。それが、いよいよ、急務になって来たように思います。 タイにおける国家的な大洪水は...“21世紀・大艱難時代”...が、本格的に牙を剝(む)いて 来たことを予感させます。日本においても、気候変動による洪水や、土砂災害は、社会インフラの 再構築が、いよいよ、必至の状況になって来たことを告げています。
そこで、日本が、まず...〔人間の巣のパラダイム〕へ舵を切り...“21世紀・大艱難時代”、 からの脱出ルートを模索していくという...“積極姿勢”が欲しいと思います。もちろん、より良い 方策があるのならば、私たちは、〔人間の巣のパラダイム〕に、こだわるつもりはありません。
ええ...〔未来社会・・・21世紀社会の水先案内が・・・日本の進路に託せるのか?〕... “東日本大震災・被災地の復興の姿が・・・人間の巣/未来型都市・・・自給自足農業社会 の展開〕...になるかどうか...世界中が注目していると思います。 “21世紀/文明史的・危機”に、突入している中で、“日本の・・・国家としての意思力”、が 試されています。むろん、このパラダイムは、“文明の折り返し/反グローバル化”であり、いよ いよ、その正念場に来ています。
野田・内閣には...“TPP=環太平洋・経済協定・・・参加問題”では...さらに時間をかけ た、大局的な議論/大局的な判断を...お願いしたいと思います。 “グローバル化の推進”は...“地球生態系の破局・・・カタストロフィー・ポイント(破局点)” へ...大きな1歩を...踏み込むことになるわけです」
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