My Weekly Journal 21世紀型・日本社会の器ロードマップスタート

                  出来る事から、スタート! 

 

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   トップページHot SpotMenu最新のアップロード/                             編集長:  津田 真 

    wpe7.jpg (10890 バイト) INDEX                                                       

プロローグ   2004. 8.25
No.1 〔1〕文化としての、“市民評価活動”のスタート 2004. 8.25
No.2    ≪1≫ “地域・評価NPO”の創設 2004. 8.25
No.3    ≪2≫ “各分野・評価NPO”を創設 2004. 8.25
No.4 〔2〕まず、身近な、できる事から ・・・ 2004. 8.25
No.5    ≪3≫既存のグループや組織を活用 2004. 8.25
No.6    ≪4≫まず、郵便を使う、“簡単な評価システムの構築”

    小冊子や雑誌で、“評価ガイド・リスト”を作り“評価集計データの発信”

2004. 8.25
No.7 〔3〕全国3000余の地域、100万のグループで、即スタート 2004. 9. 1
No.8     ≪5≫情報爆発と、社会工学 2004. 9. 1
No.9     ≪6≫ 最強の戦略 2004. 9. 1
No.10     ≪7≫まず、“評価システムが必要”という“宣言”から、スタート 2004. 9. 1

  

プロローグ              

             

「支折です...うーん、ようやく暑さも峠を越えたのでしょうか。肌に受ける風に、秋

の香りを感じます...」支折は、紅茶のカップを口に当てた。

  青木は、自分の志野焼の茶碗を片手で握り、窓の外の青空を見ていた。

「青木さん...日本の社会が、ここまで構造的に混乱してきて、いよいよ政治を当て

に出来なくなった観があります。もちろん、政治には、是非しっかりしてもらいたいわけ

ですが、もうそれを黙って見過ごしている訳にも行きません、」

「そうですね...」青木は、大きく息をつき、茶碗を見つめた。「いよいよ...私たち自

身の生活が苦しくなってきました。

  しかし、マスコミは、その事を伝えていませんね。明るく豊な、バブルの頃のような話

ばかりをしています。まあ、“元気な話”というのは結構なのですが、社会の真実の姿

とは、ズレた所に位置しています。誰が、そんな事を操作しているのでしょうか...

  いずれにしても、そうしている間にも、日本の社会の中で、構造的な貧富の差が拡

大して行く雲行きです。まさに、市民・国民が立ち上がらなければならない所に来て

います。ええ...新時代へのキーワードは...“情報公開”“国民加”ですね」

「はい!」

「ええ、それでは...さっそく、私たちがまとめた、“国民参加型・評価システム”のガ

イドラインを説明していきましょうか、」

「はい!」

 

  〔1〕 文化としての、市民評価活動のスタート

               

 

「まず、ここで重要なのは、国民が、“国民自身の手で”、政治・行政・マスメディアとは

別に、“市民・国民による評価”を、“燎原の火のごとく”に、立ち上げていくという事で

す。

  むろん、政治・行政・マスメディアを排除するものではないですが、これらの既存の

システムに依存しない、“市民・国民の評価システム”を創出していく事になります」

「はい...無数の“評価・NPO”を立ち上げ、それらをさらにネットワーク化していくわ

けですね?」

「まあ、そうです...

  しかし、我々は、NPOやそういう法律関係は詳しくはないので、ともかく多くの知恵

を結集していくという事が大事になります。ともかく、キーワードは...“情報公開”

“国民加”です」

「はい!それで、私たちは、まず何から始めたらいいのでしょうか?」

「そうですね...まず、私たちが作成した試案を表示しましょうか、」

「あ、はい...」

  支折は、プラズマ・スクリーンの電源を入れ、素早くノートパソコンのキーボードを叩

いた。そして、顔を上げ、プラズマ・スクリーンの方を眺めた。それから、インターネット・

カメラが、しっかりとそれを補足しているのを確認した。

 

≪1≫ “地域・評価NPO”の創設!  

 地域・文化活動として、市民全員参加の、“評価活動”の推進

         

 

  “評価グループ新設”で、“評価活動”を推進する

  “既存の各種グループ”において、“評価活動”を推進する

  “企業・職場・各種団体・地域”で、“評価活動”を推進する

                                         

  “地域・評価NPO”を設立し、各グループの“評価活動”統括

       (グループに属さない個人の登録、個人による評価を集計

  “地域・評価NPO”による、“評価の公表”“地域文化への反映” 

                        (評価の信頼性を高めて行く)

         

≪2≫ “各分野・評価NPO”を創設 

  “各分野・評価NPO”の創設  “草の根・評価活動”の推進

            スポーツ・芸能 / 趣味・レジャー

            文化・芸術・学術 / 科学・技術・産業

            政治・行政 / 資源・地球環境 

            経済・金融 / 国際社会

         

  “草の根・評価グループ”の新設で、“評価活動”を推進する

  “既存の各種グループ”において、“評価活動”を推進する

                                          

  各分野・評価NPO”による、評価グループ及び個人の統括

  各分野・評価NPO”による、評価データの開示、反映と応用

           

 〔2〕 まず、身近な、できる事から ・・・ wpe4F.jpg (12230 バイト)

≪3≫ 既存のグループや組織を活用する! wpe53.jpg (8566 バイト) 

 

「ええ...

  以上が、私たちがまとめた試案です。他にも、無数のアイデアがあると思います。そ

れらを、これからの活動の中で、どんどん提案して行って欲しいと思います」

「そうですね...

  ともかく、最初は、無数の“評価グループ”を作る事だと思います。“新しい評価グル

ープ”の結成。“既存の様々なグループ”で、余技の文化活動として、“評価活動”を活

性化する。そして、相当数の、個人参加の窓口も必要ですね」

「あ...それは、“評価・NPO”で、直接管理するわけですね?」

「まあ、そんなあたりでいいと思います。ともかく、信頼性の高い、“全国民・全市民に

開かれている窓口”が必要です」

「はい、」

「それから、単に評価の結果だけをインプットするのではなく、“ディスカッションする場”

や、“評価対象のデータを分りやすく表示する場”なども必要ですね。それが、この国の

社会や、文化活動全体に、活力を与える事になると思います」

「はい...あの、“既存の様々なグループ”には、それぞれ本来の活動があるわけで

すよね。ここに、“評価活動”を加えてもらうということは、受け入れてもらえるものなの

でしょうか?」

「私は、十分に可能だと思っています...

  もちろん、様々なケースがあると思います。しかし、これは、あまり負荷はかからな

いと思います。文化活動の一環として、是非、“評価活動の窓口”を設置して欲しいと

思いますね。ごく一般的な話題性を、信頼性の高い統計として、日常的に入力して欲

しいわけです。

  旅行が近づいたら、旅行の話題でいいわけです。また、日頃スポーツや芸能の話題

が多いなら、その方の評価活動に参加すればいいわけです。また、行政や政治に

注文があるなら、大いにその方面の評価活動に参加すればいいわけです。これは、

本来の活動を、それほど妨げるものではないと思います」

「はい...」

「それから、“企業”“職場”“各種団体”“地域”にも、文化活動や話題性として、

是非、この“評価活動の窓口”を設置して欲しいと思います」

「はい。そして、これらの評価活動のデータを、“地域・評価NPO”が統括・処理して行

くという事ですね?」

「そうですね...

  いずれにしても、これから膨大な試行錯誤をして行かなければならないと思いま

す。しかし、その試行錯誤や、新しい社会システムを作っていく行為そのものが、すで

新しい文化なのです。そのプロセスそのものが、すでに社会を活性化しつつあると

いうことなのです」

「はい!」

「まあ、最初のテーマとしては、“地域社会のイベント”や、“地域の社会的問題”などを

取り上げ、それを評価システムに載せるのが分りやすいと思います。つまり、その結

果を、すぐに地域社会の中で反映させる事が出来るものにすることです。

  “市民による、市民のための、市民の社会”を実現する、“共通認識を形成するツー

ル”になるという事です...そして、それを全国ネットワークへ拡大し、“国民による、

国民のための、国民の社会”を実現する“国民参加型・評価システム”にしていくわけ

です」

「はい!

  そして、解放系システムとしては、さらに国際社会へ拡大していくわけですね。

界市民による、人類共通の認識”を形成する、“世界的・評価システム”につなが

っていくわけですね」

「そう願いたいものです...

  ともかく、知恵を出し合い、“互いに競い合うような形の、2本か3本の評価システ

ム”を立ち上げ、“透明性”“信頼性”を高めていくことが必要です」

「はい...あの、“評価システム”は、2本も、3本も必要なのでしょうか?」

「行政システムのように、1本の回線だと、“独占”になります。そうなると、“競争原理”

が機能しなくなり、やがて腐敗して行きます...まあ、初期段階は1本でいいのです

が、次のステージでは、そうした事でも、しっかりと知恵を出して行ってほしいという事

です...」

「はい!」支折は、コクリとうなづいた。

 

≪4≫ まず、郵便を使う、“簡単な評価システムの構築”

  小冊子や雑誌で、“評価ガイド・リスト”を作り、“評価集計データの発信”

          

           lobby4.1119.1.jpg (2391 バイト)

 

「ええ...」支折が、プラズマ・スクリーンに、次のデータを表示した。「これは、私たち

がまとめた試案ですが...ともかく、まず、身近な所から、手作りで活動を始めるとい

うことですね。

  地域のイベントや、地域の社会問題など、自分達に見えるものから、すぐに“評価

活動”を始めて欲しいと思います。むろん、ディスカッションも、対策も、その“評価活

動”の延長線上に、必ず存在するものですね...

  さて、地域の目に見える範囲の評価なら、“郵便システム”で十分です...まず、視

覚的にも分りやすい評価システムを、形の上でも示しておく事が大事だと思います。

また、郵便なら、デジタルディバイド(デジタルでの情報格差)もなく、初期段階においても、全

員参加がしやすいのではないでしょうか。パソコンは、最初のうちは、表計算でデータ

の整理に使う程度でいいと思います」

「まあ、そうですね...

  郵便というのは、“時間をかけて、ゆっくりと集計するようなもの”に向いていると思

います。インターネットでの、高速・大容量システムが整備されたとしても、1つのシス

テムに1本化する必要はないのです。むしろ、郵便システム等の別の集計システム

があった方が、色々な人間的な楽しみが広がります。1つと言うのは、ともかく、行政

システムなどがそうですが、面白味がないですからねえ...」

「うーん...それでは、こうした郵便を使った評価システムなどは、将来的にはどのよ

うに拡大していくでしょうか?」

「うーむ...今後の展開は、どうなるかは分りません...

  しかし、“郵便システム”で、当面考えられるのは、通信販売のカタログのような、“評

価ガイド・リスト”を、小冊子で、定期的に発行するような事が考えられます。それは、イ

ンターネットの“共通・評価ソフト”“統一された内容”のものになると思います。とく

に、人気の高いものなどが、掲載されるようになるかも知れません...」

「はい、」

「一方、、“評価の結果”をガラス張りで“公開する仕事”...評価データを“加工する

仕事”...また評価データを応用する“膨大な裾野の仕事”も始まります。いずれにし

ても、小冊子には、これらの結果の方も、大いに掲載しなければなりません」

「あ、そうですよね...つまり、それが、デジタルディバイド(デジタルでの情報格差)を埋める

事になるわけですね」

「まあ、単にデジタルディバイドを埋めると言うよりも、各種の郵便物や、週刊誌なり

刊誌なりの発行は、それは文化として強力な柱の1つになると思います」

「はい。電車の中や、公園のベンチでも読めますものね、」

「そういうことです...

  まあ、ともかく、最初はまず、“国民参加型・評価システム”の全体を、分りやすい形

で定着させる事が先決です。それには、見える形の、手紙などによる“簡単な評価シス

テム”を提示し、ともかくそれを地域社会で“走らせて見る”という事ですね」

「はい。その素材として、地域のイベントや、地域の社会問題など、自分達にコントロー

ルできる範囲のものを、手がけてみるという事ですね」

「そうです。むろん、一方では、“インターネット・システム”の構築や、“共通・評価ソフ

ト”の開発なども、並行して行っていくという事になります」

「はい」

                                        

 

  〔3〕 全国3000余の地域、wpeD.jpg (10922 バイト)

   100万のグループで、即スタート

                         

   ≪5≫ 情報爆発と、社会工学の絶妙なタイミング!  

                

「ええ、編集長の、津田真です...

  日本には、3000余の市町村があります。そして、およそ100万余の企業があると

言われます。人口は約1億3000万人...この日本の国が、今、おかしくなってしまっ

ています。それが、どのようにおかしいかは、他のページに譲り、ここではあえて触れ

ない事にします」

「はい...」支折が、ノートパソコン脇へ押し、首を斜め構えた。

「さて...

  私たちが今、ここで進めているのは...“間接・民主主義”から“直接・民主主義”

へ比重を移していく仕事です。

  これを、ホモサピエンスにおける、文明の第3の波...“5000前の文明の発祥”

“18世紀の産業革命”、それに次ぐ第3の波と言われる“情報革命”の中で...

さに、その情報爆発の加速の中で、社会的な大改革を、絶妙なタイミングで遂行しよ

というものです...」

「うーん...編集長...」支折が、細い腕を組んだ。「すると、これは、“情報爆発”

“社会工学”の問題になるわけでしょうか?」

「そういう、巨大な、人類の文明史的な側面があるということです...

  “情報爆発”で膨れ上がった膨大な量の情報を、“情報・道路地図”“情報・ハイ

ウェイ”でコントロールし、“信頼性の高い、高度な情報文化社会”に整理すると言う意

味で、重要な社会工学的な意味を持つことになるということです...」

「あの、私には...“情報・道路地図”と言うよりは、配電プリントや、コンピューターの

集積回路のように見えますけど...」

「その深度、その複雑さにおいて...さらに、実社会とつながっていると言う意味に

おいて、地図に近いと、私は思うがね...」

「あ、はい...」支折は、コクリとうなづいた。

「まあ...こうした、情報革命の時代と、世界的な間接・民主主義の閉塞状況が、ま

さに同時にやってきたわけです。これも、何かの運命なのだろうねえ」

「はい、」

「そこで...“民衆”が、“情報爆発”の流れに乗って“蜂起”し...“直接・民主主

義”の比重を高めていこうと言うことです。その最初の具体化が、この日本における、

“国民参加型・評価システム”の創出という位置付けにしたいわけです」

「はい」

「ここを出発点として、空間座標の地図の上を...そして、時間座標の21世紀の文

明史を...その人類救済史的ストーリーを巡回しつつ、“無心”で登って行きたいわ

けです。なかなか、私たちには、この道が何処へ到達するのかは、見えてきませんが

ね...しかし、それで結構...」

「うーん...編集長...

  日本は今、未曾有の大混乱の真最中ですけど...この改革が成功すれば、世界

ではじめて、“新しい社会システム”を確立する事になるのでしょうか?つまり、現在

の状況を打開する、“民主主義の革命”になるのでしょうか?」

「えーむ...確かに、その側面はある...

  しかし、これはいわゆる、“政治的な革命”とは違う...文化を創出すると言う意味

では、ルネッサンスに近い。しかし、情報爆発の交通整理ということを考えれば、革命

とルネッサンスの中間的な社会改革かも知れない...まあ、真の革命と言うものは、

いずれ、全てを巻き込んでいくわけだがね...」

「はい...」

「しかし、この“情報爆発”の時代を、うまくコントロールできれば...人類文明は、

21世紀に予想される大艱難の時代を...最小限の犠牲で、克服できるかも知れな

い。私は、それを期待しています」

「はい!是非、そうなって欲しいですよね」

「さて、具体的な話に戻ろうか、」

「あ、はい!」

                                     wpe7.jpg (10890 バイト)

 

「我々の予測では...恐らくここから、日本の“21世紀・ルネッサンス”が始まると

見ているわけです。また、この“評価・解放系システム”は、“世界標準”の要素があ

り、“世界の共通認識の形成”へと、波及していくものと期待しているわけです」

「はい、そうですね!」

 

  ≪6≫        最強の戦略 !        lobby4.1119.1.jpg (2391 バイト) 

   “燎原の火のごとく index.1019.1.jpg (2310 バイト)

     全国を埋め尽くす、1人1人の発言こそ、最強!

 

「さて、この日本の現状を考えると...私たちはまず、出来る事から、すぐにスタート

しなければなりません。

  “最強の戦略”は、1億3000万の国民が、“自発的に発言”し、“燎原の火”のごと

くに立ち上がることです。この“民衆の蜂起”が最強であるのは、今も昔も変りませ

ん。1人1人が考え、自ら立ち上がり、この私たち自身の社会を変えて行くということで

す...」

「機械部品のように、1個1個が完成品である必要はないわけですね。自分で考え、蜂

起し、1つ1つが頭脳を持った独立系のシステムになるわけですよね。その意味では、

工業生産というよりは、農業生産に似ているかしら?」

「そうです...それが強みなのです...しかも、農作物というのは、工業製品のよう

に“無機物”を再構成するのではなく、農作物という“有機生命体”を生産しているので

す。一見、非常にロー・テクノロジーに見えますが、よく見れば非常にハイ・テクノロジー

の世界であり、柔軟性もあり、深遠なものです...

  まさに、支折さんの言う通りだと思います」

「はい、」

「また、今回の民主主義社会における、“情報革命の蜂起”は...その思想そのも

のをシステム化する、“国民参加型・評価システム”を創るものです。しかも、評価シ

ステムは、政治や行政をも含む、この国の文化全体に波及するものになるわけで

す。

  これは、人類文明が新展開に入った、“第3の波/情報革命”の流れであり、押し

留めるこしはできません。まさに、“情報爆発”の加速の中での社会工学なのです」

                                house5.114.2.jpg (1340 バイト)  index.1019.1.jpg (2310 バイト)   wpe4F.jpg (12230 バイト)house5.114.2.jpg (1340 バイト)

 

「はい!」支折がうなづいた。「ええ...私たちは、その“たたき台”を考察しているわ

けですね...この“国民参加型・評価システム”を創出していくのは、膨大な知恵と試

行錯誤が必要になってきますよね、」

「その通りです。まさに、そうなのです...

  ともかく、国民全体が、ここで“燎原の火”のごとく動き出せば、“新時代の民主主

義”というものが、津波のように動き出して行きます。“国民参加型”“信頼性の高

い評価システム”を創出していくことは、戦略的には決して間違ったものではありませ

ん。

  したがって、これを“情報爆発の中で方向付け”“社会的に整備”し、“ロードマップ”

を作って行こうというものです」

「はい!」

信頼性の高い、“社会的慣習法を反映させる情報管理”、社会工学としての“情報ハ

イウェイの整備”は、この大情報革命時代においては、不可欠の要素となって来てい

ます。

  しかも、今のうちに、“正しい、しっかりとした情報の川”を掘っておかないと、いず

れ手のつけられない迷路になります。そうなってからでは、情報の大洪水が頻発し、

人類文明はゆがんだ形で、危機をはらんだまま展開して行くことになると思います」

「インターネットだけではないのでしょうか?」

「インターネットは、表面だけです...

  情報が、地下水脈で暴走し、鉄砲水のように突っ走り、社会的な大水害を引き起こ

す時代が来るかもしれません。そうした状況になっては、もはや抜本的に立て直すの

は不可能になります...

  だから、今のうちに、正しい情報ハイウェイを整備し、川を管理し、人類文明の理想を

社会工学的に創出していく事が必要なのです」

「うーん...間もなく、そんな時代がやって来るのでしょうか...」

「まあ...そうだねえ...

  今、まさに、それをやるべき時であり、こうした時代的なチャンスは、滅多にないとい

うことです...あるいは、こんなチャンスは、二度と無いと言った方がいいでしょうか

ね...」

「はい、」

 

  7≫ まず、“宣言”することから、スタート!   

               wpe4F.jpg (12230 バイト)lobby4.1119.1.jpg (2391 バイト)

「編集長...

  この“国民参加型・評価システム”は、“司法・立法・行政の3権のライン”とは異なり

ますよね。それに、“テレビ・新聞・雑誌等の、マスメディアによる情報シャワー”とも

異なりますよね。マスメディアは、第4の権力と揶揄(やゆ)されたことがありますが、これ

はさしずめ、第5の権力に相当するものなのでしょうか?」

「まあ、巨大な力という意味では、そういう言い方も、出来るかも知れません...しか

し、これは第5の権力ではないですねえ...

  日本は元々“国民主権”の国家であり、この“国民全体の発言力・発信力”である

“国民参加型・評価システム”は、“国民主権に属する最高権力”だと考えます」

「うーん...そうですか、」

「したがって、この“評価システム”を作るに当っては...未曾有の社会混乱を招いむ

た、他の3権や、マスメディアに頼るべきではないということです。国民自らが、“燎原

の火のごとく”立ち上がらなければならないということです。それがまた、“間接・民主

主義”から“直接・民主主義”へ比重を移していく行為そのものなのです」

「はい...そうですね、」支折が、首を斜めにし、うなづいた。

「そして...まさに、その使い勝手の良い“国民参加型・評価システム”を作るのが、

の“燎原の火のごとく”の、民衆蜂起になるわけです。まあ、その結果として、しっか

りとした信頼性の高い評価システムが出来れば、“国民全体の発言力・発信力”

飛躍的に高まって行きます」

                                         lobby4.1119.1.jpg (2391 バイト)

 

「はい...」支折が、ポン助の頭に手を下ろした。「私たちは、まさにその“燎原の火”

を起こしたいわけですが、それには、どうしたらいいのでしょうか。私は、それがずっと

気になっていました」

「ああ、それは簡単な事です...

  “宣言”をすればいいのです。各種のコミュニティーや、企業や職場でもいいし...

あるいは、女子高生の仲良しグループでもいいわけです。ともかく、“評価システムが

必要”と合意すればOKです。その後、それを他の人たちに話してもいいし、各種のホ

ームページに書き込んでもいいわけですね。また、実際に、地域社会職場で、文化

活動として、それを動かして行ってもいいわけです...」

「うーん...はい...」

「そうやって、“燎原の火”が燃え広がって行ったら...全国3000余の地域で、“評

価・NPO”を立ち上げ、本格的な評価システムを組織して行けばいいわけです...

あるいは、地域の“評価・NPO”が、逆にリードして行ってもいいわけですがね...」

「うーん...簡単そうですよね、」

「最初は、ごく簡単です。ともかく、この国の主権者である個人が、立ち上がり、自分の

足で歩き始める事です」

「はい、」

「個人が...1人1人が...この社会の現状に不満があるなら、立ち上がり、即“新し

い評価システムが必要”だと、“宣言”して欲しいと思います。それを、インターネットの

ホームページに書き込んでもいいし、仲間で話し合ってもいいし...あるいは、様々

な集会で、コメントを入れたり、場合によっては、採択を取ってもいいと思います。

 

     ともかく、どんな形でもいいですから、“意思表示”をする事です! 

 

  その“個人レベルの思い”と、その“小さな行動”から、この国の大変革がスタートし

て行きます。それが、“情報公開・国民参加型”の、“新・民主主義時代”の始まりにな

ります」

「はい!“間接・民主主義”から“直接・民主主義”へ比重を移して行くということは、私

たち1人1人が、“個人の意思で参加する事が必須要件”になりますよね!」

「その通りです...

  “丸投げ”ではない、私たちの“裸の意思”が、ダイレクトに反映するシステムを創

出するのが...この、いわゆる“国民参加型・評価システム”を構築していく仕事な

のです。

  したがって、政治主導でもなく、マスコミ主導でもなく、“私たち個人が意思表示をす

る行為”が、不可欠の要素になります。そして、まさにその行為が、“評価システム”

創出し、そのシステムによって、“評価活動を展開していく原型”を作るわけです...」

「はい!ともかく、一番親しい友人に話してもいいし、グループで話しあってもいいし、

ホームページへ書き込んでもいいわけですね。それから、会社職場や、様々なサー

クル“様々な集会”で、ともかく“意思表示”をして行くことですね!」

「そうです!

  それが、私たち国民の、“燎原の火のごとく”の、“巨大な力”を生み出します!そ

れが、“国民参加型・評価システム”を創出していく、“巨大な原動力”になって行くの

です!」

 

                    

lobby4.1119.1.jpg (2391 バイト)                                               wpe4F.jpg (12230 バイト)  

 

「支折です...うーん、お茶を、1杯...あ、ポンちゃんも、ご苦労様でした」

「おう、」

 

「ええと、次は、“評価システムの窓口の考察”へ移行します。信頼性の高い、安定し

た評価システムの窓口は、システムの基幹となるものです。どうぞ、ご期待くださ!」