「編集長・代理/秋月茜です...
今、日本社会で、何が起こり始めているのでしょうか!
奇妙な、意味不明の凶悪犯罪が、益々頻発傾向にあります...格差
社会の進行...モラルハザードの放置...衰退して行くマスメディア中
心の文化...こうした濃密な要素が輻輳(ふくそう)し、かき回され、社会の
狂気的なものが、臨界点を越えてしまったのでしょうか...
“人々の心”に、ビッシリと細かな亀裂が走り、非常に脆(もろ)く...耐久
性のない精神になってきているようです...夢を持てない社会/日々の
生活苦から、心が動脈硬化を起こし、非常に切れやすくなっているのでは
ないでしょうか...為政者の責任は重大です...
そして同時に、国家レベルで、“慣習法と信用システムが機能不全”に
陥っています。上流域/【司法・立法・行政・マスメディア】において、まさ
にモラルハザードが蔓延しています。
その上流域のモラルハザードが、中流域の企業活動、下流域の庶民
生活や教育現場にまで拡大しています。社会全体が、モラルハザードの
霧に包まれ、夢や希望や文化まで、視界不良です。ここでもやはり、為政
者の責任は、きわめて重大です...
さて、こうした中で...上流域/政治では相変わらず、急ぐ必要もない
【憲法改正】や【教育基本法の改正】を取りざたしています...しかし、
政治が緊急になすべきことは、まず“自らの襟を正す”ことではないでしょ
うか。古い言葉ですが、まず“隗(かい)より初めよ”と言うことです...
しかし、愚者はそれさえも分らないようです。そして、そうした意味で、日
本列島はまさに重症であり、いよいよレッドゾーン(危険領域)に入って来てい
るようです。ここは、何としても、“この国の主権者/国民”が、立ち上がら
なければなりません。
現在の事態は...原因も含めて、全てとは言いませんが...“小
泉・政権の失政”が招いたのもです。また、“壮大なモラルハザード社
会”の、“責任の所在”を明確にしなければなりません。そこで私も、津田・
編集長に引き続き、“打倒/小泉・政権!”を宣言したいと思います。
“慣習法/システム・ダウンの現場”
「ええ...
私が、今回取り上げたい課題は、“安全保障”ではありません。“慣習法
のシステム・ダウン”の問題です...実は、これこそが、“国家を空洞化さ
せている元凶”なのです...自民党・長期政権の、弊害の側面といえる
でしょう...
国家の上流域の破綻
...これは、【司法・立法・行政・マスコミ】に
おける...“モラルハザードの蔓延”という大問題なのです...いった
い、どう正せば良いのでしょうか...
モラルハザードが、こうした上流域から、中流域の企業社会、下流域の
地域社会や教育現場に到るまで、まるで濃霧のように社会をおおいはじ
めています。その結果、この国に“新しい身分差別”が発生しようとして
います...
画策したのは、“官僚”なのでしょうか...政治・部長の青木さんが言
っていました。そんな“国民弾圧的な大馬鹿”をやるのは、“官僚なせるの
馬鹿”だと...うーん...そうなのでしょうか...
青木さんが言うには...“政治家がやる馬鹿”は、“政治的な腕力を
使う”ものだし、“マスメディアがやる馬鹿”は、どのような場合でも“世間
を強く意識した馬鹿”だと...まさに、そうなのかも知れません...“国
民弾圧的な大馬鹿”は、やはり“官僚主導”で“政治とマスコミ”を巻き込
んだ“大馬鹿”なのでしょう...
それならば、当面、打つ手は1つです...“官僚の天下り禁止”が叫ば
れ続けて久しいわけですが...“一連の大増税”に対しては、【官僚・公
務員の天下り禁止】を【国民の側の絶対条件】とするということです。
もちろん、これだけで、大増税が受け入れられるわけではありません
が、【絶対条件】として、【天下りの厳禁】を要求します。これは、日本の社
会を蝕む悪弊です。“官の側”も、全て民間と同じにし、平等な社会にする
べきです。もちろん、これは、ごく当然の要求です...」

「さて...
“慣習法のシステム・ダウン”に関し、政府/文部科学省まで巻き込
んだ、国際的大スキャンダルが発生しています。文部科学省の、芸術選
奨・文部科学大臣賞に、盗作が発覚した事件です。
すでにご存知のことと思いますが、日本人洋画家・和田義彦氏が、イタ
リア人画家のアルベルト・スギ氏の作品を、“大量に盗作(/23作品を確認)”
していた事件です。加えて、これらの“贋作(がんさく/ニセモノの作品)”に、日本
の文部科学省が、“権威のある賞”を...あえて授け、表彰していたとい
うことです...
まさに、この消去できない事実が...国際的な大スキャンダルに発展
しています。アルベルト・スギ氏は、テレビ画面で、これが“日本の芸術の
レベル!”か、と叫んでいました。まさに、日本国民である私達も、“その通
り!”だと思います...ただし、私達の怒りは、“上流域”のモラルハザー
ドに対してです...
もともと、日本の上意下達式の“賞”や“勲章”は、国民から乖離したも
のとなり、空洞化していた観があります。また、そうした理由で、最近では
国民も、ほとんど関心を向けなくなっていたのではないでしょうか。
まさに、そうした折に、はたしてこんなカラクリが、国際的スキャンダル
の俎上(そじょう/まな板の上)にのせられ...“ああ、やっぱり!”という感想
だと思います。つまり、これは特殊な例ではなく、“氷山の一角”と、国民は
直感しているのではないでしょうか...」

「この事件に関し、文部科学大臣と選考審査員の1部は“遺憾(いかん)”の
コメントを出しています...美術部門には、10人の推薦委員と、7人の審
査員がいたと言います。
また、今回、和田氏を強く押した審査員・瀧悌三氏は、スギ氏との関係
を審査時に知りながら“共同制作(コラボレーション)”と理解していたと弁明し
ています。
つまり、少なくとも、そういう話はあったわけです...文化庁のスタッフ
は、何故、調査しなかったのでしょうか。そういう話があった以上は、徹底
的に調査するのが、賞を与える側の責務ではないでしょうか。
あえて日本の文化庁が、“権威ある賞”を与えるわけです。ここを怠っ
ては、“文化庁自身の権威”が問われることになります。それとも、それを
承知しながら、あえて“賞”を授け、表彰したのでしょうか。
もし、そうだとしたら、文化庁や文部省だけの責任だけでは済まされま
せん。国家の姿勢としても、大問題になります...まして、日本文化全体
がここまで空洞化し、衰退した現実があるわけです...文部省は、問題
を徹底的に究明し、全てを国民の前に提示する責務があります...」
「それにしても、これは現実にあった事であり、“上流域”のモラルはサー
ドの深刻さがうかがわれます...アルベルト・スギ氏の日本文化非難
は、まさに正鵠(せいこく/弓の的の中央の黒ボシ)を射ています...
文化庁・芸術文化課は、“世界中の作品をチェックすることは個人の負
担を考えても、現実論として無理”と、コメントしています。しかし、今回の
国際的不祥事は、そんなレベルの問題なのでしょうか。
同じような行政当局のスキャンダルが、海外でも頻発しているのしょう
か。そんなことはないと思います。第一に、文化庁の手に余るものなら、
“芸術選奨・文部科学大臣賞”を、“休止・廃止”にするのが本筋です。い
いかげんなことで、“賞”を授けること自体が、大問題なのです。
文部科学省の、他の“賞”や“勲章”も、同様なことが行われているの
でしょうか...それを審査する権威や、審査する能力が保持できないの
なら、当然、“休止”や“廃止”を検討するべきです。そのような“曖昧な賞”
があること自体、社会を混乱させ、“夢を踏みにじる元凶”となります」
「何時だったか、津田・編集長が言っていました...
“勲章”や“賞”をもらい、国家や社会や文化に貢献したとして、勲章を
授与された人たちが...はたして本当に、真剣に、この国家や社会や
文化を、しっかりと導いてきたのかと...ならば、何故、こんなモラルハ
ザードの国家や社会や文化になったのだと...その通りだと思います。
本当に...こんなことは言いたくはないのですが...この国における
表彰は、壮大なインチキではないのかと...そう、国民は疑っていると
思います。政府/文部省/文化庁は、こうした国民の疑問に、単なる言葉
ではなく、誠意を持って答えるべきです。
そして、“上流域”のモラルはサードは、この事件を機に、一掃すべきで
す!」
【国民参加型・評価システム】
を導入! 
「くり返しますが...
“日本の教育現場が荒廃”し...“日本の文化が息も絶えるほにど衰
退”した中で...まさに、今回の事件は起こっています...本当に、何を
考えているのでしょうか...
社会の上流域で起こっているモラルハザードが、まさに中流域や下流
域にまで拡大し、国家全体の信頼性に関わる大スキャンダルになってい
ます。この風景が、まさしく、“日本文化の縮図”となっている気がします」
「さて、では、どうすれば良いのかと言うことです...
答えは、非常に明瞭だと思います...今回の芸術選奨・文部科学大
臣賞も、実は、“国民的評価”が全くなされていないことが、大問題なので
す。“国民的評価”がないという事実は、まさにこの国の文化がここまで衰
退した“元凶”なのです。
文化とは、そもそも何か...そして、誰のものなのでしょうか...文
化とは、国民1人1人の間にこそあるものであり、国民のものなのです。
文部科学省が授与する“賞”や“勲章”...そして、マスメディアや各
種団体が主催する“賞”もそうですが、日本ではそれが一向に盛り上がら
ないのは、そこに【国民参加型・評価システム】が欠落しているからです。
社会が安定し、いつの間にか“既得権”や“コネ”という病原菌が、“民
主主義のタテマエを凌駕”してしまったのでしょう...非常に、悲しいこと
です...」
「さて...
【国民参加型・評価システム】は、私達が“新・民主主義社会”の基
本的要素としている
【情報公開】
【国民参加型・評価システム】
【正しい公正な富の再配分】の1つであり...未来社会建設のための
最重要なアイテム(品目)の1つ/“国民の主権発動”に属するものです。
文化や芸術作品に、“国民による評価の場/主権発動の場/ボト
ムアップ型の公共放送の場”というものがなく...上流域から上意下
達式に下りて来るというのは、国民軽視もはなはだしい状況です...
これを機に、【国民参加型・評価システム】の構築を急ぐべきです。そ
れにはまず、“NHKを解体”し、ボトムアップ型の新・公共放送を、国民
自身の手で“再構築”すべきです...」
「最後に...小泉・内閣の終幕が近づいています...
結局、混乱と破壊の傷跡だけが残った印象です...でも、国民には、
最後の仕事が残っていると思います。それは、小泉・政権の“マイナスの
遺産”を引き継がない決意です...
これらに“終止符”を打つためにも、私達は、“打倒・小泉政権!”打ち
出しています。“悪い”ものは、“悪い”として、キッチリと“終止符”を打って
おかなければなりません!」
「また、前代未聞の事態で批判の高まっている“福井・日銀総裁”は、速
やかに辞任すべきだと思います。ここで責任を明確にしておかなければ、
モラルハザード社会は、また1歩深まります。そして、“上流域”の無責任
ぶりが、また露呈される形となります...」