「私たちの体は、タンパク質からなる“分子機械の集合体”です。それは、人類
文明が構築してきた機械とは、全く概念の異なる“分子モーター”や、“分子ポ
ンプ”が動く世界です。その未知の巨大機械が、ミクロの広野でダイナミックに
波動しているのが、“1個の生物体の姿”です...」
.....(響子)
「21世紀の科学技術は、いよいよこの“生体マシンの原理”に切り込んで行こう
としています。原子レベルで物質を操作する、膨大な“分子機械”の数々...
そこで発現している、想像を絶するナノ・テクノロジーの風景...それらを統合
する、“命の姿...”
生命体が育んできた、この“36億年のテクノロジー”を、人類はどのように解
明し、応用していくことが出来るのでしょうか。研究は、今、まさに始まったばか
りです...」
.....(外山 陽一郎)